文章訓練95 |
前回この文章訓練で書いたホームの件ですが、間違いなく最初は、そういう風に見えなかったり、それどころかとても素晴らしい良い環境に見えたとしても、しばらくすると必ずや娼館とまったく変わらない状況に陥ることでしょう。―そうなって行く際は、ある日突然思いもよらない瞬間に訪れる可能性が高いです、突然クルティザンヌの態度が豹変すると思います―
また、その場合、部屋数が多かった場合、単に様々な審査基準と吟味の段階を経て選ばれし娼婦や小姓の住まいとなるだけではなく、空き部屋の適当なスペースが接待場となることはほぼ間違いないことだと思われます。
ワンルームマンションのように部屋数が少ない場合や部屋数が多くてもクルティザンヌの実家が舞台でない限り、そのような環境がそろってしまうとその先に起こりえる状況は火を見るより明らかだと言わざる終えないでしょう。
さらに、建前がホームという名を借りたその娼館は、海外の大昔の娼婦のランク分け制度のようにクルティザンヌのドゥミ・モンド社会をそっくりそのまま真似た形式になって行くこともかなり高い可能性で当たっていると思います。
男性と言うものは、私の長年の経験と勘で言わせてもらうと、自分と知り合った時に、できればその瞬間に両手話で自分の全てを絶賛して認めてくれる態度でないと、すぐにその相手の女性を格下げしてしまうところがあると思うのです。それも、本当に一目惚れのような態度で初めて会ってからずっと傍にいたいという態度で積極的な子は可愛いけれど、そうじゃなくて今日はたまたま何かの縁で出会ったけど、できればもうしばらく会いたくないとか、もっと酷いともう会いたくないみたいな態度を平気で取っているようだと、そういった態度の人等は全て格下げ対象であり、そのままずっとどの男性と出会ってもそうだと、ある一定の期間、そういう状態が繰り返し続いた場合、もう駄目だと判断すると、鼻からまともな扱いをしようとするのを止めてしまうのだと思います。―言い方を変えれば好きなふりが上手な子も男性からとても可愛がられると思います―
その結果が、いつまでたってもそういう態度だったら娼婦や小姓になりなさい。という決断だと思うのです。
でも難しいですよね。育った生い立ちや環境がまったく違うもの同士が突然出会って、そういう隔たりを超えて、何もかもを受け入れたり、継続して相手に思い入れをするということはそう簡単にできるものではないと思うからです。生まれつき本当に相性が良くて気があってない限り、一目惚れというのはそう簡単にできるものではないと思います。