Gundam SEED another Destiny =PHASE 11= |
PHASE 11 世界の終わる時
落下していくユニウスセブンを破砕する為にミネルバのユニラ達は先にいたボルテールのジュール隊と共同で作業を行う事となったが、作業を邪魔してくるMSが更に先にいたのであった。
そしてメテオブレイカーの設置を3~4人の小隊で防衛しながらする事となった。
現在5つの隊は2つに別れており、A・B・Cのユニラ,シン,イザークらの隊とD・Eのシホとジュール隊の隊員らで別の方向へメテオブレイカーを設置をしに行った。
「あいつら…大丈夫か…?」
ついさっきジュール隊の隊員とシホらの小隊と別れた時にメテオブレイカーを持っている3人のうちの1人であるディアッカが呟いた。
「心配なら加勢してもいいと思うがなディアッカ?」
「勘弁しとくよ、てか俺達の所ってさっきイザークが危なくなった所だろ?」
「…あぁ、そうだったな…だが!あの時は油断しただけだ!次はとっちめてやる!」
「それは心強い事で…まぁあの時みたく空回りすんなよ?」
「貴様こそ、腕が鈍っていたりしたら許さんぞ?」
「…。」「…。」「…。」
先導しているユニラとイザークの小隊の後ろではミネルバの3機が自分らの隊長の様子をメテオブレイカーを持ちながら静観していた。
「何て言うか…」
「隊長凄く生き生きとしてるな…」
「あぁ、あんなに生き生きとしてるのは…久しぶり…でもないような…」
「あぁ…」
「レイ…あの事は思い出させないでよ…」
ルナマリアとシンはコックピットに頭をうずくめていた。
「…?そうか、すまんな。」
「でもよ…俺達も久しぶりに再会したら…あんな風になるもんかな…」
「…さあな…」
「まぁ、その時はその時だしね。」
シンへの応答でレイの少し元気なさげな返答に誰も気に留めなかった。
「未来話に花咲かすのはいいが、お前らのポイントがそろそろだ。警戒を厳にしけ行けよ。」
「あっ…了解。」
「……了解した。」
「了解!」
ミネルバの3機はユニラとイザークの後ろを追うのを止めて、自分達が指定されたメテオブレイカーの設置に向かった。
「……。」
「……。」
「……。」
「…ユニラ、そろそろだ。」
「あぁ、イザーク気を付けろよ…。」
「…あれ?俺は?」
ユニラの小隊はイザークの小隊と別れてメテオブレイカーの設置へと向かった。
「…ユニラ。」
ユニラのザクの中にアスランの声が響き、ユニラは急いで通信のスイッチを切り替えた。
「ん?…あぁ、どうかしたかアスラン?」
「…済まない、俺の事を隠してもらって…」
「……あぁ、なんだそんなことか。まぁ…あいつの性格を考えたら多少はな。」
「だろうな、あいつは熱くなりやすいから…」
「あぁ…それよりそろそろ指定ポイントだぞ。」
「あぁ、そうだな。よし…指定ポイントだから設置を行う、各員気を抜くな。」
ユニラの小隊はザク2が機とゲイツRが2機の構成でユニラのザクが見張り、残りが設置を行っていた。
そして隣の山1つ越えた先にはイザークの小隊がメテオブレイカーの設置を行っており、その少し近くではシン達がメテオブレイカーを設置していた。
さらにその遠方ではシホの小隊とその他ジュール隊の小隊がメテオブレイカーを設置していた。
「…よし、設置完了。」
「こちらは設置できたぞ。」
「隊長!こっちは設置完了です!」
「設置です!」
「設置確認しました。」
メテオブレイカーの設置が終わった知らせがほぼ一斉に伝わり、それぞれのモニターの端にイザークが写った。
「よーし!各員メテオブレイカーを起動、そして破砕開始までの10分を防衛だ!」
「…ちなみにユニウスセブンの阻止限界点に至る時間は…今からおよそ15分が最短だ!」
イザークの声の後にユニラが声を上げた。
「…もし破壊されまた戻って設置し直す時間も物も無いって事だな!?」
「そうだ、ディアッカ!…だから何としても守りきれ!」
「「「「了解!」」」」
「了解です!」
「…了解!」
「……了解した…!」
「…!イザーク!所属不明の機影が10…いや20ぐらいをレーダーで確認した!」
「何ぃ!」
「気を付けろ!奴さんは2〜3機で来るぞ!?」
「分かった!各員気を…」
「イザーク!こっちに3機だ!」
「えぇいっ!人が喋ろうとした時にー!貴様らー!」
「イ…イザーク…?」
「この軟弱者がーっ!ぉおっ落ちろっ!ディエアア…」
\ブチッ!/
「……………」
ユニラはイザークの通信音声を無言で切ったのであった。
「……うっさいわ……」
「…ユ…ユニラ…」
「安心しろ、治まった辺りで繋ぎ直すからよ…」
「…ははは…。…!来たぞ!」
「「「!」」」
アレックスもといアスランが示す方向には3機のMS反応が確認された。
「3機か!」
「そこのモブキャラ2人はメテオブレイカーの防衛!近づけさせるなよ!」
「りょ…了解です。」
「行くぞ!アスらっ…アレックス!」
「…了解!」
=シン達のポイント=
「…他のところはやってるみたいね…」
「そうですかい…」
「…異常無しか…レーダーには何も映らないか…」
「といか、ここ中央に近いエリアだしあんま来ないじゃないの?」
「そうね…隊長達がやってくれてるかもよ?」
「…だが警戒に越したことは…」
「シン!テキダッ!テキダッ!シン!テキダッ!」
「「!?」」
「こっ…こら!静かにしろって!」
シンの座席の真後ろにいたハロが急にピョンピョンと跳ねはじめた。
「シン…その声って、ハロ!?」
「ハロダヨー、ハロダヨー」
「さっきまで静かだったのに…ええい!ちょっと黙ってろよ!…って痛ぇ!?」
弾んでいるハロを取っ捕まえようとしたシンは捕まえそこない思いっきり顎にハロがぶつかってきた。
「シン落ち着け、それよりさっき何か言ってなかったか?」
「ハロが?」
「んぎぎ…何て言ってたけ?…よしっ!捕まえた!」
シンはコックピット内を跳び弾むハロを何とか捕まえ膝の上に押さえ込んだ。
「グガガァ…テキダッ!テキダッ!クルゾッ!ミギダ!クルゾッ!」
「敵…?でもレーダーに反応は…」
\P-!P-!/
「反応あり!方向は…右か!?」
ハロが言っていた方向には3機のMS反応が確認されたのであった。
「…マジかよ。」
「マジダゼ-!マジダゼ-!テキダ-!テキダ-!」
「あぁ…もう!お前は後ろで静かにしてろって!」
\ポイッ/
「ワー?!」
=ユニラ達のポイント=
「よーし!あと1機見っぃけた!」
ユニラ達の防衛しているメテオブレイカーは現状無傷であり、襲撃してきた3機は主にユニラの活躍によってもう残すこと1機となった。
「よし…このままなら…」
アスランもといアレックスはジュールの隊員と共にメテオブレイカーを背にして守っていた。
そして襲撃してきた残り1機のMSは他の2機がやられてから身を隠していたが、ユニラによって追い詰められていた。
「…できれば捕らえておきたい所だけどよ、そんな時間は無いから覚悟してもらうよ!」
ユニラのザクがビールアックスを振りかぶって斬りかかろうとしたが…
「何!?」
残り1機のMSはザクの脇を駆け抜けてアスランらが守るメテオブレイカーへと直進していた。
「うわっ!?来た!?」
「怯えるな!撃ち落とせ!」
防御に入っているゲイツは直進してきたMSに対してビームライフルを撃って迎撃していた、だがビームライフルは中々当たりはしなかった。
「クッ…当たれ…!」
ゲイツ反対側にいたザクが身をのりだして接近して来ているMSの手足を撃ち抜いた。
「よしっ…。何!?」
いくら突撃しようとも達磨化されたら流石に引き下がると思っていたアスランは今だに加速を止めないMSに驚いたのであった。
「くそっ!止まれ?!」
アスランは止まろうとしないMSのコックピットを撃ち抜こうと標準を定めたが、撃ったビームライフルはMSの腹部スレスレを横切ったのであった。
「まずい…チィ…!?」
「えぇい!止まれってんだよ!」
MSの後ろからはユニラのザクが猛進してきて、腕部に仕込んでいるアンカークローを突撃MSのスラスターに食い込ませた。
「ぐぎぎぎ…!」
食い込んだ後ザクはブースターを吹かし、突撃の勢いを相殺させた。
「全く突撃とは…恐れ入るよ気脅された…」
「…くそっ……こ…まま、ナチュ…ル…もに…」
「…!?何だ…誰だ…?」
「貴…らは同胞で……う、何故邪魔を…る…!」
「……!」
ユニラのザクはアンカークローを引っ張りビームアックスの柄に忍ばせているビームサーベルを引き抜き、MSを一刀両断した。
「ぐおわあああ!」
「ちっ…!」
ユニラのザクはビームサーベルをしまうとアスランらの元へ行った。
「アレックス…あと2モブ、周囲に敵は…?」
「…周辺に敵機反応は、無しだ。」
「2機とも確認しましたが確認されません。」
「…そうか、他の隊に連絡を入れつつ引き続き護衛を…」
「了解。」
「………ん…。」
「……、…ユニラ…大丈夫か…?」
アスランはユニラとのプライベート回線を開き、ユニラに話しかけた。
「…俺は平気だよ、それよりもあの機体は…」
「あぁ、あれはジンタイプのMS…ハイマニューバの2型…ちなみに結構レア物だな…」
「…それは別にいいだろ…?」
「まぁ、余計だけども…」
「だがあの機体のパイロットは…」
「あぁ、コーディネイターだろうな…」
「…、何故こんな事を?!」
「…少なくとも、皆仲良く同じ意見ではないって所だろうな…」
「……。」
アスランはザクの操縦桿を強く握りながら唇を噛みしめていた。
「…!アスラン、イザークからとかから連絡が来たから1回切るぞ!」
「…あぁ…分かった。」
「すまん。…こちらユニラだ、誰だ?」
「隊長!シンです、シン・アスカです!」
「イザークだ!ていうか声で分かれ!」
「シンにイザークか、そっちはどうだ?」
「ふっ…何て事は無いさ、相手が旧式ではな!」
「こっちも大丈夫です!」
「そうか、後の2ポイントは…?」
「待ってろ…今から繋ぐ。」
イザークは通信回線のコードにシホの通信ナンバーを入力し、通信をかけてみた。
「…シホ!生きてるか!?返事をしてみろ!」
「………。」
「た…隊長…まさか…」
「…確かあそこは端っこで、俺達のポイントからだと結構遠かったよな?」
「…たしかな、まぁあいつがやられるわけもないさ。」
次にイザークはシホらのポイントよりも近いジュール隊所属のモブ兵との通信を試みた。
「…、よしっ!繋がったぞ!聞こえるか!?」
「はいっ!ジュール隊長聞こえます!」
「そちらの状況はどうだ?」
「3機襲撃してきました、ですが何とか防衛できました。」
「よし!それじゃ…」
イザークが通信を切ろうとボタンを押す前に通信先に爆音が響いたのであった。
「何だ!どうした?!」
「敵機!?さっきまでは…うわぁああ!?」
「何だ!?ジンじゃない…!がぁああ!?」
「どうした!?イザーク!」
「…何だよ、何が起こってるんだよ!?」
「そうわめくなシン、イザーク…どうだ?」
「…分からん、だが異常事態であることはたしかだな…」
「だな…んで、行くんだろ?」
「無論だ!ユニラに…あとディアッカも来い!」
「…『も』かよ。」
「それじゃ、現地にてだいいな!?」
「分かった。あと…シンお前は待機だ。」
「えぇー!?でも…」
「でももだってはいらん、お前らのエリアの近くだから警戒は厳にだ。他の2人もいいな?」
「了解。」
「了解です。」
「……了解しました、でもお気をつけて。」
ユニラはイザークとシンの回線を切ったのちにアスランとの回線を開いた。
「…そういう事だから…」
「…待ってくれ!俺も連れてってくれ!」
「…いいのか?」
「いいんだ、それに…その時はその時にだ。」
「分かった、行くぞ!」
ユニラとアスランはジュール隊のゲイツRを残してイザークとディアッカと合流するべく前進した。
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風邪治り 思った二日後 またひいた RASN ( ´・ω・`) |
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