横須賀鎮守府潜入任務act3 |
カズとの無線を切るとスネークは艦娘を探し始めた。
しかし夜なので、中々見つからない。少し歩くと、武器庫の傍まで来ていた。すると、丁度そこから出てくる人影が見えた。銀色の髪をリボンでくくっている少女だ。
「カズ、彼女は?」
「彼女は夕張。軽巡だ」
「艦娘ということか。ならば彼女に聞くとしよう」
そのままスネークは背後から近寄った。
「新装備が出来たって言われたから来たけど、正解だったわ。早くあの装備を試したいなぁ。」
独り言を言っている。どうやら気づいていないようだ。スネークはそのまま背後から近づき夕張をCQCで拘束し、物陰に連れ込んだ。
「だ、誰!?」
スネークはその質問に答えず、ナイフを突きつけ、言った。
「牢の位置は何処だ」
「だ、誰が言うもんですか!」
スネークはそのまま無言で、ナイフを喉笛に突き立てようと近づけた。
「ひっ・・・。で、でも喋らないわよ!」
なかなか強情だ。致し方ない。スネークはナイフを夕張の肩に突き刺した。勿論口を塞ぎながらだ。
「むぐっ・・・。うぅぅ・・・」
肩から鮮血が流れ出た。それは夕張の服を赤く染める。
「吐かないと今度は喉か心臓だ」
スネークがそう脅すと夕張は折れた。
「うぅ・・・。司令部の・・地下よ・・・」
「それだけ聞ければ用は無い」
そう言い、スネークは夕張の気道を締め上げた。
「あっ・・・。かはっ・・・!」
夕張が気絶したのを確認したら、スネークは夕張を隠し、司令部へと向かった
武器庫から司令部までは、少し距離がある。しかもその間、夜間とはいえ、開けた場所を進むのだ。スネークはダンボールをかぶっていくことにした。
これが意外な効果を発揮した。鎮守府には、様々な場所から荷物が届く。なので、ダンボールが特別怪しい物ではない事が功を奏した。警備兵に怪しまれる事もなく、スネークは司令部前まで来た。
「カズ、司令部前に到着した。敵兵を二人確認。玄関の番のようだ」
「ふむ、二人か。二人を眠らして正面から入るか、面倒を避けて他の入り口を探すかの判断は、ボスに任せる」
スネークは考えを少し巡らせ、なるべく敵との接触は避けた方が良いか、という考えになったので、再びダンボールを被り、他の入り口を探しにいった。
建物沿いに進むと、裏口らしきものを発見した。情報端末のマップで確認すると、この裏口は食堂内の厨房に出るようだ。確かに敵兵は居ないが、食堂と厨房を突っ切るリスクがある。戻るかどうか悩んでいると、裏口が開いた。スネークはダンボールを素早く被り、息を潜めた。割烹着を着た女性だ。
「よいしょっと。ふぅ、ゴミはこんなところかしら。あら?このダンボールは?」
(マズイ!)
割烹着の女性がダンボールを怪しんでいる。そのまま近づいてきて、ダンボールを持ち上げた。その瞬間にスネークは立ち上がり、MK.22を突きつけた。
「動くな」
「ひっ・・・」
ついでなので、食堂内に人がいるかを聞いた。
「中に人はいるか」
「か、加賀さんが仕事で遅くなって、一人で夕食をとってるだけです」
涙目になって震えながら喋ってくれた。聞きたい事も聞けたので、スネークはそのまま容赦無くMK.22を頭に打ち込んだ。すぐにその女性は眠りに落ちた。スネークはその女性を担ぎ、そのまま裏口から厨房の中へと入っていった。
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第三話。先に言っておくと、夕張が散々な目に遭っています。夕張提督の皆さん、気を悪くされたのならごめんなさい。 | ||
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