そんなにムキになって高級品を買っても、その先に待っているものは高が知れていると思う。私の今までの経験や体験を元に考えてみると、高級品をたくさん買っても最終的には自己満足に過ぎず、―ただ豪華で美しい装飾品や宝石のコレクションに囲まれて悦に浸っている状態―それを購入したことによって起きて来る出来事や最終的に訪れる物は非常に悲惨であるとしかいいようがないと思う。

まず高級品を買った後、必ずそれなりの容貌の人物に出会えるのは絶対に確かだと思うけれど、その相手はかなり高い確率で凶暴だと思うし、短気で贅沢好きだと思うのだ。何故、そのような相手をあれほど高価な物を買って良い客に巡らせるのだろうか？誰しもそう思うと思う。実はそれには歴然とした利害関係と損得勘定が多大に絡んでいることが大きく原因している。

高級品を購入できるような人は間違いなくみな一時的であったにせよ、とにかく現在は金持ちなことには間違いないのだ。これをみすみす放っておく手はない。儲かる大事な金のなる木なのだから、大人しい美形と引き合わせるより、凶暴でたかり上手なタイプと合わせた方が後々高級品業界がドンドンと儲かって行くに決まっているからだ。

なので、いくら高級品を買っても、もし本当に交際が成就して付き合えるようになったら、相手の外見は好みで満足すると思うが、―そりゃ、最悪は前回も書いたけど、おそらく高級品が大好きだったと思える絶世の美女の幽霊とか召喚して憑依させてまで外見は魅力的に見せると思う―見惚れている隙に次から次へと付き合っている期間はずっと高級品を強請られて、付き合えば付き合うほど、気づけば穴の毛一本まで抜かれて行く、そういった状況に陥ると思う。そして、高級品代用品がお金持ちと知り合う、あるいは知り合いそうになると本人が日頃大人しくても凶暴な性質の幽霊を憑依させることも多いと思う。

正直言って、最初から高級品業界の狙いはそうだったのだと思う。私に言わせてみれば、高級品をいっぱい買ったからって幸せになると言うのは嘘だと思う。むしろその逆で買いすぎたことによって財産を全て失い、家系が崩壊することもありえると思う。

よっぽど商才が生まれつきあって、ゆるぎない財運があるなら別だけど、高級品をむやみやたらに買って好みのタイプを得ようとすると自体、大変危険な賭けごとに身を投じるのと同じことだと思う。

何でもほどほどが一番良いと思う。購入のし過ぎは問題があると思うし、購入したことによって素晴らしい相手を得ると言うのもある意味非常に危険な賭け事と同じなので考え物だと思う。