真・恋姫無双 雌雄の御遣い 第四十六話
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〜一刀視点〜

曹操軍の将、兵は全て降伏した

将、軍師は華琳の元にやって来て華琳が気を失い、負傷しているが命に別状が無い事を知り落ち着いた

桂花だけは

「華琳様に何てことするのよ!

 華琳様に御怪我をさせるなんて、あんたの命が何個あっても償えるもんじゃないのよ!」

と俺に食ってかかって来たが

「君主として、武人として一刀に一騎討ちに挑まれた結果だ

 それに家臣が口を挟むのは不敬以外の何物でもない」

とあの春蘭が言った為、押し黙ってしまった

 

俺は鞘華に戦勝報告と共に江夏で落ち合うように伝令を飛ばした

そして、俺達も江夏に向かう

降伏した華琳達も連れて行くが、その道中、拘束はしなかった

一応、武器は取り上げてあるが拘束しない事に、孫呉、劉埼陣営から危険視する声が出た

しかし、大将である華琳を俺が討ち取るという最大の勲功が此方に有るので渋々了承してくれた

「一刀、貴方 莫迦なのか大物なのかどっちなの?

 私を倒した人物を莫迦だとは思いたくないわ

 でも、捕虜の私達を拘束しないなんて莫迦げているわ」

と華琳が言ってくる

「一応、訊くけど何で拘束しないといけないんだ?」

「それは、逃亡や造反を考えれば当然じゃないの」

「する気が無い事を理由にしないで欲しいんだけど」

華琳は溜息をついて

「私は負けるべくして、負けたのかもしれないわね」

と納得していた

 

張遼に話しかけると

「あん時、あんたをうちらの陣営に誘わんかったのは失敗やったな〜」

と笑っていた その後ろで(おそらく)賈?が視線を逸らしている

「あの時の礼は一応言ったけど、改めて言うよ ありがとう おかげで鞘華も助かった」

俺が頭を下げると

「もうええっちゅうに まあ短い付き合いかもしれんけどうちの真名 霞を預けとくわ」

「俺は真名が無いから一刀と呼んでくれ」

 

霞と真名を交換した後、董卓の元へ行く

「久しぶりだね 董卓さん」

俺が話しかけると

「あんた、月に妙な事をしたら僕が許さないからね!」

と賈?が割って入って来た

「挨拶と少し話をしに来ただけだよ

 改めて董卓さん 水関の戦い以来だよね」

「はい、あの時は北郷さんの事を知らずに連合軍に加わり攻め込んで申し訳ありませんでした」

う〜ん、あの時も思ったけど”あの”董卓とは思えないような娘だな

「別にいいよ 君はあの時俺の言い分を聞く用意があると言ってくれたからね」

そう言って笑いかけると

「へう〜、私の真名は月です 預かって貰えますか?」

顔を赤らめ、上目使いで言ってくる可愛さにあらがえずに、真名を預かった

ま、預からない理由も無いけどね

そして俺は賈?に向き直って

「炎に聞いたけど誰が好色太守だって?」

じっくりと詰問してやった

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〜鞘華視点〜

私達が江夏についた翌日に一刀達がやって来た

一刀を見つけ、駆け寄って抱き付く

「一刀、会いたかったわ」

一刀達が勝つと信じていた でも不安は消えなかった

戦勝報告を貰った時は嬉しさと安堵が体中を覆った

私が抱き付くと一刀も抱きしめ返してくれた

「鞘華ばかりずるい」

と後ろから恋が不満気に言う

仕方なく一刀から離れ、今度は恋が抱き付くのかと思ったら

「あ 月、詠、霞」

と連れられてきた三人に歩み寄って行く

「恋さん、無事だったんですね」

「恋、あんたは元気そうね」

「恋、炎や音々も無事なんか?」

と話を始めたが雪蓮が

「この三人だけじゃないけど、一応彼女達は捕虜なんだから談笑はそこまでにしてくれる?」

と言って三人を連れて行く そして去り際に

「一刀、今後についての話し合いをしたいから早く来てよ」

と言った

すると恋が

「一刀、月と詠と霞を助けてあげて」

と一刀に頼み込んだが、一刀は恋の言葉を遮るように手を挙げ無言で雪蓮達の方へ歩いて行く

恋が尚も食い下がろうとするが

「恋、一刀は責任のある立場だから他の同盟相手の了承も取らないで助けるとは言えなかったのよ

 私も話し合いに参加するけど助ける方向で話を進めるから

 私と一刀を信じて」

私の言葉に恋も納得して頷いてくれた

それを見て私も話し合いの場に向かう

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〜一刀視点〜

話し合いには大和から俺 北郷一刀、鞘華、雅様、静里

孫呉から雪蓮、蓮華、冥琳

劉埼陣営から劉埼、桃香、朱里

涼州から翠、蒲公英

以上の面子で行われることになった

その冒頭に翠が

「一応最初に言っとくけど、私達は大和に降るぜ

 もっと前にするつもりだったんだけど、内部の意見を纏めるのに時間が掛かってな

 結局、劉協陛下の勅命でやっと纏まったんだ

 だから涼州も大和の一部だ」

その話が終わると

「私達も大和に降ります

 元々、従属的な同盟でしたが私が意地を張る意味はどこにもありません」

と劉埼が発言する

雪蓮は溜息をつきながら

「私達は降らないわよ

 ただ、孫呉の君主の座は蓮華に譲るわ」

「姉様?!」

蓮華が声を上げるが

「それが最善よ そうすればこの国は大和で統一される

 うちの豪族たちも君主の嫁ぎ先との合併なら文句は言わないだろうし」

とんとん拍子で統一話が纏まってしまった

 

そして本題の華琳達の処遇についての話し合いで俺の考えを述べる

「一刀、貴方本気で言ってるの?」

「あたしは一刀に従うぜ」

「私も一刀様に一任します」

「私の婚儀を邪魔した奴等を配下に加えるなんて・・・」

様々な事を言ってくる(一人、私情が入りまくっているが)

しかし俺は

「彼女達は皆、優秀な能力の持ち主だ

 そして、この後国を立て直して行くには優秀な人材はいくらいても足りない

 彼女たちの能力によってはかなり高い官位も与える

 曹操の領地の民もそれなら造反はしないだろうから統治にも役立つしね」

俺がそう言うと雪蓮と蓮華も諦めた

 

翌日その事を発表すると華琳は

「やっぱり、私は負けるべくして負けたのね」

と言っていた

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〜あとがき〜

 

統一話と華琳達の処遇でした

 

これは最早、既定路線ですね

 

前回のあとがきで書いた話は次回からです

 

更新はゆっくりになるかもしれませんが続けるつもりです

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
戦いが終わって
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コメント
ついに国は一つにまとまりましたな!華琳さえ倒してしまえば後はとんとん拍子でしたな^^(nao)
タグ
真・恋姫無双 北郷一刀 雪蓮 華琳  

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