真・恋姫無双〜項羽伝〜三国編 |
第四章 17.5話
曹操軍
華琳と華侖は陳留に向かって撤退を始めていた
華侖「華琳姉、急いで陳留に戻るっすよ!!」
華琳「ええ、わかっているわ。ただ・・・・・・」
華侖「どうかしたッすか?」
華琳「やけに追撃の数が少ないような・・・・・」
季衣、流琉「「華琳様〜〜〜〜」」
華琳「二人とも無事だったのね」
流琉「はい。何とか逃げることが出来ました」
華琳「後は、燈と柳琳だけね・・・・・」
華琳は季衣たち二人が無事合流して少し安堵した時、前方より少し左側から袁紹軍が現れたのであった
華琳「クッこんな時に!!麗羽も嫌な時に現れてくれたわね。全軍、袁紹軍と戦う暇は無いわ!!迂回しながら撤退するわよ!!」
華琳がそう告げた束の間、季衣が袁紹軍の旗の中に袁紹軍には在ってはならない旗を見つけてしまった
季衣「か、華琳様、大変です!!袁紹軍の中に楚軍の・・・華雄の牙門旗と程普の牙門旗それに、司馬の牙門旗が二つあります!!」
華琳「何ですって!!何故、麗羽の所に楚が・・・・これも項羽の策だと言うの・・・」
袁紹軍
猪々子「ハハハハ、見て見ろ斗詩。あの曹操軍の慌てよう!!」
斗詩「も〜〜〜文ちゃん。こんな時まで笑わないでよ〜〜〜」
雅「不謹慎だぞ文醜」
守「そうですよ。いくら相手でも敬意を持って戦うべきです」
戦紀「守の言う通り」
粋怜「まぁ、そう言ってやるな。今までこれでやってきたのだろうから見逃してやれ。ただ・・・・・これからは余り、やり過ぎるなよ」
粋怜は三人を形では抑えているように言っているが一番厳しい言葉を投げかけているのであった
穏「粋怜様が一番厳しいこと言ってますよ〜〜」
斗詩「ごめんなさい。ごめんなさい」
穏は相変わらず自分のペースで状況を見て、斗詩は猪々子の代わりに謝っているのであった
麗羽「すみません、皆さん。うちの猪々子さんが失礼なことをしてしまって」
猪々子「う・・・・・すみませんでした」
猪々子も麗羽まで頭を下げたとなっては自分がしたことがかなり酷いことだと気づき頭を下げたのであった
穏「そんなに謝らなくて大丈夫ですよ〜〜〜。それに、今は曹操軍をある程度追い込むのが大事ですからね〜〜〜。ねぇ、田豊ちゃん」
真直「はい。陳宮殿の知らせと、楚からの報告を照らし合わせるとここでどの位曹操軍を削るかが重要になってきます」
雅「ん?楚からの報告?」
穏「はい〜〜〜」
粋怜「それはいったいどのようなものだ?」
穏「それはですね〜〜〜今、西の方では劉備軍が北に攻めているそうなんですよ〜〜」
守「え!それは本当ですか?」
真直「報告ではそうなっています。それで、劉備軍は涼州を取ったら若しかしたらそのまま洛陽、陳留と攻めてくる可能性があると言う情報を流しているらしいです」
戦紀「??それで、今、陳留に残っている曹操軍が劉備軍に撃退に向かっているの?」
穏「いえ、陳留に立てこもっているらしいです」
四人「「「「????」」」」
猪々子「何で曹操軍は劉備軍に打って出ないんだ?」
穏「それは〜〜〜お金が無いからですよ〜〜」
雅「金が無い?」
穏「はい。どこかの誰かさんが曹操軍の軍資金をあるところに持って行ったらしいです〜〜」
麗羽「それは本当の事ですの?」
穏「はい〜〜なので、このまま曹操軍をある程度削って、陳留に立てこもっている人たちと合流させて一網打尽にするのが今回の策なのです」
穏が策の説明を終えると同じ頃にねねたち公孫賛の軍が合流してきた
ねね「これが策の全貌ですぞ。少し前からこの劉備軍の北伐は聞いていたのでこの様な策にしたのですぞ」
来る途中に話が聞こえてきたのだろう、ねねは穏の話の続きをし出したのであった
雅「なるほど。だからここで全部討ってしまわないのか」
猪々子「なあ斗詩?あいつら何言ってるんだ?」
軍師の話を全く理解していない猪々子さんでした
斗詩「う〜〜〜文ちゃん、もう少し理解するようにしようよ」
麗羽「策の事は解りました。それでこれからどうするのですか?」
穏「それはですね〜〜〜これから、華雄さん、粋怜様、文醜ちゃんに出てもらって兵を削ってきてもらいます。そうですね〜〜出来れば、兵を三割と将を一人削ってきてほしいですね〜〜」
猪々子「三割・・・・あの三割?」
いくら最初に翠達が歩兵三万のほとんどを倒し燦の離反、そして撤退までの時間に倒してもまだ万は居る人数を三割削れと言われて猪々子は驚いたのだが
雅「それだけでいいのか?」
粋怜「つまらないな。せっかくここまで来たのに」
と、楚軍二人はやはり規格外なのだった。それに、この時間も曹操を守ろうと兵たちは追っている翠達に攻撃を仕掛けるが難なく散っているのであった
猪々子「あれ?あたしがおかしいのか?」
斗詩と麗羽に投げかけると
二人とも顔を横に振って肩を叩いて頷いたのだった
猪々子「だ、だよな〜〜これが普通だよな」
自分が普通なことにとても安心して、それと一緒に白蓮の事を尊敬した
猪々子(普通って素晴らしいな!!公孫賛様って実はすごいひとなんだ!!)
白蓮は急に猪々子からグッドされていたがよくわかっていなかった
ねね「それじゃあ、華雄、粋怜殿、文醜頼んだのですぞ」
雅、粋怜「「わかった」」
猪々子「え!!本当にさっきので行くの?」
猪々子が戸惑っている間に他の二人はもう、突撃しに行っていた
猪々子「あ!!待ってくれよ〜〜」
斗詩「文ちゃん頑張ってきてね〜〜」
真直「それでは、残りの方たちは私達が指示する場所に先回りして潜んでいてください。この時は余り攻撃しなくていいので、ただ相手を疲労させるのが目的ですので」
そう言って真直達軍師は簡単な地図を出して支持を出して皆を目的の場所に向かわせた
そして、離れた山の上から
燈「フフ、今まで楽しかったですよ、曹操さん。ただ、最後に陳留の現状を知った時の顔が見れないのが残念ですわ。さて、私は先にあそこに向かいましょうか。喜雨も、もう向かいだした頃でしょうし、速く行かなくてわね」
あとがき??
次回曹操軍壊滅です。華琳たちはどうなるのか、真桜や沙和たちはどうなるのかお楽しみください
では待て次回
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話は途中からなので1話前の話からお読みください | ||
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コメント | ||
しかし、この外史の曹操も哀れですね。自分だって強いられた側なのに曹家の養子となっただけで血族から敵対分子と見なされ、楚漢の真実を教えてもらえず、一冊の本について常識的な感想を述べたら見限られるのですから。そして今また、不幸が…。(ナック) 真桜と沙和の2人は楚に来てほしいですね。三羽烏復活を願う!(himajin) 曹操軍はもはや絶体絶命、しかも劉備軍まで来るとは…これは波乱の予感ですね。(mokiti1976-2010) 追い詰められ逃げ場を無くした覇王(笑)はどんな行動に出るのか続きが楽しみですw(翔華) 燈、喜雨は何処へ・・・洛陽にはまだ戻らないとして劉備軍かそれとも意表をついて楚軍か。あの手のタイプは自分の思った通りに事が進んでいる事が至上の幸せだから最後の最後で本当は自分が操らていた事を知り奈落の底へ・・・曹操が終われば次は劉備か・・・あかさんの筆も進むことでしょう(覇王) 曹操には陳留まで攻められ楚連合に下り曹家によって掛けられた下らない妄想を取り除き生まれ変わって欲しいですね。でも、しぶとく生き延び再起を図るだろうな。真桜、沙和は保護され治療を受け凪と楚軍三羽烏として復活する事を願う。今頃黒幕達は高笑いしている頃だろ。自分達の首筋に見えない刃が突き刺さっている事も知らずに。(覇王) |
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