真・恋姫無双〜項羽伝〜三国編 |
第四章 18話 撤退戦
華琳が白蓮と戦闘を始める少し前
建業
一刀「春蘭と秋蘭を呼んでくれ」
涼「二人を向かわせるのですか?」
一刀「ああ。あの二人は曹操と言わば姉妹みたいなものだからな。二人に曹操の事を任せようと思う。それに・・・・・」
一刀はこの頃の夏候姉妹の事を思い出して少し心配そうな顔をした
涼「フフ、初めての子ですもの。色々と戸惑うのも仕方がないことですよ。それに、今回の事で曹操の事も心配でしょうからね・・・・・考えてしまうのでしょう」
一刀「そうだよな・・・よし、やっぱり悩んでいるより動かしてみた方がいいよな」
涼「はい。それに、二人の子供の事は今妊娠している方の予行練習になってよろしいでしょうしね」
一刀「ハハ、それもそうだな。成刀や涼刀の時は炎蓮や葵、詠と風が付きっきりだったし、小夜叉は恋が放そうとしなかったからな〜〜いい練習になるだろうな」
涼「それはもう、妊娠したのが解ってからあの方たちは嬉しさ半分と育児の不安半分でソワソワしてましたから。今回ので自信をつけてもいいでしょう。では、二人を呼んできますね」
一刀「あ、それと凪も一緒に「お呼びでしょうか一刀様?」・・・うん、涼、二人を頼む」
凪は突然窓から現れたのであった
天井裏で
思春(チッ狂犬が!!)
涼「フフ、わかりました。すぐ呼んできますね(思春は天井にいるみたいね。本当に忠犬ね二人とも)」
そう言って、一刀と凪を部屋に残して二人を呼びに行った
一刀「凪・・・・・」
凪「はい!!何でしょう?」
凪は目を輝かせて尻尾でもあるなら千切れんばかりに振っているような喜びの顔をしながら返事をした
一刀「・・・・・いや、凪、お前は曹操軍に居る友二人の事どう思っている?」
凪「・・・・それは・・」
凪は先程の顔から一転して顔を俯かせ表情も少し暗くさせた
一刀「凪、今俺が聞いているのは友としてどう思っているかだから、敵としてどうとかは考えなくていいぞ」
凪「はい・・・・それでは、あの・・・ま、また以前の村で過ごしていたころの様に三人でいたいと思います」
一刀「そうか・・・・なら、凪。お前に『コンコン』ん?」
秋蘭「失礼します。お呼びとあり、姉者とお伺いしました。ん?お邪魔でしたでしょうか?」
秋蘭は扉を開けて部屋にいる凪の顔を見て何か大切な話をしていたのだろうと察してそう言ったのであった
一刀「いや、調度いいタイミングだ。秋蘭たちにも関係がある話だからな。遠慮せず入ってくれ」
秋蘭「それでは失礼します」
春蘭「失礼します」
そう言って入ってきた二人の手の中には今は気持ちよさそうに寝ている赤ん坊がいた
一刀「悪いな、急に呼んで」
秋蘭「いえ、調度寝つき始めた時なので」
春蘭「はい。さっきまで泣き続けていたので疲れたのでしょう」
そう言いながら春蘭は我が子の頬を指で突っついていた
秋蘭「それで、お呼びの用とは?」
一刀「ああ、その前に思春」
バッ
思春「お呼びでしょうか!!」
此方も目を輝かせて現れたのであった
一刀「悪いが二人の子供を話が終わるまで外であやしていてくれないか?多分、涼が準備していると思うから」
思春「は、はい(ショボーーーン)」
思春は少し寂しそうにしながら春蘭達から子どもを預かり部屋を出て行った
一刀「さて春蘭と秋蘭、それと凪には突然だが今から陳留に向かってもらいたいと思ってる」
三人「「「!!!」」」
凪「それは、先ほどのお話と・・・」
一刀「ああ。凪の事もそうだが春蘭、秋蘭にも今は敵とは言え昔は共に過ごしたやつがいるだろう?」
三人「「「コク」」」
一刀「曹家の関連者だからと殺してしまってはただの私怨だ。それに、俺の大事なお前たちのその悲しい顔をあまり見たくない。だから、この戦いの結末お前たち三人に任せようと思う。曹操軍を降伏させ助けるもよし、殺して根絶やしにしてもかまわない。すべては俺が責任を持つ」
秋蘭「しかし、それでは・・・」
一刀「秋蘭が言いたいことも解る。それにありがとう。でも、昔と今は違う。そうだろ?お前らの母と前話したが曹操は昔お前たちと一緒に暮らしていたと聞く。それにだ、特にお前たち三人は常に一緒にいて、笑い合う仲だったともな」
春蘭、秋蘭「「・・・・・・・・・」」
一刀「凪も、あの時凪が天水に籠を売りに行かなければずっと一緒に過ごしていただろう仲だろ?」
凪「はい」
一刀「だからな、お前たちに任せようと思ったんだ。そして、そろそろ公孫賛と曹操が戦いを始めるころだろう。それで、報告で今回のねね達が考えた策は曹操軍を弱らせて陳留まで追い込むことになっている。そのために陳留に残っている奴らが動かないように根回しもしているがな・・・・」
一刀が言った根回しとは真直が言った劉備軍が陳留に攻めてくると言う噂の事なのだが、真直はこれを劉備軍が流した噂だと思っていた
一刀「それで、どうする?」
一刀は三人一人ずつ目を見て尋ねた
そして、最初に応えたのは
春蘭「一刀様。私に・・・いえ、私達姉妹にお任せください」
秋蘭「姉者・・・」
春蘭「秋蘭。せっかく一刀様が機会をくれたのだ。ここで華琳と何も話さず終わってしまっていいのか?私はそんな事できない!」
秋蘭「ああ、そうだな。虎牢関の時に何もできずに別れてしまっているしな。・・・・・一度、お互い話し合うべきだな」
一刀「二人は決めたみたいだな。それで凪はどうする?」
凪「じ、自分も行かせてください。自分も最後はどうなるか解りませんが一度二人とちゃんと話したいです」
一刀「そうか、わかった。なら三人には曹操軍の事を頼む」
三人「「「はい!!」」」
一刀「それと春蘭、秋蘭」
春蘭、秋蘭「「?」」
一刀「充と衡の事は気にするな。俺と、皆で責任もって世話をするから。それに、今妊娠している皆の良い予行練習になるからな」
秋蘭「ありがとうございます」
春蘭「わかりました」
話が終わると三人は部屋を出て行き直ぐに兵を連れて建業をたった
一刀「さて、後の心配は劉備軍か・・・・流した噂の通りに攻めてこなければいいが・・・・・・念のために、西の国境に誰か向かわせるか」
この一刀の決断でとある人物達を保護する事になるのであった
そして、場所は翠達に追われている曹操軍
華琳たち曹操軍は翠達を振り切った或はかなり引き離したと思い、少しの休憩をするべく川岸に居た
流琉「華琳様、ここで一度休憩を取りましょう」
華琳「ええ、そうね。全軍!!一度ここで休憩を取る。少しの間休め!!」
兵達「やったーーーー!!やっと休める」
兵達は公孫賛軍との戦いからずっと走りっぱなしで疲労困憊であり、また飲まず食わずだったためこの一時の休憩がとても嬉しかったのであるが
季衣「ねぇ流琉?」
流琉「何季衣?」
季衣「えっと、何か食べるものあるかな?僕お腹すいちゃって・・・・」
流琉「ごめん季衣。それが、撤退するときにほとんどの食べ物を置いて来てもう何も残ってないの」
季衣「そんな〜〜何で食べ物置いて来ちゃったんどよ〜〜僕もうお腹ペコペコで動けないよ〜〜」
流琉「仕方ないじゃない・・・あの時は皆逃げるので精一杯だったんだから!!」
季衣「う〜〜〜そんな言い方しなくても言いじゃいか流琉の馬鹿」
曹操軍の兵だけに限らず将達も食べ物が無い現状とまた疲労から常に興奮気味の者と脱力して動かない者が出てきていた
季衣は仕方がないと川の水を飲み腹の足しにしようと思い川へ行った
流琉(このままじゃ皆空腹で動けなくなる。その前に少しでも食料を見つけておかないと・・・それに、最低でも華琳様に食べ物を・・・)
そう思い流琉は一人こっそりと林の中に入って行った
しかし、この流琉が林に入っている間に
蒲公英「今曹操軍は油断しているから驚かすには絶好の機会だからね、皆いっくよ〜〜〜〜!!ハッ」
ドドドドドドドドドドドドドド
華琳たちが引き離したと思っていただけで、蒲公英は隠れながら尾行していたのであった
兵「て、敵襲〜〜〜皆逃げろ〜〜〜〜〜!!!」
華琳「チッ!!もう追いついてきたの。華侖!!」
華侖「解ってるっす。皆落ち着くっす!!このまま川を渡って向こう岸に行くっす!!」
兵「は、はい!!」
バシャバシャバシャ
兵達は何とか生き残ろうと川を渡るがやはり何人かは溺れたり流され出すものが現れていた
蒲公英「うわ〜〜〜無理するな〜〜皆〜〜無理に追わなくていいからまだ、川に入ってない人からやっつけて」
蒲公英が指示した通りにまだ川に入ってない者達をかたずけていると
ガサガサ
林から音が聞こえて来て
流琉「なにこれ・・・あ!!」
流琉は今まさに川に入ろうとしていた自分の部下の一人が切り殺されるのを目撃した
流琉「あああああ!!」
流琉はまだ残っている兵を何とか助けようと自分の武器を敵に投げつけ、そして敵の前にかけて行った
流琉「皆さん、ここは私が守ります。だから速く逃げてください!!」
兵「て、典韋様!!しかし」
流琉「いいから速く!!」
兵「すみません!!」
バシャバシャ
兵達は流琉に感謝の言葉を述べながら急いで川には行くが
雅「弓兵、矢を射かけろ」
兵「ハッ」
シュパパパパパパパ
蒲公英に遅れながらきた雅が川を渡ろうとしている曹操軍を目撃して兵に攻撃の指示をしたのであった
流琉「させません!!」
シュルルルル
流琉は自分の武器を上空に飛んでいる矢に向けて投げ弾くが、その弾けたのはごく一部でしかなく川を渡っている兵たちに刺さっていくのであった
流琉「よくも、皆を!!許せません。でりゃーーーーーーーー!!!」
シュルルルルル
蒲公英「よっと。へへ〜〜ん。もう、あなたの攻撃は見きったもんね〜〜〜それに、もう一人がいないからあなたの攻撃は単調すぎて欠伸が出ちゃうよ」
蒲公英は流琉の攻撃を簡単に避けあからさまに挑発の一言を投げかけた
流琉「そんなのやってみないと解りません!!せりゃーーーー!!」
ドーーーン
ドーーーーン
ヒョイ
ヒョイ
蒲公英「だからもう見きったって言ってるでしょ。それに蒲公英だけ見てていいのかな〜〜?」
流琉「え?・・・・は!!」
ブオーーーーーーーーン
雅「五臓六腑ぶちまけろーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
雅の武器、金剛罰斧の刃が巨大化しながら流琉に迫ってきていた
流琉はそれを何とか防ごうと自分の武器で防御をするが
雅「ハハハハハ、そんなもので私の金剛罰斧を防げると思っているのか!!!ハアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!」
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオン
グシャーーーー
流琉「キャーーーー−」
流琉の武器は雅の攻撃で見事に砕けてちり、その上勢いが止まることなく流琉を吹き飛ばしたのであった
ズサーーーーーーーー
ゴロゴロゴロゴロゴロ
バシャーーーーーン
蒲公英「あ〜〜〜華雄やり過ぎだよ〜〜。どうするの死んじゃったら」
雅「大丈夫だきっと。あれしきの攻撃で死ぬようでは将などやってられん」
蒲公英「いやいやいや、あれしきって、あんなに飛ばされ・・・・うん、楚は普通か。よし、それじゃあ捕まえに行きますか」
バシャバシャバシャ
蒲公英は川で倒れている流琉のもとまで駆け寄って縄で縛り馬に乗せた
蒲公英「よしっと。これで、簡単には馬から落ちないね。皆、進むけど大丈夫?」
兵達「はい!」
蒲公英「じゃあ、ゆっくり進みだそう。多分今は、ねねちゃんたちの待ち伏せと出くわしている頃だろうから急がなくてもいいでしょ」
蒲公英の奇襲から逃げ延びた曹操軍
華侖「くそ!!こっちにも奴ら居るっす!!華琳姉どっちに向かうっすか!?」
華琳「クッ・・・麗羽達中々しつこいわね。華侖あっちの方に行くわよ。確かあっちは人が寄り付かないほど切り立った山のはずよ」
華侖「え、それだとあたし達もやばくないっすか?それに、兵たちもかなり疲労しているっすし」
華琳「それでもよ。流石にあそこまでは追ってこないはずよ。それにあそこを抜けたらすぐに陳留に着くわ」
華侖「わかったっす。皆、もう少し頑張るっす!!あそこを抜けたらもうすぐ陳留に着くっす」
華侖は疲れている兵たちを鼓舞しながら何とか最後まで持つように励ました。それは此処まで犠牲になって行った兵や柳琳、流琉と言った者達のためでもあるからだ
この時、最後に渡りきった兵から流琉が守ってくれたため渡れたことを報告されていた
季衣「流琉〜〜〜無事で、グス・・・無事でいてね。絶対、陳留に戻って助けに行くからね」
華琳「ええ、その通りよ。陳留に戻ったらすぐに隊を立て直して迎撃に向かうわよ」
華侖「解っているっす。柳琳も絶対まだ生きているはずっす。だから何としても助けるっす」
こうして華琳たち曹操軍は断崖絶壁とも言える険しい山に入って行った
それを違う方向で待ち構えていたねね達は
ねね「ククク、計画通りですぞ。これでまた曹操軍は疲労がたまり何人もの兵が脱落していくのですぞ」
蝶「さて、そろそろ私達も陳留に向かいますか」
ねね「そうですな。誰か!!」
兵「は!!」
ねね「後ろから来ている翠達にまっすぐ陳留に向かうように伝えるのですぞ」
兵「わかりました」
麗羽「それにしても改めて凄いですわね」
斗詩「はい・・・・本当に最初に陸遜さんが出した指示の通りに削ってしまうなんて」
猪々子「と、斗詩・・・・助けて・・・もう、動けない」
猪々子は最初華雄たちに後れを取らないために頑張ってついて行ったのだが、いざ戦闘や移動となると途中からついていくことが出来ずに戦紀と守の二人と後退したのであった
斗詩「も〜〜〜文ちゃん。もう少しだから頑張ってよ〜〜」
猪々子「だって仕方ないだろ〜〜〜あたいは右腕無いんだから、他の奴に比べてかなり疲れるんだよ」
斗詩「それでも、一緒の馬に乗らなくても良いでしょ」
猪々子「それはあれだよ。あたいと斗詩の仲だろ」
斗詩「も〜〜仕方ないんだから」
少し気が抜けながらも次第に曹操軍を追い詰めて行くのであった
そして、陳留
栄華「やばいですわよ、皆」
香風「如何したの〜〜?」
稟「それが・・・・南から楚軍が迫ってきているみたいなのです」
香風「それって、かなりヤバいんじゃないの〜〜〜」
稟「はい。私達は討って出るような事はもう殆どできません。華琳様達が無事戻ってこられない限りは・・・・」
栄華「そう言えば喜雨は?」
稟「おかしいですね・・・・昨日は見たのですが」
栄華「それよりも南から来る楚軍をどうするかですわ」
稟「はい。取りあえずは兵たちに守りを固めるように言ってはありますが・・・・楚軍がもし本気で攻めて来るなら守など意味がありませんが」
稟が嘆きにも似た言葉をこぼしながらも現状で出来る事を上げていると
兵「伝令!!曹操様が率いる軍が北側より発見」
稟「それは本当ですか!?兵は、兵はどのくらい残っているのですか!?」
兵「それは・・・・三万も居ないと思われます」
稟「そんな・・・・それでは・・・・・」
稟はひざから崩れ出してしまった
その時
真桜「まだ、諦めちゃいけんで!」
沙和「そうなの!!まだ、華琳様がいるなら負けじゃないの!!」
真桜と沙和が部屋から出てきたのである
稟「しかし・・・このままでは・・・」
栄華「そうだわ!!洛陽、洛陽に救援を求めるのよ!!」
真桜「そうや、流石栄華はん!!大将は確かかなり大きな位もっとったよな?それやったら何とかなるちゃう?」
沙和「きっと、出来るの!!」
稟「しかし、宮廷の奴らが助けるとは到底思えません」
栄華「それなら他に良い手はあるのかしら?」
稟「う・・・・それは」
栄華「どもるなら、纏まり出した意見を止めないでくれるかしら」
稟「ですが、今宮廷の者に弱みを見せてしまったら・・・・・・(それなら、劉備軍を・・いや、そもそも今劉備軍は我々が治めている土地を侵略している・・・しかし、聞くところ劉備は項羽の事を嫌っている。うまく話を持っていけば・・・)」
稟は最後の手段と思いついたことを話そうとした時
バン!!
華琳が勢いよく扉を開け入ってきたのであった
華琳「稟、すぐに戦の準備をしなさい。準備が出来たらすぐに打って出るわよ。麗羽と公孫賛をすぐに返り討ちしてあげるんだから」
稟「・・・・・・・」
華琳「如何したのかしら?私はもう支持を出したわよ。速く準備に動きなさい」
華琳は玉座に座りながら一向に動こうとしない皆に言葉を投げかけた
栄華「その、お姉さま・・・・」
華琳「如何したのかしら栄華?」
栄華「あのですね・・・・その、準備をしないのではなくてできないのです」
華琳「できない?どういう事かしら?」
栄華「それが・・・国庫が空なのです。なので、兵や食料と言った物を集めたくても集めることが出来ないのです」
華琳「・・・・・・私の聞き間違いかしら?今何と言ったのかしら栄華?」
栄華は苦虫を噛み潰したような顔をしながら今の曹操軍の現状を改めて伝えた
栄華「国庫が空でもう使えるお金が何一つ存在しないのです。なので、どうしようもないのです」
華琳「な!!・・・ど、どういう事・・・国庫の管理は全てあなたに任せていたはず。それがどうして、今空になっているの!!」
華琳は余りの事態に殺気と怒りを抑えることが出来ずにそれを全て栄華に向け出していた
栄華「ヒッ!!」
稟「華琳様、それとお伝えすべきことが二点あります」
華琳「何かしら稟?私をこれ以上不愉快にしない物だとありがたいのだけれど」
稟は自分が伝えなくてはいけない物が正に不愉快にさせるもので、これ以上華琳が起こると何をするかわからない現状、怯えて体が震えだしていた
稟「あ、あの・・・じ、実は・・・・りゅ、劉備軍が北上して・・・その、涼州をせめていいいいいいます。・・・・・ヒッ、すみません、すみません」
華琳「劉備が・・・・それで、もう一つは何かしら?」
華琳の殺気と怒気は一層濃ゆくなった
稟「その・・・南から・・・・楚軍がせせせせまってててて来ています」
ビキ
華琳「そう・・楚が・・・」
香風「そ、それで、華琳様。これからどうするの?」
真桜「そ、そやで・・・先の話では宮廷に助けを求めるって・・・その・・・なったんやけど」
沙和「そ、そうなの」
華琳「フーーーーー・・・・・・・」
華琳は怒りを抑え冷静になるために深呼吸をした
華琳「稟、今すぐに救援要請を宮廷の者にしなさい。そうね、出来れば盧植か皇甫嵩のふたりがいいわ。あの二人はまだまともだから何とかしてくれるはずよ」
稟「わ、解りました!!」
華琳「他の皆は今あるもので何とか守り切りなさい!!王朝の救援が来るまで守るのよ!!」
皆「おおおおおお!!!」
決断してからは皆動きが速かった。しかし、この頑張りも意味を成すことは無かった。それは、稟が出した救援を求める書簡は張讓によって買収されたものによって揉み消され、届いていてもその二人は楚側の人間だったためである
あとがき??
撤退戦でした。どうでしたでしょうか?
直ぐ連合に負けるのもあれだな〜〜と思いこの話を書いてみました。
次回こそは曹操軍が終わります。軍が終わるだけで華琳とかが死ぬとかは・・・・無いよな?
では待て次回
説明 | ||
華琳たちが頑張って逃げますが・・・・・ | ||
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コメント | ||
赤壁の戦いin楚軍 ですか。このあと来るのは関羽ではなくてあの三人。華琳はどうでる?(デーモン赤ペン改めジェームず) もはや打つ手無しか…しかし、かのエセ平和主義軍団がさらに介入してきたら大変そうですが。(mokiti1976-2010) スネークさんありがとうございます。訂正しておきます(あか) そういえば、17.5話と今回、四章が十四章になってますよ(スネーク) 居残り組は桂花がいない事は気づいてないのかな?(スネーク) 真桜と沙和、部屋から出て来れたか……劉備軍云々は半分楚の噂だったんですね。焦ってる時って情報の取捨選択を間違うことが多いから、効果的な策ですね。そしてとある人物達……成程ね。曹操軍の運命、そして劉備軍の末路は如何なる……すぐに負けるのもあれだとは仰るが、もう勝ち負けじゃなくて滅びを待つだけにしか見えないんですよね……(Jack Tlam) 絶望的だ……だが、周到に策を巡らせた楚軍と、無闇に感情的に行動した曹操軍では格が違ったようで、敗北は寧ろ当然。相手への侮蔑感情を持たなければ、華琳もここまで落ちぶれなかったとは思うが……世の中、そうそう上手くいくものじゃない。十分な警戒と慎重な行動を怠った華琳の責任は重いですね。(Jack Tlam) |
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