寂しがりやな覇王と御使いの兄43話 |
華琳が虎牢関に出陣してから1週間後
洛陽
明命「お待ちしておりました!一刀様!」
一刀「お待たせ明命。早速だけど、首尾はどうなってる」
明命「曹操さんと一刀様の母上でおられる曹嵩様を、十常侍からの奪還に成功いたしました!十常侍はいま血眼になって捜し回っております」
一刀「本当か!よくやってくれた明命!」ガバ
明命「か、一刀さま〜みんなみてますぅー//」
一刀「少しだけこうさせてくれ。ありがと明命」なでなで
明命「あぅあぅ//」
恋「....明命ずるい。恋は抱きついてもらえなかった。」
明命「れ、恋さん!?」
恋「明命.....戦が終ったら・・・この事愛紗と凪に話す」
明命「うぅーとばっちりです。」ガク
一刀「明命、華琳はどうした?」
明命「私が監視を始めてから、ずっと落ち込んでいたのですが、水関陥落の報告を聞くと・・・・1週間前に夏侯惇さんら、軍を率いて虎牢関に」
一刀「!」
明命「たとえ勝ち目がない戦であっても、曹家の棟梁に恥じない戦いをすると宣言し、二振りの剣を携え進発いたしました」
一刀「くそ、一足遅かったか!」
稟「一刀殿。憤る気持ちもわかりますが、いまは洛陽の掃除をいたしましょう。見逃せばまた悪事を働きます」
一刀「そうだったな・・・明命、母上を連れてきてもらえるか?」
明命「かしこまりました!すぐ連れてきます!」ッサ
一刀「沙和は太史慈を連れてきてれ。まだなにも説明してなかったからな」
沙和「了解なの!」タッタッタッタ
風「太史慈さんに全部教えるつもりですか〜?」
一刀「彼は義侠心の熱い人物だと思うよ」
真桜「それにしたってやな隊長〜」
明命「一刀様連れて参りました(って一刀様仮面いつ取ったんですか。)」
曹嵩「かずと・・・・ほんとに・・・・一刀なのですか」
一刀「お久しぶりです....母上。永らく母上に不便をおかけして、すみませんでした。」
曹嵩「そんな事は・・・いいのです。一刀が殺されたと聞いた時は、視界が真っ暗になりました。でも・・・本当に生きていれくれてよかった。。。」
一刀「ご心配おかけしました。十常侍に対抗する力を手にするまでは、生存を隠しておこうと思いましたので。ですが・・・」
曹嵩「華琳の状況を知って、助けにきたのでしょう?私は大丈夫です。助けにいってあげなさい」
一刀「はい。ですが・・・」
いたぞ!曹嵩はあそこだ!者共!ひっ捕らえよ!!
一刀「今はゴミの掃除といきます。真桜・沙和」パチーン
真桜・沙和「わかってるで(の)隊長!」
一刀「遠慮はいらん。揉んでやれ」
真桜「はいな!オラオラオラ!空気読まんかい!こんな時に出てきよって!うちらが相手したる!」
沙和「隊長の感動の再会を邪魔する奴は、ケツに腕突っ込んで奥歯ガタガタさせてやるの!お前達!いくの!」
沙和隊「サー!イエッサー!」
風「おに〜さん。太史慈さんが困ってますよお〜」
一刀「おっと。すまない待たせたな」
太史慈「それは大丈夫なのですが・・・事態が把握できていませんので・・・」
一刀「この連合の真相が知りたいなら付いて参れ。」
太史慈「なにをなさるつもりですか」
一刀「十常侍狩りだよ」
太史慈「なんですって!?そんな事をすればどうなるかお判りですか!」
一刀「もちろんだ。恋は太史慈を見ていてくれ。明命は母上の護衛を」
明命「了解です!」
恋「わかった。」
一刀「真桜・沙和、終ったか?」
真桜「もちろんや〜隊長!空気読まん者の掃除終ったでー」
沙和「十常侍の居場所と、いる人物も吐かせたのー」
一刀「グッチョブだ沙和!」
沙和「いえーい!グッジョブなのー!それでえーと、張讓は袁紹のところにいるみたいなのー!趙忠・夏ツ・郭勝・段珪があそこの屋敷で、隊長のお母さんが見つかるの待ってるみたいなの」
一刀「張讓はいないか。だが主要の趙忠一派がいるならば・・・・行くぞ」
趙忠屋敷
趙忠「曹嵩はまだ見つからぬか」
夏ツ「鎖で繋いであったはずだ・・・内応者がいるのか」
郭勝「奴に逃げられたとしても、曹操はもうお終いだがな」
段珪「しかし、奴から我らの事が漏れれば一大事だぞ」
趙忠「我らの計画を遂行するためにも、早く見つけなければ」
とまれ!ここは十常侍趙忠様のお屋敷であるぞ!
・・・・邪魔だ。どけ
グハァ
く、曲者だ!この者達を討ち取るのだ!
3人同時に行くぞ!
うるさい邪魔だ!道をあけろ!
ボト ボト ボト
趙忠「何事だ!騒々しいぞ!」
ここか!
バターーン!
一刀「よう、久しぶりだな〜クソ十常侍共。会いたかったぜ」
風(こんなにも怒気と殺気が出ている、おにいさんは初めて見るのです。)
稟(一刀殿・・・大切な者を傷つけられた時に怒れるあなただからこそ、私達は貴方に尽くしていけるのです。口調変わってますが・・・)
夏ツ「き、貴様何者だ!趙忠殿の屋敷と知っての狼藉か!」
一刀「なんだ。まだ数年しかたってないのに、俺の事忘れたのか?」
趙忠「何を言っておるのだ!貴様!」
段珪「趙忠殿。あやつは・・・もしや!」
趙忠「そ、その顔は・・・・ま、まさか!貴様!曹仁子孝か!馬鹿な!貴様はあの時討ち取ったはず!」
太史慈(やはりあの方が麒麟児・曹仁様!)
一刀「その名で呼ばれるのも久々だな。貴様に説明する義理はない。それと・・・」ギロ
郭勝「ひ、ひぃぃぃぃいいい!」
一刀「逃げるんじゃねえ!」スパーーン!
郭勝「うぎゃああああ!う、うでがああああ!!」
一刀「貴様らの策謀で、死んでいった我が親衛隊の兵達!母上の拉致監禁!そして・・・虎牢関で窮地に立たされている華琳の落とし前付けさせてもらぞ!」
趙忠「この亡霊がああ!こやつを討ち取れ!さすれば莫大な褒美を取らせるぞ!」
近衛兵「っは!」
趙忠「はっはっは!麒麟児と言われた貴様といえど、この500人のワシの近衛兵を相手には出来まい!今度こそ貴様を討ち取ってくれん!」
段珪「ここで死んでいくのを、眺めていようではないか!」
一刀「500ねえ。その程度で・・・・昔ならともかく....今の俺を足止め出来ると思うな!とああああ!」
ザク ザシュ バキ
夏ツ「ば、ばかな・・・一振りで3人じゃと・・・・!まとめてかかるのだ!」
恋「!...逝く!」
一刀「恋!手出しするな!」
恋「ピタ...」
ザシュザシュザシュ!
ボトン
ゴロン
バタン
一刀「これは・・・・俺を逃がすために死んでいった者達への弔いだ!俺一人でやる!手出しするな!」
うおおおおおおお!
恋(凄い気....いまのにぃにと勝負したら・・・・勝てなそう)
一刀「貴様ら十常侍にわかるか!」
ザシュ
一刀「家族と引き裂かれた時の痛みが!」
ボキ
一刀「悲しんでる大切な人を、影で見守るしか出来なかった苦しみが!」
バキ
一刀「姑息な策を使い、他人を陥れることしか考えてない貴様らに!この怒りがわかるかあ!」
バタン ドスン バタ
真桜・沙和「隊長・・・」
明命「一刀様・・・・」
稟「太史慈殿。此度の連合はすべて十常侍が仕組んだもの。一刀殿を亡き者し、曹嵩様を拉致。曹嵩様を餌に曹操様を洛陽に誘き出し悪評を流す。これが結成のあらすじです。一刀殿は逃げ延びましたが」
風「お兄さんが生きているのがばれると、また周りに被害が及んでしまいますからね〜。この数年間力を蓄えていたのですよ〜」
太史慈「そのような事が・・・それがしは知らなかったとはいえ・・・・十常侍の悪逆の片棒を担いでいたといのか。」
風「まあ〜お兄さんは、そんなこと気にしないと思いますけどね〜」
曹嵩(一刀には苦労かけてばかりですね。)
一刀「これで終りだあ!」
バタン
バタン
一刀「ふぅ。準備運動にもならかったな。次はお前達だ!趙忠!段珪!夏ツ!」
趙忠「500の兵が瞬く間に・・・化け物めが!」
一刀「俺が化け物なら、貴様らも人の皮を被った化け物だな。だがまあ」
ドス
郭勝「ぎゃああああああ」
一刀「本来ならば、ここで切り刻んでやりたいが、貴様らは楽には死なせん。こいつ含め捕らえ、虎牢関まで連れて行く!それまでは生かしておいてやる!恋!こいつらを捕らえておけ!」
恋「....コク」
段珪「えぇい!触るでない!下民かあ!」
夏ツ「はなせええ!」
一刀「沙和!黙らせろ。聞くだけで不快だ」
沙和「任せてなの!ふにゃちん共!この躾のなってないこの豚共を、可愛がってあげるの!人に迷惑かけない豚に、調教してあげるのお!」
沙和隊「サーーーイエッサーーーーー!」
一刀「・・・・母上見苦しい所をお見せして、すみません」
曹嵩「そのような事気にしなくていいのです。怪我はありませんか?一刀」
一刀「大丈夫です。この程度どうってことありません。」
真桜「隊長。そこの転がってるのやつは、どうするんや?」
一刀「そうだな・・・すまないが、華陀のところに連れて行ってもらえるか?こいつも虎牢関に連れて行く」
真桜「了解〜ほな連れていくで」ズルズル
稟「一刀殿。十常侍を一掃したとは言いましても、まだ洛陽を掌握したわけではありません。ここは間を空けずに掌握するべきです」
風「そうですね〜今は曹仁が洛陽に帰還し、十常侍を倒していると街に流して、味方を増やすべきですねぇ。おにいさんは洛陽の民にも、人望があったみたいですからね〜効果あると思うのですよ〜」
一刀「大義名分を得るためにも、急いだほうがよさそうだな。稟と風は洛陽に残り掌握してもらえるか?」
風「むぅ〜お留守番ですか〜」
稟「こら風!文句言わないの!」
一刀「頼むよ、風。俺達が安心して戻ってこれる家を作ってくれないか?」
風「そう言われると弱いですね〜。頑張らせてもらうのです」
稟「掌握に真桜と沙和を、お借りしてもよろしいでしょうか?」
一刀「わかった。俺は恋と明命を連れて虎牢関に向かう。母上は洛陽でお待ちください」
曹嵩「一刀なら華琳を・・・・助け出せると信じてますよ」
一刀「もちろんです。太史慈は・・・」
太史慈「それがしには、曹仁様のご母堂を護衛させてください!」
一刀「太史慈は俺の配下というわけではない。なぜ名乗りをあげた」
太史慈「罪滅ぼしがしたいというのが、大きな理由でございます。それがしは風評のみを信じ、曹操殿を悪と決めつけ攻めてしまいました。浅はかな行動を恥じ、少しでも償いとうございます。信じていただけない場合は、それがしの命を持って償いいたします」
一刀「・・・太史慈の心意気はわかった。母上を・・・任せたぞ」
太史慈「! 御意!」
華陀「一刀いま大丈夫か?」
真桜「戻ったでー隊長ー」
一刀「大丈夫だ。いきなりすまないな華陀。真桜もありがとう」
華陀「な〜に気にするな。一刀が綺麗に切り落としていたからな。止血は簡単だったさ。いまは気を失ってるがな」
沙和「たーーいちょーーー!調教完了なの!」
一刀「みんな揃ったな。今後の編成を言うぞ。稟・風・沙和・真桜に3万を与える!洛陽を完全に掌握しろ!俺が戻るまで、稟を総司令官とする。風は稟の補佐をしてくれ」
稟「っは!この郭奉孝にお任せください!一刀殿が戻られるまでに、洛陽を開放してみせます!」
風「稟ちゃ〜ん。張り切るのはいいですが、ぽかしないでくださいね〜。まぁ〜風の見せ場が増えるので、ぽかしてもらってもいいですが〜。くふふ〜〜」
一刀「恋と明命は俺に付いて来い。それと十常侍共は馬にくくりつけて、連れて来い」
明命「はい!」
恋「わかった」
一刀「では母上・・・華琳を助けに行って参ります」
曹嵩「一刀と華琳が戻ってくるのを・・・待ってますよ」
一刀「必ずや、華琳を連れて戻ります。・・・・・恋!明命行くぞ!十常侍の野望を打ち砕く!」
思わぬ形ではあるが洛陽凱旋を成し遂げ、義母・曹嵩を救い出し十常侍の一掃に成功した。
天水には月が!
長安には詠を筆頭とするヒゲ デク チビが!
洛陽には曹魏の頭脳として、辣腕を奮った軍師風と稟! 一刀直属の部下として苦楽を共にした真桜と沙和が!
信頼し、愛する仲間達に背後を守られ、後顧の憂いを絶った一刀
猛る気持ちを抑え、恋と明命を従え虎牢関に赴く!
次回反曹操連合完結
にぃさんの・・・・ばか・・・やっと・・・会えた
説明 | ||
曹嵩との再会 一刀の内に秘め続けた怒り | ||
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コメント | ||
続きが気になる!!(迷い猫@翔) ……何故麗羽に漢の名将達が集まったのかを考えてみると、麗羽は麗羽なりに死んだ一刀の志を継ごうとしていたんじゃないのかとふと思いました。そして、それを音々音が間近に見ていたのだとしたら。……一筋縄ではいかないかもしれませんね。(h995) 華琳とようやく再会か。良かった。(himajin) 華琳にやっと兄として再会出来ますね。袁紹は十常侍がやったことを知っても、自分の見得のために認めようとしないと思う。また、袁紹軍の将を半数以上打ち取り、軍を崩壊させ自分の命が危ないと認識させなければ、馬鹿の袁紹は負けを認めないのではないだろうか。(kira) 母無事でなにより、次回楽しみ過ぎて既に鳥肌が(@_@)残りのゲス野郎と麗羽に粛正をw(翔華) ようやく・・ですな(mame) 一刀が怒りのあまり口調が違うしwやっと再開か〜長かったなぁ!(nao) 華琳もそうだが、美羽もやっとの再会だね、袁紹の驚く顔が目に浮かぶ。(未奈兎) っ!ようやく再会できるのか…。早く二人を逢わせてほしい…。(ナギサミナト) |
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