真・恋姫†無双 〜孫呉千年の大計〜 第4章 1話 |
第4章 晋帝国の野望 混沌編 1話 『 パンドラの箱 』
冀州界橋 山間に周囲をぐるっと囲まれ、非常に起伏にとんだ地形なのは、以前の説明と同様である
当事、白蓮率いる軍の総勢は4千ほど、対して麗羽は1万5千にも及ぶ両雄の軍勢が雌雄を決した地でもある
河北には現在も尚、不作による飢饉が蔓延し
白蓮、麗羽、華琳による度重なる勢力争いによる荒廃の爪跡を残していることもあってか
この地に多くの住民が未だ戻っておらず、周囲の閑散とした様子は当時とさほど変っていない
此度は曹操と司馬師という両雄の2人が、再びこの地で雌雄を決しようと軍勢を率い終結し始めていた
曹操軍本隊その数3万に対し、司馬師軍は僅かに1万足らず
実に3倍差もあり、曹操軍俄然優位の戦いとの噂で、酒場などではもちきりとなっていた
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「・・・以上の情報が明命よりもたらされている
今後明らかとなった詳細な情報は、皆に通達するか、追々報告することになるだろう」
一刀、雪蓮、蓮華はもとより、冥琳を始めとして王林、紅、穏、琥珀、亞莎、藍里
緋蓮、祭、楓、思春、珊瑚、瑠璃、子虎、桜、霞、恋
その後方には、彼女達の副官でもある高順やねね、歩シツ、朱然、丁奉といった面々の顔も見える
開かれている会議が、それだけ孫呉にとっても、また大陸にとっても重要視されている証といえ
建業にてこれだけの主だった文武官が、支配領が広大となった孫呉において
こうして皆が顔を揃えているのも、春節の祝日でもなければ、昨今の孫呉においては実に珍しい光景となってしまっている
「これまでは、同盟を結ぶという外交手段も重要であったが・・・
大陸の支配は、山越を除いた孫呉・曹魏・蜀漢・馬・晋という5つの勢力に絞られた現在
ヘマを犯した勢力から、即滅亡の憂き目に遭い、脱落することとなるだろう」
会議中ということも忘れ、うへぇ〜コワコワなどと首を竦め自身の身体を抱き、大袈裟なアクションをしガクブルしだす子虎
その様子に会場では苦笑し出す者も現れていたようだが、冥琳は周囲の様子など放置しそのまま話を続ける
「また、曹魏と晋の2国間では、戦が間もなく行われる模様との情報も得ており、予断を許さない状況であるし
蜀漢と馬の2勢力の関係は、武都と天水の境、漢王朝の後継の件も巡って
双方の関係が悪化し冷え切ってしまっている
あちらを立ててれば、こちらが立たずでな
領土問題に関係のない我らが、いくら双方の間に入ってみたところで
こればかりは問題解決と綺麗スッパリとはいかないのが現状だ」
「北荊州は平穏、でも武都を巡りキナ臭い ・・・近いうちに戦が起こりそう」
「やはりそうか・・・ そちらの方の情報は、今後とも瑠璃達の諜報に期待するとしてだな
明命、瑠璃の2人には、尚一層警戒を強め、かの勢力の情報を収集し働いてもらわねばなるまい
我らの同盟先である魏・蜀の両国、山越とも、依然我ら呉との同盟関係の維持に努めたい
と各首脳から話を戴いていることからも、目下争いの火種は外にあると言っても良い
・・・・・・ただ我ら孫呉も、荊州や豫州を併呑したばかりで
旧勢力との派閥争いという内部的な問題が山積してはいる
外部で大きな争いがくすぶっている中において
戦争という大きな諍いが存在しないことだけが唯一の救いといえよう」
「そうね 魏と晋の戦の勝敗状況次第で、こちらも動かないといけないだろうし
瑠璃の見立て通りなら、蜀と馬との関係にも影響がでそうよね
そうした意味では、私達孫呉とて少しも油断はできないわね」
「うむ 紅の言う通りで、現に蜀と馬両国とも関係の良い我らに
紅を通し何回か仲裁を依頼してきたこともあったさね」
「そうした意味で、他国の騒乱には静観を貫き、その都度臨機応変に対応するとの方針を陛下から承っている
くれぐれも軽挙妄動は慎むように! よいな? 皆、油断無く、日々務めに邁進して欲しい
最後に参謀の皆は執務室へ集まってくれ 話しは以上だ」
「「「ハハッーーー!!」」」
それから解散となった訳なのだが、これだけの将を建業へと集めた意図を計りかねた祭や楓を始めとした武将達でありました
会議が終わり、参謀執務室に皆が顔を揃え終わった頃に、漸く冥琳は重い口を開いた
「雪蓮、どうだ?」
冥琳のその声は慎重かつ低く、もはや囁きと呼ぶ方が妥当で、到底自軍の執務室で出すような声音ではなかった
「今は遠くから窺っているって感じね 斥候の多くは一刀の方へ回ったのかも
暫し見計らった頃にこちらの様子を窺ってくるでしょうね」
祭達武将は呼ばれた意図を理解できぬまま、中庭で一刀と鍛錬すべく向かったのである
雪蓮もその中に加わりたい口であったのだが
参謀の中で、斥候の僅かな気配を全て悟れる人間となると、適任者が見当たらなかった為である
「なら詳細を話すなら今の内ということか 雪蓮引き続き警戒を頼む」
ええ、任せて! そういう意味を込めたモノなのだろう
雪蓮はコクリと強く頷き返すと、この部屋へと近づこうとする斥候への警戒を強めているようであった
「晋め・・・ 随分と多くの優秀な斥候をうちに放ってくれているな 河北で行われる戦が近いということの証左なのだろうが・・・
これほど露骨な斥候の総数は、七乃が放った監視の時以来だな」
劉表攻略の失敗という滅亡の憂き目から、何とか危うく難を逃れる事が出来た孫呉の優秀な将達は
世話になった七乃を初めとした袁術陣営に翻意を疑われ、長年監視を強化されたのであった
優秀すぎるというのも実に厄介で考えモノなのであった
まだ人数の乏しい当初は、皆開けた中庭に集い、良く井戸端会議に似せた重要会議を開いたものだ
そうした当事の様子を思い出し、深く長い溜息をつきながら、またかと吐き捨て呆れ果てたように呟く冥琳
「そうね 主だった皆を建業に集めた事が裏目に出たのやもしれないわ
うちが魏へと参戦することを過敏に警戒した節がみてとれるわ」
紅の言葉を肯定するかのように、参謀達一同が互いの顔を見合わせ頷いてみせる
「それでは・・・ 雪蓮が警戒してくれている合間に、さっさと話へ入るとしよう
会議では曹操軍の優位とは伝えたとは思うが・・・」
座っていた自椅子から立ち上がり、部屋中央に拡げている河北図へと歩みを進める冥琳
冥琳の行動に応じ、参謀の皆それぞれに思い思いの場所へと散らばり机を囲む
「この魏と晋の戦いなのだがな 報告した通り、表面上の数字のみで一見魏の有利に見えるが・・・」
会議で説明した通り、地図の冀州界橋に当る場所に、白3つ(魏軍)と黒1つ(晋軍)の碁石を素早く置いてみせる冥琳
石1つがそれぞれ兵数1万を現してのモノなのだろう
「その数は不明だが、晋の背後には烏桓や匈奴という強力な異民族を味方につけ、魏軍の脇腹を突かんと常に脅かしている」
冥琳はそう言うと、今度は并州の上に黒の碁石を2つ置いてみせる
これは兵数1万というより、烏桓と匈奴を現して置いたのだろうと察する事が出来た
「こうした状況を鑑みた時、会議では魏優勢と伝えたが、晋の優勢は揺るぎないものと私はみている」
「対峙している現状で曹操軍の数が多いのですから
公孫賛戦のように、地理に明るい自陣深くに引き摺り込むというのはダメなのでしょうか?」
「亞莎ちゃん それはちょっと無謀というものですよ?
公孫賛軍との戦いと大きく違うのは、晋が匈奴と烏桓という異民族を味方につけてしまっている所にありと思うのですよ〜
それに公孫賛軍が、対袁紹軍に対し、烏桓が大きな働きをみせ形勢を逆転させましたよね〜
この度の戦いでは匈奴もお仲間のようですし〜
仮に前回の公孫賛戦ように、晋の本隊を包囲殲滅しようと広く展開すれば
逆に匈奴や烏桓の異民族兵を大量投入され、各個撃破される恐れが多分に出てきますよね〜
そうなれば自陣深くに引き込んだ分だけ領土も国土も荒れ果て、曹操軍にとって分が悪い賭け戦となってしまいます〜
最大に引き出せる相手方の総兵数は、晋+匈奴+烏桓という2大異民族の兵数と考えたほうが妥当でしょう〜」
「それでは穏様、晋と魏は互角かそれ以上? ・・・ということでしょうか?」
これまで独自に動いてきた晋軍であったので、亞莎は穏とは違いそこまでの戦力だと感じていなかったようだ
あくまでも異民族である烏桓や匈奴は別行動、晋のオマケとみていた
「異民族軍がどれだけ兵数を出せるか、その実態が掴めていないので何とも言い難いですけど〜
互角かそれ以上と見積もっておいて悪くないと思いますね〜」
そう亞莎に言った穏は、烏桓、匈奴を表す黒の碁石2つを摘まみあげ、おもむろに并州と界橋へ移動させてみせたが
最後には并州へと2つの碁石を揃えて置いてみせる
「晋が味方につけた異民族をどう考えているのか判らないのですけど〜
烏桓と匈奴を味方につけていると喧伝した以上、必ず兵力を投入してくることは間違いありません
明命ちゃんの報告には、その旨が記載ありませんでしたので、恐らく并州に回しているのかな〜と思います〜」
「本来短期決戦を挑むなら、兵力差がないようにそれか本隊側を厚くするのが常道ともいえようが・・・」
穏の分析に関し、冥琳は顎を指で摘まみながらそう呟いて見せた
「晋が界橋で取っている行動はそのどちらでもないね
この3倍の戦力差を覆す事が出来る策を晋側が持っているという自信の現れなのかもしれない」
琥珀の言が的を得ているとみたのだろう 頷いて見せる面々が多かった
「曹操軍も騎馬が主体ですけど〜 歩兵から弓兵まで卒なくこなせる精兵と他国まで聞こえてます
異民族も同様に騎馬や戦車が主体の足の速い部隊が主力ですから、速さでは互角といえますが〜
異民族軍は、曹操軍同様の器用さはないと思いますので〜 欠点として篭城戦には不向きとみます〜
なので野戦となる界橋で、烏桓、匈奴の両軍をみかけないということは〜」
「まるほど〜 晋は1万という兵数で、魏と互角に渡りあえる自信と琥珀様の言が的確ということなのですね」
亞莎はうんうんと素直に頷くと、琥珀の指摘に感嘆してみせる
「現状の知りえた情報で予測してみると・・・だがな」
冥琳は”現状”と付け加えることを敢えて強調してみせた
「仮に亞莎ちゃんの言う通りに引きずり込み、それで此度の戦に勝ち得たとしても〜
大陸の覇権を賭け、私達呉と対するとなると、時間が全く足りないという他ないのですよ〜
だからこそ〜曹操軍は界橋での決戦に持ち込んだと思うのですよ〜」
この時穏は魏の軍師達の思惑を的確に指摘してみせる
「うむ 私も魏の軍師なら、極力戦力が不鮮明な匈奴や烏桓を関わらせない戦を講じるだろうしな
界橋は、山間に周囲をぐるっと囲まれ、非常に起伏にとんだ地形で、大規模な騎馬を投入する事が出来ない地形でもある
先に分析していた通り、匈奴や烏桓といった異民族は、恐らく騎馬を使わねば大した実力はないとみていいだろう
逆に曹操軍は騎馬を使わずとも弓など精兵揃いでもあるしな そこが曹操軍にとっての優位部分とみている
それに1万規模の騎馬なら、この地で活躍出来るのは、公孫賛軍が袁紹軍と対峙してすでに証明しているしな
晋本隊に関わらぬ異民族対策として、西の防備は篭城し最小限度維持しつつ
足止めし時を稼いでいる間に、東の界橋にて晋本隊と直接決着をつける思惑と私はみている
戦に絶対ということはないのだろうが、これならば曹操軍にも勝ちの目があり
戦に勝った暁には、そう時間も掛けることなく河北を制圧しさえすれば
その後我々と対することも可能との筋書きを、曹操軍首脳は描いているのではないかな」
穏の指摘に冥琳は自身の考えを更に付け加えることを忘れなかった
そしてこの戦で表に見えている部分はまだ極僅かであり氷山の一角であると強く臭わせた
「その他にも、お互い何かしらの”隠し玉”を持っている可能性もあるさね
魏という狐と晋という狸の化かし合い くっくっく実に面白い、愉快愉快」
王林は存分に魏、晋の両軍を茶化してみせるが、表情に言葉ほどの余裕と笑みはなかった
「王林の指摘する通り・・・ 此度の戦いは対岸の火事と笑い事で済まないことは明白である
状況確認が済んだ所で、こうして皆を集めたのはここからが”本題”だからだ
これはあくまでも私の推測に過ぎんのだが、可能性は少なくないとみている
恐らくは・・・は敗北し、・・・はそのままの勢いを駆り、・・・へと迫ってくるだろうとみている
・・・・・・・を界橋に投入しない真の理由はここにあるとみている
なので・・・・・・」
冥琳の言葉に室内が凍りつく 参謀の中にはもしかしたら?と予測する者はいても
実際の行動を執るとなると話はまた別問題であった
「この部屋の様子を窺おうと、斥候達が範囲を狭め近づいてきたわ 注意してね」
この冥琳の言葉に参謀達の表情がきゅっと引き締まると同時に
突如として雪蓮の透き通る声が、執務室や参謀達の耳により深く轟き反響するのであった
「ああ冥琳、そこは重々承知しているさね
これだけ曹操軍が苦戦すると判っていれば、米と小麦相場の操作をちょっと手心加えてやったものをと思うてな」
王林は普段の真面目なイメージとは逆の実におちゃらけたように言葉を選んでみせた
王林を知る斥候達ならば解り得たかもしれないが、残念なことにこの斥候達はそうではなかったようだ
「あはは・・・ あれはホント気の毒なくらい酷いモノでしたからねぇ〜」
穏は王林の言葉に敢えて乗って見せたのである
この穏の言葉を聞いた晋の斥候達は、この部屋で行われていたのは雑談だったのだと早急な判断をしてしまった
雪蓮の警戒ゆえに、この部屋へと中々近づけなかった不審があるというのに・・・
「曹操軍の備蓄食料が底を尽きそうになって、慌てて外交交渉にて私達に無償援助を求めてきましたものね」
紅も穏と同様その話に食いついてみせたのである
だが言葉とは裏腹に、この部屋にいる参謀達の表情は実に冴えない
未だに冥琳がした未来推測を整理出来ていない事の証左でもあった
「それって確か白蓮さま(公孫賛)との戦の前の事でしたよね その主犯が王林様だと知らずに・・・」
亞莎の声を遮って王林の声が上書きしてみせた
「はっはっは こんなのは稚児の戯れさね」
(軍の死活問題を戯れの一言で笑って済まされた曹操軍(担当者:桂花)って哀れすぎる・・・)
晋が放った斥候達が持ち帰った情報は、この王林が僅かばかりの間に話した魏を嘲笑う冗談話のみであった
笑い飛ばす王林を除き、皆苦虫を噛み潰したような表情をする呉の参謀達でありました
晋の斥候達が慌しく河北へと戻ったその後
冥琳の未来予測を元に、孫呉の参謀と将達は慌しく建業を後にするのであった
界橋へと着陣し、意識の高ぶりを抑えつつ、早々に身体を休め始める晋の面々の中で
1人だけ一際動きをみせる影があった
護衛する者がその者を止め立てするような事無く、敷いた本陣へと静かに悠然とした足取りで中へと入っていった
「ここにいたか師よ ・・・・・・いやここはあえて”左慈”と呼ばせてもらおう
異民族勢力をあえて排しておいて、此度の戦に勝てる公算はあるのだろうな?」
司馬懿としては、怒りゆえに口角を上げたというのではなく、旧知の間柄ゆえの皮肉をたっぷりと言葉に込めていたのだろう
一瞬鋭き眼光を向けるもののすぐに霧消し、闇から現れからかう司馬懿の様子を、鼻息をふんっと荒く吐き返答する司馬師
「・・・・・・・なんだ? 藪から棒に・・・ ”于吉”よ、親子ごっことやらはもう終わりなのか?
貴様に付き合って”親子ごっこ”をやったというのに、随分とネタ晴らしが早いことだな
ネタが尽きて飽きでもしたのか?
それに勝つ公算だと? そんなものをいちいち俺に聞くな!
それにな 魏に対してなど講じる必要があるか! 正面から当って堂々と打ち砕き排除してみせるまでだ!
策謀とかそういったチマチマしたものは、貴様の方が”昔”から性に合っているだろう?
此度の戦で、烏桓と匈奴を除いたのは賈充の差し金だ 文句なら賈充に直接言え! ・・・面倒臭い奴め!!」
司馬師こと”左慈”は、その鋭き眼光を司馬懿こと左慈へと容赦なく浴びせ貫ぬいてみせる
彼でなければ、腰を抜かし慄いたことであろう
そうした刺々しい”左慈”の鋭き眼光を親子の情というよりかは楽しみ懐かしんでいる節がみてとれる
「そうではないが、昔を懐かしんで呼んでみただけなのだが・・・
はぁ〜〜〜 相手との兵力差は実に3倍もの開きがあるというのに、これでは先が思いやられますね・・・
それしても賈充がねぇ? 左慈を主にと据えてみましたが、依然と全く変らずの脳筋具合
そんなことでは、この世界の北郷には勝てませんよ?」
司馬懿にしては珍しく、やれやれと肩を竦め両の手のひらをオーバーアクション気味に開いてみせる
「あぁ〜五月蝿い! 五月蝿い!! 五月蝿い!!!
主などという面倒事など、今からでも貴様に返上しても良いのだぞ?
その陰湿極まりない顔をみるのもいい加減煩わしい! 即刻我が前から消え失せろ!」
司馬懿こと于吉の様子に苛立ちを覚えた司馬師は、昔と同様に相方へと悪態をついてみせる
「お〜 お〜 怖い怖い
今回主に据えると言い出したのは、私ではなく妻である春華の方なのですが?」
相方の言葉に対し、悪態をつき気分を害していた筈の司馬師の動きが突如ピクリと静止し
髪をガシガシと無造作に掻きつつ荒い息を吐いたかと思うと、おもむろに椅子へ深く背を預け座りなおした
「・・・あの女豹め! 余計な面倒事を押し付けおってからに・・・
女という種はとにかく好かん! 奇天烈で面妖で・・・とかく面倒なものだ 付き合いきれん」
悪態をつくというより、我侭の部類にみえた司馬懿は、つい可笑しくなり相方である司馬師をからかってしまう
「昔からの付き合いのある私ならよいのでは?」
「正気か貴様? 馬鹿めがっ! 貴様の趣味嗜好に付き合う気など端から毛頭ないわ! 御免被るっ!」
「おおう 即答か・・・ 残念至極」
今日で2度目となるであろう、肩を竦め少しオーバーアクション気味におどけてみせた司馬懿でありました
・
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・
本陣にて司馬師こと左慈と久々に愉快?な長話を終え
未だに興奮冷めやらぬ司馬懿は、本陣から直ぐ傍に流れる川へと足を向けていた
(左慈の北郷への敵視の方は上々のようだな それでこそ左慈といえる
ここまで骨を折り、色々と趣向を凝らし仕込んでみせたのだ そうでなくて困る
我らとの因縁にそろそろ終止符を打つ為にもな)
自身の考えを纏め終えた所で、木々が茂る闇の中から聞き覚えのある声が響いてきたのだった
「かような所にいらっしゃいましたか 司馬懿様、今よろしいでしょうか?」
か弱き女性なら腰を抜かし恐れたかもしれない今の状況に
少し可笑しさを感じつつ対応する司馬懿
「ふむ? ケ艾か? して・・・建業にて集まっていた会議の内容は如何様なモノであった?」
ケ艾から答える前にそう問うてみせる司馬懿に
「それが・・・ 我らと魏の現状報告だけだったようで・・・
我らが危惧した魏への参戦の話などは全く無かったようなのです
会議が終わった後も探らせましたものの、鍛錬や仕事に戻ったとの報告ばかりで空振りに終わったようなのです
賈充殿の優秀な斥候をお借りいたしましたのに・・・申し訳ありませぬ」
暫しの静寂という闇が辺りを包み込む その間司馬懿の頭脳は、逆に唸りを上げ回転数をあげていたに違いない
「賈充の斥候を? なれば、尚更ケ艾が謝る所ではあるまい?
ふむ・・・まぁ良かろう 呉に参戦の動きがなければ良いのだ 警戒だけは怠るでない
それに此度の戦では、賈充が何かと動きを見せているようだ お手並み拝見と洒落込もうではないか
呉の奴らが此度の魏へ参戦するとなれば、我らの計画を根底から覆しかねん仕儀となるやもしれぬからな
それだけは何としても阻止せねばならん それとケ艾、任せていた仕込み具合は如何様だ?」
雲間から顔を覗かせた月明かりに照らされ、司馬懿の眼光に鋭さと輝きが増したのを感じるケ艾
「そちらに関しましては”上々”であります ”彼ら”も主力として、此度の戦に参陣してきているようですから」
主の表情の変化を素早く感じ取ったケ艾は、すぐさま期待通りの返答をしてみせる
司馬懿へ報告するケ艾の表情にも不気味な笑みがこぼれていた
「そうか! 革新的な曹操ならば、恐らく此度の戦に際して”戦の決定打”に使ってくることだろう
私が曹操陣営の中核を成していた事が、貴様にとって最大の凶事だといえよう
曹操、貴様にとっての”最高の戦力”が、覇道による大陸制覇の”致命傷”となるのだからな
貴様の夢という名の希望を食らう瞬間に歪む苦痛という愉悦を・・・
此度は存分に楽しむとしようぞ クックック アハハハ」
主・司馬懿の満足な捨て台詞を聞き終えたケ艾は、その後闇へと溶け何時の間にやらその場から消えていなくなってしまっていた
再び月が雲間に隠れ、暫し佇み眺め続ける司馬懿の様子に、これから訪れる戦に不穏な未来を感じざるを得なかった
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●『真・恋姫†無双 − 真月譚・魏志倭人伝 −』を執筆中
※本作品は【お気に入り登録者様限定】【きまぐれ更新】となっておりますので、ご注意を
人物設定などのサンプル、詳細を http://www.tinami.com/view/604916 にて用意致しております
上記を御参照になられ御納得された上で、右上部にありますお気に入り追加ボタンを押し、御登録のお手続きを完了してくださいませ
お手数をおかけ致しまして申し訳ありませんが、ご理解とご了承くださいますよう、何卒よろしくお願いいたします<(_ _)>
■■■【オリジナル人物紹介】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
○孫堅 文台 真名は緋蓮(ヒレン)
春秋時代の兵家・孫武の子孫を称し、各地で起こった主導権争いに介入し
『江東の虎』の異名で各地の豪族を震撼させた
優秀な人材を率い転戦、やがて軍閥化し孫家の基礎を築いた
容姿:髪は桃色で、孫家独特の狂戦士(バーサーカーモード)になると、右目が赤色に変化するのが特徴で、平時は量目とも碧眼である
祭と同じく胸が豊満で背は祭より高い 体格は祭よりすこし大きい 顔立ちは蓮華というより雪蓮に似ているだろうか
○張紘 子綱 真名は紅(コウ)
呉国の軍師の一人で主に外交を担当。 魏の程c(風)の呉版と考えていただけると理解しやすいだろう
『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、姉の張昭と共に臣に迎え入れられる
張昭と共に『江東の二張』と称される賢人
※史実では、呉郡の四性でも張昭と兄弟でもありませんのでお間違い無きように。。。
呉郡の四性の中で張温しか見当たらなかった為、雪月の”脳内設定”です
容姿は青眼で背丈は冥琳より少し低い 顔は姉の王林とは似ておらず童顔で人に安心感を与える顔立ちである
髪は腰にまで届こうかという長く艶やかに保った黒髪を束ね、ポニーテールと呼ばれる髪型にしている事が多いが
その日の気分により、長髪を肩辺りで束ね胸の前に垂らしている場合もあるようである
服装は藍色を基調とした西洋風ドレスを身を纏っている
○魯粛 子敬 真名は琥珀(コハク)
普段は思慮深く人当りも良い娘で、政略的思考を得意とし、商人ネットワークを駆使し情報収集・謀略を行う
発明に携わる時、人格と言葉遣いが変化し、人格は燃える闘魂?状態、言葉遣いは関西弁?風の暑苦しい人に変化する
このことから「魯家の狂娘・後に発明の鬼娘」と噂される
※穏(陸遜)は本をトリガーとして発情しちゃいますが、、琥珀(魯粛)は発明に燃えると・・・燃える闘魂に変身って感じです
容姿は真名と同じく琥珀色の瞳をもち、髪は黒で肌は褐色がかっており月氏の特徴に似通っている
背は明命と同じくらいで、服装は赤を基調としたチャイナドレスを身に纏っている
○張昭 子布 真名は王林(オウリン)
呉国の軍師の一人で主に内政を担当。 冥琳とはライバル同士で互いに意識する間柄である
『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、妹の紅(張紘)と共に臣に迎え入れられる
張紘と共に『江東の二張』と称される賢人
妹の紅は「人情の機微を捉える」に対して「政(まつりごと)の機微を捉える」という感じでしょうか
容姿は冥琳より少し高めで、紅と姉妹でありながら顔立ちが似ておらず、冥琳と姉妹と言われた方がピッタリの美人系の顔立ちである
眼鏡は使用しておらず、服装は文官服やチャイナドレスを着用せず、珍しい”青眼”でこの眼が妹の紅と同じな事から
姉妹と認識されている節もある 紫色を基調とした妹の紅と同じ西洋風のドレスを身を纏っている
○程普 徳謀 真名は楓(カエデ)
緋蓮旗揚げ時よりの古参武将であり、祭と並ぶ呉の柱石の一人 「鉄脊蛇矛」を愛用武器に戦場を駆け抜ける猛将としても有名
祭ほどの華々しい戦果はないが、”いぶし銀”と評するに値する数々の孫呉の窮地を救う働きをする
部下達からは”程公”ならぬ『程嬢』と呼ばれる愛称で皆から慕われている
真名は・・・素案を考えていた時に見ていた、某アニメの魅力的な師匠から一字拝借致しました・・・
容姿は祭と同じくらいの背丈で、端正な顔立ちと豊かな青髪をうなじ辺りでリボンで括っている
均整のとれた体格であるが胸は祭とは違いそこそこ・・・ちょっと惜しい残念さんである
○凌統 公績 真名は瑠璃(ルリ)
荊州での孫呉崩壊時(※外伝『砂上の楼閣』)に親衛隊・副長であった父・凌操を亡くし、贈った鈴をもった仇がいると
知った凌統は、甘寧に対して仇討ちを試みるものの・・・敵わず返り討ちにあう間際に、一刀に救われ拾われることとなる
以来、父の面影をもった一刀と母に対してだけは心を許すものの・・・未だ、父の死の傷を心に負ったまま
呉の三羽烏の一人として日々を暮らしている
容姿はポニーテールに短く纏めた栗色の髪を靡かせて、山吹色を基調とした服に身を包んでいる小柄な少女
(背丈は朱里や雛里と同じくらい)武器は不撓不屈(直刀)真名の由来で目が瑠璃色という裏設定もございます
○朱桓 休穆 真名は珊瑚(サンゴ)
『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の朱氏の一族
槍術の腕を買われ、楓の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人
部隊内では『忠犬・珊瑚』の異名がある程、一刀の命令には”絶対”で元気に明るく忠実に仕事をこなす
容姿:亞莎と同じくらいの背丈で、黒褐色の瞳に端正な顔立ちであり黒髪のセミロング 人懐っこい柴犬を思わせる雰囲気をもつ
胸に関しては豊満で、体格が似ている為よく明命から胸の事で敵視されている
○徐盛 文嚮 真名は子虎(コトラ)
弓術の腕を買われ、祭の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人
『人生気楽・極楽』をモットーにする適当な性格であったが
一刀と他隊長である珊瑚と瑠璃・隊長としての責に接していく上で徐々に頭角を現し
後に部隊内では『猛虎』と異名される美丈夫に成長を遂げていくこととなる
容姿:思春と同じくらいの背丈で黒髪のショートヘア 体格も思春とほぼ同じく、遠めからでは瓜二つである
二人の区別の仕方は髪の色である(所属部隊兵談) またしなやかな動きを得意としている為、思春の弓バージョンと言える
○諸葛瑾 子瑜 真名は藍里(アイリ)
朱里の姉 実力にバラツキがあった為、水鏡から”猫”と称される
その後、水鏡と再会時に”猫”が変じて”獅子”になりましたわねと再評価される
天の御遣いの噂を聞きつけた藍里が冥琳の元を訪れ、内政・軍事・外交とそつなくこなす為
未熟であった一刀の補佐にと転属させられる
初期には転属させられた事に不満であったが、一刀に触れ与えられる仕事をこなす内に((蟠|わだかま))りも消え
一刀に絶大な信頼を寄せるようになる
後に亞莎が専属軍師につくと、藍里の内政面への寄与が重要視される中で、藍里の器用な才を愛し、軍師としても積極的に起用している
容姿は朱里より頭一つ高いくらい 茶髪で腰まであるツインドテール 朱里とよく似た童顔でありながらおっとりした感じである
服装に関しては赤の文官服を着用しており、胸は朱里と違い出ている為、朱里とは違うのだよ 朱里とは・・・
と言われているようで切なくなるようである(妹・朱里談)
○太史慈 子義 真名を桜(サクラ)
能力を開放しない雪蓮と一騎打ちで互角に闘った猛者 桜の加入により瑠璃が一刀専属の斥候隊長に昇格し
騎馬弓隊を任されることとなった(弩弓隊・隊長 瑠璃→子虎、騎馬弓隊・隊長 子虎→桜に変更)
本来の得物は弓で、腕前は祭を凌ぎ、一矢放てば蜀の紫苑と互角、多矢を同時に放てば秋蘭と互角という
両者の良い処をとった万能型である
武器:弓 不惜身命
特に母孝行は故郷青州でも有名であり、建業の役人街が完成した際に一刀の薦めもあって一緒に迎えに行く
隊長として挨拶した一刀であったが、桜の母はその際に一刀をいたく気に入り、是非、桜の婿にと頼み込む程であった
容姿はぼん・きゅ・ぼんと世の女性がうらやむような理想の体型でありながら身長が瑠璃ぐらいという美少女系女子
眼はブラウン(濃褐色)であり、肩下までの黒髪 気合を入れる時には、白い帯でポニーテールに纏める
一刀の上下を気に入り、自身用に裁縫し作ってしまう程の手先の器用さもみせる
真剣に話している時にはござる口調であるが、時折噛んだりして、ごじゃる口調が混ざるようである
一時期噛む頻度が多く、話すのを控えてしまったのを不憫に思った為
仲間内で口調を指摘したり笑ったりする者は、自然といなくなったようである
○高順
「陥陣営」の異名をもつ無口で実直、百戦錬磨の青年
以前は恋の副将であったのだが、恋の虎牢関撤退の折、霞との友誼、命を慮って副将の高順を霞に付けた
高順は恋の言いつけを堅く守り続け、以後昇進の話も全て断り、その生涯を通し霞の副将格に拘り続けた
○馬騰 寿成 真名を翡翠(ヒスイ)
緋蓮と因縁浅からぬ仲 それもその筈で過去に韓遂の乱で応援に駆けつけた呉公に一目惚れし
緋蓮から奪おうと迫り殺りあった経緯がある
この時、緋蓮は韓遂の傭兵だった華雄にも、何度と絡まれる因縁もオマケで洩れなくついて回ることとなるのだが・・・
正直な処、緋蓮としては馬騰との事が気がかりで、ムシャクシャした気持ちを華雄を散々に打ちのめして
気分を晴らしていた経緯もあったのだが・・・当の本人は、当時の気持ちをすっかり忘れてしまっているが
この事情を孫呉の皆が仮に知っていたのならば、きっと華雄に絡まれる緋蓮の事を自業自得と言いきったことだろう・・・
○孫紹 伯畿 真名を偲蓮(しれん)
一刀と雪蓮の間に生まれた長女で、真名の由来は、心を強く持つ=折れない心という意味あいを持つ『偲』
”人”を”思”いやる心を常に持ち続けて欲しい、持つ大人へと成長して欲しいと2人が強く願い名付けられた
また、偲という漢字には、1に倦まず休まず努力すること、2に賢い、思慮深い、才知があるという意味もある
緋蓮、珊瑚、狼をお供に従え?呉中を旅した各地で、大陸版・水戸黄門ならぬ
”偲”が変じて”江東の獅子姫様”と呼ばれる
○孫登 子高 真名を桜華(おうか)
一刀と蓮華の間に生まれた次女で、子供の扱いが分らぬ蓮華の犠牲者1号となり
早々に侍従長の咲と思春の手により育てられることとなる
そんなエピソードがあるのにも関わらず、聡明な娘で人望も厚く育ち、王となってからは自身の才能をいかんなく発揮させる
一刀や蓮華に似ているというより、姉である雪蓮に似ているとの蓮華談有り
後年孫呉の王として、天皇となりし姉・偲蓮を支えることとなる
●その他武将
蒋欽ー祭の副将、董襲ー楓の副将
歩シツー珊瑚の副将、朱然ー昔は瑠璃、現在子虎の副将、丁奉ー昔は子虎、現在は桜の副将 周魴ー瑠璃の副将
○咲
母娘共に侍従長として、長きに渡り孫呉に仕える 月、詠の上司に当る
主な著作に侍従長はみたシリーズがある
○青(アオ)
白蓮から譲り受けた青鹿毛の牝馬の名前
白蓮から譲られる前から非常に気位が高いので、一刀以外の騎乗を誰1人として認めない
他人が乗ろうとしたりすれば、容赦なく暴れ振り落とすし蹴飛ばす、手綱を引っ張ろうとも梃子でも動かない
食事ですら・・・一刀が用意したモノでないと、いつまで経っても食事をしようとすらしないほどの一刀好き
雪蓮とは馬と人という種族を超え、一刀を巡るライバル同士の関係にある模様
○狼(ラン)
珊瑚の相棒の狼 銀色の毛並みと狼と思えぬ大きな体躯であるが
子供が大好きでお腹を見せたり乗せたりする狼犬と化す
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【あとがき】
常連の読者の皆様、お初の皆様 こんばんは 雪月でございます
此度は話の仕込みに思った以上に時間がかかり、いつも以上に更新を滞らせまして、大変申し訳なく思っております
先ず始めに、コメントにてカキコ致しましたけれど、全員分描いて綺麗に新章へという理想の流れにしたかったのですが
残りの呉の主要メンバーの拠点に関しましては、婚姻理由の功績の関係のネタバレなどを勘案し
思春、穏、瑠璃、明命、亞莎、桜、月、詠、霞、恋は、完結後の公開となる予定です
今カキコしていない呉の人物に関しましては、さらっと文中にて簡単に流す事となります ごめんなさい。。。
ただシークレットとなる人物も用意してはいるのですが、これに関しましては物語が進んでいくと追々判明するとは思います
仮に質問や回答を戴いたとしても、現時点では一切答え出来ませんので御了承をば・・・
さて、新章へと突入いたしましたけれど、後は完結へ向け全力で進んでゆくことになります
その期間として現段階にて1年と見積もっておりますが、順調に更新を遅らせております現在、さてどうなりますことやら・・・
次回からは今まで以上の戦、戦の連続となることでしょう(あくまで最初は主に魏と晋勢力がですけど・・・)
また、これから初期構想にて仕込み、またコメント欄にてありました質問などを含め
この外史の謎である物語の核心部分となる種明かしもしてゆくこととなるでしょう
その第一弾としまして、多くの皆様の予想通りかと思いますけれど、司馬懿、司馬師の関係を明かしております
数年も前に描いた構想な為、今後の展開に齟齬が起きてくるとは思いますけれど
そこは生温かい目?で見守っていただければと思います
これからも皆様の忌憚のない御意見・御感想、ご要望、なんでしたらご批判でも!と何でも結構です
今後の制作の糧にすべく、コメント等で皆様のご意見を是非ともお聞かせ下さいませ
今年一年どうぞよろしく御願い致します まだまだ寒い日が続いております 皆様御自愛くださいませ
それでは完結の日を目指し次回更新まで(´;ω;`)ノシ マタネ〜♪
説明 | ||
常連の皆様&お初の方もこんばんは いつもお世話になっております この作品は真・恋姫†無双・恋姫†無双の2次創作となっております 主人公は北郷一刀 メインヒロインは雪蓮と蓮華と仲間達でお送りしております ※猶、一刀君はチート仕様の為、嫌いな方はご注意を! ※オリキャラ紹介は本文下記参照のこと 新章となります第4章1話めとなります今回、『 パンドラの箱 』と題しまして 河北での戦いが激化しつつある晋の動きをメインに据えて描いております それでは心の赴くままに・・・ 作品を心行くまで、ごゆるりとご堪能くださいませ どうぞ! |
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3274 | 2781 | 14 |
コメント | ||
>以後も皆様からのご感想、ご指摘、ご批判等々コメントお待ちしております いつもコレクション、支援ボタンを押して支援して下さる皆様、厚く御礼申し上げます<(_ _)>(雪月) >雛衣 観珪様 司馬懿も司馬師もですけど、文章だけだった時とは違い、すぐに人物の全体像が浮かび上がりやすくなったとは思います ラスボス臭ない>ええっ!? ナンデストーーーー(滝汗(雪月) >himajin様 がんばりまっする(≧ω≦)ゞ(雪月) >あかさん がってん承知のすけ〜♪ (≧ω≦)ゞ(雪月) >たっつー様、 桂花さんは大事なオチ要員デスカラ。。。 そうそう! 新刊でご飯何杯でもいけますよね〜♪ってマテ(雪月) >たっつー様、あかさん、himajin様、雛衣 観珪様 コメントカキコありがとうございます<(_ _)>(雪月) 司馬懿が突然コミカルに見えてきて仕方がないww cv子安さんですし、なによりうきっちゃんですしww 今までのラスボス臭がいっきになくなってしまったww(神余 雛) 楽しみにしてます。頑張ってください。(himajin) 新章も頑張ってください(あか) |
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