SAO〜黒を冠する戦士たち〜番外編 IF〜和人と明日奈の恋物語〜 |
SAO〜黒を冠する戦士たち〜番外編 IF〜和人と明日奈の恋物語〜
大手電気機器メーカーである『レクト』と結城家によるクリスマスパーティが行われているホテル。
その廊下を歩いてある一室へと向かう男性の姿があった。
「(彰三さんと京子さん、それに結城家の当主である千里氏からのお呼出し、これは間違いない)」
スーツ姿に眼鏡を掛けた男性、彼が和人達の話の渦中の人物、須郷伸之である。
彼の若き天才、茅場晶彦の後輩にして、彼自身も優秀な科学者でもあるのだ。
「(僕と明日奈君の婚約が正式に受理されたんだ…!
くくっ、これで明日奈君が僕の物になり、レクトを手中に収める計画が大きく一歩を踏み出す。
そして、ナーヴギアを利用して操り、全てが僕の物になるんだ。
レクトだけじゃない、結城家も、神代先輩も、全てが僕の物になるんだ…!)」
人の良さそうな微笑の裏側で、彼は嬉々としながらその黒い欲望を渦巻かせていた。
幼い頃よりその才能を発揮し、家族にも周囲にも持て囃され、手に入らない物はなく、全てを思い通りにしてきた。
しかし、大学への進学と共に彼のプライドは打ち砕かれた。
2つ年上の先輩である茅場晶彦は自身より一歩どころか二歩も三歩も先を行き、
それを比べられ、あまつさえ好意を抱いた女性さえも彼を選んだ。
それは彼の野心を擽り、秘めた黒い欲望を加速させていった。
須郷は茅場のナーヴギア開発に歯噛みしたものの、すぐさまそれを利用する術を考え出した。
ナーヴギアに秘密裏にアクセスし、電磁信号によって人の精神をコントロールするという、悪魔の如き計画を立てた。
現在、その計画は賛同した一部の部下と共に進行中であり、まだ電磁信号の開発には至ってはいない。
だが、それも時間の問題というところまできている。
あとは計画が明らかにならないように開発を進めるだけなのだ。
そこへ今回のパーティであり、以前から持ち上がり始めていた自身と明日奈の婚約が確定したのだと考えた。
レクトだけでなく、結城家まで勢揃いしているのだから、絶好のタイミングともいえる。
そこへ呼び出しまで掛かったことはその考えを核心づけるに十分でもある。
けれど、彼は気付いていなかった。既に自身が破滅への道の上を歩いていることには。
勿論、彼以外には誰一人……いや、最強の剣客とその弟子はそれに気付いているのかもしれない…。
もしかすれば、その2人がそれを描いているのかもしれないが…。
呼び出された部屋の前に到着した須郷は扉をノックし、中から若い女性の入室を促す声が聞こえたので入る。
思い当たる声、そのまま部屋に入ればそこには手に入れると考えていた明日奈が居り、一層深い笑みを浮かべる。
「やぁ明日奈君、キミも呼ばれていたんだね。当主殿とご両親は?」
「ええ、須郷さん。お祖父様達は少し御用が出来たので、遅れるそうです。
私としても須郷さんに大事なお話しがあったので丁度良かったです。どうぞ、そちらに…」
にやけるかのような笑みを浮かべる須郷に対し、明日奈は緊張しながらも押されないように固めの笑みで対応する。
気分の良い須郷は敢えて強気を見せず、大人の対応とでもいうかのように行動している。
明日奈の対面のソファに座った須郷は置かれているコーヒーとケーキをすすめられ、手を付ける。
その後、やや間をおいてから須郷は問いかけた。
「それで、話しとはなにかな?」
「はい、凄く大事なことで……あ、どうぞ」
部屋の扉がノックされ、明日奈が再び入室を促した。
すると、入ってきた人物を見て須郷は僅かに驚き、しかし見下すかのような視線で彼を見た。
「先程はどうも、須郷さん」
「ああ、さっきの。確か、桐ヶ谷君…だったかな?」
入室したのは和人であり、須郷は一応覚えていたこともあったので明日奈の前でもあるから普通の受け答えをした。
だが、怪訝にも思う。何故、無関係なはずの彼がここに居るのか。それは明日奈自身の口から放たれた。
「大事なお話しというのは、彼とのことなんです」
「彼、とのこと…?」
「はい。実はお祖父様とお祖母様の勧めで私、桐ヶ谷君……和人君と婚約者同士になることが決まったんです///」
「なっ…!?」
明日奈が言い放った話に須郷は衝撃を受けて呆然とする。
彼女と婚約者同士になるのは自分だったはず、それが何故に何処も者とも知れない子供が選ばれたのか。
いや、そもそもどうして結城家の当主がこんな子供を知り、選んだのか。
だが、子供が2人しかいない場での、子供による言葉に徐々に落ち着きを取り戻す。
「(待てよ……いや、なるほど…。
もしこの話が本当ならばご当主もご両親も一緒のはず、なのにそれが居ないということは1つしか考えられない。
僕との婚約を嫌がり、僕に諦めさせるために入り込んだ薄汚い子供に協力してもらったのか)」
所詮は子供の考えること、そう決め込んだ須郷は落ち着いてから反論を行う。
「冗談はやめた方がいい。大体、そんな大事なことならそれこそご当主とご両親も一緒でないとね。
僕を諦めさせたいのは解ったけど、もう少し頭を使うべきだ。
まぁ今日の僕は機嫌が良いからね、いまのことは許そうじゃないか」
「冗談ではないですよ。
それに、これを言うのは権力の乱用になるので好ましくはないですが……俺は今回、朝霧財閥の代表代理で来ているんですよ。
この意味、貴方のいままでの言動と照らし合わせて、どういうことかは理解できますよね?」
「ば、馬鹿な…!」
気分が良い様子で2人に言った須郷だったが、和人は即座に朝霧財閥代理というカードを切る。
当然ながら、和人が朝霧の代理ということを知らなかった須郷は驚愕するしかない。
彼は主な出席者を粗方だが確認し、その中に朝霧海童の代理が居るということも知ってはいた。
しかし、代理の人物がどのような者かは知らず、それがまさか中学生の子供などとは思いもよらなかったのだ。
けれど、同時に須郷は再び考えた。
確かに子供といえど、代表に近しい者や優秀な者、またはそれなりの地位の者の家族であれば彼は納得した。
だが、須郷が知る限りでは桐ヶ谷などという人物は朝霧の上層部やその親族、関係者には存在しない。
何故、朝霧の名が和人の口から出てくるのかは分からなかったが、それも含めて須郷は再度話し出す。
「ふぅ、桐ヶ谷君、あまり滅多な冗談は言わない方がいい。『壁に耳あり、障子に目あり』というだろう。
それにキミが朝霧の関係者である証拠も無い、これでも僕は朝霧財閥の上層部の人物は書類上とはいえ簡単にだが把握している。
そこに桐ヶ谷という名前はない、これが朝霧の関係者に知れたら大事だよ。
もう一度言う、いまの僕は気分が良いからね……鼠はさっさと家に帰りたまえ」
自信満々に言い放つ須郷。
明日奈は憎々しげに彼を睨みつける一方、和人は特に反応を示さずに髪で目が隠れる程度に俯いていた。
それを見て須郷は動き出そうとする、が…。
「言いたいことはそれだけか?」
「なんだと…?」
先程と変わらない、いや……それよりも僅かに冷たい声で返した和人に須郷は眉を顰める。
「言いたいことはそれだけか、と言ったんだ。しかし、ここまで予想通りの台詞ともなると笑えてきそうだ」
「ど、どう、いう…意味、だ…」
「(なに、これ……さっきよりも、重い…。でも、桐ヶ谷君が、私に協力する為に、してくれているなら…我慢しなくちゃ…)」
苛立ちと嘲りを含ませた和人の言葉はただ冷たく、威圧も籠められていた。
同時に和人自身もその雰囲気が一瞬で変わり、威圧感を撒き散らしている。
その様に明日奈は怯えているが、これまでの経緯を思い出して己を奮い立たせる。
一方、須郷は大人の意地か、あるいはプライドか、声を震わせながらもなんとか言葉にする。
「子供の戯言、そう判断するのはこちらとしては一向に構わないが、果たしてこれがただの戯言だと、何故言い切れる?」
「そ、そんなものは決まっている、そんなことは絶対にありえないからだ!」
「証拠はあるのか? 俺が朝霧の代表代理ではない証拠、俺と彼女が婚約者同士になっていない証拠は? ないだろう?」
「な、なら、お前はどうなんだ!? 僕にここまで言ったんだ、当然証拠はあるんだろう!」
「代表代理である証拠ならパーティの出席者で俺の欄を確認すればいい、そうすれば俺が朝霧の代理であることは証明される。
それに、俺と彼女が婚約者同士になったことは、それこそ千里さんや彼女のご両親に聴けば証明される」
「う、くっ…」
須郷の発すること全てを封殺するかのように反論する和人。それによって須郷は明らかに追い詰められていく。
だが、和人は敢えてそこでいま纏っていた空気を霧散させ、元の状態に戻して話し掛ける。
「何故そこまで拘る必要がある。アンタの実力ならそれこそ美人所でも引く手数多だろう。
猫被るなとは言わないが、上を狙うのならアンタであればいずれは幹部の座に就くことも、
それこそレクトのCEOになることも不可能じゃないはずだ。それがなぜ、ここまで彼女にまでも固執する」
和人の空気が変わったことで僅かに余裕が出来た須郷は少しばかり自分を落ち着かせる。
だが、同時に狂気にも似た笑みが浮かび上がった。
「ふぅ、何故か……そんなものは決まっている、全てを手にするためさ!
僕のプライドを傷つけ、好きになった女性も奪った、あの男を超える!
レクトも明日奈君もその過程に過ぎないのさ!」
「あ、あなたは、そのためにレクトに…!
和人の空気と言葉に刺激を受けたからか、ついに須郷は言葉を荒げながら己が本性を露わにした。
いままでよりも酷いその様に明日奈は怒りを覚えずにはいられなかったが、
傍にいる和人が彼女を手で止め、再びその雰囲気を変えた。
「超える、か……笑わせるなよ、お前のような奴に茅場さんを超えられるはずがない!」
「なんだと……いや、なんでお前が茅場のことを…!?」
「茅場さんは自身の能力を鼻に掛けるようなことはしない、神代さんも比嘉さんもだ。
だがお前は自分の能力を鼻に掛け、他者を見下し、自分より高い能力の相手を妬むことしかしてしない。
それに、神代さんは自分で茅場さんを好きになって、2人は恋人同士になった。
なのに、お前はまるで神代さんを、結城さんを自分のモノのように言っている。
そんな奴に彼女を任せることは出来ない、レクトを好きにはさせない!」
和人は威圧感をそのままに、けれど先程までのようにただ撒き散らすのではなく、己だけを包み込むかのように“纏う”。
本人はその感覚を理解しているが、ほぼ無意識に行い成功した。
そして、和人が纏った“覇王”の気質の『覇気』は通常の威圧とは桁違いであり、同時に対象を絞ることも可能である。
その対象は勿論、須郷となる。
「(な、なんだ、なんなんだ、このガキは…!? ほ、本当に子供、か…同じ、人間なのか…!?)」
正気を乱されるかのような威圧感に言葉も出ず、混乱する須郷。
これがきっかけとなり、彼の仮面は全て剥がれていく。なけなしの大人としての気概を表に出していく。
「ふ、はは…! だったら、なんだっていうんだい!? お前みたいなガキになにが出来る!?
お前に僕のやることを止められる手段はないだろう!?
証拠も無い、話しだけを聞いて結城家が婚約をやめるはずもない、むしろお前を怪しむしかないさ!
そもそも、娘である明日奈君の言葉も聞かない親だ、赤の他人の子供の話など以ての外さ!」
だが、その気概は言ってはならない須郷自身から言葉を引き出させてしまった。
自分の家族を話しに出され、加えてこのような男にさえも僅かな歪さを悟られていた。
その言葉は明日奈を傷つけ、同時に大人のような気概を持つ和人の子供らしさを引き出してしまう。
「はっ、だからお前は茅場さんに勝てないんだよ! 神代さんもそんなお前を知っているから好きになることはない!
比嘉さんに慕われるわけもないだろう! 自分以外を見下すような奴を誰が慕う!?
それを理解しないでいつまでも自分本位の自己中でいる限り、お前が茅場さんを超えることはない!」
それは子供ゆえの反抗心と対抗心、けれど彼のそれはそもそも質が違う。
質が高く、性質が凶悪なほどに悪く、桁違いの凄まじさ。
己の力量も加わる事で滅多なことでは相手を恐れることはなく、恐れても折れる事は無い。
それらが合わさった反論は的確であり、それだけで須郷を追い詰めた。
「きっ、さまぁぁぁっ!? 図に乗るなよぉぉぉっ!!」
和人の言葉に心を掻き乱された須郷は自身を覆っていた仮面が完全に剥がれる。
興奮状態となり、眼は血走り、何をしでかしてもおかしくはない。
それもそのはず、和人は須郷が最も触れられたくない部分を指摘したのだ、それも正論のままに。
だが須郷はそれを受け入れない、受け入れるつもりはない、自分が他者の言いなりなどありえないと考えているから。
茅場晶彦への嫉妬と憎悪、神代凜子への歪んだ愛情、比嘉健への蔑み、結城明日奈への情欲、レクトへの欲望、
それらが合わさり狂気となりはじめ、ついには暴走を始める。
須郷は怒りのままにケーキ用のフォークを手に持ち、和人へその切っ先を向けた。
「怪我をしたくなかったら、謝りたまえ! 僕を侮辱したんだからね!」
「結城さん、俺の後ろに」
「あ、はい…」
和人は明日奈を自分の後ろに隠し、敢えて須郷の前に立つ。
「やれるのか、お前に? それをやってお前はその業を背負えるのか?」
「くっはっはっ! なら、やってやろうじゃないかぁっ!」
余裕の笑みを浮かべる和人。須郷は狂気の笑みを浮かべて和人に近づき、勢いよくフォークを振り下ろす。
どうせ怯えて避けるだろう、脅かせば泣き喚くだろう、脅せば負けを認めるだろう。
どれだけ粋がろうと所詮は子供、そう考えている須郷……それこそが間違いだと気付かない。
―――ドスッ!
「くっ…!」
「へっ…?」
鈍い音と共に須郷の振り下ろしたフォークは和人の左手の平を貫通し、そこから血が流れる。
血が飛んで和人の顔と腕、手を濡らし、床にも血が飛び散る。
痛みを堪えるように顔を顰める和人、一方の須郷は間抜けな表情を浮かべる。
和人が逃げず、負けを認めず、自分の思い描いた展開にならなかったからだ。
「きゃあぁぁぁっ!?」
未だ中学3年生の明日奈は凶器によって血の流れた光景に悲鳴を上げる。
須郷はフォークから手放して徐々に後退して距離を開け、和人はフォークが刺さったままの左手を下げる。
「は、はは……僕は、知らないぞ…! お前が、避けなかったんだ…!」
「そうだな、俺は避けなかった……彼女を守らないといけないからな」
そこで須郷は気付く、和人が避けなかったのは明日奈が後ろに居たからだと。
そこへ和人は血を流しながらも、追撃だと言わんばかりに言葉を紡ぐ。
「ああ、そういえば伝え忘れていたことがある。
俺はこの部屋に入った時から、この胸ポケットの中に入れてある携帯端末を通話状態にしているんだ。
加えて、そこの棚の花瓶の影と衣装棚の上には携帯端末が置いてあり、そっちはビデオ通話状態にしてある。
これまでの会話と状況は全てある人達に筒抜け、どういう意味かは……わかるよな?」
和人が言い終わる頃には部屋の外から数人の走る音が近づいてき、直後に勢いよく扉が開かれた。
「和人!」「「「「「明日奈!」」」」」
八雲は息一つ乱さず、浩一郎と千里はやや息を乱し、残る3人は息切れを起こしながらも前者3人より僅かに遅れて部屋に入ってきた。
6人は和人が刺された段階で部屋を飛び出し、3人の居る部屋へ向かったのだ。
そして、部屋には左手の平にフォークが突き刺さり血を流している和人、
彼の後ろで顔色を悪くして震えている明日奈、色々なことが起こり、そして自身で起こして混乱の果てに呆然としている須郷。
状況を把握している八雲は即座に動きだし、和人と明日奈を守るように前にでる。
当然、千里もそこへ並び立ち、彰三と京子と浩一郎は明日奈へ駆け寄る。
恋は和人の手の様子を確認するとハンカチを取り出し、フォークを動かさないように傷口をハンカチで巻く。
「須郷君。この部屋での明日奈と桐ヶ谷君への所業、全て見させてもらった。
彰三から聞いていた限りでは明日奈を任せるのも良いと思っておったが、貴様に明日奈を任せる事などするつもりはない!」
己が孫娘を傷つけられるところであり、そして友人の弟子がまさか怪我を負うことにもなり、千里は怒りと共に自責の念にも駆られる。
だが、これ以上時間を掛けている暇はない、一刻も早く話しをつけて和人を病院に送らなければならない。
「レクトから早々に立ち去り、二度と儂らの前に姿を現さないのであれば今回のことは見逃す」
「……は、ははは、くっはっはっはっはっ!?ひゃは、ひゃひゃ、ふは、ふははははっ!?」
千里がそう警告したのも束の間、須郷は狂いだしたかのように笑い出した。
いや、元より彼は狂気の野望を内包していた、それが解き放たれたに過ぎない。
直後、須郷は素早く動き、テーブルに残っていたフォークを手にした。
「くひひっ、ぼくの、僕のものにならないなら、全部壊してやるっ!?」
「貴様、堕ちたな…!」
「千里さん、どうかここは私にお任せを。血の一滴も流させませんよ」
狂える須郷に対し、八雲は表情を変えることなく歩み寄っていく。
一見隙だらけに見えるが、素人ではない千里と和人は大人しく成り行きを見守り、
逆に素人の明日奈達はどうなってしまうのかと緊張した様子。
そして、須郷が動き出そうとした、その瞬間。
「散りなさい」
「あぇっ…」
八雲がただ一点に絞った殺意を須郷のみに向け、一瞬で接近した八雲は手刀で意識を刈り取った。
あまりの出来事に明日奈達は呆然とし、千里でさえも驚愕する中、和人は引き攣った笑いを浮かべている。
「師匠のマジギレ、初めてみた…」
千里ですら感じ取れなかった八雲の殺意を和人だけは感じ取った、その胸中は複雑である。
さて、倒れた須郷を一瞥した八雲は千里に向き直る。
「千里さん、この男に関しては表沙汰にして蜥蜴の尻尾切りにした方がよいかと。
レクトを手中にと言っていたほどです、企業情報の漏洩や裏金、職権乱用の痕跡もあるかもしれません。
部下や周囲についても調べる方が得策でしょう」
「そうじゃな。彰三、レクトのCEOとして事を為すのだ。
桐ヶ谷君は朝霧財閥と関係が深い、そういった面でも敢えて表沙汰にした方が鎮静化も早いじゃろう」
「はい、これを見たからには私も納得しました。明日、はクリスマスですから明後日にでも須郷君の周囲を調べます。
地検(地方検察庁、この場合は東京地検)、最悪は特捜部に報告が行くことも覚悟しなくては…」
「(それで済めばいいですが……海童氏、それに政治家の方々にもご助力頂いた方がいいかもしれませんね)
千里さん、私は和人を病院に連れていきます」
「そうした方がいい、すぐに車を用意しよう」
「橘さんにお願いしましょう。彼女ならば余計なことは訊ねません」
大人3人が話しを進める中、さすがに負傷している和人を放っておく暇はないと八雲は判断した。
千里と彰三の提案を受け、和人は八雲に連れられて部屋を出ていこうとする、そこへ…。
「あの、私も付いていってもいいですか?」
明日奈が和人と八雲に同行することを願い出た。
「私、当事者だったのに何も出来なくて、桐ヶ谷君に怪我させちゃって、なのに最後まで何もしないだなんて…。だから、お願いします」
「ふむ、どうかね八雲君? 儂としては構わんが…」
「私も構いませんよ。ですが、彼女1人というのは…」
「私が同行しますわ。私ならばパーティから離れても問題ありませんから」
「では、恋に頼むとしよう。明日奈、務めを果たしてきなさい」
明日奈の願いは恋が同行するという形で決まり、明日奈と恋が和人の病院行きに八雲と同行することに決まった。
明日奈Side
時井さんが考えた作戦は簡単なこと。
私と桐ヶ谷君が婚約者同士になったと偽って須郷さんに会い、桐ヶ谷君の端末と時井さんの端末を通話状態にして、
私と兄さんの端末を隠して配置してビデオ通話状態で父さんと母さんの端末に繋ぐ、
あとは須郷さんの本性を現すように誘導し、見事に成功した。
それでも、桐ヶ谷君が怪我をすることになってしまった。
うちがいつも利用する病院はまだ診察時間の内であったから、桐ヶ谷君は滞りなく治療を受けることが出来た。
それでも、フォークは骨の無い部分を僅かだけど貫通していて、十針以上を縫うことになった。
また菌が体内に侵入している可能性もあるから、しばらくは両方の経過観察のために通院することになったみたい。
服用する医薬品の処方箋の発行、会計の準備が整うまでの間、私と桐ヶ谷君は2人並んで椅子に座っている。
「あの、ごめんなさい…。私のことに巻き込んで、怪我までさせちゃって…」
「別に結城さんが謝ることじゃないさ。勝手に首突っ込んで、勝手に怪我したのは俺自身の責任だ。
ただ、謝るよりも別の言葉を掛けてくれた方が嬉しいかな」
「別の、言葉…?」
私は桐ヶ谷君を自分の事に巻き込んでしまったことに罪悪感を覚えたけど、その桐ヶ谷君は本当に特に気にした様子も見せずに応えた。
「そう、結城さん。心配してくれて、付いてきてくれて、ありがとう」
「あ……うん、桐ヶ谷君。私のこと助けてくれて、ありがとう///」
「あぁ、どういたしまして」
感謝の言葉、桐ヶ谷君はそれだけで本当に充分だったのね…でも、私自身はもっと感謝し足りないくらいかな。
それでも、そんな彼とならもっと話したいとまた感じてきた。
「実はね、私も『ソードアート・オンライン』をプレイしてるの。
兄さんから借りてね、空いている時間に母さん達に秘密でやっているの」
「そうなんだ。結城さんはSAOが好き?」
「うん。例え仮想世界、ゲームの中であっても、なんだか自分が変われるような気がする。
いままで出来なかったことが出来ちゃいそうな、そんな気もするの」
「それは解るなぁ。結城さんは武器に使っているのはなに?」
「私は細剣を使ってるの、桐ヶ谷君は?」
「俺は盾無しの片手剣だ。一応だけど最前線組で階層の攻略もやってる」
年相応な話が出来て桐ヶ谷君にも笑顔が出て、私も笑顔でいられるのが判る。
SAOのことをたくさん話して、お互いの趣味や勉強のことも話せて、こんなに楽しいのは何時ぶりかな?
家でも学校でも、これほど楽しいことはずっとなかったと思うから。
だからこそ考えることがある、それは…。
「あのね、桐ヶ谷君。どうして怪我をしてまで、私のことを助けてくれたの?
特に関係も無くて、巻き込んじゃったようなものなのに…」
「関係無い、か……ま、確かにそうかもな。でもさ、人を、誰かを助けるのに理由なんていらないだろ?」
――トクンッ
その言葉が胸を打った気がした。微笑みを浮かべて、ただ自分が信じるように桐ヶ谷君は私を助けてくれたんだ。
「それにさ、結城さんみたいな良い子があんな悲しそうな表情していたから、余計に見過ごせなかった。
でも、うん、そうだな……直感的に、結城さんが悲しんでいる顔を見たくなかった、と思った…」
――ドクンッ!
優しい笑みを浮かべて、だけど少し照れを含ませた桐ヶ谷君の表情に私は見惚れた。ううん、それだけじゃない。
助けてくれた時の真剣な表情も、心配してくれた時の憂いのある表情も、須郷さんに立ち向かった時の凛々しい表情も、
SAOの話しをした時の無邪気な表情も、さっきの穏やかな表情も、いまの優しい表情も、全部に見惚れていたことが分かる。
胸を打った鼓動はいまも早鐘みたいになっていて、本当にドキドキする…///
「桐ヶ谷君のこと、和人君って呼んでもいい///? 私のことも、明日奈でいいから///」
「あ、うん。解ったよ、明日奈」
「ありがとう、和人君///」
私が浮かべられる限りの笑顔で応えたら、和人君の顔が少しだけ赤くなっていた。
一応、女の子として見てくれているみたいで、それは嬉しいかな///
うん、やっぱり私、和人君のことが好きになったんだ///
「2人共、会計が終わりましたからホテルに戻りますよ」
そこへ会計を終えた時井さんと橘さんが戻ってきて、桐ヶ谷君に処方された薬を渡して、
私達は駐車場に止めてある車でホテルに戻った。
ホテルに戻ってきたけど既にパーティは終わっていて、出席者はそれぞれ帰宅するか、このホテルの自室へ戻った後だった。
私達はホテルのコンシェルジュの人に案内されてお祖父様達のいる部屋へ向かった、
そこは主に会食などで利用されるところだった。
テーブルには軽食が用意されていて、促された席に座る。
「桐ヶ谷君、傷口の方はどうじゃった?」
「十針以上縫うことにはなりましたが、大した怪我ではないので少しの経過観察の通院のみで大丈夫かと」
お祖父様の問いかけに問題無いと答えた和人君。
軽食はあまり食べていなかった和人君のために用意された物で、時井さんと私もあまり食べていなかったから少し食べています。
そういった桐ヶ谷君の体調のことを話したあと、須郷さんが警察に連れていかれたことを聞かされた。
単純な怪我ではないし、なにより朝霧の代表代理を怪我させたのは事実だから当然の逮捕。
それに明後日からはレクトの方で周辺の調査、警察と検察の捜査も及ぶみたい。
「こちらからもレクトには口添えしておきます。そも、レクトそのものには非はないですからね。
なるべく周囲に被害と影響が少ない方が良いでしょう」
「よろしく頼むよ、八雲君。桐ヶ谷君もすまなかったの、怪我までさせてしまって…」
「俺のことはお気になさらず。怪我をしたのは俺自身の責任ですから」
3人が話していくのをお祖母様は見守っていて、兄さんは私を心配して声を掛けてくれて、
父さんと母さんは色々ありすぎたからか疲れた様子をみせている。
そしたら兄さんが教えてくれた、お祖父様からお小言をもらったらしい。
私のこととか、須郷さんのこととか、家族間でのこととか、色々と。
それなら疲れて、考えたりするのも仕方が無いかな…。
そんな風な時間が少し過ぎて、軽食を食べ終わった頃にお祖父様が話を切り出した。
「桐ヶ谷君と明日奈、儂から1つ提案があるのじゃが、聞いてはもらえんか?」
私は和人君を見て、目が合った。彼がはいと頷いてから、私もそれに応じる。
「暫定的にじゃが、2人の仲を婚約者同士にしようかと思う。どうかの?」
「はい?」「なっ…///!?」
お祖父様の言葉に桐ヶ谷君は首を傾げて、私は思わぬことに顔が熱くなる。
父さんと母さん、兄さんも呆けていて、お祖母様と時井さんだけは面白そうに微笑んでいる。
って、そんな場合じゃないよっ///!?
「千里さん、暫定とはいえ俺と((明日奈|・・・))を婚約者同士にするというのは、どういう意図が?」
「今回の一件、これまでの明日奈の状況を考慮した結果じゃ。
結城の従兄弟や分家、縁者から選べばまた明日奈を苦しめることになろう。
一度起こってしまったならば、もうこちらから相手を選ぶつもりもない。
明日奈自身が想う相手で構わないが、それまでの間だけでもいい…明日奈を守ってほしい」
私の為に、私自身が選んだ相手でいいって、それこそ私は和人君なら…///
「首を突っ込んだ以上ケアは請け負いますが、千里さんの考えではまさかとは思いますが、
自惚れじゃなければ俺をそのまま相手にとか考えていませんか?」
「うむ、『神霆流』の師範代、中学生の全国模試第一位、高校生レベルのテストでもトップクラス、
理数系と英語は特に抜き出ていると聞き、良き精神でもある。
儂としては桐ヶ谷君に任せられればと考えてしまうのじゃ。
まぁそこは明日奈に任せるつもりじゃが、どうかな2人共?」
か、和人君って、そんなに凄い人だったのね……というか、私次第って…///
「俺は断るつもりはありません」
え、断らないの? それに、みんなの視線が私に向いている。
そ、そうだよね、あとは私次第だもんね…。和人君の顔を見て、視線が合う。私は、彼となら…。
「私は、((和人君|・・・))となら、嬉しい、です…//////」
「おぉ、それなら良かった。
しかし名前で呼び合っているとは明日奈の反応から仲良くなったようじゃな、それに満更でもない様子。
ふむ、桐ヶ谷君、明日奈を頼むぞ」
とんとん拍子に進んじゃったし、父さん達は呆然としているし、お祖母様と時井さんはお祝いだとか言っているし。
「まぁ、そういうわけだから、よろしく頼むよ、明日奈」
「は、はい、よろしくお願いしましゅ//////!」
こうして、私と和人君は暫定的な婚約者同士になりました。
でも、きっと、これは私と彼が出会う為に起こった事じゃないかと、私と彼はそう思うようになりました。
私と和人君の“恋”物語はここまで、続きはまたいつか………というか噛んじゃいました///
END?
あとがき
なんかもう勢いだけで書ききった気がしますが、まぁ良いですよねw
和人と明日奈の展開が早くないかって? この2人は絶対運命で結ばれているんですよ!
“物語”から“恋物語”ときて、またいつかの続きは“恋愛物語”になります、というか2人がイチャイチャするだけですw
最後は敢えて緩んだ締め括りです、番外編で真面目ぶってもアレなんでw
とにかく、一応はここまでですが番外編そのものはあと3つ投稿しようと思います、まだ完成してはいないですが、
『和人と明日奈の恋愛物語』『バーサス〜漆黒の覇王VS銀翼の天王〜』『黒白の双璧と黒の剣士達』です。
『和人と明日奈の恋愛物語』は今回の続きで恋人になっていない2人のデートやらなんやらです。
『バーサス〜漆黒の覇王VS銀翼の天王〜』は黒戦のKIRITO君とネタバレになりますが未来たる存在のHARUYUKI君の勝負です。
『黒白の双璧と黒の剣士達』は黒戦のキリトとアスナが原作のキリトとアスナ達と邂逅します。
続編まではこの3作品を頑張ります、勿論ながら続編もちょっとずつ書くつもりですので。
それではまた・・・。
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前回の続きの番外編になります。 | ||
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雨音 奏様へ お掃除お疲れ様です!(本郷 刃) ↓シュッシュッ フキフキ ゴォーー 軍総師!汚物(須郷)の消毒完了しました?(雨音 奏) アサシン様へ 汚物(須郷)は消毒、これに限りますねww(本郷 刃) モテない連合軍総帥『グハァッ(吐△血!?)何と言う破壊力・・・・未来の覇王夫婦は置いといて先に下種を始末する!』モテない連合軍『『『『『ヒャッハー!汚物は消毒だぁあああああ!!?』』』』』(アサシン) 雨音 奏様へ 下種郷ざまぁww 如何にも年頃なアスナに対し、ウチのキリトさんはこれじゃあまだ動揺しないので……覇王なキリトが可愛げを出してもそれはそれで問題アリw(本郷 刃) 下種郷ざまぁwww 最後に噛んじゃったアスナはかわいいですね!あとキリトはもっと動揺とかしようよ…可愛いげがないよ!(雨音 奏) lightcloss様へ はい、自分もまだまだですけどね(苦笑)(本郷 刃) なんと、そんな言葉があったのですね。勉強になりました。(lightcloss) lightcloss様へ 報告ありがとうございます! “そも”と“そもそも”は同じ意味を持つ別の言葉ですので誤字でも脱字でもないです、まぁ繰り返し言葉ですね(本郷 刃) そも、…そもそも…かな?あと、それまでの間にここの「に」はいらない気がする。(lightcloss) イバ・ヨシアキ様へ おはようございます、そしてありがとうございます! やはりですね、自分の中ではこの2人の組み合わせ以外はありえないので因果で繋がってもらいましたw(本郷 刃) おはようございます。イバ・ヨシアキです。下種の天誅まさに見事。追い詰められたらすぐに地を現す醜悪さ、まさに下種ですね。そんな相手に怯むことの無い和人さん。明日奈さんが惚れてしまうのも無理はありませんね。別の世界でも二人は結ばれ続ける。確かに二人の出会いは完全な因果律で結ばれて、もし結ばれなければ世界の均衡が崩れてしまう重要な二人。そんな物語をありがとうございました。(イバ・ヨシアキ) スズタツ様へ 刃「アスナ達が真っ先にバチ(武器)を持って駆け抜けて行きました・・・キリトは行かないんですか?」 キリト「見てる方が面白そうだ(黒笑)」(本郷 刃) ?舞台裏? 読者達「前回、スネークが言った事を覚えているか?みんなバチ(武器)を持て!ソードスキル発動??。フルボッコだドン」(スズタツ) クルト様へ ありがとうございます、次のもお楽しみに!(本郷 刃) 投稿してるの全く気づかなかった…それはそうと投稿お疲れ様です。次のも楽しみにしています!(クルト) グルメ96様へ クラインは大人故の判別ができ、カノンもまた相応の年齢ですからね・・・キリト達の場合はVR世界ですから若さ故、というのもありますねw(本郷 刃) 主「何故↓のように思ったかというと、他の男性と違いクラインはドS という訳でもなく、むしろ二人共大人びているのでクラインとカノンが「変に迫ってはしたないと思われたら、どうしよう。」とお互いが思っていたのではという発想からの発言です」(グルメ96) グルメ96様へ クライン「まぁ俺達がSAOで結婚したのも77層のボス戦よりちょっと前だったもんな」 カノン「というわけで必然的に少なくなるわね///」(本郷 刃) なるほど、次は質問というより、二人はそうだったのではという話しになるのですが・・カノンさんとクラインさんは他の新婚組より夜の営みが少ないのではと思うのですが・・どうですか?(グルメ96) グルメ96様へ クライン「一緒に住むってだけで色々と変わってよ、けど全部が幸せだって感じだぜ」 カノン「そうですね・・・って、営みですか/// でも、その、アスナちゃん達から聞いたことよりかはマシですね、はい///」(本郷 刃) 久しぶりの質問です。今日はクラインさんとカノンさんに答えてもらいます。SAO 時の新婚生活は、どんな感じですか?あと、夜の営みは・・・他の黒衣衆と同じで激しかったですか?(グルメ96) グルメ96様へ まぁこの物語は次回で終わりになりますが、期待しない程度に期待していただければよいかと(オイッ(本郷 刃) なんか知らないうちに、小説が更新していたとは。過去編の話しも気になりますが、この物語もなかなか面白いですね。どんな展開になるのやら・・・。(グルメ96) 黒閃の剣士様へ 完全に未定です・・・積ゲーの消化を優先しており、その合間に3つの番外編や続編を書いているのでいつになるかは自分でもわからないです(本郷 刃) 次の投稿は大体いつくらいになる予定ですか?もう、待ちきれないです((っ?ω?⊂))ウズウズ(黒閃の剣士) lightcloss様へ 分かってくださりますか、自分は設定だけならもう30以上の作品があったりしますよ・・・(本郷 刃) あー、分かります。ネタの箇条書きならいっぱいかけるんだけどいざ作品にしようとすると筆が進まないという…ね。(lightcloss) lightcloss様へ ネタが思い浮かんで設定書くまでなら結構多いですが書けるとなると少なくなるんですよね〜・・・このキリトはデスゲーム無し状態ですからねw(本郷 刃) なんか面白そうなの考えてますね…。待ってますねん。ふふふ、ちょっと子供っぽいキリト君が新鮮でした。(lightcloss) サイト様へ ウチの明日奈は和人に対して最高値でのチョロイン能力を発揮しますからねww(本郷 刃) やはり下種が散ったとこで少しの華やかさも愉悦も感じないな所詮はゲス()ということですか。そして安定の直観EXの和人とチョロインの明日菜さんであるwこの二人のSAO編もみてみたいなw(サイト) 雛衣 観珪様へ 下種郷はこんなもんでいいんですww その別世界線のは茅場が和人の要請で割り込みをかけたんですけど、それに気付かない時点で同じですねww(本郷 刃) スネーク様へ まぁ和人に怪我負わせたくらいですからね、それ以外はこれからの調査で法的な裁きになりますから(本郷 刃) 下種郷もなんかテンプレ的な悪役でザコとか、もうねww これでホモなんだから救いようがないですよねww だってアスナさんの代わりにキリトくんを捕えちゃうんですよ?ww(それは別の世界線の話である(神余 雛) むー、手刀1発で終わりか…下種郷への制裁としては物足りん!w(スネーク) やぎすけ様へ というかここの本編の下種郷は現実からログアウトされちゃいましたからね、主に自分とPoHのせいでww(本郷 刃) 本編の下種郷もこのくらい早くから退場していれば、トラウマも軽くて済んだだろうにww(やぎすけ) ディーン様へ 取り敢えず“恋愛物語”はやりますからね、下種郷の未来は大体同じですさww(本郷 刃) わーい、キリトとアスナの番外編はまだまだ続いていきますか、楽しみに待っています、まぁ、あの下種郷は地獄すら生ゆるい煉獄の炎で焼き尽くす新しい必殺技(トリニティー・クリムゾンフレイム)、さぁ、キリトとアスナのラブラブ写真と映像を撮る許可を貰いにいこう(ディーン) 睦月様へ 相変わらず過ぎる下種郷ですww(本郷 刃) 黒閃の剣士様へ こちらこそありがとうございます! 頑張りますねw(本郷 刃) ロスト様へ どうしても奴は酷くなっちゃうんですw 個人的にも黒の剣士VS銀鴉は書きたいですからね!(本郷 刃) 投稿お疲れさまです。須郷は相変わらずの屑ですね…次回も楽しみにしています(睦月) ありがとうございますありがとうございますありがとうございます。今回の展開、超好きです。続編の方も気になりますが、頑張ってください。応援してます。(黒閃の剣士) 投稿お疲れ様です。相変わらず須郷の裏の顔が酷いw 黒の剣士vs銀鴉、楽しみにしています!(ロスト) 影図書様へ 本編よりもマシな強制退場なんですけどね〜(本郷 刃) 更新お疲れ様です。須郷の強制退場、これで結城家は護られましたね(影図書) すいせいけーと様へ ありがとうございます、執筆大変でしたw(本郷 刃) 楽しみにしてました!更新お疲れ様です!(すいせいけーと) |
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