模型戦士ガンプラビルダーズI・B 第34話 |
『ガンプラバトル』というコンテンツがある。ガンダムシリーズのプラモデル、通称『ガンプラ』を使いコンピューターの仮想空間内で対戦するという内容だ。これの最低限の条件とし1て、立体物のガンプラを使用しなければいけないという条件がある。
それは『ビルダー』と呼ばれる参加者全員が不変の内容だと信じて疑わなかった。……だが……
――この夏、ガンプラバトルは変わりつつあった。ガンプラバトルというホビーを破壊しかねない変化が――
「クソッ!何考えてるんだよアイツは!」
片田舎の町を再現したバトルフィールド、その中の山陰に白いガンプラが体勢を屈め、身を隠す。周囲は敵らしき機体が6機うろついていた。
隠れていた白いガンプラの名前は『スペリオルガンダム』、『ガンダムセンチネル』という模型雑誌の企画から身を起こし、公式にまで上り詰めた異色の作品、その主人公機だ。スラッとした手足に大型の肩が兵器さとヒロイックさを両立させている。
設定上では21mある機体は山も物陰同然だった。周囲は山々と鉄塔、水田にまばらな民家、これら全てが仮想空間内の産物である。
「背中のダメージは……?」
スペリオルに乗っていたパイロット……否、ビルダーは撃たれた箇所を確認する。隠れていた理由は急に後ろから撃たれたからだ。背中のバックパックが一部破損している。と、コクピットに攻撃の警告音が響く。気づかれたか?!と立ち上がろうとするスペリオルのビルダー、直後、真上からの砲撃が来る。
スペリオルは直撃は免れたものの砲撃の威力は高い。山を削る程の爆発。
「ぐぁっ!」
スペリオルも放物線を描き吹き飛ばされる。
「いたいた。いましたよぉ」
狩りでも楽しんでるかのように言う敵機のビルダー。水田地帯に落ちたスペリオル、どうにか上半身を起こし背中の無事だった方のビーム砲を向ける。しかしそれも再び背中を撃たれ完全に背中は破壊される。
「なっ!!」
「ヒャッハッハ!俺に勝てるとでも思ってたのかぁ?!」
少年の、しかし品の無い声が響く。言葉はスペリオルの後方から、さっき撃ってきた方向だった。スペリオルが向くと撃ってきた機体の正体がわかった。全身に三角形のディテールが施された白と黒の機体『ビギニングガンダム』
ツインアイは外され一つ目、モノアイに換装されており、額のビーム状の角もない。量産型といった趣だ。別方向にいたビギニングはスペリオルの前方に移動、同じデザインの機体が三体、そして背中の装備の違う僚機の6機が並ぶ。総勢9機の敵機だった。
「くっ!いきなりバトルに割り込んできて!何を考えてるんだ!」
スペリオルのビルダーが叫ぶ。
「スペリオルの元ネタ作品はなぁ!女子供のいねぇ硬派な作品に出てるんだぜ!ガキが乗るなんて侮辱なんだよ!」
「そうそう、生意気なんだよお前」
リーダーらしき少年が言うと取り巻きの一人が同調した。
「なんでいつもこんな事をするんだ!オレ達はただ遊んでいただけなんだぞ!」
「決まってんだろ?俺は違いの分かる男だ!分かってねぇ奴に真実を教えてやるのが勤めだろうが!」
「いつもいちゃもんばっかり言ってる奴の言うことか!そんなんだから誰も学校で相手にしてくれないんだろ!その僚機だってオンラインの付き合いと無人機の癖に!」
そう、彼らは1人につき2機ずつの無人機を随伴していた。武装扱いな為、機体にカウントされてないのだ。
「と!友達くらいリアルでおるわ!」
「ゆ!優秀な人間には優秀な友達以外いらねぇんだ!」
「う!うるせぇ!折角俺がありがたい説教をしてやってるってのにぃ!」
三機のビギニングが慌てる。がすぐに落ち着き、無人機含め装備を一斉にこちらに向けた。
「ガンプラも使わないで何がガンプラバトルだ!違法ビルダー共め!」
「違法?違うね!俺たちは新世代ビルダーだ!作る手間なんざデータの塊である俺らには必要ねぇ!ガンプラが好きなお前より!戦争ガンダムアニメが好きな俺達の方が高等なのは当然だ!」
勝ち誇った顔で暴言を吐くビギニングのビルダー
「くっ!純正品でもない癖に……」
と、その時だった『挑戦者が乱入しました!』というアナウンスが聞こえた。乱入者がこのフィールドに入ったのだ。何が起こったと警戒する両方のビルダー、乱入者はスペリオルの前に降り立つ。スペリオルの味方だ。
「あの機体は?!」
乱入者の背中しか見えないビルダーは何がなんだか分からなかった。
「なんだぁ?AGE‐1?一機だけで来るとは命知らずが!」
乱入者の機体は『ガンダムAGE‐1(エイジワン)』、『ガンダムAGE』の序盤主人公機、終盤まで改良を繰り返し、100年という本編の話の流れに最後まで付き添った代表ともいうべき機体だ。AGE−1の両手足には『戦国アストレイ』という鎧武者の様な機体のパーツが取り付けられていた。
「俺達を新世代ビルダーと知っての狼藉かよ!とっとと消えな!」
ビギニングの編隊はAGE−1に向けて全機一斉射撃を行う。するとAGE−1は両手に肩の日本刀を抜き取る。そして肩鎧も展開しアームへと変形、こちらにも刀が握られており全部で4本の刀をAGE−1は持っていた。そして刀で飛んできた砲撃を……弾いた。
「はっ!?」
驚愕するビギニングのビルダー、弾かれた砲撃は明後日の方向に飛んでいき遠くで爆発、しかし砲撃はこれだけでは終わらない。ミサイルやビームが一斉にAGE−1に向かっているのだ。AGE−1のビルダーは無言で迫りくる弾幕に刀を振るう。ビームが、ミサイルが、連続で切られ、弾かれ、ダメージを与えられない。
そのままAGE−1は射撃をさばきながら突撃する。「だから何?」とでもいわんばかりに無傷だった。
「……」
無言でAGE−1はアームの方の刀を交差させる様に振るい。巨大な衝撃波となる。それはビギニング達に迫った。
「っ!!」
ビルダー達はまた暴言を吐こうとしたが、衝撃波は巨大だ。しかも横一列に並んでるのがまずかった。両脇にいた無人機と僚機は巻き込まれ真っ二つになる。
「ムリゲー」だの「チートだ」だの叫びながら8機は一斉に爆発、ビギニング達は明らかにバトルに慣れてない動きだった。中央部にいたビギニングも胸、コクピットから下をバッサリ切られ、そのまま水田に落下、やられる寸前だった。
「な!なんなんだアイツは!旧世代の癖に!お!俺の方が優秀なのに!!っ!!」
またも暴言を吐こうとして目の前にAGE−1がこちらを見下ろしてるのが見えた。
「お!俺に歯向かうのか!カビの生えた旧世代ビルダーが!!」
暴言を吐いているとAGE−1がビギニングの胸を踏みつける。
「ひっ!」
「悪口以外出す頭も無いの……?」
ボソッとAGE−1のビルダーが呟いた。何の感情も籠ってない冷たい声だった。
「だ!だずげ!べっ!!」
直後、周囲の水田は水と泥が真上に撥ね、泥水の雨がスコールの様に降る。中心部のビギニングはプレス機で潰された様にペシャンコになった。AGE−1に踏み潰されたのでは無い。両手足に使用したガンプラ『戦国アストレイ』には気を込めて放つ、発勁(はっけい)という技がある。
それを足で撃っただけだ。威力は大きく水田地帯に大きなクレーターを作った。スペリオルのビルダーはそれをただ茫然と見ていた。
「凄い……でも……女の声……?」
「さっきの人は一体……」
楕円形の大型の機械『Gポッド』から安物のレーシングスーツに似たパイロットスーツを着た少年が出てくる。こちらがスペリオルのビルダーだったわけだ。
HGのスペリオルガンダムのガンプラを手に持っている。
「み!認めねぇぞこんなの!」
反対側のGポッドからも同じ格好の少年が出てきた。Gポッドは店の両端に三つずつ並んでおり、それを挟んだ奥の位置に観戦用の大型モニターが設置されてる構造だった。反対側から出てきたのはビギニングのビルダーだ。こちらは手に小さな箱状の物を持っていた。2人とも小学生だった。
「あいつが乱入しなけりゃ俺が勝っていたんだ!俺はこんなの納得できるか!」
「どう見ても悪いのはそっちだと思うけど?」
『!?』
さっきの乱入者らしき人物がGポッドから出てきた。
「……女の子?」
そう、さっきのAGE−1に乗っていたのは少女だった。首を覆う長さの黒髪を後ろで縛っており、目はちょっとたれ目、細身の体でほんのちょっと猫背、
外見的に高校生あたりだろうか。
「テメェか!さっき割り込んできやがったのは!テメェの所為で俺は!」
相手が弱そうと見るや掴みかかろうとする少年、しかし少女は一切動じずに少年を冷めた目で見る。
「やめなよみっともない。周りも見てるよ」
周りにもビルダーは多くいた。あんな戦い方や暴言を吐きまくって、周りからいい目で見られるはずがない。多くの人が怪訝そうな目で少年を見ていた。中には店員を呼ぼうとする人も……
「う……。チッ!嫌な気分だ!もう来るか!」
不愉快そうな声を上げて少年は去っていった。居なくなることを確認するとその場にいた全員が安堵の表情を浮かべた。
「……やっぱりいい気分しないな。ああいうフーリガンは」
「あの……」
「?」
少女が呟くと少年が恐る恐る声をかけてきた。少女の態度的に怖い人かもしれないという不安があった。
「助かりました。ありがとうございます」
「あぁ、気にしないで、無視できない状況だったからさ。もしかして君の友達だった?」
さっきとは打って変わってにこやかに答える少女。
「友達なんかじゃありませんよ」
いきなり違う声がした。少年と同じ年恰好の少女だ。猫目とサイドテールが可愛らしい。意地悪そうな印象がある。
「こっちの方が友達みたいだね」
「あ、ガンプラ仲間のチトセです」と少年
「アイツは、ヤスはストーカーなんですよ。ケンや私達の」
ケンというのは助けた少年の名前の様だ。
「逃げてて来たんです俺達、ガンプラ始めたのは最近で、その前はゲーセンでガンダムの対戦ゲームをやっていたんです。ヤスはその時からの知り合いなんですけど、ちょっと問題がありまして」
「アイツは、馬鹿にする様な話題しか出来ないの。私達がゲームのガンダム作品のアニメを見たことないってんで、それを理由にすぐ馬鹿にして、こっちから距離を置こうとしても向こうから来るんだもん。
『あのガンダムカッコイイね』って話題で盛り上がっても『そのガンダム設定弱ぇぞ』ってニヤニヤ笑いながら来てばっかりで」
大人しそうな割にはかなりズケズケ言う。やや毒舌っぽい。
「こっちも頭にきて先生に言って注意したって全然反省しないもん。学校じゃ嫌われてるよ。私達だってアイツと関わる位ならって、近くにいる仲間と一緒にガンプラバトルに映ったの。アイツもガンプラの話にはついてこれないらしくて、悔しそうな顔していい気味だったわ」
「い・いい気味って……、でもそれで入ってこれなかったのにこっちに来たの?」
「そうよ。違法ビルダーって奴に手を出したのよ。それで周りの目も気にしないで、あんなドヤ顔してんだもの。普段から周り気にしないからってあんな面の皮厚くなっちゃってさ!」
違法ビルダー。ガンプラを使わずデータチップを使って機体データを構成、それで戦うビルダーの事だ。純正品で無いうえに『ガンプラバトルなのに存在自体が矛盾している!』『非常識』と手を出さない人は多いが、それでも手を出す人間はいた。ここ一ヶ月でいきなり問題視された問題だった。
「いわゆるあいつ等って『ガノタ』って奴なんでしょ?ヲタクなら非常識なのも納得だよ」
『ガノタ』呼んで時の如く『ガンダムヲタク』の略称でありネットスラングだ。しかし世間的にヲタクという言葉自体が蔑称である以上、このガノタという言葉も蔑称だった。現時点での意味はマナーの悪い、ネットと現実問わず平気で他人を傷つけるガンダムヲタクを指す。
ガンダムシリーズは35年以上続く、だがそれは同時にそれ以上の派閥を生み出してしまった……。
「普通だったら全部ガンダム作品愛するのが筋ってもんでしょ?」
「確かにそれはベストな考えだけど、うーん、ガノタやヲタクって言葉も含めて、ちょっと私は違うと思うな」
「え?」
少女の反応にチトセが疑問の反応を示す。だが次はケンが少女に話しかけた。
「アイツ、口ではああ言ったけど、また来ると思います。別の店にでも移ろうかな……」
「はぁ?ケン、アンタ何ヘタレてんのよ!」
「でも来るたびにあんな事されたんじゃ同じ事の繰り返しだし……」
「それじゃ駄目だよ。悔しい思いをしたならギャフンと言わせなきゃ」
「でも…俺には技術も実力も……」
「私でよければ色々教えるよ」
「!お姉さん……お願いします!」
ケンにとっては嬉しい申し出だ。少年は勢いよく頭を下げた。
この模型店『ガリア大陸』は『山回(さんかい)町商店街』の中にある。商店街特有の奥行きある店の奥には工作室が設けられており、買ったその場でガンプラが組めるわけだ。
「ざっくりと君のスペリオル見せてもらったけど、基本はバッチリじゃない。スミ入れもしてるし塗装も足りない所はちゃんと塗ってる。大切に作ったってよく分かるよ」
「有難うございます。でも、今のままでは勝てませんよ。もっと強くしたい……。改造に挑戦してみたいです」
「ケン君……解ったよ。それで何かこうしたいって考えとかある?」
「そうですね……」
それからしばらく三人でスペリオルの改修(シールの所全塗装)、及び改造に取り掛かる。
「スペリオルにプラフスキーウイングをつけたいです。でも合う奴がなくて……」
『プラフスキーウイング』、『ガンダムビルドファイターズ』で主人公機『スタービルドストライク』が装備していた光の翼だ。
「ビルドファイターズやダイバーズは俺がガンプラに興味持つきっかけなんです。他のガンダム作品はゲームとかでしか知らないけど、ビルドストライクやダブルオーダイバーは思い入れがあるからつけたくて、でもサイズ合わなくて」
スペリオルはかなり大型だ。スタービルドストライクのプラフスキーウイングでは小さすぎる。この倍のサイズが必要だ。
「そっか、スペリオルじゃ大柄だからね。普通のサイズじゃ合わないか……、そうだ!いい事思いついた!」
時間はかかったが三人でとりかかればどうということはなかった。
「で、このクリアパーツをつや消しをかけた本体にとりつけて完成だよ。接続部はちょっとだけ削っといた方が取り外しに便利だから」
「よし……完成だ!」
ケンは目の前の生まれ変わった愛機を見つめた。背中にはMGと呼ばれる大型キットの『ユニバースブースター』が取り付けられおり大柄のスペリオルにはちょうど良いサイズだった。武装は取り回しを重視して手にガンブレードを持たせていた。(元々は大型武器が多く、そのままでは干渉する為)
「背負い物が変わった程度だけど随分印象変わるものね」
達成感を肌で感じるケン、だがそれは突如割り込んだ一言でぶち壊しになる。
「は!ブッサイクな出来だなおい!」
冒頭でケンのスペリオルをいたぶっていた違法ビルダー、ヤスだった。
「お前!もうここには来ないんじゃなかったのか!」
「どう決めようが俺の勝手だろうが!そんな事より似合ってねぇな!スペリオルは兵器を意識したデザインが特徴なんだよ!光の翼なんてつけるなんざ、センスがねぇのを自己紹介してるようなもんだろうが!」
鬼の首でも取ったかのように騒ぐヤス、
「俺がつけたいと思ったからつけただけだ」
「アンタのやってる行為の方が寒いよヤス」
「……わざわざまたいちゃもんつけに来たのかな」
チトセの毒舌、そして冷ややかな態度に変わった少女が問いかける。というか嫌に少女の言葉が冷たい。かなり怖い印象があった。少女は相当頭にきてるらしい。
「……まぁいいさ。さっきは俺も反省してよ。お前にレベルを合せてやろうと思ったのよ」
少女に気圧されたのか。少ししおらしくなったヤスが言う。
「……てことは俺とバトルしたいって事か?」
「その通り、今度は正々堂々とだぜ。もし俺が約束を破ったならそこの姉ちゃんに乱入してもらって助けてもらってもいいぜぇ」
「……いいだろう。今度は負けない!絶対に!」
「ちょっとケン。あんたまだスペリオルの改造機に慣れてないのに、数で押すしかない能無し相手ならいいハンデかもしれないけれど本気?」
「大丈夫だよチトセ、スペリオル自体は慣れてるし、それに折角頑張って作ったコイツをこう言われて我慢なんて出来やしない」
「……」
少女はその様をただ見つめていた。少し怪しむようにヤスを見ながら。
そしてお互いがバトルへと移行すべくGポッドの中へ入る。
ボールの内側のようなスペースの中にあったのはシートと操縦桿、そしてフットペダル。ガンダムお約束の操縦席、その再現というわけだ。パイロットスーツに着替えたケンは、ヘルメット右耳部から巻き取り式コードを伸ばす。そして座席の右側後ろにあるイヤホンジャックに繋いだ。これで通信が可能になる。
そして前方にある機械のスリットに、自身のパーソナルデータの入ったカードを挿入。カードを認識するとシートの右側に備え付けてあったスキャナーが開く。丸い黄緑色のスキャナー、その外見は機動戦士ガンダムにおけるマスコットロボ『ハロ』を模した物だ。
ケンはその中にさっき作ったスペリオルを入れる。これでスキャナーはガンプラを認識、ケンの作品はケンの乗機へと姿を変えた。
「凄い……能力値が格段に上がっている」
ケンは生まれ変わった自機の能力を見て驚愕する。ちなみに、ヤスの場合は箱状のデータチップを入れて機体データを構成するというやり方だ。それが違法ビルダーと正規ビルダーの違いだった。
そして画面が戦艦内の格納庫内に切り替わる。CGで再現された整備兵が自分の下を慌ただしく動いている。『今回のステージは日本の田舎町、夏の夕方です』と画面に表示された後、整備兵は自機の前から退避、目の前のカタパルトが開く。
『ゲームをスタートします。戦果を期待します』
「よし!『ビルドスペリオルガンダム』!出ます!」
ケンは叫ぶと同時に機体が前に滑り出す。足場がカタパルト端まで来るとスペリオルは飛んだ。ステージはさっきと同じ地形だったが今度は夕方だった。
※後半へ続く。
説明 | ||
第34話「サポーターとフーリガン」(前編) 『ガンプラバトル』というコンテンツがある。ガンダムシリーズのプラモデル、通称『ガンプラ』を使いコンピューターの仮想空間内で対戦するという内容だ。 これの最低限の条件として、立体物のガンプラを使用しなければいけないという条件がある。 それは『ビルダー』と呼ばれる参加者全員が不変の内容だと信じて疑わなかった。……だが…… |
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模型戦士ガンプラビルダーズI・B 第二部始動 ガンプラ | ||
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