外史に舞い降りるは紅き悪魔 4 |
さまざまな波乱を含んだ黄巾討伐戦は幕を閉じ、諸侯は心の内に思惑を秘めつつ帰途についた。
「毎回思うが、ここがこの国の首都だってんだから笑えねえよな」
「・・・・・・」
楼杏たちが洛陽に戻った際のダンテの一言である。
現代人の感覚として、やはり首都が寂れているように見えるというのは信じられないものなのだろう。
「さて・・・、私は今回の出撃の報告書をまとめねばならないので、お二人はここで待っていてください。彼女らと一緒に私の友人も紹介しますので、後で部下に呼ばせておきます」
兵士たちを解散させた後、自室前の応接室で楼杏はダンテと流琉に言った。
「三姉妹を預けたってやつか」
「ええ。彼女も貴方達に会ってみたいといってましたしね」
ダンテの問いに彼女は答えると、自身の部下に何事かを伝えて執務室へと入っていった。
部下はダンテたちに一礼して部屋を出て行った。
「待ってろって言ってもな」
「ここまで忙しかったですから・・・。それに、この後また忙しくなりそうですし」
ダンテのボヤキに流琉は苦笑いで返した。
「・・・(チラッ」
「・・・好きにしな」
流琉の何か言いたげな視線にダンテがそう返すと、流琉はいそいそとダンテの膝に座った。
「えへへ・・・。季衣がこういうことやってた時は子供っぽいって思ってましたけど、なんか気持ちいいんですよね」
「・・・今のは」
「あ、友達の真名ですけど」
「曹操の所に居たって奴か」
何の気なしにダンテが流琉の頭を撫でると、流琉も嫌がらずにされるがままにしていた。
見た目からして、年齢のつかみにくいダンテに父親のような安心感を持っているのかもしれない。
「・・・誰か来たようだな」
しばらくしてダンテが閉じていた目を開けて言った。
「楼杏様の御友人でしょうか?」
「かもな。聞き覚えのあるやかましい声もする」
そう二人で言い合っていると、部屋のドアがバンと開いた。
「ちょっと!何で私たちまで連れてこられなきゃならないのよ!」
「えー?だって、風鈴は楼杏ちゃんに皆も連れてきてって言われたもの。だからガンバッ!だよ♪」
「一々その応援みたいなのやめてよ!」
ドアを開けたのは地和。そして、彼女と言い合っているのは二人が始めてみる女性だった。
髪はダンテと同じような色、幾重にもカールしており髪の量はかなり多い。
眼鏡をかけ、背は女性の平均くらいか。
そして、何よりダンテの目を引いたのはそのあふれんばかりの巨乳。
その眼福っぷりに、流琉にばれないようにこっそりとダンテは口笛を吹いていた。
身のこなし的に武力は無いとダンテは判断した。
「おいおい、部屋に入っていきなり騒ぐとか客にしても失礼過ぎないか?」
流琉を膝から下ろしつつ、ダンテは皮肉っぽく言った。
「・・・すいません、姉が落ち着かなくて」
「ちょっと!それじゃ私が悪いみたいじゃない!」
見かねた人和が代わりに謝り、地和は顔を赤らめつつ文句を言った。
「それで、何のようだ?楼杏は中で仕事してるはずだが」
「んーとね、その楼杏さんの部下の人に、風鈴さんと一緒にここに来てくれって御呼ばれされたんだ」
「・・・それがあんたか?」
天和の答えにダンテは自分を見て言葉を発しない最後の一人に目を向けた。
「風鈴は風鈴だよ。君が楼杏ちゃんの元で働き始めたっていう『だんて』って人?」
どこか子供っぽい口調で手を上げながら自己紹介する風鈴と名乗る女性。
「ダンテは俺だ。おそらくそれは真名ってやつだろう?」
「あ、そっか。えっと、姓は盧、名は植、字は子幹だよ。でも、楼杏ちゃんが真名を許してるなら、ダンテ君も風鈴って呼んでいいよ!」
「そうかい。まあ知ってると思うが、俺の名はダンテ。真名ってのはないから好きに呼ぶといい」
「わ、私は典韋です!真名は流琉といいます!」
とりあえず、三人は自己紹介を終えた。
「あんたが楼杏の言ってた三人の預け先か」
「そうなるね。それにしても、ダンテ君って大きいね〜」
立ち上がって自己紹介をしたままなので、風鈴はダンテを見上げた状態である。
ちなみに、諸侯との軍議の際には比較的女性でも大柄である祭や春蘭も、ダンテの肩〜顎程度であったことからその大きさが想像つくと思う。
「そりゃどうも。で?楼杏の話だと、俺たちに会いたがってたって聞いたが」
「うん。楼杏ちゃんが直々に護衛を頼んだって言うから、どんな人なのかなって気になってて」
そう答えると、風鈴はまじまじと二人、特にダンテを見た。
「・・・あまり気分の良いもんじゃねえな」
「ごめんね。でも、君たちが良い人だっていうのは風鈴も分かった。それに、二人ともきっとこれから大きなことに巻き込まれるだろうってことも」
「大きなこと?」
「そう。でも、二人ならきっとそこでも立っていられるって、風鈴は思うよ」
「わ、私もですか?」
普段ダンテだけが言われるのに、自分も含まれていることに気がついて流琉が驚いたように聞いた。
「うん。流琉ちゃんもしっかりダンテ君について行くんだよ?ガンバッ!だよ♪」
風鈴は流琉にウインクしながらそう答えた。
流琉はそこまで言われたことに照れたのか、ダンテの影に隠れてしまった。
顔が赤くなったことを悟られまいと腰の辺りに顔を埋めてしまっている。
「・・・まあいい。それで、三人は何をしてるんだ?」
ダンテは肩を竦めると三人の方へと向き直った。
「私たちは今は風鈴様のお手伝いをさせていただいてます」
人和が硬い声で答えた。
「俺に敬語はいらねえよ。身分があるわけでもねえ」
「・・・そう、それならそうさせてもらうわ」
ダンテがめんどくさそうに言うと、人和は僅かに表情を緩めて答えた。
「れんほーちゃんって、ダンテさんと話すとき嬉しそうだよね〜」
そこに、来客用の椅子でのんびりしながらこちらを見ていた天和がそう言った途端、人和の顔が真っ赤になった。
「な、何を言ってるの姉さん!?」
「だって、そんな表情お客さんの前でも見たことないし〜」
「そうね、言われてみれば私たちだけのときでもそんなににこやかじゃないわね」
「そ、それは姉さんたちがいつもいつも面倒事を私に押し付けるからで・・・!」
天和に地和も加勢し、人和とじゃれるかのように言い合う姉妹。
「あ〜、喧嘩ならよそでやってくれないか?」
ダンテがあきれ声で言うと、人和は顔をさらに赤らめて
「ご、ごめんなさい・・・」
と謝罪した。
ちなみに姉二人はすでに離れて流琉と絡んでいた。
「やれやれ・・・。ここは貴女達の私室じゃないのよ?」
と、仕事が終わったらしい楼杏が自室からでてきて呆れたような声を発した。
「あら〜、お久しぶり〜。元気してた?」
「あのね、三人を任せるときにも会って話したわよね?」
「だから十日位ぶり?」
「まったく・・・」
さすが友人といったところか。
楼杏と風鈴はなんだかんだ言いつつも仲がよさそうだった。
「それで?この部屋にこんなに集めたのは世間話の為なのか?」
ダンテがそれを見ながら口を開くと、楼杏は話を切り上げてダンテたちの方を見た。
「いえ、月さんと同盟を結んだわけで、そろそろ彼女らが到着するはずです。そのお出迎えに出てくれとの宦官達からの要請を受けました。折角ですから行きましょう」
「あいつら、あのまま直行で来たのか?」
「らしいですね。宦官達が何を考えているのか分かりませんが、彼女らも結構な強行軍だったでしょう」
「ん〜?月ちゃんこっち来るの?」
「まだ言ってなかったわね。ええ、宦官からのお呼び出しだそうよ。まあ誰の呼び出しで何考えてるのかなんて大体分かるけどね」
「ふ〜ん。ってことは噂はホントなのかしら?」
「・・・さあ?彼らは何も言わないから。さ、というわけで行きましょう」
「ま、待って!私たちも?」
楼杏との会話が終わった段階で地和が慌てたように口を挟んだ。
「ええ。最も彼女たちは貴女方のことは知りませんので、私たちから話すまでとりあえず侍女としてそばにいてもらいます」
「い、いきなり大物と会うなんて聞いてないわよ!」
「そんな目で見られても、風鈴だって知らなかったも〜ん」
ということでさすがに全員で行くと多い+本人が拒絶したため、楼杏、ダンテ、流琉、風鈴、人和の5人で出迎えることとなり、残りの二人はこの部屋の掃除をすることとなった。
なお、サボった場合は人和による長い説教があると脅されたため、二人はかなり必死にやる事となった。
「出迎えありがとうございます。風鈴さんもお久しぶりです」
「久しぶりだね〜。詠ちゃんも、久しぶり〜」
「お久しぶりです。それと、詠ちゃん言わないでください」
「良いじゃない、かわいいし〜」
禁城の正門を入ってすぐの所で出迎えた5人。
中でも顔見知りの4人は気安げに会話をしていた。
詠は割と本気で嫌がっているようだったが。
「兵士の皆さんは?」
「一時的に禁軍に組み込んでもらって、そちらのほうへ」
「そうですか。後で様子でも報告させましょう」
そんなことを話しつつ、楼杏の応接室へついた一行。
董卓軍の将である華雄、霞、恋の三人も護衛ということでついて来た。
部屋はきれいに片付けられており、人和が何も言わないところを見ると合格点であるようだ。
部屋の隅で残っていた二人は、息切れしながらもそれでも立っていた。
「さて、ダンテさん」
「あ?」
皆が一息ついた所で、楼杏がダンテに声をかけた。
「そろそろ、お話してもらってもいいですか?貴方の事について」
「・・・そうだな。話すって約束もしたしな」
ダンテは頷くと、流琉の頭を撫でてから立ちあがった。
「話す前にひとつ聞くが。この国に化け物っているか?」
ダンテは窓際に立つと振り返って問うた。
「・・・南蛮のほうに人をも食らうほどの大蛇がいるとは聞いたことがありますが」
「そういや、龍もおる聞いたことあるで?」
楼杏と霞がそれぞれ思い出したように答えた。
「そもそも五胡の方には妖術もあるって話よね?」
「私たちが使ってた本もあっちのって噂だったね〜」
地和と天和もそう言った。
「・・・なるほどな」
ダンテは頷いて窓枠に腰掛けた。
「さて、何から話したもんかね?とりあえず、俺はこの世界の人間じゃない」
「・・・真名がないことからそんな気はしてましたが」
楼杏は特に驚いていなかった。
「そうだな。・・・そして、純粋な人間ってわけでもない」
「!?」
次の言葉に全員が驚いた。
霞と華雄にいたってはわずかに得物に手を動かしかけていた。
「俺のいた世界には悪魔と呼ばれる存在がいた」
「あくま、ですか?」
「そうだ。『悪を及ぼす魔』。名の通り、人間に害をなす存在」
ダンテの説明は続いた。
「俺は人間と悪魔のハーフ・・・、ああ、人間の母親と悪魔の父親から生まれた存在だ」
「・・・そんなことがありえるんですか?」
ダンテの告白に流琉が聞いた。
「普通はないが、親父はちょっと変わっててな。いろいろあって改心したらしい」
詳しく話す様子はなかった。
その後、ダンテは自分の今までの生活について語っていった。
「・・・とても現実とは思えませんね」
「だろうな。端から聞いたら頭おかしいとしか思えないだろうよ」
ダンテは苦笑した。
「ま、これ見たら少しは信用してくれんのかね?」
とダンテが言った瞬間。
「!!!???」
全員が一瞬でぞっとするほど冷たい空気がダンテを中心に流れ、
「ふむ、こっちでもこうなれるって事は、俺がおかしくなったわけじゃねえな。ま、気持ちはわかるが得物を下げてくれ」
全身を異形の者に変化させたダンテが無意識のうちに構えていた霞達に声をかけていた。
もっとも、その声も普段よりも凄みの篭った声となっており、部屋の隅で天和と地和が声だけで失神しかけていたが。
「アンタ・・・、ホンマにダンテか?」
「ああ。これでただの人間じゃねえって事は理解してもらえたと思う」
霞に返事をしたダンテは、次の瞬間には元に戻っていた。
「・・・とりあえず、貴方が嘘をついてはいなかったことは分かりました。それに、貴方が我々に何をするつもりもないということも」
「当たり前だろ、楼杏。友だと思っているやつに手なんか出したりしねぇよ」
楼杏の言葉にダンテは笑って応じた。
「ま、俺のことはここまでにして、こっからが本題だが。俺はあんたらについてよく知ってる」
「どーいうことや?」
ダンテの言葉に霞が不思議そうに聞いた。
「俺のいた世界に中国って国があってな。その世界の歴史にあんたらが出てくるって訳だ。要は、おれは過去に来てるって話だな」
「・・・なるほどね〜」
風鈴も納得したように声を上げた。
「ただ、いくつかおかしい点があってな。自分の国じゃねえから詳しくは知らんが、俺の記憶に間違いなかったらその歴史上のあんたらは全員男だったはずだ」
「へ?」
おとなしく聞いていた地和が素っ頓狂な声をあげた。
「大昔のことで正確な情報が伝わってるわけじゃねえ。男って事は間違い無いらしいがな」
「なるほど」
「そうなんですか・・・」
楼杏と月が頷いた。
「他にも変わってるところはあるんだろうが。ま、あんまり気にしてもどうしようもねえし。さっきも言ったとおり、元々自分のいた所ってわけでもないからな。もしかしたらもう俺のいた所の歴史からは変わってるかもな」
ダンテは肩を竦めた。
「ん〜、とりあえずダンテ君がちょっと変わった人ってことは分かったよ。でも、何でそんなこと私たちに教えたの〜?」
風鈴が不思議そうに聞いた。
「ま、元々話すって約束をしたってのもあるが。ただでさえ元の世界に戻れるかも分からん今、世話になってるあんたらに隠し事をしないほうがいいって何となく思っただけだ。・・・それに、あんたらは信用出来ると踏んだってのもある」
「まあ、それは喜ぶべきことですね」
楼杏は微笑みながら頷いた。
「でしたら、私たちもその信に答えなければならないですね。少なくとも、あなたの身分の保障と保護は真名において誓いましょう」
「わ、私も!ダンテさんのこと、真名にかけて絶対に守りますから!」
楼杏と流琉は胸に手を当ててそう言った。
「あの場で知り合っただけの私たちにまで教えてくれた秘密、真名にかけて守ると誓いましょう」
「月がそういうなら、私たち全員の総意よ。安心して頂戴」
月と詠もそう告げて、隣で霞達も頷いていた。
ちなみに恋は最初から部屋の隅でずっと寝ていた。
「私もだよ〜?」
「私達も!」
風鈴と姉妹を代表して天和も頷いた。
「・・・感謝する」
やや照れくさそうにダンテも応えた。
「・・・ってことは、そこの3人が」
「ええ。此度の真の下手人ってことになりますね。最も名は捨ててるのであまり公言しないでほしいですが」
「ま、当然よね。今更蒸し返す気もないしそっちの言うとおりにしましょ」
乱の説明を受けた詠が納得したように返答した。
「「「ありがとうございます」」」
三姉妹は深々と頭を下げた。
「なあなあ、話は終わったんか?」
と、霞がじれったそうに声をかけた。
「はい。今日のところはこれ以上この場ですることはありませんが・・・?」
月が不思議そうに応えた。
「なら、楼杏にお願いがあるんやけど」
「なんでしょう?」
「一つ目、あんたらの兵士小突いてみてもええか?」
「・・・ちなみに、訳を聞かせていただいても?」
「別に大層な事はないで。ただ、結構気合入れて調練してるように見えたから気になったってだけや」
霞の説明を聞いて楼杏は頷いた。
「分かりました。流石に今日は彼らも調練を終えてますし、明日からいいですか?」
「おお!さっすが分かりがええな!よっしゃ、任せとき!」
霞はうれしそうに返答した。
「それで、一つということはまだ何か?」
「あー、これはどっちかってとダンテにやな」
「・・・なんだ?」
続いて問われたダンテ。
「手合わせしてもらいたいんよ」
「・・・・・・」
ダンテは黙り込んだ。
「それなら私も頼みたい」
「・・・恋も」
と、黙って聞いていた華雄といつの間に起きたのか、恋も名乗りを上げた。
「・・・条件がある」
「なんや?」
「流琉を鍛えてやってほしい」
「え!?」
突然名を呼ばれた流琉が素っ頓狂な声をあげた。
「あいつらと訓練してるだけだと慣れちまう。たまには一流の技でも体験して来い」
「うう〜、分かりました」
「そんなんでええの?そんなのいつでもええよ」
「よろしくお願いします!」
霞は鷹揚に快諾した。
「ならいいだろう。あんたらの空いてる時でいい。俺はそんなにここでの仕事は無いからな」
「調練があるでしょう?」
「んなもん、片手間で出来る」
楼杏の指摘にもダンテは軽く答えた。
「おおきに!月、何とか都合つかへん?」
「ふふっ、分かりました。詠ちゃんと相談してみます」
「仕方ないわね・・・。ちゃんと仕事してよ?」
霞のお願いに月は笑って、詠も苦笑しながらも了承した。
あとがき
どうも、作者のmorikyouです。
こっちのほうを待っていた人、長らくお待たせいたしました^^;
さて、相も変わらず超展開続きですがいかがでしたか?
とりあえず、ダンテのDT初お披露目ということで秘密の共有者がいくらか増えました。
次回からはちょっと幕間を挟んで次の戦いへと向かっていきます。
次回もお楽しみに!
蛇足
ダンテの身長は190後半を想定しています。
恋姫でも大柄(だと思ってる)炎蓮や祭でも170に届くかどうかということですね。
現代でも女性で170あったら、相当大きいと思いますがw
説明 | ||
DMC4×恋姫の続きでございます。 今回は戦闘はなし、会話大目でございます。 恋姫英雄譚2買いました! 流琉は相変わらず可愛いですねえ・・・。 それと、香風ちゃんが可愛すぎてストライクゾーンがだいぶ下がった気がしたけど、きっと大丈夫ですw |
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コメント | ||
追いついたはいいけど完結するか不安なペース・・・(ryoshig) >へたれさん ありがとうございます^^ 楽しみにしていただけるとこちらも嬉しいです!(morikyou) 同時進行お疲れ様です。こういう会話のみだとどういうカプになるのか楽しみでしかないよ(へたれ) |
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