恋姫学園物語 26 |
この作品は、作者の妄想があふれ出して固まったという不純な動機から生まれています。
原作?なにそれおいしいの?なんてレベルは超越しております。
主人公もげろなんてしょっちゅうです。
それでも良いという方はどうぞお進みくださいませ。
地和 Side
ある日の昼食。
「なあなあ!あれからどんな感じなん!?」
「何の話よ、急に」
学食で急に真桜に話しかけられたけど、一体何の話なのかさっぱりわからない。
一応向こうのほうが年上だけど、気にしないでいいとのことなので私は呼び捨てている。
もちろん、場合によっては敬称くらいつけるけどね。
「北郷君の事に決まっとるやろ!姉さんから何か聞いとらんの?」
「あぁ、そのことね」
「おお、そのことなら風ちゃんもぜひ聞きたいところですね〜」
真桜の言葉に納得したら、後ろから聞き覚えのある声が。
「あら、いたの」
「ええ、席を探していたらお知り合いを見かけたものですから〜」
振り返れば案の定というか、風がいた。
後ろには稟先輩もいた、というか桂花がいないということが珍しいともいえる。
「もう一人は?」
「桂花ちゃんならそろそろ来るテストに備えてお勉強だそうです。とはいってもまだ先の話ですから、気が早いというか何と言うか〜」
「まあ、今年は大本命がいますからね。負けたくないのでしょう」
風に続いた稟先輩のおかげで納得がいった。
「一刀先輩か。前の学校でもトップだったみたいだし、姉さんのクラスでもすごいとは聞いてるけど」
「ですねえ。私の学年でもトップを張れるだろうって専らの噂ですよ。現に、冥琳先生が北郷君に解かせてみたいって言ってましたし」
「そら凄いな!ちゅーか、学年ちゃうのに解けるんか?」
「予習してるらしいわ。一年分くらいなら十分できるらしいって姉さんも言ってた」
かっこいいだけじゃなくて頭もよくて運動もできるとか、どんだけ完璧なのよ!
しかも料理もできてたし・・・。
「それにしても、風も彼に興味があるの?」
「いえ、風自身は特別にというわけではないのですが。ただ、桂花ちゃんがあそこまで男の人を意識してるのは初めてですから、風も個人的に気になるというところでして〜」
「へぇ・・・」
桂花先輩といえば、原因はわからないけど男が苦手で生徒会長が大好きってイメージだったけど。
「そういえば、姉さんが最近『勉強するから〜』って帰りが遅いのは」
「もしかしなくても、北郷君絡みでしょう。教わっているのでは?」
・・・いいなあ。
あ、そういえば。
「ね、ねぇ。いいかしら」
「どうかしましたか?」
「もし、部活以外で一刀先輩と会えるチャンスが作れる、って言ったらどうする?」
地和 Side 終
人和 Side
「・・・それで、私に相談したのね」
「そ!人和が前の仕事のときに彼と連絡先交換したのを思い出してね」
全く、安請け負いはしないでっていつも言ってるのに・・・。
「確かにしたけど、でもほとんど使ってないわよ?一応、これからも仕事を頼むかもって言うから交換したんだから」
「そうは言っても、人和だって彼のこと気になってるでしょ?」
「・・・・・・」
そんなの、言える訳ない。
「・・・まあ、いいけど。でも私にも条件があるわ」
「なに?」
「・・・私も一枚噛ませて」
「ふふっ、もちろんよ。もともとあてにしたのは私だもん。当然でしょ」
こういう素直なところは、私も見習ったほうがいいかも。
「でも、連絡するにしてもどうするつもり?メンバーは?」
「一応あの時居た子だけだから、風、真桜、稟先輩位かしら。あ、沙和と凪も来るかもって」
「私と姉さん入れて最大7人・・・。一応聞くけど、勉強会ってことなんだよね?」
「そう。猫被りはしないけど、姉さんも勉強してるって言うし、ここで遊びに誘うのもね」
確かに。
「でも、場所は?うちじゃリビングでも入りきらないわよ?」
「そうねぇ・・・。学校のどこかかしら」
「申請すれば大学の施設も借りれるし、できたら時間の糸目はつけずに済むけど」
「なら、明日あたり事務に聞いてみるわ。人和は連絡よろしく!」
「分かった」
さて、姉さんが出て行ったところで。
「連絡、するのはいいけど・・・。なんて打てばいいのかしら?」
私用で男の人に連絡なんて取ったこと無いことをすっかり忘れていたわ・・・。
柄にも無く彼に関することで浮かれていたみたい。
「うーん、こういうのは直接聞いたほうがいいかしら」
時計を見る。
午後7時半、寝てるってことは無いと思うけど・・・。
「・・・迷ってても仕方ないわね」
私は、意を決して彼への通話ボタンを押した。
・・・prrrrrrr
『もしもし?』
「あ、一刀さん?こ、こんばんわ」
『ああ、人和ちゃんか、こんばんわ。初めてだよね?電話してくるの。画面の表示見てびっくりしたよ』
「ご、ごめんなさい。仕事用って交換したけど特に何も無かったもので・・・」
『ああ、それは別にいいよ。こちらこそ、せっかく交換してくれたのに連絡しないで申し訳ない』
「い、いえ!それは、別に・・・」
『っと、お互いに謝りあってても仕方ない。何か用事でも?』
「え、えっと。今忙しくは無いですか?」
『んー、特には。家でのんびりしてただけだけど、どうかしたかい?」
「実は、今度地和姉さんと家庭科部の友達とで勉強会をしようって話になったんですけど、もしよかったら一刀さんもどうかなって・・・」
『えーと、それはもしかしてオレに教えて欲しいってことかな?』
「!!よく分かりましたね」
『まあ、少なくとも人和ちゃんはオレより学年下だからね。誰が来るか、までは分からないけど』
「・・・流石ですね。それで、もしよかったら・・・」
『うん、別に構わないよ。でも、バイトがあるから・・・」
ということで、一刀さんの予定が開いてる日を聞きだすことに成功した。
「・・・分かりました。では、決まり次第また連絡しますね」
『分かった。あ、それと』
「・・・?何でしょう?」
『敬語、無理して使わなくていいよ?』
「え?」
『地和ちゃんにも前に言ったんだけど、オレそういうの自分に対しては気にしてないからさ』
「いいんですか?」
『もちろん。むしろ、アイドルとタメで話せるなんて自慢できるだろ?」
「・・・ふふっ、分かった。ならあんまり意識しないようにするね」
『ありがとう。じゃ、また今度』
「あ、待って!」
『ん?どうかしたかい?』
なんとなく勿体無くて引き止めてしまったけど・・・。
「その、前に誘ってもらったけど、今度遊びに行ってもいい?」
『あー、いいけど。特に何があるわけでもないし、それにオレなんかと一緒に居るところ見られたらまずくないかい?』
「多少はまずいですけど、そんなでもないかな。ああいう方々は誰と居ようが適当に仕立て上げちゃうし、そもそも私たちも一度や二度では済まない位には書かれては否定してるもの」
まあ、年齢的にもそういうことがあってもおかしくないことは自覚してるけど。
それに、一刀さんが相手なら逆にいいんじゃないかとも思う。
かなりのイケメンだし、むしろ軽く騒いでくれたほうがやりやすくもなるかも。
なんて、ちょっと打算的なことも考えたけど。
『そう?まあ、ほんとに来るなら妹に案内させるなりして少しでも負担は減らせる努力をするよ。妹たちもしすた〜ずのファンだし、きっと喜ぶよ』
「そうなんだ、ならよろしくしちゃおうかな」
『分かった。じゃあ、日程が決まったらよろしくね』
「ええ。それじゃあ、また」
そういって私は電話を切った。
「・・・汗、かいてる」
ライブとか現場の時以上に緊張してたようだ。
「・・・お風呂入ってこよう」
私はそっと携帯をおいて、部屋を出て行った。
「人和ちゃん?・・・なにかいいことあったのかな?あんなに楽しそうなの、お姉ちゃん久しぶりに見た気がするなぁ」
人和 Side 終
あとがき
どうも、作者です。
今回はいかがでしたか?
今回はしすた〜ずの妹二人の視点でした。
地和も人和ももちろん天和も、原作では紆余曲折ありながら割と素直にデレてますけど、こっちでは好感度が最初からかなり高めです。
特に、人和ちゃんは電話できてニコニコしてしまうくらいには惚れております^^
実は一刀君の元々の好みは割と古風な控えめの女性という設定があります。
男、つまり自分が守ってあげたいと思える人が好きなわけです。
そのため自己主張のあまり強くない女性、今のところだと月ちゃん、人和ちゃん、亞莎ちゃん+(もう慣れてしまったという点込みで)美羽さんに対しては好感度が高めなため、態度が少しフランクになります。
もちろん、それまでの付き合いの長さというのも多分に含まれては居ますが。
次点で詠ちゃん、華琳先輩、斗詩先輩と続きます。
もちろん、ほかの恋姫達が嫌いということもないので普通に接しているわけですが、女性はそういうところも敏感なため、上記の方々を少しうらやましく思っていたりします。
さて、そういうことで今度から勉強会へと移ります。
もちろん、ただで済むはずが無くて・・・?
ということで、お楽しみに!
説明 | ||
一刀と恋姫たちが現代の学校で繰り広げる物語。 笑いといちゃこらと(視聴者と私の)嫉妬からできています! |
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コメント | ||
>へたれさん 可愛さが伝わっていたなら嬉しいですねo(^o^)o(morikyou) やだもう人和ちゃんが可愛くて悶えてしまった(へたれ) |
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現代 真・恋姫無双 学園物 真桜 風 稟 地和 人和 北郷一刀 恋姫†無双 | ||
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