Dμ34/UD ファントムロータス |
説明 | ||
フレームアームズ部隊コンペ第二段、ヘレグルックス隊の参加作品です。 スパイラルクラッシャーを軸にあれこれ足して、幽霊っぽいフロート型の機体を作りました。 以下、機体設定です。 [音声ファイル・女性の声] 防衛機構内において、驚異的な戦果を挙げ続けるグルックス隊。彼らは表向きには単なる武闘派アウトロー・ドロップアウター程度に認知されていますが、裏では組織内の実力者と“交渉”を重ね、協力をとりつけ、着々と政治的な力を伸ばしつつありました。 彼らは上層部に知らせることなく、独自の研究施設を設けており、この『Dμ34/UD ファントムロータス』もそういった施設で秘密裏に開発・建造された機体の一つです。 名前に冠するファントムは伊達ではありません。これまでの常識を覆す回転式フロート脚部は一切の音、熱などを発生させず、その他の痕跡を残すこともありません。対ジャミング機構、ステルス機構により、徹底した隠密戦闘を可能とします。腰部のフレキシブルシールドアームをはじめ、各部の装甲は申し訳程度のものですが、隠密を旨とする本機にとっては問題となりえません。 背部センサーブレードによる遠距離からの索敵、およびスナイパーライフルによる狙撃を主な戦法としています。左腕のパルス発生装置とその増幅アームは、どんな相手にも一定以上の効果を見込める、強力な雷撃を放つことができます。 機動力を必要とする作戦においては、必要に応じて、脚部の推力を前方に向けた、魚のような見た目の巡航形態に変形します。 また余談となりますが、新技術のテストのために同型の実験機が多数試作されたため、パイロットを複製し、各機に搭載しています。脳や脊髄、その他神経を各種工程を経て取り出し、特殊型高粘度プリズンT樹脂の中にほぐし、極限まで圧縮し、自我を消去したものがオリジナルであり、各実験機にはオリジナルをもとにT結晶から培養したパイロットユニットが搭載されています。 オリジナルには若干の人間性が残されているものと思われますが、機体の安定した運用に影響はなく、スペックも人間に近いため、彼女は完成系として数機製造された本機のうち、一機に搭載され、死神部隊『ヘレグルックス』に配属されています。 そのほかの数機の配属については一切明らかになっていません。 [ノイズ] こんなところでしょうか。まぁ、もっと詳細にお教えすることもできますが、機体の解説は簡単で構いませんね。どうせ、今これを聞いているあなたは、今解説した機体を、今まさに撃破し、今ちょうど調査して、不審な音声ファイルを何度もチェックしてから聞いているところでしょうから。 失礼しました。あなたは上層部から“あの忌々しい緑色どもが謎の新型機を作ったらしいから、機体を調査して技術を盗んでこい”と作戦を受けたんですもの、こんな前置きなしに情報が知りたいはずですね。 ですがご安心ください。この音声を最後まで聞くことで、あなたに必要な情報をまとめたファイルが生成されます。研究所謹製のプロテクトを自力で解除するより早いと思います。 なぜこんな情報を残すか? 乗っていたラピエールが撃墜されて重傷を負ったうえ、あろうことか戦死扱いにされて、ヘレグルックスの人体実験場に送られた元人間の気持ちを察していただければ幸いです。 しかし幸運でしたね。隊に不満を持つ私が、たまたま消されかけた自我を取り戻して、こんな録音を残して自分から弾に当たりに来てくれるんですもの。でも、私もいい加減死にたかったところですし、隊の暗部を暴露してくれる方が……いいえ、この際そうでなくても構いません。私の話を聞いてくださる方が来てくれたのは、私にとって幸運以外の何物でもありません。感謝しています。 あと……いえ、流石にそんなことはないと思いますけど、今まさに色々知ってしまったあなたの後ろに、万が一に備えて派遣されてきた私と同じカラーリングの機体がいるかもしれません。あなたの乗ってきたレヴァナントアイならたいていの機体は察知できるでしょうし、そんなことはないと思いますけれど。 ……本当にもしもの話ですけど、鎌とランタンを持った、私の親戚みたいな浮いてる機体がいたら、全力で逃げてくださいね。他の機体がいたとしても殺されるだけで済みますけど、アレに捕まったら、死ぬよりひどい目に遭いますから。私のように……いえ、私以上に。 長々と失礼しました。最後に後ろを振り向いて、安全を確認してから、作戦にお戻りください。 ご武運を。 [音声が途切れる] [生成された目的のファイルを見つけたあなただったが、ふと気になり後ろを振り向く] |
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