4話「失くした記憶の痕」 |
リーラ城、サウスリーラの町は完全にドゥル帝国の手に落ちた。今すぐという事はないが同じ国内であるルーヴルも時間の問題だろう。レイナはそう予測していた。が、自分達の体力や突然の不幸に見舞われたジェリーダの精神力も限界に近い、少しは休まなければならない。
「ひっ…!!」
リーラ山洞内、遠くの蝙蝠らしき羽の音に敏感に反応しては全身を強ばらせ両手で頭をかばうジェリーダ。
「大丈夫っすよ王子、俺らはこの辺の魔物なら楽勝ですから」
通常の魔物なら…とガイは心の中で付け足した。確かに蝙蝠やスプライト、スライムの類ならば簡単に倒せるが先日現れた黒い魔物のようなものが出ればどうなるかはわからないが今はそんな事を余計に話してジェリーダを更に怖がらせるわけにもいかないと思った。ただでさえ恐怖に支配されてしまっているのだから。
やがて3人はリーラ山洞を抜けてルーヴルの町に無事帰り着いたが、その時既に夜は明けてしまっていた。ドゥルが攻めて来た時既に夜中だった事をガイとレイナは思い出した。
ガイの傷は教会の神父に癒してもらい、屋敷に戻った。
「そうか…モーリスは……」
事情をレイナの父コンラッドに全て話し、彼はショックを受けたが今は悲しんでいる暇はないと判断し冷静に振舞うのだった。
「しかしジェリーダ様がご無事だったのは不幸中の幸いでした。貴方様の事は何としてでも死守しなければ…」
「お父様、それについて私に考えがあります」
「レイナ…?」
「この町がドゥルの支配下になってしまうのは時間の問題でしょう」
そうだよなぁ、とため息をつくガイと対照的に殺される恐怖に身体を強ばらせるジェリーダ。
「そこで、王子を南のマルク国に逃がそうと思うのです」
「自然国マルクか…そうだな。この町には我々魔術師以外に戦える者はいない」
「お父様、それだけではありません。ドゥルはリーラ以外の国にも侵略しています。…のでまだドゥルの支配下に下っていない国々でまとまってその脅威に対抗する。彼らの侵攻を食い止めるのはもはやこの方法しかありませんわ」
「確かに…ドゥルは世界一の軍事大国、王子がマルクに逃げ延びたとしても安全とは言えんな」
ドゥルの力でマルクに攻め込まれればきっとひとたまりもないだろう。それはコンラッドにもわかっていた事だった。
「でもお嬢様、どうするんですかい?いくらルーヴル家が魔術師の名門だからってマルクにしてみりゃ庶民も同然、どうやって王様に話を通すんですか」
ガイの最もな質問にレイナはまったく揺るがずジェリーダの方を見る。
「…な、何だよ」
「こちらにはジェリーダ王子がついております。ドゥルに滅ぼされたリーラの王子ともなれば謁見くらいは許される筈。そこで、現在ドゥルに占領されていない国…マルク、ルピア、クローナの三国の力を合わせてドゥルと戦うのです」
「つまり、俺達がその三国を繋ぐって事ですか?」
レイナの提案に驚きを禁じえないガイ。
「無理だそんなの…できっこねぇ…」
ジェリーダが震えた声と共に俯く。ガイ、レイナ、コンラッドの3人も互いに顔を見合わせる。
「でもここにいてもドゥルの連中が来るのは時間の問題、腹を括るしかありません。無茶苦茶な事を頼んでるのは私達も重々承知しています。でもこればかりは王子の協力が必要になる…」
レイナはなるべく柔らかい口調で喋り、そっとジェリーダの手を握った。
「………わかった。とにかくマルクには行くよ、死にたくねぇからな」
「ありがとうございます」
ジェリーダの決意(と呼べるものかは定かではないが)に安堵の笑みを見せるレイナだったがそれを彼が視界に入れる事はなかった。
「…それはいいとして、この町はどうなるんですか?」
ガイが一番心配していた事を口に出すとコンラッドもそれを察してか力強い眼差しで3人の顔を見やる。
「私が残ろう。噂によればクルティス皇子は無抵抗の人間には手を出さない筈だ。大人しく降伏する素振りを見せればとりあえず民に危害は加えない」
「………」
ガイの胸の中にはまだ不安が残っていた。サウスリーラを占領した兵が無抵抗の子供を殺そうとした事を思い出した。しかしコンラッドもまたレイナの父だけあって賢い人物だから大丈夫だと自分に言い聞かせた。
その日は身体を休め、翌朝出発する事に取り決めた。
その夜―。
ルーヴル家の屋敷のバスルームはリーラ城の大浴場には遥かに劣るものの1人で入るには十分すぎるくらい広かった。コンラッドの好意によりジェリーダは一番風呂で疲れを癒している。
あんな事さえなければこの風呂も気持ちよかったのかな…そう考えているうちに幼い頃に両親と一緒に入った風呂でよく父とお湯の掛け合いをして遊んでいた事を思い出す。
「もう……あの楽しい日は……戻って来ない……!!」
再度家族を失った悲しみに浸り始めた時、戸がガラリと開き、腰にタオルを巻き、おさげの髪をほどいた姿のガイが入って来た。
「な、何だよいきなり入って来んなよ!」
「まぁ堅い事言いっ子なしっすよ♪」
戸惑いながら怒るジェリーダに構う事なくガイは湯船にと入った。2人入ってもまだまだ十分な広さがあるのだが。
「しっかし、色々辛かったんじゃないですか?」
気軽に問いかけるガイにジェリーダは背中を向けてだんまりを決め込む。まだ涙が止まらない、これ以上泣き顔なんか見られたくない、ここが風呂場だから泣いても涙なのかお湯なのか見分けがつかないのが幸いか、ガイは気づいてはいない様子だった。
「まぁ明日から強行軍ですからね。しんどいとは思いますけど戦闘面は気にしなくていいっすよ。俺とレイナでしっかり守りますから」
ガイは1人でペラペラと喋り始めた。ジェリーダはこちらを向かないだろうと判断し半ば独り言を言っているつもりで。次第に「独り言」は他愛のないものへと変わっていった。
「しっかし、いい加減髪切りてぇな…」
かなりどうでもいい話になってきた頃か、ガイは自分の後ろ髪を持ち上げ前に垂らした。
「切りたきゃ切れよ…ま、俺には関係ねーけど」
うるせぇなぁ、と苛立ちを覚えたジェリーダが振り返ると
「!!」
あるものを見て驚く。髪のせいで見えなかったガイの項に古傷のような痕がついていた。右上から左下にかけて5センチ程度か、刃物で斬りつけられたような痕だった。
「アンタ…それどうしたんだ?」
ジェリーダは目を丸くしてガイの傷痕を指差す。
「この傷ね…実は憶えてないんですよねぇ。俺も昔旦那様に言われて気づいたくらいだし」
「は?そんだけの痕が残るくらいの怪我を憶えてねぇとかありえねぇだろ」
「傷だけじゃねぇんですよ。俺、今から12年前より以前の記憶がねぇもんで」
「へぇ…」
訝しげな表情でまだもガイの傷痕をじろじろ見るジェリーダだがこれ以上何か聞いたところで何かがわかる筈もない、何より自分には一切関係のない事だし興味もないと考えあっさりと引き下がった。
風呂から上がり、ジェリーダはバスローブを借り屋敷の若いメイドの女性から1階の客室を案内された。といっても2つのベッドと簡単にロッカーがあるだけの寝室だが。
「どうも〜♪」
ここにもガイは入って来た。自分の部屋があるのに敢えてここに入って来た理由は今から遡る事数分前…バスローブに着替えたガイにコンラッドが声をかけた時の話になる。
「ガイ、今日はジェリーダ様と一緒の部屋で寝なさい」
「そりゃまたどうして…」
「ドゥルの軍勢がここに来るのに時間はかかるかもしれないが先に刺客を送ってジェリーダ様を暗殺する…という事も考えられる。その可能性を考えると1人にするのは危険かもしれん」
「つまり俺に王子のボディガードになれって事ですか?」
「そういう事だ」
という会話をしていたのだ。
「何でいちいち俺に構って来んだよ…うぜぇ」
ムカつく。とジェリーダの吐く毒にガイは一瞬腹を立てた。しかしここで本当の理由を話せばこの生意気な王子を怖がらせる事になるだろうと考えたガイは
「ホラ、1人じゃ色々嫌な事考えちまうんじゃないですか?」
とジェリーダから目を逸らしながら適当にごまかした。
「明日は早いんだろ?お前の長話に付き合ってる暇なんかねぇの、俺はさっさと寝てぇんだよ」
苛ついた口調と共にジェリーダは早々とベッドに潜り込みガイに背中を向ける形で横になった。
「うっわ〜ムカつく。あんな事になってなかったら一発ぶん殴ってやるところだ」
小声で本音を吐き散らすガイだがそれがジェリーダの耳に入る事はなかった。敢えて聞こえないように言ったわけだが。
部屋の明かりを消してガイももう一つのベッドに潜り込む。
「しっかし…えらい事になったモンだな。自国の王子と風呂入ったり同室で寝るとか…昨日の俺はそんな事予想だにしなかったぞ…」
ガイがそんな独り言を展開している間にジェリーダは寝入ったのか、隣から寝息が聞こえてきた。
「あらあら…随分眠りに落ちるのが早いこと…普通は眠れなかったりするモン……」
だろうに…とガイが言い切る事はなかった。
「父上…母上……ユー……リス……」
その前にジェリーダが寝言と思わしき声を発したからだ。ガイはベッドから降りて隣のベッドまで音を立てないよう歩きそこで眠るジェリーダの顔を覗き込んだ。間違いなく眠っているのだがその閉じられた目から一筋の涙が流れている。
「王子……家族の夢でも見てるのか……?」
泣いているのなら決していい夢ではないのだろうが。そう思い言葉を失ったガイは自分のベッドに戻り目を閉じた。
翌日の出発は夜明け直後、時計は朝の5時を指していた。
ガイ達はメイドの作った簡単なサンドイッチを朝食に食事を済ませると準備を済ませ屋敷を出発する。こんな早朝を選んだ理由は2つ、出発は休息後なるべく早い方がいい事とこの時間に町を出ないと夜までにマルクとリーラを繋ぐ国境の大橋にたどり着けないためである。
「国境の大橋には宿屋があるから、今の時間から出れば野宿は免れるわね」
この2つの理由はレイナが考えたものだった。三国の同盟を結ぶために動くのはガイ、レイナ、ジェリーダの3人だけである。コンラッドは町の人々を守るためここに残る事となる。彼を始め執事やメイド達が心配そうに3人を見送る。
「レイナ、ガイ、ジェリーダ様の事をしっかりお守りするんだぞ」
「はい、勿論ですわお父様」
「お前達も気をつけてな」
3人は屋敷の一同に見送られ、出発した。早朝だけあって外は殆ど人気がない。自分達がいなくなった頃にドゥルはこの町を占領しに来るのか…ガイはそんな思いにふけりながら3人はルーヴルの町をあとにした。
外にはやはりいつもの草原。ガイやレイナにとっては見慣れた風景だがジェリーダにとっては町の外は魔物が出るため恐怖の対象でしかなかった。サウスリーラの町に何度か行った事はあるがその時は自分は馬車の中、外側も十分な数の兵による護衛があったから怖い事はなかったがここは2人の同行者がいるだけで馬車のように自分を守る壁となるものは何一つないのだ。これだけ見え透いていれば魔物が複数出た時にガイやレイナの隙をついて自分に襲いかかって来るかもしれない…そう考えると震えが止まらなかった。
「この分で歩けばお昼頃にはあの小さい村に着くわね。そこで小休憩をとって南の森を抜ければ日が沈むギリギリには大橋に到着すると思うわ」
「流石はレイナお嬢様、全ては計算づくって事ですかい?」
「口より先に足を動かしてちょうだい。でないと予定通りに事が進まないわよ」
まるで雑談。ジェリーダはガイとレイナの会話を見ながら更なる不安に襲われた。何でこいつらこんなに呑気に話なんかしてんだ?ここは魔物がたくさん出る、いわば戦場みたいなもんだろ?
まぁ、腕に自信があるんだろうけど…という結論に達した時
「うわぁっ…!!」
ジェリーダは青ざめた顔で尻餅をついた。前方から大きな蠍型の魔物が突進して来たのだ。体長1メートルはあるだろうか。
「アイツ無駄に硬いから嫌いなんだよなぁ…」
ガイがめんどくさそうに剣を抜き攻撃に備える。蠍が右のはさみを振ってガイに斬りかかろうとするが
「よーい、しょっと!」
はさみを剣で受ける。刀身に食らいつく蠍のはさみ。ガイはそれを利用して蠍の本体ごと持ち上げひっくり返した。
「今だレイナ!!」
「任せて」
ガイの合図でレイナはロッドを振り上げた。その先から無数の氷の刃が発生し蠍を攻撃する。刺さった氷の刃はやがて蠍の全身を包むように凍りついた。
「あの魔物は冷気に弱いからな、レイナ様さまだよ」
ふぅ、と一息ついたガイが剣を鞘にしまう。
「アンタ…冷気魔法も使えるのか?」
尻餅をついたままのジェリーダがレイナと凍った蠍を交互に見やる。
「そういえば王子には炎しかお披露目してませんでしたわね。一応全属性は使えます」
「へぇ〜…そう」
そっけないジェリーダにガイは自分から訊いたくせに…と心の中で呟いた。
正午になる頃にはレイナの言っていた小さい村に無事たどり着いた。この村に名前はない。村というだけあり木々に囲まれた環境でルーヴルの半分の広さもないだろう。この村の存在を知っている人間はルーヴルでも数少ないためドゥルがマルクに攻めて来たとしても気づかず素通りしてしまう可能性だって大いにある。そのくらい知名度の低い村だった。ガイ達がこの村の存在を知っていたのは何度かマルクへ買い出しに行った事がありその時に見つけたのだ。
「あらあら、お久しぶりねぇ」
村に入る3人に気づいたのは優しそうな小柄の中年女性である。
「おば様、お久しぶりです」
レイナがこの女性に深々と頭を下げる。
「今日はお友達も一緒?」
女性が微笑みながらジェリーダの顔を見つめる。多くのリーラ国民がこの村を知らない事同様、この村の人々も外の世界を詳しくは知らないのだ。とはいってもリーラ王家の事くらいは知っている者は少なくはない。
「おい!俺はっ…むぐっ!」
お前らの国の王子だ、そう言いかけたジェリーダの口をすかさずガイが塞ぐ。
「まぁ、そんなところっすかね!」
無理矢理笑顔を作ってごまかす。
「下手に事情を喋ったら村の奴らに不安を与えちまいますよ」
ガイは女性に聞こえないよう、ジェリーダに耳打ちした。
女性の家は質素ではあるがその生活感が落ち着きをもたらすような内装だった。パンと暖かいシチューをご馳走になり休憩がひと段落する。
「いつもありがとうございます。本当に助かりますわ」
再度女性に頭を下げるレイナ。
「いいのよ。こんな辺境の村にお客様が来るなんて珍しい事なんだし、あなた達には何度もお世話になっているのだから」
村の畑を荒らす魔物が何度か出現した事があるのだが、その魔物をガイとレイナで退治した事もあり村に寄れば決まって歓迎されるのだ。レイナの提案により今畑には屈強そうな鎧を着て剣を持つかかしが立っているおかげで魔物は一切寄り付いて来ない。知性の低い魔物である事が幸いしているのだろう。
「かかしの鎧と剣のお手入れはまめにしてあげて下さいね。いくら知性の低い魔物でもそれらが錆びてしまってはダミーだと気づいてしまいますから」
「ええ、その忠告のおかげで魔物は全然近づいて来ないのよ」
「なぁ、あのタレ目遅くね?ガイって言ったっけ」
ジェリーダが無愛想に言い放つ。ガイは腹ごなしの散歩と言い食後早々とこの家を出て行ったきり戻ってきていないのだ。
「そういえば…どうしたのかしらね」
家の主である女性もまた頭に疑問符を浮かべた。
村の北東には墓地がある。とはいってもしっかりした石の墓標はなく木で十字架の形を作った簡単なものばかりだった。
ガイはその中でも一番外れにある最も質素な墓を見つけその前に立つ。質素でありながら全部の墓の中で1番花が多く備えられているのが特徴だった。
「その墓は…この村の者の墓ではないのじゃよ…」
その声と共にゆっくりと歩み寄って来るのはこの村の長老だった。腰はひどく曲がっており杖をついている。
「12年くらい前になるかのう…あれは雨の降りしきる寒い日の夜じゃった」
「そりゃあ一体…」
「この村にある美しい女性が入って来てのお…何かを失ったのか、悲しみに暮れて泣いておった。わけを聞こうとしたのじゃが彼女はその場に倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまったのじゃ」
知らなかった。ガイはこの村に何度か来ているにも関わらず自分達以外の他所者の存在など考えた事もなかったのだ。そして突如、頭の中を締め付けるような痛みに襲われる。
「うっ……な、何だ…!?」
が、その痛みはすぐに消えた。
「大丈夫かの?」
「あ、ああ……」
「その時、この女性が持っていたものじゃ」
長老は懐から所々錆び付いている金色のペンダントを取り出しガイに手渡した。蓋がついていてそれを開けると中には肖像画らしきものが入っている。元々はセピア色だったのだろうか、はっきりとはわからないが2人の幼い子供がそこには描かれていた。この肖像画自体所々が禿げていてこの描かれている子供の性別はわからない。
「よければお持ち下され」
「はっ…!?」
突然何を言い出すのか、ガイは長老の発言に困惑し出す。
「この女性はおそらくこの肖像画に描かれている子供達を失ったのじゃろうて…もしその子供達がどこかで生きているのなら…ここに留まっているより旅の方に託した方がいいのかもしれんと思ってな…」
「ああ。このペンダントだけじゃその子供とやらが見つかる可能性は低いとは思うがわけあって色々な国に行かなきゃならなくなったからな。ついででよければ俺が持っておくよ」
「すまない…よろしく頼む」
ガイは受け取ったペンダントを首に下げ、服の中にしまい込んだ。
「こんな所にいたのね。そろそろ出発しましょう?」
墓地の外側から声をかけたのはレイナだった。ジェリーダと共にガイを迎えに来たのだろう。
「ああ、わかった」
ガイとレイナは長老に一礼をして3人は村を出発した。日が沈む前にマルク大橋までたどり着かなければ…。
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