北郷一刀と新たな英雄が紡ぐ外史 3話 |
一刀から架空人物の特長と、武威で待っていると聞いた及川は上機嫌で道中を進む。
そんな及川に引っ張られる形で一刀を含めた一行は武威を目指していた
及川「あぁ〜わいの事を待ってる女の子はどないな子なんやろーめっちゃ楽しみやわ〜!」
一刀「そんなにテンション上げっ放しだと、後でバテるぞ?」
及川「いまのわいの体力が尽きる事は・・・ありえへん事やでかずぴー!」
一刀「嬉しいのはわかったから落ち着けって。自分では自覚ないかもしれないが、疲れが蓄積されて、会えてから疲れで気絶・・・なんて事になったら相手も可哀想だぞ?」
及川「ふむ〜それもそうやな....流石かずぴー!わいの事を一番理解しとる親友だけあるなぁ〜!」
一刀「だ〜〜!わかったから離せって!暑いっての!」
及川が一刀に抱きつき、一刀が及川を剥がそうと必死になっている。
そんな男二人のじゃれ合いを、三人は興味深そうに眺めていた
華侖「ほえ〜わたし達は女旅でしたから、こういう光景は新鮮すね〜」
香風「お兄ちゃんと及川....凄い仲良し」
明命「ですね!一刀さんも口ではなんだかんだ言いながらも、楽しそうにしてますし!」
華侖「案外素直じゃないんすね〜一刀っちは」
香風「シャン知ってる。お兄ちゃんみたいな人をつんでれって言うの」
一刀「ちょっとまていー!なんで香風がツンデレなんて言葉を知ってるんだ!?」
及川をようやく剥がし終え、華侖達の下へ戻ってきたらなぜ知ってる!?という単語が聞こえた為、思わずツッコミを入れてしまう。
そんなツッコミを受けた香風は、どうどうと胸を張り、ツッコミに対する返答を一刀に言い放った
香風「街を出てすぐに、佑からお兄ちゃんの特長を教えてもらった。お兄ちゃんは好きな相手には素直になれない、これを未来ではつんでれさんだって」
一刀「及川ああああああ!」
華侖と明命はその話を聞いてなく、それを知った香風がドヤ顔をしつつ、及川から聞いた話しの様子を伝えていた。
一方、香風に教え込んだ犯人である及川はと言うと・・・白々しく明後日の方向を向きながら口笛を吹いていた。その背中は、わい何か悪い事しましたか〜?と言ってる気がした
一刀「はぁ・・・いつだ、いつその話しを香風にしたんだ?お前常に先頭を歩いてなかったか?」
及川「かずぴーが曹仁ちゃんと周泰ちゃんと話してる隙にこっそりとな〜かずぴーがリラックスしとったお陰で、目を盗むのは簡単やったでb」
及川はさらっと言いのけるが、一刀は武道の心得があるため、気を抜いていてもある程度の事は感じ取れる。それに気がつかせずに内緒話を遂行した事は並大抵の事ではない。
一刀「やれやれ、こんな所で無駄にスペック使う事ないだろに。。。」
及川「わいに内緒で、あの子達と真名交換した事に対するささやかな仕返しや」
一刀「む、それを言われると何も言えんな。すまんな及川」
及川「いいんや、わいら親友やろ?せやから・・・・及川佑様の下僕にして下さい!と3回言えば許して、あふん」
一刀「調子に乗るな、まったく。」
ボケの及川・ツッコミの一刀、聖フランチェスカ内NO.1の相棒・ペアーと呼ばれ、自然に漫才に入る二人の姿は時代は違えど健在である。
香風の説明を聞き終えた華侖達三人は、自分の周りにこれほど意気の合った会話は、華侖を除き見た事なかた為、また珍しそうに二人の会話が終るまで静かに眺めていた。
香風と明命が一刀達の漫才を見ている間、華侖はと言うと
華侖「方向性は違うすけど・・・華琳姉ぇや春ねぇ達もあんな感じっすよね・・・はぁ・・・」
自分が旅をする事になった原因である親族達を思い浮かべながら一人ため息をつく。
ちなみに及川と香風は密かに話していた時に意気投合し、シャンちゃん・佑と呼び合う仲となっていた・・・
その後及川は華侖と明命とも打ち解け、無事真名で呼び合う事となり、可愛い女の子と名前呼びきたーーー!喜びを爆発させた
一刀達一行は土地勘の無い旅路ではあったが、未来の言葉を教えてと言ってくる三人の相手と、及川がまた偏った言葉・知識を与えないように監視しつつ、時にはじゃれ合いながら武威までの道中を進む。
和気藹々とした雰囲気を保ったまま、旅を始めてから10日ほど経過したある日、いつものほほんとした雰囲気は一行からは無く、五人からは張り詰めた空気を感じられる
明命「なんでしょう・・・この感じ」
華侖「何か近づいてくるっすね、わたし達が目指してる武威から感じられるっす」
及川「ほんまに?逃げたほうがええんやないか?」
一刀「俺達は旅をしてるだけだから何か騒ぎがあっても無関係だから堂々としてよう。下手に逃げると関係者かと思われて拿捕される可能性が高まるしね」
及川「かずぴーは逆に堂々としすぎやろ・・・わいなんか怖くて・・・怖くて・・・!」
明命「及川さん・・・」
華侖「佑っち・・・」
道中で一刀・及川の住んでいた未来の国では戦が無く、とても平和な世と聞いていた明命と華侖は、及川が怖がるのも無理は無いと思い、及川を庇うように一歩前と踏み出そうとしている。
そんな二人とは対照的に、香風は変わらずボ〜とし、一刀はと言うと・・・
及川「怖くて・・・眠くなるやないかー!」
及川の言葉を想像してたのか、頭が痛いと言わんばかりに手で頭を抱えていた。
もちろん及川を庇おうとしていた明命と華侖が一歩前に出た瞬間に力が抜けて、前のめりに倒れてこむ
及川「ふたりともこんなトコで寝たら風邪ひくで?」
明命「及川さんの発言で力が抜けて倒れたんです!」
華侖「怖くて眠くなるってなんすか!?初めて聞いたっすよ!」
及川「おかしいな〜場を名古屋にしようとおもったんやけど」
一刀「それを言うなら和やかな、名古屋なんて二人に言ってもわからないだろ・・・」
及川「どないな小さいぼけも拾ってくれるなんて、流石かずぴー!」
こんな緊迫した場面でも。いつもの如く及川のボケと一刀のツッコミが始まる。
対する明命と華侖は、及川の言った名古屋の意味が解らずに、頭に?マークを浮かべてどんな意味だろうと、のんきに考え始めていた
香風「......きた」
唯一ボケに参加していなかった香風だけが襲来してきた西涼騎馬隊と対峙する。香風と騎馬隊の間で緊張が高まる中、騎馬隊を率いていた4人の将が姿を現す。
一人目は身長がやや小さめながらも、長い槍を持ち、サイドポニー気味に髪をまとめている活発目の女の子。
二人目は、髪を長いアホ毛と茶色がかった長い髪をシュシュのような物で結いでいて、一人目とは対照的に落ち着いた雰囲気をかもし出しだしている
三人目は一人目同様明るく活発的な印象を与え、髪形はポニーテールでまとめている。なぜか一刀を見てきゃっほっ♪と挨拶をしていた。
前二人と違って胸は豊満だった
そして・・・4人目の少女が姿を現したその時・・・対峙していた香風、ふざけていた一刀達含め、全員の動きが止まった....
西平を出発する時に、及川を丸め込むためについた偽女子の特徴
1.髪色は茶髪
2.瞳の色は赤紫?
3.身長は高め
4.少し眉が太いところがチャームポイント
5.髪型はリボンで束ねてポニーテール
6.元気で活発
7.そして・・・胸がボイン
馬超「私の名は涼州連合の盟主・馬孟起だ、いきなり騎馬隊で押し寄せて申し訳ない。少しお前達に聞きたい事が『本当にいたーーーー!』うわ!な、なんだよいきなり!びっくりするじゃないか!?」
騎馬隊を率いていたのは西涼の錦・神威将軍と呼ばれ、蜀の五虎将の一角の馬孟起。本来であればかなりの大物が現れた事に驚くのだが・・・一刀達はそれどころじゃない。
一刀(やばいよ、本当にいたよ!すっげー出鱈目に言ったのになんでいるの!?)
華侖(見事に全部あってたっすね!一刀っちある意味凄いっす!)
香風(シャンも・・・これには驚いた)
明命(あのぉ〜及川さんが嬉しさのあまり泣いてますけど・・・)
華侖(しかもいま馬孟起っていったすよね!?やばいっすよ!まさかの偽人物像が錦・馬超だったすよ!)
明命(はぅわ!このままでは及川さん・・・馬超さんの口説きを始めてしまいます!)
一刀から教わった特徴を丸暗記し、まさにその人物像のまま....いや、人物像よりはるかに美人であり、可愛らしい女の子だった。
こんな女の子が自分の事を待っていたと知れば・・・そしてその人物と会えたのだから・・・及川に自重しろと言うのが無理な注文である。。。
及川「きたきたーーーー!今度こそかずぴーに邪魔されること無く、わいの時代がきたんやーーー!」
馬超「なぁ、お前達の連れが発狂してるんだが・・・大丈夫なのか?」
一刀「ご心配いただきありがとうございます、わたし達は大陸各地を旅しております。武威を目指してる途中に、馬一族・・・特に馬超将軍のお話を聞き、憧れを抱いておりまして・・・こうして馬超将軍と対面する事ができ、喜びでその・・・少し我を忘れておりまして・・・」
一刀は馬超の問いに腰を低くして答える。
涼州の諸豪族が属する派閥、涼州連合の盟主である馬超に対して、庶民である一刀達が対等に会話すれば、場合によっては処罰される可能性がある。例え馬超自身が気にしなくても、周りも気にしないとは限らない。反感を買わないように気をつけようとするが・・・・
及川「お嬢さん!わいの名前は及川祐や!よろしうおねがいしまんねん!」
馬超「お、おう、お前はやけに元気がいいな」
及川「当然や!君に会えたんやから嬉しいに決まっとる!」
一刀の努力を他所に、及川は馬超と話し始めていた・・・
一刀は駄目だこりゃ・・・と力無く崩れ落ちる。
馬超「あ、あ、あ、あ、あ、あたしに会えて嬉しいって・・・いきなり何言い出すんだよ!」
及川「わいは君の特徴を聞いてから、ずっと会おったいとおもっとったんや・・・」
及川はそこまで言うと、馬超は言い慣れてないのか、どう反応すればいいか解らずにアワアワ慌てふためいている。そんな馬超を見て、襟を正し、一呼吸ついてから言葉を紡ぐ
及川「一目惚れしました!わいと結納を前提に、男女のお付き合いをしてください!お願いします!」
馬超「☆□※▼○∀っ!?」
華侖・香風・明命「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇーーーー!」」」
馬岱・馬鉄・馬休「「「翠お姉さまが告白されたあああ!!!」」」
涼州兵「「「馬超様が求婚されたあああああああああ!?」」」
いきなりの爆弾発言である。
しかもいつもの関西弁では無く、標準語で・・・
この発言に旅組み、馬一族、涼州兵がそれぞれ騒ぎ出す。
馬超は顔を真っ赤にして、何語かもわからない言葉を発して硬直する。
旅組みは西平で明命への暴走を見ているため、言っちゃったよ....と反応し、馬一族の三人は見ず知らずの人物から姉(従姉妹)が告白された事に驚愕し、兵達は自分達の主に無礼を働いた及川を捕らえるかと思いきや・・・
涼州兵1「あいつ馬超様を口説き始めたぞ」
涼州兵2「馬超様の知り合いか!?」
涼州兵3「会話の感じからして初対面じゃないか?」
涼州兵1「ってことは・・・」
涼州兵2「あぁ・・・」
涼州兵3「間違いない」
涼州兵「「「「あいつは勇者だ!あの男勝りの馬超様にもようやく運命の人が現れたんだ!!」」」」
完全に訓練された兵士達だった。
そして一刀は兵士達が予想に反して及川を応援してる為、捕らえられる事は無いと一安心するが、胃が痛いと腹を抱えて座り込んでしまう。
いち早く混乱から脱した馬岱・馬鉄・馬休は、いまだ硬直している馬超に口説き続き、兵士達が応援しているこの事情を聞くために、一刀と接触を計ってきた
馬岱「お兄さん大丈夫?」
馬休「お腹痛いの〜?」
一刀「連れの暴走でちょっとお腹がキリキリしてね・・・君達は馬超将軍の親族かな?」
馬休「はい、私は翠お姉さんの妹の馬休です」
馬鉄「同じく翠お姉ちゃんと鶸ちゃんの妹の馬鉄だよ〜よろしくね〜」
馬岱「従姉妹の馬岱だよ!よろしくねお兄さん!後畏まられるの苦手だから、普通の喋り方でいいよー!」
一刀「そう?それじゃあ普通の喋り方をさせてもらうね。俺の名前は北郷一刀だよ。姓が北郷、名が一刀で、字は無いんだ。好きに呼んでくれて構わないよ」
馬岱「へー字が無いのって珍しいね!もしかして真名もなかったりするの?」
一刀「やっぱり字が無いのは珍しいよね。馬岱さんの言うとおり真名も無いんだ。俺が元々住んでいた地域には真名の風習が無くてね」
馬鉄「ほへ〜そうなんだ、わたし達は真名が当たり前なんだけど、そんなところもあるんだねー!」
馬休「蒼も蒲公英も感心してる場合じゃないでしょ!この状況を聞きに来たんだから!」
馬岱「あ、そうだった!えーと北郷さんだっけ?なんで翠お姉さまが告白されてるの?蒲公英達初対面だよね?」
一刀「え〜とそれには事情があってね?」
〜〜〜〜〜事情説明中〜〜〜〜〜
一刀「ってことなんだ」
馬休「はぁ・・・なんて事をしてくれたんですか」
一刀「申し訳ない、まさか本当に居るとは思わなくて」
馬岱「いいじゃん鶸〜顔を真っ赤にして慌てるお姉さまが見れたし!」
馬鉄「そうだよ鶸ちゃん、硬いこと言いっこ無しだよ!あんな可愛らしい翠お姉ちゃんが見れたんだもん〜」
一刀は自分達の出自を伏せつつも、馬岱達に西平で盗賊に襲われかけたこと、華侖達に出会い助けてもらったこと、街で及川が明命に相手に暴走したこと、及川を正気に戻すために苦し紛れに偽の人物像を教え、その人物が武威で待ってると教えてた事などを伝えると・・・馬休は一刀の嘘に呆れ、馬岱と馬鉄は面白がって反応する。
一刀「そろそろ止めようと思うんだけど、どうすればいいかな」
馬岱「ん〜このままでもいいんじゃない?お姉さま以外誰も困ってないし、兵達の気分転換にもなってるしね!」
馬鉄「だよね〜このまま翠お姉さまが落ちれば丸く収まるんだもんね〜このままで問題なーし!」
馬休「問題ありまくりだから!純情乙女な翠姉さんを助けないと!」
馬岱さんと馬鉄さんが悪戯好きの小悪魔タイプ、馬超さんと馬休さんはそれに振り回される苦労人タイプかな?
同じ姉妹、従姉妹だけど性格が正反対なんだな〜
華侖「一刀っち〜冗談抜きでそろそろ止めたほうがよさそうっすよ」
香風「馬超さんが体震わせてる・・・馬超さんも暴走するかも」
及川と馬超のやり取りをひたすら見ていた華侖と香風が、慌てて一刀達の下へ教えに走ってきた。
教えられた一刀と馬岱・馬休・馬鉄が見たのは・・・愛用の武器である十文字槍・銀閃を手に持ち、ぷるぷる体を震わせて爆発寸前の馬超と、それには気がつかずにいまだ口説いている及川の姿だった。
馬岱「え”!本当だ、はやくあの人退かせないとやばいかも!」
馬超「だああああ!もう恥ずかしくて聞いていられるかー!貴様のその口閉じさせてやる!」
及川「へ?ど、どうしたんや馬超ちゃん!?そないな槍振り回したら死ぬから!わい死ぬから!」
馬超「いっそのこと死んでしまええええ!!」
馬岱「お姉さま!銀閃下ろして!」
馬休「翠姉さん留まってください!」
馬鉄「おぉ〜あの男の子が死んじゃう〜」
馬鉄さん、呑気に言ってる場合じゃないからね!?
馬岱さん・馬休さんは自分の槍を持って止めに入ろうとするが、馬超達と少し離れてみていたため、間に合いそうにない!
混乱状態の馬超が1発目を振るうが、間一髪のところで及川は回避に成功する
及川「わい武器持ってへんから!まじで斬られる!」
一刀「及川!これ使え!」
自分の武器を持っていなかった及川に向けて、一刀は小豆長光を投擲する
それを受け取った及川は鞘から刀身抜き出し柄を握り、馬超の一閃に対して迎撃態勢を取る
構えを取った及川に向けて、馬超は一撃必殺と思える速度で銀閃を振るう、及川は借りた小豆長光で受け流しつつ、豪撃を食い止めたことで周囲にキーンと金属音が鳴り響いた。
まさか殺すつもりで放った一撃が止められると思ってなかった馬超と、止めに入ろうとした馬岱達も、・・・え?といま起きたことに理解が追いついていない。
自分達の姉である馬超の武は大陸屈指だと核心していた妹達、自分の武に自信を持ち、どんな相手でも滅多に遅れをとる事はない思っていた馬超。
この前者と後者は女性が強いこの大陸で、初対面の男に受け止められるとは微塵にも思ってなかった。
それが信じられないのか、さっきのはまぐれだ!と言わんばかりに1発だけでなく、今度はフェイントを混ぜた連撃をしかける。
しかしそれすらも防がれた事で、更に速度と力を上げ、完全に殺しにかかっていた
及川は本気で殺しにきとるー!と慌てながらも、馬超の速く鋭い連撃を受け止め、小豆長光を巧みに使い、完全にとは言えないがなんとか馬超の攻撃を防ぎきったが、次第に動きが鈍くなり、とうとう体力の限界を迎え地面に倒れこむ
及川「かずぴ・・・あの子・・・強すぎるやろ・・・」
一刀「錦・馬超の本気の攻撃を受けて、擦り傷だけで済んだお前も大概だよ」
及川「なんやてーー!?あのかわええ女の子が馬超!?」
一刀「俺も馬超だと知って驚いたと同時に、かなりハラハラしたさ。立てるか?及川」
一刀は倒れこんだ及川に手を差し伸べ、及川は差し出された手を取り、ふらふらながもなんとか立ち上がる。
涼州兵1「す、すげえ・・・」
涼州兵2「あの馬超将軍の連撃を・・・おい、あの速い攻撃見えたか?」
涼州兵3「無理に決まってるだろ!見切れてたら今頃将軍になってるわ!」
涼州兵1「馬超様を口説いただけで無く、攻撃を受けきる武力もまた凄まじい・・・」
涼州兵4「確か・・・及川様と言ったよな・・・」
涼州兵'S「「「「「及川様ーーーーー!」」」」」
及川と馬超の戦い見ていた涼州兵に囲まれ、その武・度胸に惚れました!と握手を強請る者、貴方様は俺達の希望ですと泣き崩れる者、一生貴方についていきます!と惚れこむ者など、次々を及川の下へ群がっていた
馬休「男が翠姉さんの攻撃を受けきった・・・?」
馬岱「凄いねあの男の人!蒲公英だって本気の翠姉さまの攻撃全部受けきるのは無理だよ!?」
馬鉄「あの人もだけど、あの細身の剣も凄いねー!すぐ折れると思ったよ」
華侖「ほぇ〜佑って凄かったんすね〜春蘭とどっちが強いか見てみたいっす」
香風「シャンも機会があったら手合わせする」
明命「ですね!私も手合わせ願いたいです!」
涼州兵と同じく戦いを見ていた馬三姉妹と旅組みも軟派な人物だと思っていた男の実力を見て、驚愕と共に賞賛を贈っていた。
馬超「嘘・・・だろ?私が男を倒す事が出来なかった・・・?いや、今まで出会った男が腑抜けだったとは言え、あの男の武は本物だ。それを男だからと実力を見抜く事が出来なかった私が未熟だな」
一方、対峙者だった馬超は、及川を仕留める事が出来ずに呆然と立ち尽くしていたが、すぐに及川の実力を認め、自分の驕りを見つめなおしていた
馬超「お前達下がれ!その男と今一度話しがしたい」
主君の声を聞いた涼州兵はすぐさま道を空け持ち場へと戻る。一刀は体力が切れた及川を護ろうと備えようとしたが、馬超から闘気を全く感じる事が無かったので、緊張感を解いた
馬超「お前・・・及川とか言ったか?凄く強いんだな、私と渡り合える男・・・いや、女も含め、母さんを除いて初めて見たよ」
及川「当然や!と言いたいトコやけど、馬超ちゃん強すぎる、ホンマに死ぬかとおもったで」
馬超「その私の攻撃を受けてもピンピンしてるお前に言われてもな。だが、お前と戦って少し驕っていた自分に気付かされたよ、礼を言わせてくれ」
及川「ええって、そんた大したことしてへんし。むしろ美少女と戯れる事が出来て役得や!」
馬超「びしょ・・・はぁ...出来れば涼州に留まって、訓練相手になって欲しいと思ったのは早計だったかな」
馬超は誰にも聞こえないような小さい声でぼそっと言い放ったが、それを聞き逃す事が無かった男が一人・・・
及川「兵士達諸君よ!馬超ちゃんから正式に留まって欲しいと言われた!わいは・・・わいは馬超ちゃんの気持ちを汲み取り、諸君らと共に武威に行くことを宣言する!」
及川の宣言に兵士は嬉しさを爆発させ歓喜の声が鳴り響く。その歓声を気持ちよさそうに聞いている及川の下へ、馬超は慌てて駆け寄った
馬超「ちょっと待て!私そんな事いってないぞ!」
及川「え?言ったやん小さな声で、『出来れば涼州に留まって、訓練相手になって欲しいと思ったのは早計だったかな』って!」
馬超「ななななな、なんで小さな声で言ったのに聞こえてるんだよ!」
及川「それはわいの特技のひとつ・・・美少女の発言はどんなに小さくても聞き取ることが出来るからや!」
馬超「兵士達の前で何度も美少女連呼するな!恥ずかしいだろ!」
及川「美少女に美少女と言って何が悪いんや!」
馬超「だ・・・か・・・ら・・・・美少女って言うなーーー!」バキ!
及川「ぐふ・・・いいパンチや・・・でも・・・わい等の業界ではご褒美・・・ガク。。。」
美少女と連呼され、恥ずかしさに耐え切れずに、及川の顎に綺麗にアッパーが入る。
もろに受けた及川は体力切れの事もあり気絶する。一刀は気絶した及川の下へ駆け寄るが、気絶しても恍惚の顔を浮かべてる
馬岱「なんか・・・攻撃喰らったのに嬉しそうな顔してない?」
一刀「あ〜気にしないであげて・・・そういうやつだから」
馬鉄「面白い人ですね〜この男の子」
馬休「面白がってる場合じゃないから、翠姉さまは一人で城に戻っていくし」
華侖「かずとっち〜わたし達はどうするっすか?」
一刀「ん〜及川をこのままにしておけないから、気が付くまでここで待機かな〜」
馬岱「あ、それなら蒲公英達と一緒にお城まで行こっか?お兄さん達の目的地って蒲公英達のお城なんでしょ?」
馬鉄「翠お姉ちゃんが気絶させちゃったもんね・・・それなら蒲公英さまの言うとおり、馬で連れて行くのがいいかも」
馬岱・馬鉄「「ね〜〜!」」
馬岱と馬鉄は及川を城に連れて行けば更に楽しくなると面白がり、一刀達に提案する。馬鉄も姉が一般人を気絶させたのは事実なので、面白がっている事を注意しつつも反対はしなかった。
一刀「馬で行けるならこちらとしてもありがたいな、馬岱さん達がよければお願いするよ」
一刀達もそんな馬岱達の提案を断る理由も無く好意に甘える事にした
馬休「気絶している及川さんは馬車で運ぶとしまして、みなさん馬には乗れますか?」
華侖「わたしは大丈夫っす!」
香風「シャンも大丈夫」
明命「私は走って行くので大丈夫です!私かなり速いですから!」
一刀「ごめん・・・俺乗れない・・・」
移動手段が馬か船が主な時代では無く、現代では馬に乗る機会など滅多に無いため、乗れないは一刀一人だけ。その時、馬岱と馬鉄の目がキランと光る
馬岱「じゃあお兄さんは蒲公英の後ろに乗ればいいよ!」
馬鉄「蒲公英さまずるい〜!蒼が乗せるー!」
馬岱「早い者勝ちだもんね〜」
馬鉄「むーじゃあお兄さんにどっちに乗りたいか選んでもらおうよ!」
馬岱「これで選ばれた方に騎乗する・・・二言は無いね」
馬鉄「もちろん!選ばれるのは蒼だよ〜!」
馬休「何してるの蒼、蒲公英!置いて行くよ!」
馬岱・馬鉄「「あぁーーーー!鶸ちゃんが抜け駆けしてるー!」」
馬岱と馬鉄が争ってる間に、馬休はさっさと一刀を後ろに乗せ、馬を走らせていた。
馬休は姉の様子が気になるのと、気絶させてる人をいつまでも放置させる訳にはいかないと思っての行動だったが、取り合いをしていた二人には完全に抜け駆けされたと映っていた。
二人は慌てて追いかけ一刀をこちらに移そうとするが、後ろから兵達が追走している為、下手に減速すれば事故が起きる危険性が高い・・・二人は泣く泣く諦め、城に戻ったらいじり倒すと心に決める
そんな三人のやり取りを見て、仲のいい姉妹だなと微笑みながら眺めつつも、武威の城で及川と馬超に何が起こるかを想像して、胃が痛むのを耐える一刀だった
以上3話の馬一族登場と、及川との対面でした
まずは大阪弁の講座ありがとうございます!
ご指摘あった場所は随時直していきます!
複数の翻訳サイトで確認しつつもこれであってるのかな?と毎回不安です。
不自然にならないように馬超達と、一刀達を合わせてみました。
なぜ馬一族が居たのかは次回になります
コメントでもありましたが、もちろん及川にも活躍させます。
及川と一刀のやりとも、バカテスの明久・雄二みたいに親友であり、悪友みたいな感じの関係でやるつもりなので、ヘイト・アンチのつもりは一切ありません。ヘイトを助長させるコメは申し訳ありませんが無視させていただきます。
ドンマイに関しましては、原作の真・恋姫で鈴々が使ってたような・・・使ってなかったら申し訳ないのと、Don't mind!を和製英語にしたのがドンマイなので大丈夫だろ〜と思って使ってました。アタフタヽ(´゚д゚`;≡;´゚д゚`)ノアタフタ
気になる方が多いようであれば表現を変えようと思ってます!
軍師も前作とは違った人を2名ほど送り込む予定です!
加入はもう少し後かな?しばらくは一刀一人で苦労します
1話でも言ったかもしれませんが、勢力の人材、土地の位置が固定だとつまらないな〜という発想で、各勢力の軍師もシャッフルしてますので、華琳様の軍師が桂花・風・稟の三軍師じゃなかったりします。
蜀・馬休(鶸)馬鉄(蒼)
魏・曹仁(華侖)曹供(栄華)徐晃(香風)
呉・程普(粋怜)太史慈(梨曼)
もう出てるキャラもありますが、上記の英雄譚キャラを出していきます
口調とキャラもしばらくは固まらないかもしれません。違和感があれば言ってください。
気になる及川の能力は下記の通りです。
脳筋ですね・・・将軍タイプにしたかったのでこの能力値に。
統率は翠を口説き、涼州兵達の信望を集めたのでこれぐらいかな?と
及川
統率88
武力90
知力65
政治30
後書きが長くなりましたが、次回もよろしくお願いします!
説明 | ||
馬一族との対面 兵士が及川を応援? 翠VS及川 |
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コメント | ||
へたれさん>おっとー!すみません、そこ見逃してました>< 再度コメすみません、すぐ直します!(おぜぜ) 馬岱と馬鉄が争ってる間に、馬鉄はさっさと一刀を後ろに乗せという誤字があって馬岱と馬鉄が争ってる間に、馬休はさっさと一刀を後ろに乗せになるんじゃないかなと思いまして誤字の指摘しないがモットーですので(へたれ) たっつーさん>及川は将軍としての立場で動かしていこうと思いましたので!統率はかなり迷いましたが・・・(おぜぜ) mokiti1976-2010さん>翠相手に勝つのは難しくても、そう簡単に負けはしないステになってます!その辺りも後々・・・ゲス顔(おぜぜ) へたれさん>次回その描写もいれていきますよー!あと一応乗せたのは馬休(鶸)ですね!(おぜぜ) 未奈兎さん>かなりカオスになると思います・・・及川も居るのでだいぶカオスにしやすいですねw(おぜぜ) エドガーさん>実は・・・自分でもステ高すぎだと思ってたりします(’□’) 理由は後々に(おぜぜ) 流星ハリマエさん>おもしろいと言っていただけて嬉しいです!及川を見守りお願いしますw(おぜぜ) アストラナガンXDさん>修学旅行で関西弁に目覚めたのがきっかけでしたっけ?そのうち霞とかも出る予定なんで、練習と思いやってみます!(おぜぜ) 睦月さん>一刀の現段階での能力値は1話であげてますよー!一刀の武力は95となってます!(おぜぜ) おおっ、このステータスならば翠の攻撃も受けれるというものですね。そして…もしかしなくともこのまま及川が押しまくれば、翠が本当にオチる日もそう遠くは無さそうだ。(mokiti1976-2010) 馬鉄かっけーどうやって一刀君乗せたんだろうか(へたれ) カオスな事になりそうですが楽しみすぎだー(未奈兎) 及川ステータス高くね!?確かに生命力は天元突破してそうだけど。(エドガー) 新鮮だ、とても新鮮だからこのままくっつきでいこう!!おもしろい(黄昏☆ハリマエ) 霞や真桜とは違い、及川は似非関西弁・似非大阪弁だから方言は気にしなくても良いと思います。(アストラナガンXD) 及川武力高いなつか、一刀の武力はどれ位なんでしょう及川より弱いんかな?(睦月) |
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