遥か彼方、蒼天の向こうへ-真†魏伝-序章・最終話 |
“ザァ”と、ノイズがかかっている中
“俺”は、言った
『俺は、後悔しているんだと思う』
その言葉に込められた想い
『もっと他に伝えたいことがあったんだ』
それは・・・今はまだ、“彼”にはわからない
こんな夢を見たことさえ、“彼”は忘れているだろう
それでもいい
それでもいいんだと、“俺”は思った
いつか
そう遠くない、いつか・・・きっと、わかるはずだから
いつかきっと、また会えるはずだから
だから、今はただ語ろう
“俺”の物語を・・・そして、“彼”の物語を
夢から覚める、その前に・・・聞かせてあげよう
≪遥か彼方、蒼天の向こうへ-真†魏伝-≫
序章 最終話【そして彼は、夢から覚める】
ーーー†ーーー
「かず・・・と?」
震える声
私は・・・静かに呟く
愛しい、“彼”の名前を
視線の先・・・私によく似た少女が抱きしめる、白き衣服を身に纏う彼の名を
変わらない
あの日から、何も変わらない彼の名前を
「一刀っ!」
私は、力いっぱい叫んだ
『無駄よ・・・貴女の声は、“彼”には届かないわ』
そんな私の言葉を、彼女は否定する
未だに彼を抱きしめながら、嘲笑うかのように表情を歪めて
『だって・・・一刀は、私のモノだもの』
そう言って、彼女は大声で嗤う
その声に、ようやく固まっていた三人が我に返った
「華琳様っ!?
あれは・・・それに、隊長っ!?」
「なんやねん、いったい・・・」
「華琳様・・・っ!?」
三人は私と彼女をそれぞれ見つめ、戸惑ったように声をあげる
そんな三人の様子に、彼女は愉快そうにさらに嗤った
「そう・・・貴女だったのねん
曹操ちゃんに、ここのことを教えたのわん」
スッと、一人の人物が前に出る
あの桃色の下着一丁の変態だ
その人物は私たちの前に出ると、キッと彼女のことを睨み付けた
「貴女が、曹操ちゃんを騙したのねん?」
『騙す?
あはははははははははははは、冗談はよして!
私は、嘘をついてはいないわよ!?
だって、一刀はここにいたんだもの!』
「ああ、確かにいたっ!
だがしかし・・・ここにあったのは、北郷の“心”だけだ!!」
言って、男も前に出る
その隣には、先ほどの眼鏡の男もいた
そんな中、私は男が言ったことに・・・一人、身動きが取れないでいた
「一刀の・・・“心”?」
『ええ、そうよ』
私の呟きに、彼女はニヤリと笑みを浮かべたまま答える
それから、彼の胸元に顔を沈めた
『あの日・・・貴女の前から、一刀が消えた日
確かに一刀は、天の世界に帰ったわ
“体”だけはね』
「体、だけ?」
『一刀は、願ったの
できることなら、いつまでも貴女の傍にありたいと』
そこまで言って、彼女は私のことを指さした
その視線が、先ほどよりも鋭く感じる
『貴女もまた、願ったわ
できることなら、いつまでも傍にいてほしいと』
“ピクリ”と、体が微かに震えた
同時に、心臓の鼓動が早くなっていく
わかったのだ
彼女が何を言おうとしているのか・・・
『だけど、“諦めた”
貴女達は、その想いを伝えることなく・・・心のうちに秘めたまま、別れてしまったの
そこで、物語は終わってしまった』
「ぁ・・・」
“ドクン”と、鼓動が速くなる
胸が、強く締め付けられた
彼女の言うとおりだ
私は、確かに願った
願った・・・だけだった
だって私は、目を背けてしまったから
彼の言葉から、逃げてしまったから
『そんな状態だったからなのかしら
一刀の“心”だけは、この世界に残ってしまったの
それが、“彼”よ』
そう言って、彼女は一刀の腕をとる
私たちの目の前にいる一刀は・・・一刀の心?
「貴女は、いったい何者なの?」
『あら、見てわかるでしょう?
私の名は、曹操孟徳
そして・・・“外史に復讐する者”』
「外史に、復讐する者?」
何を、言っているのだろうか
私には、わからない
しかし、あの三人には伝わっているようだ
三人とも驚き、表情を歪めている
「いったい・・・貴女はどこで、そのような“力”を手に入れたのかしら?」
『貴方たちに言う必要はないわ
どうせ、もうお別れなのだから』
言って、彼女は右手を前に突き出す
瞬間、その手に“絶”が現れた
私の持つ絶・・・それよりも長く、禍々しい氣を放つそれを彼女は構える
『さぁ、死んで頂戴
私から、一刀を奪った“邪魔者”は・・・皆、死んでしまえばいいのよ』
凄まじい殺気が、辺りに充満する
それに気圧されながらも、三人はそれぞれ構える
凪と霞と春蘭も、戸惑いながらも私を庇うように武器を構えた
『そして始めましょう
私の、私と彼の物語を
永遠に続く・・・永遠の物語を!』
叫び、放たれる殺気の“渦”
憎しみの、黒き渦
それは瞬く間に、私たちの周りを囲んだ
「そう、いうことね・・・」
ああ・・・ようやくわかった
私は、利用されていたのだ
大切なモノを手に入れるために・・・大切なモノを、奪われてしまったんだ
なら、このまま・・・私は、また失ってしまというの?
「・・・だ」
押しつぶされそうな、そんな殺気の中
私は・・・“願った”
「嫌だ・・・」
彼と・・・一刀と、一緒にいたいと
もう遅いのかもしれない
もう間に合わないのかもしれない
それでも、願わずにはいられなかった
あの日、私が彼に本当に伝えたかった想いを
本当の想いを・・・たった一つの願いを
私は、声高々に叫んだのだ
「私はもう・・・一刀と、離れたくないっ!」
その瞬間、私の目の前
眩いばかりの白き光が溢れ出した
それと同時に、響いていく私の想い
一瞬・・・ほんの一瞬
≪その“想い”・・・確かに、受け取った≫
“カチリ”と、何かが開く音が聴こえた気がした・・・
ーーー†ーーー
『なっ・・・!?』
光りが収まった、その瞬間
先ほどまでとは打って変わって・・・彼女が、焦ったように声をあげていた
何事かと、私たちは彼女の視線をおう
その先の光景に、私たちも驚き声をあげていた
視線の先、相変わらず眠ったままの彼
その彼の右腕が・・・消えていたのだ
『いったい・・・どうして!?
何があったというの!?』
叫び、彼女は表情を歪める
そんな彼女の様子に、あの変態は“まさか”と驚きの表情のまま呟く
「御主人様のもとに・・・帰ったというの?」
「それでは・・・」
「ええ・・・物語は、再び動き出すわ
曹操ちゃん、貴女の思惑通りにはならないみたいよん!」
『そんな・・・っ!!』
“どうして?”
そう叫んだ彼女の視線が、私へと向けられる
その表情からは、もはや先ほどまでの“笑み”は見られない
あるのは・・・“焦り”だけだった
『そう・・・貴女が、やったのね』
「私が・・・?」
言って、彼女は大声で嗤いだした
そして・・・彼の体を抱きしめ、天井を見上げ叫んだ
『いいでしょう・・・私は、今度こそ手に入れる!
今度こそ、取り戻すっ!
たとえ天を、“全て”を敵にまわしたとしても!!』
その言葉を、私は知っている
だからこそ、理解した
ああ、そうか
あの日・・・私の中には、彼女の“想い”があったのだ
だから・・・
『そして、叶えてみせる!!
永遠に続く、私と彼の物語をっ!!』
私は、その言葉に胸が痛くなった
大切なモノの為に、すべてを敵にまわすと言った・・・その姿に
『もう二度と、失わないために!!』
嗤い、彼女はゆっくりと消えていく
彼も・・・一刀も、一緒に
「隊長っ!!」
「一刀っ!!」
「北郷っ!!」
それに気づき、三人は慌てて駆け出した
だが、無情にもその姿は・・・まるで溶けるように、その場から消えていった
「一刀・・・」
呟き、私は立ち尽くす
その場には、もう彼はいない
「かず、と・・・」
もう一度、呟いた彼の名前
その瞬間・・・体から、一気に力が抜けていく
「華琳様っ!?」
春蘭の、慌てたような声が聞こえる
だけど、返事をかえすことができない
視界が、ボヤケる
どうやら、疲れてしまったみたいだ
もう、立っていられそうもない
意識が、薄れていく
ああ、眠い
「か・・・さ・・・・・・!!」
声が、聞こえなくなっていく
もう目も開けていられない
少し・・・眠ろう
〜華琳・・・〜
闇に沈む、その瞬間
聞き覚えのある、優しい声が響いた気がした
愛しい人の声が
一刀の、声が・・・
ーーー†ーーー
それは・・・聞いたこともない、“彼”の知らない物語
白き流星と共に舞い降りた、一人の少年と
その流星と共に駆け抜けた、一人の少女と
そして・・・彼女達と共に生きた、沢山の仲間との
“絆”の物語
少年はそれをときに可笑しく、ときに悲しく
“彼”に向かって、語りかけたのだ
“彼”はその話を、夢中になって聞いていた
やがて、物語は終わりを迎える
美しい月の下
訪れた・・・少女との別れ
『これで・・・物語はお終い、かな』
少年の言葉
“彼”は、コクンと頷いた
長かった物語は終わった
それは“彼”にとっては、何もかもが新鮮で
そして・・・“懐かしかった”
『どうだった?』
少年からの問いかけ
“彼”は、どうしたものかと悩んだ
何といったらいいのか、わからないのだ
「ぁ・・・」
『ああ、ごめんな
無理に答えなくてもいいよ』
そんな“彼”の様子に、少年は苦笑すながら言った
“彼”はその一言に、ただ黙って頷く
少年は“気にしないで”と、“彼”のことを見つめ笑った
『さて、と・・・もう、時間かな?』
「ぇ・・・?」
そう言って、少年はその場から立ち上がる
“彼”はそんな少年の姿を見つめ、戸惑ってしまう
立ち上がった、少年の体
その体が、少しずつ透けていっている
『ごめんね
もう・・・いかないと』
言って、少年はまた笑う
その姿を見つめたまま、“彼”は何とも言えない気持ちになっていた
わからない
こんな時に、なんて言ったらいいのか・・・“彼”には、わからない
『気にしなくていいんだよ』
そんな“彼”の頭を撫で、少年はその瞳を見つめる
そして・・・スッと、右手を差し出した
『これっぽっちしか“帰ってこれなかった”けど
いつか、きっとまた会えるから』
“だから、大丈夫”と、少年はニッと微笑む
その右手が、淡く光を発していた
温かな、“白い光”
その光りに、“彼”は“懐かしさ”を感じていた
この光を・・・知っている
そう思った
『たったこれだけ・・・そう思う人も、きっといるだろう
けどさ、大丈夫だよ
これで充分なんだ
だって、俺の・・・“俺たち”の想いは、いつだって繋がっているんだから』
「“想い”・・・?」
“うん”と頷く少年
“彼”は、黙って少年の差し出した手を見続ける
やがて・・・そっと、“彼”は手を伸ばしていく
差し出された、温かな光を発する手に向かって
そして・・・その手が、静かに重なった
「温かい・・・」
“ポツリ”と、“彼”は思わずそう呟いていた
その言葉に、少年はまた頬を緩めた
『これが・・・俺と、皆の“想い”
確かに、君に届けたよ』
「ん・・・」
“コクン”と、“彼”は頷く
光りは、もう収まっていた
少年はそれを見届けると、そっと手を離す
それから、ゆっくりと歩き始めた
『これから先、君が歩む先には・・・きっと、辛いことも沢山あると思う
けれど、忘れないで
俺たちは、いつだって繋がってるから』
ふと、足を止め少年は空を見あげる
見上げた先・・・気持ちの良い程の“蒼”
少年は、スッと手を伸ばした
『さぁ、目覚めの時だよ
君の・・・“北郷一刀”の物語は、まだ終わっちゃいない
これから、また始まるんだから
そして・・・一緒に、取り戻そう』
〜遥か彼方、蒼天の向こうへ
置き忘れてきた・・・大切なモノを〜
聴こえてきた“声”
“彼”は、目を閉じる
そして、感じていた
“夢”の終わりを・・・物語の始まりを
確かに、感じていた
ーーー†ーーー
「なっ・・・」
青年は、言葉を失ってしまった
青年の目の前・・・そこに広がる光景が、信じられなくて
「かず、ぴー?」
恐る恐る、青年は呟いた
その呟きは、彼の視線の先
そこにいる・・・“彼”へと向けられたものだった
開け放たれた病室の窓
そのすぐ傍に立つ、一人の“男”に向けられたもの
「かずぴー・・・お前、目ぇ覚めたんか?」
もう一度、“彼”に向かって呟く
だがしかし、“彼”はその呟きに答えない
答えようとしない
ただ黙って、窓の向こう・・・果てしなく広がる“蒼天”を見つめていた
「おい、かずぴー!
返事してぇなっ!」
そんな“彼”の様子に、青年は慌ててその肩を掴んだ
掴んだ肩は細く、今にも折れてしまいそうで・・・青年は、その表情を歪める
無理もない
五年だ・・・五年もの間、眠り続けていたのだ
体の筋肉は衰え、髪は腰よりも長く伸びている
実際・・・今こうして立っているということが、青年にとっては信じられないことだった
だからこそ、青年は心配しているのだ
「・・・くちゃ」
「・・・え?」
その時、ふいに“彼”が何かを呟いた
ハッキリと聞こえはしなかったが、確かに何かを言ったのだ
青年は、静かに“彼”のことを見つめ言葉を待つ
やがて・・・
「行かなくちゃ・・・」
ポツリと、“彼”は呟いた
その目は相変わらず蒼天を向いたまま・・・“彼”は、無表情のままそう呟いたのだ
「行かなくちゃって、いったい何処に・・・っ」
“何処に行くのか?”
そう、青年が尋ねようとした時だった
気付いたのだ
“彼”の体が、淡く光を発していることに・・・
「かず、ぴー・・・おい、なんやねんコレ!?」
戸惑う青年
だがそんな彼の心境もよそに、その光りは段々と強くなっていく
「おいっ、かずぴー!」
叫び、“彼”の体を揺する青年
その手が・・・ふいに、空を切った
「なっ・・・!?」
“バタン”と、前のめりに倒れる青年
青年は慌てて“彼”を見つめた
そして・・・固まってしまう
「かずぴー・・・体がっ」
“透けてるやん”と、青年は震える声で呟いた
その言葉の通りだった
青年の目の前に立つ“彼”・・・その体が、微かに透けているのだ
「な、なんやねんな・・・おい?」
震える声で問いかける
だが、返事は返ってこない
“彼”の視線は、窓の向こう・・・広がっている蒼天に向けられたままだ
そのまま、彼は再び呟いたのだ
「遥か彼方、蒼天の向こうへ
置き忘れてきた、大切なモノを・・・」
〜取り戻しに、行かなくちゃ・・・〜
「ぁ・・・」
青年は、その一言に・・・その“彼”の表情に
言葉が、出なくなってしまう
そして、“わかってしまった”
「ああ、くそ・・・なんやねん、もう」
だからこそ、青年は俯き悪態をついた後に・・・
「そんな顔されたら・・・応援するしか、ないやんか」
“笑った”のだ
瞳を微かに揺らしながら、笑って見せたのだ
精一杯、強がって見せたのだ
「ワイな、わかっとったんや・・・あの日、かずぴーを見つけた日からずっと
かずぴーはいつか、またワイの前から消えるんやって」
言って、青年は思い出す
五年前・・・“彼”が帰ってきた、あの日のことを
「眠ったまま、かずぴーは言ったんや
“かりん”って・・・それが、何なのかワイにはようわからんけど
それでも、大切なもんやってことだけは痛いほどわかる」
“せやから・・・”と、青年は“彼”を見つめ微笑む
その視線の先、“彼”の髪が風に揺れていた
「行って来い
そんで、取り返してくるんや
かずぴーが・・・“北郷一刀”が忘れてきたっちゅう、大切なもんを」
“サァ”と、開け放たれた窓
そこから、風が吹き抜けていく
二人の間を・・・温かな風が、通り過ぎていく
その風に揺られ、“彼”の姿が大きく“ブレた”
“もう、行かなくちゃ”
“彼”はそう思い、その瞳を閉じた
だがしかし・・・その瞳は、すぐに開くことになる
目の前に立つ、あの青年を見つめたまま
「ぁ・・・」
“彼”には、わからなかった
此処が、何処なのか
自分が、何処に行こうとしているのか
目の前にいる青年が、誰なのか
何も、わからない
だが、言わなければいけない気がしたのだ
目の前の青年に
これだけは、伝えなければいけない気がしたのだ
だからこそ、“彼”は笑った
そして・・・こう言ったのだ
「ありがとう・・・“及川”」
その言葉を最後に・・・“彼”の姿は、その場から消えていった
まるで、最初からここにいなかったかのように
まるで、夢を見ていたんじゃないかと
そう思ってしまうほどに・・・
「アホたれが・・・」
だが、青年はそうは思わなかった
開け放たれた窓に寄りかかり、見上げた空に目を細めながら
青年は、笑っていたのだ
「はは・・・ホンマ、アホやで」
見上げた先
果てのない、蒼天の向こう
届くはずがない・・・そう思いながらも、青年は手を伸ばす
そして、思い出す
“彼”が消える直前、言った言葉を
“ありがとう・・・及川”
“彼”は消える直前、確かに自分の名前を呼んでいた
今にも消え入りそうな、小さな声だったが
確かに、そう言っていた
いや・・・それだけじゃない
青年はそう思い、フッと微笑みを浮かべていた
「“いってきます”か・・・はは、よう言うでホンマ」
伸ばしたままの手
それを見つめながら、青年は呟いた
“彼”の言葉
それを、思い出しながら・・・
「頑張れよ・・・親友」
呟き、握りしめた拳
その拳が、何かを掴んだ
そんな気がして、青年はまた笑う
遥か彼方、蒼天の向こう
大切なモノを取り戻す為、旅だった親友
その旅路の先・・・温かな光を願って
また、馬鹿みたいに笑いあえる
そんな未来を、願って・・・
青年は・・・笑顔のまま、空を見上げ続けていた
〜かくして、物語は再び動き始める
大切なモノを求め続けた“少女”が
夢を見続けた“彼”が
終わってしまったはずの物語を、再び紡いでいく
「急ぐのじゃ“七乃”〜!
流星は待ってくれんぞ〜!?」
「はぁはぁ、待ってくださいよ“美羽”様ぁ〜〜〜!」
少女は、失ってしまった・・・大切な存在を
「はっはっは、子供はやはり元気が一番じゃのう
“夕”もそう思うじゃろう?」
「元気なのはいいが、アイツは少しわがまますぎる
それと“祭”よ・・・頼むから、“華雄”と呼んでくれ
その名は、まだ慣れないんだ」
彼は、忘れてきた・・・大切なモノを
「しかし、“白き流星”か」
「何か、知っているのか?」
「いや・・・ただ、予感がしたんじゃ」
「・・・予感?」
それぞれの道を、それぞれの夢を、それぞれの目的を
胸のうちに秘めたまま
物語を紡いでいく
「何かが、始まろうとしている・・・そんな気がするんじゃよ」
いつかその道が、交わると
そのことに、気付くことのないままに・・・〜
それは、“遥か彼方、蒼天の向こう”へ
置き忘れてきた、大切なモノを
大切な想いを
取り戻すための物語・・・
≪遥か彼方、蒼天の向こうへ-真†魏伝-≫
〜開†幕〜
さぁ・・・今再び、外史への扉を開きましょう
説明 | ||
改訂版、序章の終了です 今日のところは、この後の一章の序幕までにしておきます 残りは順次、明日から更新していく感じです では、どうぞ |
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コメント | ||
白き流星再び! 始まる外史。 楽しくなってまいりましたよー(神余 雛) 待ち望んだこの瞬間(未奈兎) 遂に、始まるぜwwwwwwwwwwwwww!!!!!(劉邦柾棟) キタ━━( ゚∀゚ )━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━( ゚∀゚ )━━!!!!(劉邦柾棟) |
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