ゼロの使い魔 AOS 第36話 お願いですから、お姫様! |
「あの……もしかしなくてもアンリエッタ王女だよね?」
「……!?」
「朝っぱらから、こんな所で何してんの?」
平賀才人は馬車の隅に隠れているアンリエッタを見つけて声を掛けた。
才人は復興作業に参加するためにトリスタニアの東地区に来ていた。本来なら午後から来る予定だったのだが、出かける前にいろいろあって予定変更となり現在ここにいるのであった。
今、才人がいるのは東地区の中央通り(メインストリート)だった場所。ラ・ヴァリエール公爵と戦った場所でもある。現在は避難民たちのキャンプ地になっており、ちょうど朝食の真っ最中である。
「ちょっと、早く来過ぎたかな?」
復興作業は大体9時から18時ぐらいの間(才人の感覚的に)に行われている。今は仕事に入る前の準備をしている労働者と朝食を取り終えた住人たちであたりはごった返していた。
狭い……もともと手ぜまなトリスタニアの東地区ではあるのだが、現在はトリスタニア中の大工や労働者が集まっていて人口密度がさらに上昇している。
現在、復興作業にはヴァリエール家からの給与が支払われているせいでもある。しかも、1日あたり50ドニエという額でこれが相場の1.5倍なのも原因であったりもする。
大工はもちろんの事、日雇いの労働者や浮浪者などもこのおいしい給与を目当てにここぞとばかりにこのせまい街に集まってきていた。中にはトリスタニア以外の街や村からも出稼ぎに来ている人もいるらしい。
何にせよ、現在、東地区では復興作業バブルが訪れていて、周りを見渡せば人!人!人!と非常にせまい!せますぎる!
「この人数の10分の1でもこっちに人をよこしてくれたら……ああ、そういえばもう解決しそうなんだっけ?」
と、新都計画のほうに人が集まらない愚痴をこぼしながら作業がはじまるまでボーとしている才人だった。
「あれ?サイトくんが朝からこっちにいる」
急に後ろから声を掛けられて、振り向くとそこには顔見知りの子供たちが沢山いた。
「おう!おはよう」
「今日は遅刻しなかったんだね〜、サイト偉い!」
「いや!遅刻とかじゃないからな。こっちもこっちで働いているの!今日は予定変更で朝からこっちで働くことになっただけだから」
「じゃあ、仕事する前にいっしょに遊んでよ!」
「仕事しなくていいから、今日は1日遊んでよ!」
才人を囲んでいる子供たちがわいのわいのと群がってくる。
最近は忙しくて一緒に遊んであげなかったし、何だかんだ言っても災害でストレスが貯まっているのかもなと思う才人。そして……。
「しょーがねーなー……1日中は無理だけど仕事が始まるまでの間だけ遊んでやるよ」
「やった〜!何して遊ぶ?鬼ごっこ?缶けり?」
「それよりも新しい遊びを教えてよ!せまくてもできるやつがいい!」
久々に伝説の遊びの伝道師が復活する……かに思えた。そう、アレに気がつかなければ。
才人は子供たちに囲まれながら、ソレに気がついた。
群集から少し離れた所に1台の馬車が止まっている。いや、馬車自体はどこにでもある普通の馬車なのだが……馬車の近くにいる集団が普通ではない。
明らかに周囲に目を配っている女性たちの集団。しかも、全員が真顔でどこか殺気に満ちているようにも感じる。
その光景を見た才人は『何、あれ?テロリスト的な何かじゃないよな?』と思い、警戒しながらその集団を観察していく。
「サイト!やっぱり、サイトだ!えへへ///……朝からサイトが来てくれた!」
「ああ、アナちゃんね……おはよう」
親方の娘さん、アナちゃん(9歳)が登場。だけど、今はあのテロリスト集団(仮)のほうが気になるので空返事で挨拶を返す。
「ちょっとぁ!サイト、今日は何かそっけない!サイト!サイト!!」
「……悪い。ちょっとだけ待って」
アナちゃんの抗議を遮って、さらに観察していく。
(出稼ぎの労働者……んなわけ無いか。明らかに雰囲気が違うし……数は10人ぐらいか。全員が殺気だって……あれ?)
よ〜く観察していると、ある事に気づく。
(集団の真ん中に誰かがいる……って言うか、アレってアレだよな。そう考えると回りの連中の殺気も説明がつくのか?)
才人は見覚えのある姿を発見した。この間会ったときとは違い地味な服装をしているがアレは間違いない。
そして才人は意を決して、その集団に向かっていく。
「ちょっと!サイト!どこ行くの!?」
「サイトくん、早く遊んでくれないと仕事が始まっちゃうよ〜!」
後ろから子供たちの非難の声が聞こえて来るが今は無視する。それどころじゃない事態が起こるかもしれない……許せ、子供たちよ。
こちらに近づいてくる才人を確認したのか、目の前の集団が才人のほうに壁を作って殺気を飛ばしてくる。おお〜…怖ええ〜。
そして……集団のほぼ目の前に才人は立った。睨まれてるよ……メッチャ睨まれてるよ。そして、大きすぎず、また、小さすぎない様な声量で……。
「あの……もしかしなくてもアンリエッタ王女だよね?」
「……!?」
「朝っぱらから、こんな所で何してんの?」
平賀才人は馬車の隅に隠れているアンリエッタを見つけて声を掛けた。
才人が声を掛けた人物は間違いなく、この国の第1王女アンリエッタだった。
この間と違うのはあの豪華なドレスではなく、すこし地味目のドレス。大きなヒラヒラは着いてはいないものの高価そうな服なのは間違いないが。
そして、おそらく警護の軍人なのだろう。平民の服に身を包んでいるものの明らかに護衛のオーラが出ている……って言うか怖いんでもう睨まないでください。
「お〜い!姫様ですよね?お姫様〜俺のこと覚えてる?」
微妙に反応出来ていないアンリエッタに再度、声を掛ける才人だった……だったが……。
━━ ドォゴッ!! ━━
「ぐあぁ!?」
顔面に飛んでくる鉄拳をまともに受けて吹っ飛ばされた。
「……貴様、姫様に対して何と言う口の聞き方。死にたくなかったら消えろ!平民が!」
顔面パンチプラス殺害予告をくらった才人。さすがにこの騒ぎに周囲も何事かと目線を向けてくる。
「お?こんな朝っぱらから喧嘩か?」
「あれ、サイトじゃね?今日は朝から居るんだな」
「サイトー!朝っぱらからうるせーぞ!また、貴族と喧嘩でもしてんのか?」
……あっ、これヤバイ。またトラブルの予感がする。
「待ってください。その方は私の知り合いでヴァリエール家の関係者の方です」
護衛の壁の中からアンリエッタが才人をぶん殴った護衛に話しかける。アンリエッタの姿はここからでは全く見えない……優秀な護衛ですね。
「え!?ヴァリエール家ですか……それは」
「いえ、関係者というだけで平民なのは間違いないですからお気になさらずに」
「はっ!」
いや!俺は気にするんですけど!?鼻血も出ているんですけどね。相変わらず、俺に対しては辛らつなお姫様だな……ちくしょう。
そう言って、再びアンリエッタの元に戻っていく護衛のお姉さん。何と言う殴られ損……これは関わらないほうがいいかも。
「それはそうとサイト様、お久しぶりですね。こんな所で会えるなんて、驚きましたわ」
この場を離れようとする才人に後ろから再び声が掛けられる。
「そうですね……4日ぶりぐらいでしたっけ。じゃあ、俺はこれで……」
「待ってください!サイト様、私と少しお話でもしませんか」
死にたくないので消えたいのですが……そうは問屋が卸さないというのだろうか?しかし、こんな所にお姫様がいるのも気になってはいる才人。
「はあ……では少しだけお付き合いします」
相変わらず護衛のお姉さんたちの目線が痛い……それに壁の中から聞こえてくるだけでアンリエッタ本体はこっちからは見えないし、何をやってるんだろうね、本当に。
「で……お姫様がこんな所に来て何してんのさ。まさか、散歩とか言わないよな」
━━ ドォゴッ!! ━━
「ぎゃん!?またかよ!」
「口の利き方に気をつけろ!平民が!」
才人、本日2回目の顔面パンチを喰らう。ごめん、もう帰りたい。
「おお!サイトがまたぶん殴られてるぞ」
「あんなに沢山の姉ちゃんたちに……痴情のもつれってやつか。やるな、サイトのやつ」
「あいつの女って何人いんだよ!ロングヒルさんにあのきつそうな貴族の姉ちゃん……サイトぉ〜死ね!」
「あたしもあと30若かったらね〜サイトと遊びたいんだけどね〜」
「そういえば年上が大好きって聞いた事があるわよ。今度、迫ってみようかしら」
「ピンク色の髪をした貴族の幼女を部屋に連れ込んだっていうのも聞いた事があるぞ。クズが!ロリコンが!死ねよ!」
「ママ〜、ろりこんって何〜?」
「しっ、見ちゃいけません」
カオス……まさにカオスだ。何故か知らないが才人の評判がダダ下がりになっている。
「まあ、まあ、サイト様って有名人ですのね。皆さんがサイト様のお話をしてらっしゃるようで」
「ええ!悪い意味でね!大迷惑ですよ!本当に!」
気のせいだろうか……殺気を向けつつも護衛のお姉さんたちが一歩さがっているように見えるんですけど。
「で、このような場所に何をしにいらっしゃったんでしょうかね?」
「うふふ……ヘンな言葉遣いをしなくてもよろしいですよ。ここに来たのは……その〜…何と言えば良いのでしょうか?」
口の利き方に気をつけろって言われたから畏まって話したのに……それに何と言えばって何よ?
「そうですね〜……平民の皆様に私が……えっと……会いに来てから、その……私がこの場所で……」
「……???」
何だろう?全く要領を得ない。まさか自分でも分かってないとかそんな事無いよな?でも妙に『……』が多いし、このお姫様大丈夫か!?
アンリエッタがうまく説明できずに言いよどんでいると、1人の護衛のお姉さん……いや、少女か?が才人の前に出てきた。
「東地区大災害で苦しんでいる平民たちを姫様が自ら励ましたいという事でここまで足を運んだという事です。そういう事ですよね?姫様」
「……!はい!そうですわ、そういう事なのです。ありがとう、アニエス」
アンリエッタはやっと言葉に出来たと上機嫌で護衛の少女に礼を言う。いや、そこまで考え込むほどの内容でもないじゃん……何を焦っていたのか?いや、ホントに。
「ああ〜…要するに慰問って事ね、納得したよ。じゃあ、頑張ってね。俺は復興作業があるからこれで……」
「サイト殿でしたか?少し待っていただきたい。まだ話は終わっていない」
理由を聞いて立ち去ろうとした才人だったが、護衛の少女が肩を掴んで才人を引き止める。
「え〜と、まだ何か?」
「始めまして、サイト殿。私は姫様の近衛でアニエス・ド・ミランという者だ。以後、お見知りおきを」
「はあ……そのアニエスさんが俺に何か用でも?」
「そうだな……サイト殿。すこし耳をこちらに」
そう言って、アニエスは才人の耳元に唇を近づけてくる。この少女は他の護衛のお姉さんと違って才人に対してそこまで威圧的ではないようだ。
それに近くで見ると少し強気そうに見えるが、やさしそうな雰囲気が感じ取れる……何と言うか、ロングヒルにも似た感じの母性の様なものか?
「うん……実は、サイト殿に折り入ってお願いしたい事があるのだが」
「お願いっスか?俺に出来る事なら……ああ」
いけない……耳にかかる吐息が暖かくて心地よい。それになんだろうこの人の息……とても良い匂いがする。
「?……先ほどからサイト殿とこの街の住人を観察していたのだが、サイト殿はこの街ではけっこう顔が利くほうなのではないのか?違うか?」
「まあ、一応……有名人って事らしいけど」
「やはりな……それでだ、今回の姫様の被災者を励ましたいという行動の橋渡しをしてほしいのだよ。こちらも下準備不足でどうしたものかと困っていてな……お願いできるか?」
「はぁ!?橋渡しって……今回の慰問って王宮が予定を組んで根回しとかしてるんじゃ無いの?」
「いや……王宮は知らない。今回の事は姫様の独断で行われていることだ。理解できたか?」
えっ!?何それ!?それってかなりまずいんじゃないの?いくらこの国の偉い人(第1王女)とは言っても勝手に王室の予定って組める物なのか?
「あの〜……アニエスさん。質問があるんですけど……いいっスか?」
「うん、何だ?」
「これって王宮にばれたら、かなり不味いんじゃないの?姫様だけじゃなくってさ……その、アニエスさんたちも」
「安心しろ!おそらく、もうばれているだろうから」
「いや!おかしいでしょ!?ここは傷を広げる前に姫様に帰ってもらうように言わないと……」
「我々、近衛はアンリエッタ第1王女直属の部隊なのだ!姫様の命は女王陛下よりも王宮よりも優先される!」
「いやいや!主君を諫めるのも家臣の務めだと思うよ!そう……殿、お戯れが過ぎますぞ!みたいな感じでさ!」
「むう……サイト殿のいう事も分かる。むしろ、そのほうが正しいのだろうが……」
「だったらさ……」
「だが、姫様が悲しい顔をしておられたのだ。そして、姫様がこの国の民のためになんとかして力になりたいと仰られたのだ……やはり、引けない」
アニエスは思い出した。少し前の夜、貴族と平民に対する不安をみせたあの夜の事を……そして、アンリエッタに嬉しそうに感謝の言葉を頂いたあの夜を。
才人は非常に困った。確かに気概は買うし、貴族としての心構えも才人の理想としているものだと思う。だけどこの街では少し事情が違うのだ。
「はあ〜……アニエスさん。俺が姫様を帰そうとするのには理由があるんだよ」
「理由?」
「あのね……この街の事なんだけど。この街が被った災害っていうのは、天災じゃなくて本当は人災なんだよ」
「……人災?巨大な竜巻が起きて街が壊滅したと聞いているが?」
「それ、たぶん情報統制がかかってる。東地区大災害はある大物貴族が個人的な理由でこの街を破壊しまくったってのが真相なの」
「何!?それは本当か?」
「ああ、この事を知っているのは……そうだな、貴族側では宰相とかかな。もしかしたら他にいるかもしれないけど」
「……信じられんな」
「この街の人間なら誰でも知っている話だよ。暴虐な貴族に殺されかけたってね……そして、姫様はその貴族たちの象徴みたいなもの。後は言わなくても分かるよな?」
才人はアニエスに東地区大災害の真相を話した。ヴァリエール公爵と話を漏らさない約束をしているのだが、現状を考えればなりふり構っていられない。
もし万が一、アンリエッタが怒り狂った民衆に襲われたら笑い話ではすまない。もはや責任問題とかいうレベルの話ではない。国が割れるとか内乱勃発とかいう話になってくる。
「……そうか」
「そうなの。いくら姫様の気持ちが大切でもさ、姫様の身の安全と引き換えに出来るものじゃないでしょって話……これで納得いった?」
才人の話を聞き終えるとアニエスは護衛の輪の中に戻っていった。これでアンリエッタも帰らざる得ない状況だと気づいてくれるはずだろうと才人はほっと息をついた。
……が、運命の女神のいたずらは才人に厳しかった。
「サイト〜…(ぐすん)さっきから、そっちのお姉さんとばっかり遊んでいる(ぐすん)〜…アナの事、ひっく、嫌いになっちゃたの……うう〜…」
気がつくと才人の後ろにアナちゃんが顔を真っ赤にして涙を全開で流しながら抱きついてきていた。
「えっ!?ちょっ……アナちゃん?いつの間に。何でそんなに泣いてるんだよ?」
「サイトを取らないでよ!サイトはアナが一番最初に会ったんだから!サイトはアナのものなんだからオバサンたちはあっち行け〜〜〜〜!!!!」
若干、病んだセリフで怒鳴り……そのままアンリエッタの護衛の壁に向かって突撃していく。
勢いを付けて走っていくアナちゃんを才人は間一髪で止め……られずにアナちゃんは壁に激突する。が、当然何も起こらずに跳ね返されるだけだった。
そして、転んだ勢いでアナちゃんの泣き声はさらにヒートアップ!キャンプ地の住人の関心が全てこちらに向いている。
「あ〜〜〜〜〜〜ん!!!!バカ!バカ!バカ!バカ!オバサンたちのバカ〜〜〜〜〜〜!!!!」
お姉さまがたはオバサン呼ばわりされた事に若干、切れかけていたが流石に幼女に手は出さなかった。一睨みするだけで後は無視。
良し!これで終わった!早くアナちゃんを回収してこの場から離れなければ……って、ええ〜〜〜〜!!!!
「アナちゃんを泣かせたな〜〜〜〜!!」
「みんな!オバサンたちからアナちゃんを守れ!!」
「……怖いよ!でも……うああああ〜〜〜〜!!」
アナちゃんのお友達が加勢に出る!勘弁してくれよ!って言うか何人いるんだよ!さっきまで10人ぐらいしか居なかったのに5倍ぐらいに増えてる!!
アナちゃん軍の十字砲火を喰らうアンリエッタ第1王女直属部隊……当然、本職の軍人には通用するはずもなく取り押さえられていくのだが……。
「こら!あなたたち止めなさい!」
「ジャリどもが大人しくしろ!」
「アナちゃんを泣かせたババアたちも泣かせてやるぞ!!」
「「「「「おお〜〜〜〜〜〜!!!!」」」」」
「このクソがきどもが〜〜〜〜〜〜!!!!」
殺気だっています……非常に殺気だっていますよ。って言うか、女の人にババア呼ばわりはデンジャラスですよ!これはまさかの第2次東地区大災害ですか……誰か助けてくれよ。
予想通りと言うか、予想外のトラブル勃発に才人は焦った。『幼女が原因で内乱勃発!』とか後世に伝えられるとかイヤすぎるだろ……もう一回右手が光って何とかしてくれるとかないのか?
「うあ〜〜〜〜〜〜ん!!!!サイト〜〜〜〜!!!!サイト〜〜〜〜!!!!」
残念ながら前回のように右手は光らないし、アナちゃんも泣き止まない……流石にこれは不味いと周りの大人たちも止めに入ろうかといったその時だった。
「……あれ?あれって……アンリエッタ様じゃないか?」
護衛が子供たちを取り押さえるのに必死になっていて、アンリエッタを囲っていた壁がいつの間にか崩壊していた。
カオス&カオスで内乱フラグが立ったのか?
次回 第37話 王女の気持ち、才人の価値観、民衆の答え、そして・・・
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色々とピンチな出来事が発生する才人くん。 とは言えそこまで大きなトラブルは最近は無いようで…。 まあそこは意地悪なトマトがいるわけで才人くんにはまた新たなピンチが。 トマトが原作でも何気に好きだったあの方が本格的に登場します。 |
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