世界が終わりなんて間違っている 第2話 |
モ ブ「やめろーー! やめてー!! やめてください!!!」
モ ブ「いやぁ来ないでぇ誰か助けて!!!」
モ ブ「痛い痛い痛い!! 噛まないでぇ!離してぇーー!」
俺は突然始まった地獄に頭と体が動かなくなってしまった。
葉 山「比企谷! 比企谷!!」
止まっていた思考を動かしたのは葉山の叫び声だった。
葉 山「逃げなきゃいずれ危なくなる」
八 幡「おぉすまん。現実に起こっていることとに思考が追い付いてなかった」
彩 加「仕方ないよ。僕だってまだ信じれないから……」
戸塚が泣きそうな顔をしているのが目に写った。
戸 部「隼人君! あいつらこっちに来てる!! 早く逃げよう!!」
戸部の叫び声で見渡すと生徒玄関の近くまであいつらが来てるのが分かった。
八 幡「葉山! たぶん玄関から逃げるのは無理だ。それにまだ校内に雪ノ下たちがいる。あいつらを置いて逃げられない」
葉 山「そうだな。優美子もまだ教室にいるだろう」
八 幡「だからこの騒動が収まるまでみんなで集まってどこかで立てこもるほうが安全じゃないか?」
葉 山「立てこもるのはいいがどこに立てこもるんだ?」
八 幡「なるべく人が多く入れて、出口が一つで守りやすいところ……屋上だ!! 屋上に集まるよう雪ノ下たちに連絡する」
葉 山「分かった。比企谷は雪ノ下さんたちに連絡を俺は優美子に連絡する」
葉 山「戸塚、戸部! 俺と葉山が連絡するから先に屋上に向かいながら武器になりそうな物を集めてくれ!! 屋上についたらバリケードになりそうな物集めておいてくれ! 俺たちも連絡したら探しながら屋上に行く! 特別棟屋上じゃなく校舎屋上で」
彩 加「わかったよ八幡! 戸部君行こう!」
戸 部「隼人君もヒキタニ君も屋上で必ず会いまっしょーっ」
八幡葉山「「おぅ!!」」
戸塚と戸部を見送りながら俺たちは電話をかけた。
八 幡「早く早く出ろ小町!!」
数回のコール音の後、聞きたかった声が聞こえてくる。
小 町「ハイハイ♪小町だよ。
八 幡「小町! 雪ノ下たちはまだ一緒にいるか!」
どうしたのお兄ちゃん。まだみんな部室にいるよ」
八 幡「よかった! 小町お願いだから雪ノ下たちと校舎屋上に急いで向かってくれ!!」
小 町「えっ」
八 幡「緊急事態なんだ!! 後で何でも言うこと聞いてやるから急いで屋上に行ってくれ」
小 町「お兄ちゃんがそこまで言うなんてほんとに緊急事態なんだね! わかったよ」
八 幡「ありがとう。特別棟の屋上じゃなく校舎屋上だからな!! 俺か戸塚が来るまでできたら屋上で隠れておいてくくれ」
小 町「りょうかーい。」
電話を切る音が聞こえ何とかこちらのことを小町に伝えられたことに安心し葉山のほうを見るとちょうど葉山も電話が終わったようだった。
八 幡「そっちはどうだった?」
葉 山「あぁ大丈夫だ。優美子もわかってくれた。それに姫菜もいたみたいで姫菜も一緒に屋上に向かってもらった」
八 幡「よかった。ってもしかして一色まだ校内にいるのかも。明日の卒業式のことで生徒会に行ってるはずだけど……まだ帰宅してないなら……ちょっと電話してみる。葉山は周りの注意を頼む」
しかしいつまでたってもコール音から変わらない。
八 幡「クソっ出ない」
葉 山「比企谷!! やつらが来た!!」
八 幡「ちっとりあえず武器探しながら生徒会室回りながら屋上に行くぞ」
葉 山「おぅ」
そういって俺と葉山は少し焦りながら足を進めた。
一色が無事であることを祈りながら……
途中特別棟のほうに回り、野球部員が忘れたのか置いてあった金属バットや用具室から金属製のモップなど回収しながら生徒会室のほうに向かったのだが
葉 山「比企谷。やつらなんだと思う?」
八 幡「……一つの仮説なんだがやつらはゾンビなんじゃないかと思う……」
ありえないと思いつつすこし自信がない仮説を葉山に話してみる。
葉 山「ゾンビ??!」
八 幡「あぁまず不審者に厚木先生が噛まれて倒れたよな。そして起き上がって生徒を襲いだした。襲われた生徒も息が止まってからまた立ち上がってほかの生徒を襲いだした。よくゾンビ映画とかである感染して広まったってところじゃないのか?」
葉 山「確かによく考えたら共通点はあるが……ということはやつらに噛まれたらあんなふうになってしまうのか」
八 幡「まぁ仮説だからあってるかはわからんがな」
葉 山「じゃあやつらと戦う場合中距離もしくは遠距離から攻撃しないと危ないってことか」
八 幡「とりあえず噛まれないよう注意しよう。あとは……」
モ ブ「いやぁあこないでぇ……いやいや痛い痛いやめてぇぇぇぇ!」
やつらに対する対処法を考えながら走っていると生徒会室のある校舎四階から悲鳴が聞こえてきた。
特別棟三階から渡り廊下を通って校舎四階にたどり着いてみると予想以上にうろついているやつらがいた。俺たちが特別棟に行っている間にこっちに来ていたのか?
八 幡「あいつらいつのまに四階まで来てたんだ」
葉 山「いろはは大丈夫だろうか? 今の声は幸いいろはの声ではなかったが……こんなにやつらがいちゃ生徒会室までいけない」
八 幡「無事だろうか? ……見たところ生徒会室のドアは閉まっているが……」
葉 山「いろははあれで頭がいいいち早く生徒会室に籠っていることにかけるしかないな……比企谷! 生徒会室に籠っているとしたら無事だろう……それよりももうここまであいつらが来ているなら屋上も危なくなっている。ここは屋上に行ったほうがいい……そうしないと屋上も守れなくなる」
八 幡「わかった……屋上へ行こう!」
一色の無事を祈りつつ俺たちは屋上に向かうのだった。
〜
四階から屋上に向かう途中やつらに出くわしたが葉山の運動神経と俺のステルスヒッキーの連携で無事屋上に辿り着けたが、屋上のドアを開けようとすると悲鳴が聞こえてきた。
三 浦「きゃぁあ! なに? なんで襲ってくるし!!」
戸 部「女子は後ろのほうに! 戸塚!こいつはもう倒さないとまずいって!」
彩 加「八幡たちが来るまで女子は守らないと……!」
その光景を見た俺と葉山は一気にそいつのもとに駆け出した。
八 幡「葉山俺は左から行く!お前は右から頼む!」
葉 山「OK! 俺の仲間に手は出させん」
八 幡「うおぉおおぉぉおおッ!!!」
葉 山「みんな無事か!!」
俺と葉山はみんなを襲おうとしていたやつらを背後から一撃あて倒すと屋上にいた面々を見渡しながらもしいたらと思いつつ一色の姿を探してしまう。
しかし屋上にいたのは、小町・雪ノ下・由比ヶ浜・戸塚・戸部・あーしさん・海老名さんだけだった。
結 衣「ヒッキーだ!! ヒッキーが来てくれたよ!! ゆきのんゆきのんっ!!」
雪 乃「全く今日は遅刻ばかりね……でも助かったわ比企谷君」
小 町「よかったぁ。お兄ちゃん無事だったんだ。もし……お兄ちゃんに何かあったら……って今の小町的にポイント高ーい!」
八 幡「雪ノ下はいつでも辛口だなぁ……小町もいつも通りで安心したぞ。戸塚!屋上に来たあいつらはこれで終わりか?」
彩 加「そうだよ」
八 幡「じゃあみんなで入口をバリケードするぞ」
結 衣「えっでもほかの人が昇ってくるかも……それにいろはちゃんいないけどまだ生徒会室にいるんじゃない?」
八 幡「お前らに電話した後一色にも電話したんだがつながらくてな……それで来る途中四階の廊下を見たんだがあいつらがたくさんいてな……」
結 衣「それじゃあいろはちゃんは……」
葉 山「幸い生徒会室は閉まっているみたいだったから中で立て籠もっているかもう帰宅しているなら……」
八 幡「すまん。もっと早く辿り着けたら確認できたのに……」
葉 山「俺が提案したんだ。四階にこれだけあいつらがいるなら屋上も危なくなってくるって……だから今はヒキタニ君がいうように屋上入り口を封鎖して待つしかない……」
葉山がそう言うと周りのみんなの表情が暗くなっているのが見なくてもわかるくらい空気が沈んでた。
戸 部「大丈夫っしょ! いろはすはあれでしぶといから大丈夫! だから今はあいつらがたくさん来る前に入口を封鎖しよう!!」
戸部のいつもならうざいくらい明るい声にみんな反応して顔を上げた。
それから戸塚と戸部が集めてきたものを使って入口を封鎖するのであった……
探しに行くんだ〜そこへ〜♪
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