少年の運命が狂い修羅となる |
「何故だ」
目の前に広がる光景は到底信じられるものではなかった
仲良く暮らしていたはずの家族が"血を流して倒れている"
光景は少年には現実を受け入れることが出来なかった。
そして目の前にいるのは白と黒の双剣を持つ男は少年と年はあまり離れていなかった。
「こ、答えろ。こ…れはお前がやったのか」
少年は声を震わせながらも男に聞いた
「ああ、そうだがそれがどうした」
男は殺人を犯したにも関わらず平然と少年の質問に答えた。
「なんで…だ。なんで父さん達を殺したんだ!」
「力を試したかったからだよ。『神に与えられた』この力を」
「俺は、神に選ばれた存在だ。一度は死んだものの、神に選ばれ力を手にした。プログラムの一部であるモブのお前らは俺の力の糧になったことを誇って死ねばいい。『転生者』の俺にな!」
そう言い放ち男は剣を少年に投げつけた。
少年は間一髪避けて死ぬことはなかったが右腕を斬られ、結果は右腕が身体から離れることになった。
「あああああぁぁぁ!!痛い痛いイタイイタイ」
少年は血が吹き出す右肩を抑えながら叫ぶことしか出来なかった。
そして
「ぁ…ぁぁ」
少年にとって痛みが強く意識を失ってしまった
「ここ…は」
少年が目を覚ますと一面が黒い空間だった
本来は一面黒の空間は何も見えないはずなのに少年は前に歩きだした
しばらくすると暗闇の中に薄明かりを見つけそこを目指し歩くと少年の前にオレンジのドレスを着た赤髪の少女が佇んでいた。
「貴方。力が欲しい?」
初対面の少女にこう聞かれると普通は戸惑うはずだ。しかし少年は
「欲しい。家族を殺したあいつが憎い。
守れなかった自分が憎い。
あいつを転生させた神も憎い。
だから…それを全て壊せる唯一無二の力が欲しい!」
「そう。なら貴方自身に眠っている力を解放してあげる。サービスで貴方に似合う力を与えるわ」
少年の答えに満足そうにする少女は少年の頭に手を置きこう呟く
「汝の命運を我に捧げよ。そして我を信仰し、崇めよ。さすれば力を与えよう。汝、力を手にし死の運命に抗うか?」
「あんたに俺の全部捧げるよ。だからあいつを殺せるだけの力を!」
少年は目の前の少女の言葉に答えるかのように想いを吐露する。
「貴方の眠っている力の名は『創星六華閃』伝説の武器の名を持つモノ達が貴方の力よ」
「貴方に与えた力も直に身に付くわ。それじゃあ戻って貴方の復讐を私に見せなさい」
そう言うと少年の体が消える
「さぁ、力も試すことができたことだし、帰るとするか」
男は少年の意識を失った様子を見て転移の魔法を使おうとすると
「レーヴァ…テイン!」
意識を失ったはずの少年が後ろから斬りかかってくる
男はなんとか双剣で少年の剣を弾くことで怪我はなかった
「今にも死にそうな体で何ができるんだ?まさか俺に勝つつもりでいるのか?たかがモブ風情が選ばれた俺を?笑わせるなよ。てめえは俺の力の糧となってさっさと死んでろ!」
男は双剣を両方投げつけたが少年は左手に持つ西洋剣で双剣を弾く。
しかし男は何事もないように双剣を握りしめて少年を斬りつけようとする。
「死ねぇ!」
しかし少年は慌てることなく迫りくる双剣ごと男を弾き男を空中に浮かせ、少年は男に向かって剣先を向け男は慌てて守りの態勢に入るが
「世界焼尽の炎を食らえ!『壊倣』の一撃!」
少年が叫ぶと剣先から蒼い炎がビームとなり迫り至近距離にいた男はそれを防ぐことはできず、直撃する。
「熱い熱い熱い熱いああぁぁぁ」
男は少年に助けを求めるように手を伸ばすが少年には手も届かず、すぐに喋る事もなくなり残ったのは焼身した男の遺体と死んだ少年の家族そして『壊倣』の一撃によって燃え盛る家だけだった。
少年はレーヴァテインを手元から離すとその剣は消失し、床に落ちていた少年の右腕を抱え家から出ていき行く宛もなく歩き始めるのだった
少年の名前は黒崎 焔
この出来事は彼が小学三年生の時だった
後書き
オリジナルは始めて書いてみました。
どうせ失踪するかもしれませんが、感想を頂ければ作者のモチベは上がり続きを書くかもしれません。
気軽に感想を書いてもらえれば嬉しいです。
予定は1ヶ月に一話投稿を予定しています。
作者のメンタルは硝子なのであまり強めのコメントはダメージが大きいのでやめてもらえれば幸いです
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習作の続きです 気軽に読んでみてください |
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