人類には早すぎた御使いが再び恋姫入り 四十二話 |
雪蓮SIDE
「雪蓮、話がある」
蓮華たちが先に建業に向かった、その夜のことだった。冥琳がいつもより真剣な顔で私の部屋に尋ねて来たのだった。
「どうしたの、冥琳?暗いのが怖いから一緒に寝て欲しいの?」
「重要な話だ」
軽い冗談のつもりだったけど、冥琳は表情も変えずに私の誘いを切り捨てた。ちょっと傷ついちゃうじゃない。
「で、何?袁術なら今日も様子を見て来たわ。私が江東の事は上手く言いくるめたから蓮華が豪族たちを会っていると言っても私たちを疑うことはないはずだわ」
袁術には「とりあえず皇帝からもらったものだから蔑ろにすることは出来ないし、豪族たちの様子を見ながら江東に戻るつもりだけど。まだまだ力が弱いからあなた達の力を頼りにしてる」みたいに言っておいた。言い替えれば「使うだけ使って捨ててやる」と言ったわけだけど、袁術はまだ私が自分に逆らうことは出来ないと判断したらしい。揚州州牧の位を渡せと言って来なかったのが幸いだった。
「蓮華さまの話だ」
しかし、冥琳の話は私が思っていたこととは全く違うものだった。
「蓮華がどうしたの?」
「最近の蓮華さまは少し動きが活発というか、以前より積極的になっている」
確かに、今朝の…へれなと言ったわね。彼女を利用するという案も普段の蓮華なら出すわけのない案だし、そもそも蓮華が聞かれたこともないのに自分から何か進言することはこれが初めてだった。
「良いことじゃない。あの子は優秀だけど消極的で頭が固そうにしていたのが玉に瑕だった。それが今回の戦で変わったわね」
「正確には、あの男に出会ってからだ」
冥琳があの男というのはもちろん、今回の戦争において大きな波乱を持ってきた男。北郷一刀のことだった。あの男のことは私も興味があった。ただ、もうちょっと早く会っていればと悔しがってる所だった。既にあのちびっ子に唾つけされたみたいだし。
「あの男が蓮華さまになんと言ったか、忘れたわけではないだろう」
「なんと言ったっけ。そもそもあの男の口から直接聞いたわけではないからね」
「『孫呉の次世代の王』と言ったのだ。蓮華さまを見て」
冥琳の声は少し荒っぽくなっていた。
「それは別に私たちもそうするつもりだったじゃない。私の身に何か合った場合、蓮華が私を継いで江東を取り戻さねければならない。それはあなたも良く判っているでしょう」
「ああ、だが、私たちがそう思うことと、蓮華さまご自身がお考えになられることは話が違う」
「どう違うの?」
「蓮華さまがご自分から王になりたいと思っていらっしゃるのなら、私たちを裏切ってご自分が孫呉の王にならんとなさる可能性もあるということだ」
「…本気で言ってるの?」
幾ら冥琳の言う事だとは言っても、私は耳を疑わざるを得なかった。
「言いたいことは判っている。蓮華さまがお前を裏切るはずがないと思っているのだろ。文台さまがお亡くなりになってから再びこの孫家を束ねたのは雪蓮、お前だ。今この軍にお前のその努力と力を否定できる者は居ないだろう。だが、あの男からあんな事を聞いてから蓮華さまは急に変わられた。お前や私に積極的に進言したり、私たちには言わずに策を練り、それを実行に移したりと、私たちが手の届かない所で蓮華さまが何かを企んでいる可能性は十分にありえる」
「……まだ江東を取り戻しても居ない、私たちの夢は出発線にも置かれていないこの時期に、あなたは私の肉親を、たった二人の妹までも疑えを言いたいの?」
「辛いことなのは判っている。しかし、お前は孫呉の王になるのだ。王に置いて一番警戒すべき人物は誰か。外敵の以前に自分の肉親、特に兄弟だ。今は蓮華さまもまだお前に従うだろう。そして孫呉の地を取り戻してからその心の中の野望を顕にし…」
「以外だわ、冥琳。あなたがそんな三流小説みたいなことを言うなんてね」
私たち姉妹が互いに争う?それもよりによって蓮華が?母様を失くした私たちは、例え離れていても互いを頼りにしながら生きてきた。そんな私が互いを裏切り権力を争うだって。
「雪蓮」
「話にならないわ。もう私の前でそんな話をしないで」
「雪蓮、これは決して単なる妄想ではない。もし蓮華さまが本気でそのつもりになれば…」
「私を打ち勝てるって?」
「…私たちの夢が揺れると言うつもりだった」
冥琳に言ってない言葉がある。今まで誰にも言ってなかった言葉がある。
蓮華は私より王に向いている。
勘違いしてはいけない。私の夢は天下統一。大陸の全てをこの手に掴まんと、冥琳と共にそう誓った。天下に轟く覇王になら、蓮華はなれない。あの娘は優しすぎる。優しくては覇王にはなれない。だけど孫呉の王になら話は違う。民を強くし、国を豊かにするような優しい王になら蓮華もなれる。蓮華の方がなれる。私はそんな王にはなれない。孫呉の王というのは私にとって足掛かりでしかない。それを踏み台にして天下という大舞台に飛ぶことが私の野望だ。母様が大切に守っていた孫呉の地は、私にとっては結局手段でしかなかった。でも、もし蓮華が王になるのなら、あの子はきっと天下なんて見ないからきっと良い孫呉の王になれる。孫呉の民にとっては私なんかよりも蓮華が王になる方がずっと良い。
でもだからと言って蓮華に安々と王の座を譲る気はない。いや、蓮華と争う気もない。あの娘が私に逆らうはずがない。
「とにかく、そんな話、もう二度と私の前にしないで。もしまたそんなことを言ったらいくらあなたでも容赦しないわよ」
「雪蓮…」
「帰って頂戴。もう疲れた」
私は冥琳から背を向けてそう言った。冥琳はそれ以上何も言うことなく、カカッと靴の音を立てながら部屋を去っていった。
「冥琳の馬鹿」
私にはもうあなたと蓮華たちしか居ないのに、どうしてあなたがそんなことを言うのよ。
蓮華SIDE
許昌から南下中であった姉様の軍を離れて、先に建業に向かい始めた私たちだったが、新しく加わることになったへれなが脚が不自由な上、馬に乗ったこともないということで、馬に乗ることが出来ず、商人の荷馬車を装い、その中に彼女と車椅子を入れて移動することになった。速度は半減するが、逆に彼女と触れ合う時間が増えたと思うことにした。
へれなと私の仲は今あまり良くなかった。最初出会った時こそとても礼儀正しく、私に好感を持って接してくれた彼女だったけど、私が自分を利用すると宣言した後は、彼女の対応はとても事務的なものへと変わってしまった。元を言えば私の態度が悪かったのだから彼女を責めることは出来ない。だけど、私とて一方的に彼女を利用していると思われたくなかった。
今思えば私の考えが浅かった。あの男が自らこの世界の物事に首を突っ込んで嵐を起こしてきた。だから私は天の世界から来た者は皆そうなのだろうと何の根拠もなく考えてしまっていたのだ。だがへれなには探すべき夫が居て、元の世界には守るべき子供たちも居た。何も分からない世界に来て自由奔放にやっていくのが人として普通のやり方であるはずがなかった。今私がやっていることは自分と何の関係もない民を国の仕事に利用していることを然程変わりなかった。謂わば彼女は完全に私の勝手が生み出した犠牲者。彼女が私の条件に頷いたのも、他に手がなかったからそうしただけであって、何も彼女が好き好んで肯定したわけではなかった。自分が彼女にしたことは提案ではなく強制だったことに気づいた時はもう遅かった。
と、そういうことに気づいた時は、
「へれな、馬車の中ばかり居て疲れてるでしょう。少し休んで行きましょうか」
「結構です。チュウボウさんはご自分の目的がお有りと存じていますから、わたしのことは気にせず急いで行きましょう」
こう私が何か気の利くことをしてあげたくても冷たく返されるだけ。決して無礼ということはない。ただその口調から感じられる温度が、最初に会った頃とはひっくり返っていた。助けてくれたお礼に受けていた信頼感を私は見事に失っていたのだった。
「蓮華さま、港が見えてきました」
結局失った信頼感を取り戻すことが出来ずに数日が経ち、長江にまで辿り着いてしまった。
江東の民として、孫呉の姫として、長江には誇りを持っている。天下の北の人たちが飲水として使う黄河は泥まみれでそのままでは飲めたものではないが、長江の蒼い水は見てるだけでも疲れた心身を癒やしてくれる。かつては江賊たちが乱舞していた長江だったが、母様の江賊討伐によって長江の江賊たちはほぼ根を絶たれた。私の隣にいる思春も、昔江賊の頭であったが母様に破られて忠誠を誓った身だった。
「へれな、ここからは江を渡ることになるわ。荒野ばかり見て疲れてるでしょう?長江の水を見たらあなたも癒やされるはずよ」
「…そうですね。判りました」
何日も乗り続けた荷馬車を降りたへれなは疲れが溜まっていることが丸分かりだった。
「へれな、船に乗ったことはある?」
「以前、湖を巡回する小さい旅客船に乗ったことがあります」
「湖は水の流れはあまりにないけど、江の下流になると結構揺れるからね。初めて乗るのなら酔うかもしれないわ。長く移動して疲れている状態では辛そうね。今日は一日ここで休んでから向かいましょう」
「しかし蓮華さま、既に予定したよりも大分遅れています。長江は越えるに半日程度ですし、休むのは渡った後でもよろしいかと」
思春が言う通り港に着いた今はまだ午前で、江を渡って建業で休んでも十分なはずだった。だけどそれは渡るのは私と思春だけだった時の話だった。
「いいえ、へれなは江を渡るのが初めてみたいだし、無理はしない方が良いわ。実際船乗りに慣れていない北側の人たちは長江の激しい流れに良く倒れると言うし、疲れた状態で無理をして船に乗ると病にもかかり易そうよ。万が一にでもそんなことになったら大変だから、少し元気をつけてから向かうことにしましょう」
思春は可否は言わなかったけど、私がへれなを贔屓していることに不満があるみたいだった。だけど少しでもへれなの歓心を買いたかった私は予定が遅れても彼女に安全を考える方を選んだ。
だけど、
「わたしは大丈夫です。早く目的地に行きましょう」
私の厚意にへれなはあまり乗り気じゃなさそうだった。
「へれな、休憩は大事よ。船酔いを経験したことのない人に半日の船渡りは大変なことよ。体が弱った所に風土病にかかる可能性だってあるし」
「わざわざわたしのことまで気遣ってくださろうとしなくても結構です。そんな気遣いをされた所で、嬉しくもなんともありません」
「…っ」
彼女は旅を始めて、ここまで直に警戒心を表す言い方をされたのがこれが初めてだったので私は少し固まった。
「貴様、自分の立場が判っていてそんなことを…」
「思春…!」
「判っているからこうしてあなた方に付いてきているつもりです。もっとも、私に拒否権なんてありませんけど」
思春が話すのを止めようとしたけどもう遅かった。
言われてしまった。
胸がぎゅっと締まってきた。
しばらくの沈黙が続いた後、私はやっと言葉を出せた。
「…判ったわ。それじゃあこのまま船を渡って、今日中に建業に着けるようにしましょう。思春、船が発つ時間を確認して頂戴」
「御意」
お辞儀をした思春が私とへれなだけを残して船の出発情報を調べるために去った後、私はへれなを見た。へれなは私から視線を逸らして私たちが来た北側の方を見ていた。
「発つ前に小規模で探索隊を組んであの荒野の周辺を探索させたわ。何か手がかりがあったらこちらを追いかけて伝えるようにと言っておいた」
「でも予定よりも遅くここに来ているのに何も聞いていないということは…チョイさんは見つかっていないんですね」
「…ええ、もしかすると、私たちが思ってたより遠くへ離れてしまったのかもしれないわ」
銅鏡の光という不可思議な方法でここへ来たというのだ。あの中で離れたというのならどこへ消えたのか私では想像もつかなかった。少なくともあの近くで見つかっていないことが良い情報ではなかった。まだ楽観的に見て死体も見つかってはいないわけだけど、冗談でもそういう事を言う状況ではなかった。
「以前北郷一刀がこの世界に居たと言ったけれど、実は私が洛陽を去る時は彼も重態に陥っていたわ。もう何日も目を覚ましていなかったそうだった」
「……」
すばらしいわ、蓮華。どうして今その事を言ったの?それを言って一体何が得られたの?彼女にあなたがもうこの世界で行く宛もない独りの身だから黙って従って置きなさいって言いたかったの?自分のことだけどいっぺん死んだ方が良いんじゃないかしら。
「ほ、ほら。せっかくだから、船に乗る前に長江を見物して行きましょう。いざ船に乗ったら船酔いできっと見物なんて出来ないから。ほら、車椅子、押してあげる」
私はそう言って車椅子の取っ手を握ろうとしたけど、先に車椅子が勝手に前に動き出した。へれな自分の両手で車輪を掴み回し始めたのだった。
「自分でも十分しごけます。車椅子に乗ってるからと言って、一人じゃ何も出来ないわけではありません」
へれなは固い口調で私に言って前へ車椅子を押し始めた。私には判った。彼女は強がっているだけだった。良く知らない人を相手にしている時、足元を見られんと強がって見せるのは私も良くすることだった。そんな私だから解る。今の彼女は完全に私に対して心の壁を張っていた。
私は彼女を一方的に利用するつもりはない。少なくとも、一緒に居る間は仲良くしていたいし、友達になりたいと思っていた。だからそんな彼女の態度が尚更深く胸に刺さった。
船に乗って一食頃も経たずに、案の定へれなは船酔いで船室で寝込んでしまった。わざわざ金を使って彼女用の個室を用意してやって、その隣の部屋に私と思春は二人で使っていた。
「どうして私はあの時あんな風に言ったのかしら。考えても見なさい。あの時『あなたのことも信じてあげるし、夫を探すのも手伝ってあげる。それまではここに居ながらあなたが来た世界のことをもっと教えてちょうだい』みたいに言ったら彼女も快く引き受けてくれただろうし更に好感度も上がったでしょうに、一体何の魔が差して私はあんな強制的な態度を取ってあんなに優しかった彼女をあんな固まった態度を取るようにさせてしまったの?」
「……」
愚痴っていた。他にすることがなくて部下の前で自分の態度に関して愚痴っていた。そしていくら愚痴った所で何も変わることはなく、ただ自分が惨めに思えるだけと判っていて更に自分が惨めになって愚痴っていた。何も建設的な解決案も見つからない負の連鎖だった。
「そして気づいていたら私、彼女にあなたが当てに思う人は皆消えたか重態だって言ってるじゃない。彼女は家族も友達も皆失って一人になってるのに私はそんな彼女を利用すると堂々を宣言してる。これって完全に袁術が姉様にやったことと一緒でしょう?いえ、ある意味袁術以下よ。姉様には私たちが居たもの。私は彼女に出会って一日も経たないうちに命の恩人から袁術並の相手に成り下がったわけ。人としてこれ以下に人との触れ合いが出来ない者は居ないはずよ」
「……」
船室の壁は板一枚だけだったので大声で話すと隣の部屋に素通りだったけど、船酔いで倒れてるへれなには恐らく聞こえていないはずだった。
思春は無言のまま私の愚痴を聞いていた。もしかしたら聞いていないのかもしれない。どうでも良かった。どうせ私も別に彼女に言っているわけではなかった。今はただ自分の愚かさを自ら戒めたい気持ちだった。
「…ねえ、思春。どうすればいいと思う?」
「…私には判りません」
「まあ、あなたも私以上に人との触れ合いは苦手だからね。こういうことなら明命も連れて来れば…」
「そうではありません。私はどうして蓮華さまがそこまであの女の歓心を買おうとするのか判りません」
「思春?どうしてってそれは…」
「出会って数日も経たない相手です。いえ、出会って早々蓮華さまはあの女に既に心を開かれました。まるであの奇才な男の時と同じです。いつもはあんなに警戒心深い蓮華さまがこうもあっさり人を信じてしまう理由が私には理解しかねます」
「……知りたいの?私は何故彼らに気遣うのか」
連合軍の時も思春に同じことを聞かれていた。何故出会ってこともないあんな男を信用できるのかと。私は感だと答えた。だけど今回は違った。
「思春、私は誰?」
「…?蓮華さまは蓮華さまです。孫呉の姫であり、孫策さまの妹であり…」
「そう、私は姉様の妹。それが今の私の立場よ。天下に置いて、私は重要な人間じゃないわ。ただ英雄、孫伯符の妹。江東の虎の名を継ぐのは私ではなく姉様。私はせいぜい、姉様に万が一何か合った場合のための次善策でしかない。少なくとも私たち以外の人は皆そう思う。私は重要じゃないわ」
なのにこの二人は違った。姉様ではなく、私に注目した。
「私が私や姉様に近づこうとする人間たちを警戒する理由はただ一つよ。孫呉の、姉様の願望を叶うことの邪魔にならないため。私を利用して姉様に接近しようとする輩が居てはならないから。だから私は常に身の回りを固くして守りの姿勢に入っていた。だけどこの人たちは姉様ではなく私に注目している。そして姉様が死ぬという物騒なことも構わず口にした。だから私は彼女の話をもっと聞きたいのよ。例えそれで私の身に何かがあっても、孫呉には姉様が居るし、シャオも居る」
「我々同士の争いを引き起こすための計略なのかも知りません」
「判っているわ。私もその手になんて乗るつもりはない。だけどへれなも、あの男も、私にその事を言った時至極当然かのように言っていた。そうなることが…姉様が死んで私がその跡を継ぐのが当たり前なように…。もし彼女やあの男が言うことが本当なら、私は準備していなければならないし、そのためには彼らともっとお近づきにならなければならない。それが孫呉のためだと私は思っているわ」
「しかし、蓮華さまのそんなお考えが万が一にでも雪蓮さまや冥琳さまに曲解されてしまったら…」
「私は姉様と争うつもりは毛頭もないわ。もしそんなことになってしまうなら、私は孫呉のためにも自害する覚悟だってある」
「……」
「だけど今はやるべきことがある。そのためにもへれなとの関係を取り戻す必要がある。だけど…」
結局またその話に戻って来る。船酔いはないはずなのに頭がクラクラし始めた。
「それが蓮華さまの本気であれば、あの女にもそんな蓮華さまの考えを何の変哲もなく伝えるべきでしょう。そして蓮華さまが袁術のように、あの女のことをただの都合の良い道具として考えているわけではなく、己の願望に付き合って欲しい同伴者であることを示すべきです」
「でもどうやって……」
「先ずは会話しなければ何も始まりません」
そう言った思春は袋を一つ私に手渡した。
「これは?」
「生姜です。昔から船酔いを治す薬として船人たちが良く使っていました」
「…ありがとう、思春」
「言ったはずです。 あなた様と黄泉路にまでもお供いたしますと。蓮華さまのお望みが私の望みです」
「うん。行ってくるわね」
思春からもらった生姜袋を受け取って私は船室を出た。
<作者からの言葉>
今日はとりあえずはここまで。
書いたばかりでまだ推敲が出来ていないので間違ってる所があるかもしれません。失礼します。
今回は前回作者のスペースで書いたことらを作中に明らかにしてみました。良く考えるとこういう話は作中に書いておくべきであって、解説で書くのはアレですね。下手な書き方です。
公式の設定を探してる所で気になる設定を見つけました。真恋姫†無双の呉の設定を行くと、思春、明命、亞莎、この三人を雪蓮が探して家臣に加えたとなっているんですよね。
思春の場合河賊の時に合流、明命は黄巾党の討伐時に加わったことになっているのですが、この二人が軟禁中の蓮華の護衛についていたということはこの二人は少なくとも孫堅さんが生きている時に雪蓮に拾われたということ。私はこの二人を拾ったのは孫堅さんだと思っていたのに、こうなると真恋姫†無双の世界で孫堅さんが黄巾の乱が起こる時まだ生きていたことになります。でも呉√を見ると、黄巾の乱はちゃんと一刀が来た後に勃発したことになってるんですよね。これって設定ミスですかね。そもそも思春はともかく明命は本当に登場が奇妙なんですよね。明命の初登場は蓮華と遭遇する時なんですけど、皆さんも一度見に行ってみると解ると思いますが、すごく前フリもなく現れてセリフを吐いてます。その寸前まあで蓮華と思春しか話に出ていなかったのにどっから出てきたって感じです。その上黄巾の乱の時に孫策に拾われたという設定は完全に噛み合いません。真恋姫†無双の設定ガバガバじゃないですかやだー。亞莎に至ってはアレ見つけたの蓮華さまですからね。アニメ版にもそういうことになってますし。
前回黄巾の乱の時孫堅はもう死んでたと書いたのにこんなふざけた公式見つけてしまったので愚痴ってみました。
愚痴というと今回蓮華さまが凄い愚痴ってます。蓮華さまが愚痴ってることは全て前回私が蓮華さまの態度に関して思ったことです。自分で書いておいて何言ってるのか判らないと思いますが、あの時の作者の中の蓮華さまはあんな風にしてたので仕方がありません。多分相手があの一刀の友人だからそうなったのだと思います。遠くに離れていても、倒れて死にかけていても、この一刀は周りの人に今日も迷惑かけています(笑)。
思春さんがちょっと喋ってます。思春さん別に蓮華さまだからと言って言う時に優しくはないんですよね。無印の思春は蓮華さまに優しかったけど、真恋姫の思春は蓮華さまの前でもツンツンしまくりです。
生姜に関してはネットで見つけたので本当にそんな効果があるかは判りません。英雄伝説Vに見ると、船酔いに胡椒か唐辛子の粉が効くとか言っていますけどネットで調べてもそういう話は出なかったので恐らくでっち上げかと。作者は船に乗ったことがないので船酔いとかは良く判りません。ただ長江は流れが結構激しいらしく、赤壁の時も北側で船に乗ったことのない兵士たちが皆苦労したとあったのでこういう感じだっただろうと思いました。
<コメント返しのコーナー>
前回コメントの中で醤油関する話は省きます。
kazo さん>>それもうちょっとかかりそうなんですよね。やっぱこれ前々から書きたかったことなので話したいことがいっぱいです。
アルヤ さん>>原作の蓮華さまは成長したというかせざるを得なかったと言うべきでしょうかね。そして蓮華さまの王位継承は冥琳の過労死という貢献で成り立ったところもありますから…
未奈兎 さん>>それはまるで良い雪蓮さまとは死んだ雪蓮さまのことだ、と言っているみたいですね(笑)
ケフカ・パラッツォ さん>>一方この頃一刀様はまだ洛陽燃やして気絶中です。そしてこっから更にチョイさんが見つかるまで数ヶ月かかります。
山県阿波守景勝 さん>>歪まない。というかこの蓮華さまは歪まないで欲しいです。
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長くなったので分割していきます。 もうちょっと昔みたいに早く書いて分量は短めにする方向に行きたいですね。 |
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コメント | ||
人付き合いって大切ですよね。でもこういう苦悩が人を成長させていくので楽しみです。……設定ミスや時系列の間違いはだ、誰にでもありますよ。(山県阿波守景勝) ほうほう、そうだったのか。じゃあ、まだ風たちも一緒じゃないのね。いやー、楽しみだわ(ケフカ・パラッツォ) 過労死・・・・・・あれ?肺の病が原因じゃ?(アルヤ) この話が最悪レベルに噛み合わない感覚、既眼感感じるなと思ったら、は覇王様が一刀ちゃんにどう触れていいかわかんない時・・・そんな感じに見えた、何が言いたいかって冥琳に疑われて内心自分死ねばいいのにって言ってる蓮華がめっちゃ心配(未奈兎) |
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