〜少年が望んだ世界と力〜
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前書き

 

ARX-7 アーバレスト「大変お待たせしました。最新話です!」

 

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街で買い物をし、アルフと連絡を取り合っている最中に突然街に結界が張られた。

 

「なんでこんな昼間に結界が!シグナム達との次の戦闘じゃ夜で、管理局が張るはず!アポロン、この結界はミッドとベルカのどっちの結界だ!?」

 

「解析の結果、この結界は古代ベルカ式です」

 

「本当にどうなってるんだ。くそっ!」

 

「どうしますか、マスター?」

 

「まずは周辺の索敵だ」

 

本来結界が張られる日と時間帯が違うため驚きながらもアポロンにこの結界がミッドチルダか古代ベルカのどちらなのか尋ねると解析した結果、古代ベルカ式だと告げるアポロン。

俺が把握している物語の内容が異なっているため戸惑いを隠せない。

 

『KAMEN RIDE』

 

「変身!」

 

『PHOENIX!』

 

『MOBILE RIDE!EWAC JEGAN! GUNDAM SADALSUUD! GUNDAM SADALSUUD TYPE-F!』

 

フェニックスに変身して直ぐに周辺の状況を確認するために索敵を行うため以前アースラ艦上で警戒担当していたサダルスードFにフェイト達の引っ越しの際に通信関係の作業に参加したサダルスード、そして「機動戦士ガンダムUC episode7」に登場し「UC-MSV」に分類される宇宙世紀0096時代にマイナーチェンジされたジェガンに両肩部にかかる程大型化した頭部に右前腕部にカメラユニットと左前腕部にレーザー通信装置を備えたセンサーユニットを装備した偵察仕様機「RGM-89DEW EWACジェガン」の3機を召喚する。

これらの機体を召喚した理由は結界内という遮断された空間で通常の偵察機ではジェットエンジンやローター、スラスターの音で先に偵察機の方が発見される恐れがあるがサダルスード、サダルスードFのGNドライヴなら音で気づかれることなく移動することが出来るからだ。

 

「各機、これよりこの結界内での周辺索敵を行ってくれ。索敵場所はジェガンがこの周囲で一番高いビルの屋上、サダルスードは東に600m移動し、そこで一番高いビルの屋上。TYPE-Fは西に600m移動し、同じく一番高いビルの屋上で配置完了次第索敵してほしい。またTYPE-Fは西に移動する前にジェガンを屋上まで送り届けてくれ」

 

「了解したよ」

 

「了解」

 

「了解しました!」

 

俺が指示を出すと3機はすぐに行動を開始する。

サダルスードは東に移動し、サダルスードFはEWACジェガンの背中を掴むと上昇してていく。

彼らからの索敵報告をしばらく待つ。

 

『こちらTYPE-F、前方にて生体反応を感知。数は2つだ』

 

『こちらもセンサーで新たな生体反応及び熱反応を感知。それぞれ別の方向からTYPE-Fが感知した反応の方に向かっている模様です。なお、2つの反応を除くと以前遭遇した小型MSの反応です』

 

「EWAC、そこからTYPE-Fが感知した相手をカメラで捉えることは出来るか?」

 

『やってみます』

 

指示を出して約2分後にサダルスード、サダルスードFからの報告を受けて2つの反応が気になりEWACジェガンにカメラで捉えられるか尋ね、報告を待つ。

 

『目標を捉えました!目標は女性2名、1人は上空で滞空中、もう1人はビルの屋上にいます!2人とも対面しているようです』

 

「EWAC、映像をこっちに送れ」

 

『了解!』

 

EWACジェガンから女性が2人いると報告を受ける。詳細を確認するために映像を送るよう指示を出すと直ぐにリアルタイム映像が送られ、フェニックスドライバーの映写機能を使って地面に映し出された。

 

「な!?リンディ提督!?」

 

映像を見て俺は自分の眼を疑った。

映像には本来戦闘に参加しないはずのリンディ提督がシグナムと共に映っていたからだ。

それもこの雰囲気からして戦闘する気満々だ。

流石に危険だと思った俺は走り出した。

そして走りながら万が一に備えてカードケースからカードを引き抜いていく。

 

三人称Side

市街地で魔力の反応を掴んだシグナムはヴィータ達を待ちながら周辺を警戒しつつ、魔力を持っている人物を探して空中から街を見渡している。

 

「ああ、貴女が彼女達のリーダーよね?」

 

シグナムが周囲を見渡していると背後から声を掛けられ振り返る。

シグナムが振り返ると迎えのビルの屋上の物陰からリンディ提督が現れた。

 

「ちょっとお話、いいかしら?」

 

「話?」

 

「闇の書のシステムの一部、自らの意思と実体を持った無限再生プログラム、守護騎士『ヴォルケンリッター』」

 

「・・・」

 

デバイスの待機状態であろうカードを構えながらシグナムに話を持ち掛けるリンディ提督にシグナムは僅かに疑問に思いながらも警戒を続ける。

リンディ提督が自分達のことを知っているとシグナムの表情に険しさが増す。

 

「貴方達は闇の書をどうするつもりで蒐集を続けているの?」

 

「我らには我らの目的と理由があります。貴女に答える理由もない」

 

「私が11年前、暴走した闇の書に家族を殺された人間だとしても?」

 

「あっ・・・」

 

リンディ提督の言葉を聞いて、シグナムは言葉を詰まらせた。

シグナムを見る目が先程と比べると僅かに違うリンディ提督、闇の書が原因で命を奪われ、その人物の遺族が自身の目の前にいることでシグナムの表情は強張り、額には僅かに汗を?いている。

 

<Schwalbe fliegen claymore!>

 

「!?」

 

「おおおおぉっ!」

 

リンディ提督の言葉を聞いてシグナムが固まっていると聞き慣れたデバイス音声が聞こえ、視線を向けると増援として駆けつけたヴィータがソフトボールのボール程の大きさの鉄球をグラーフアイゼンで叩きつけた。

シュワルベフリーゲンのバリエーションと考えられるヴィータの射撃魔法「シュワルベフリーゲンクレイモア」がリンディ提督のいるビルの屋上に着弾、激しい爆発を起こし、爆風と熱が広範囲に広がる。

瓦礫が散り、爆煙でリンディ提督の姿が見えなくなる。

 

「シグナム!何ボーッとしてやがる!」

 

「ああ・・・、すまない」

 

目標を目の前にしておきながら何もせずにいたシグナムを叱咤するヴィータにシグナムは少々戸惑いながらも謝る。

シグナムがヴィータに視線を向けていると爆煙の中から緑色の光が飛び出す。

緑色の光が消え、そこからリンディ提督が姿を現し、近くのビルの屋上に退避した。

ヴィータの攻撃を受けたが外傷はなく、衣服に僅かな汚れがついている程度だった。

リンディ提督はヴィータ達に応戦するためデバイスを起動、待機状態だったカードが杖型のデバイス「デュランダル」へと姿を変え、リンディ提督はデュランダルを構える。

しかし周辺には既にシグナム、ヴィータ、ザフィーラだけでなくガンイーグル、ガンチョッパーズもリンディを包囲している。

 

「これはちょっと、不味いかしら?」

 

<No ma'am>

 

「え?」

 

不利な状況下であることを口にするリンディをデュランダルが否定すると疑問の声を漏らす。

リンディがまだ気づいていないようだがデュランダルは既に気づいていた。

 

ゴォォォォォ

 

「なんだ、この音は?」

 

『ATTACK RIDE! LAUNCHER!RADAR!』

 

『LAUNCHER ON! RADAR ON!』

 

結界内に聞こえてくる音にシグナムが警戒すると今度は機械音声が響き渡る。

間もなくして5発のミサイルがシグナム達に向かって飛翔してくる。

 

「「「っ!」」」

 

「ミサイルだ!」

 

ミサイルの接近に気づき、ガンイーグルが叫ぶとすぐにエアリアルビームライフルで迎撃し、ガンチョッパーズもビームガトリングガンで迎撃を行うがミサイルには命中せず、シグナム、ヴィータ、ザフィーラに迫る。

ミサイルが近づいてくるとシグナム達は散開してミサイルを躱すがシグナムとザフィーラには2本、ヴィータには1本のミサイルがシグナム達を追尾してくる。

 

「はあっ!」

 

「はっ!つぁっ!今のは!」

 

「あいつか!ちっ!」

 

追尾してくるミサイルをザフィーラはシールドを展開して正面から防ぎ、シグナムは向かって来るミサイルを1本ずつレヴァンティンで斬り、ヴィータは誘導弾を放ち、ミサイルを迎撃した。

ミサイルを迎撃しながら先程の機械音声に聞き覚えのあったシグナムとヴィータは相手の正体を把握し、ミサイルが飛翔してきた方向に視線を向ける。

その方向から右腕のロケットモジュールを使って仮面ライダーフォーゼ、否、正確にはフォーゼにKRしたフェニックスが飛翔してくる。

 

 

健悟SIde

色々準備を終わらせた俺はフォーゼにKR後、ARでロケットモジュールを装備、リンディ提督の援護に向かった。

シグナム達に接近しつつ、ARでランチャーモジュールとレーダーモジュールを装備し、レーダーでロックオン、シグナム達に牽制目的でランチャーのミサイルを発射した。

ミサイルを放って数秒後に爆発が見えた。

ミサイルを迎撃したシグナム達の視線がこっちに向き、シグナム達に目視でも確認出来る距離に近づいた時、俺は軌道を上に変えて上昇していく。

上昇しながらほぼヴィータの真下になるように調整する。

 

『KAMEN RIDE!』

 

「変身!」

 

『KIVA!』

 

修正が完了すると上昇しながらドライバーにKRのカードを入れてキバに変身するとロケットモジュールがなくなり落下していく。

 

『FORM RIDE!KIBA! DOGGA FORM!』

 

「ドッガハンマー!」

 

『ATTACK RIDE! DOGGA HAMMER!』

 

空中で落下しながらドッガフォームにフォームチェンジしドッガハンマーを装備する。

落下速度にドッガフォームの重量が加わって更に加速、修正した通りヴィータに向かって落下し、落下しながらドッガハンマーを振り上げ、降り下ろす。

 

「あっ!ぐっ!」

 

避けることなくヴィータはグラーフアイゼンでドッガハンマーに反撃してくる。

 

「お、重ぇっ!うわあああっ!」

 

ヴィータはドッガハンマーを弾き返そうとしたが重力落下とドッガフォームの重さ、パワーに負け、叩き落とされる。

地面に向かって落下していくヴィータだが空中で体勢を立て直し、再び飛翔する。

 

『KAMEN RIDE!』

 

「変身!」

 

『DOUBLE!』

 

ヴィータを叩き落とした俺はケースからカードを抜き、ドライバーに装填、地面まであと僅かというところでWにKRしたことで風が吹き、落下速度が抑えられて地面にゆっくりと着地する。

周辺には地上で待機、もしくは警戒していたキャプテン達がいた。

 

「さぁ!お前達の罪を数えろ!」

 

「カッコつけてる所でいただきだぜ!どわあああっ!」

 

俺がWの決め台詞とポーズを取っていると俺に隙が生まれたと思ったザッパーザクはFZマシンガンを向けた時、別の方向から放たれたビームがザッパーザクの周辺に着弾する。

 

「なんだ!?」

 

「射撃。しかしセンサーに反応がない。かなりの長距離射撃だ」

 

突然のビーム攻撃にゼロが驚き、キャプテンはセンサー類で確認してすぐに長距離狙撃だと判断した。

ここに来る前に街に配備させたデュナメスによる狙撃だ。

デュナメスが援護してくれた隙にFRを取り出しドライバーに入れる。

 

『FORM RIDE! DOUUBLE!FANG JOKER FORM!』

 

『FANG! JOKER!』

 

「グワウッ!」

 

「ぬぅ!」

 

FRで「仮面ライダーW ファングジョーカーフォーム」にフォームチェンジ、獣の如くザフィーラに襲い掛かる。

ザフィーラに飛び掛かり、地面を3回転がって投げ飛ばす。

 

『ATTACK RIDE! ARM FANG!』

 

『ARM FANG!』

 

「はあっ!」

 

ザフィーラを投げ飛ばしてすぐに体を起こした俺はカードを引き抜いてドライバーに装填、AR「アームファング」を発動させたことで右上腕に「アームセイバー」が装備された。

アームセイバーの装備を確認してザフィーラに向かっていき、斬りかかる。

最初の一振りは躱され、続けて斬りかかるがこれも躱される。

アームセイバーを躱されたため、ザフィーラの頭部を狙って右脚からのハイキックを繰り出すがザフィーラの左腕でガードされてしまう。

 

「でゃああああ!!」

 

俺のハイキックを防いだザフィーラは右腕を振り上げ、すかさず反撃してきた。

振り下ろされる拳を後ろに跳躍して躱す。

離れてすぐに反撃に移り、ザフィーラに急接近しアームセイバーを振るう。

しかし、俺とザフィーラの間に割り込んだシグナムがレヴァンティンでアームセイバーを防いだ。

 

「私達を忘れてもらっては困る。はああっ!」

 

レヴァンティンでアームファングを押し返され、今度はこっちから仕掛けようとしたがザフィーラが接近し打撃攻撃繰り出してくる。

 

「ちっ!とりゃああっ!」

 

「ぐっ!」

 

ザフィーラの打撃攻撃をギリギリで躱して反撃に移り、右脚からのミドルキックを出し、ザフィーラを蹴り飛ばした。

 

「ザフィーラ!」

 

俺がザフィーラを蹴り飛ばすと援護しようと爆熱丸達が接近してくる。

 

『ATTACK RIDE! SHOULDER FANG!』

 

カードケースに手を伸ばして引き抜き、ARで今度は右肩に着脱可能な刃「ショルダーセイバー」が装備される。

狙いを定め、近づいてくる爆熱丸達に投げ飛ばす。

 

『うわあああっ!』

 

投げたショルダーセイバーは爆熱丸達を斬りつけ、ブーメランのように俺の元に戻ってきた。

 

『フェニックス、4時方向から新たな反応を確認。そちらに向かっています』

 

「増援?」

 

新たな増援を感知したサダルスードから通信を受ける。

一体誰が来るんだ?

この場にいないのとすると夏候惇、夏侯淵、孫尚香、まさかガンパンツァーじゃないだろうな。

報告を受けて誰が来るのかを考えているとバイクの走る音が聞こえ、その方向に俺だけでなくシグナム達も全員が視線を向ける。

 

「呂布!」

 

新たに現れたのはこの前戦いで行方を眩ました呂布と貂蝉だった。

こいつらの登場に俺だけでなく劉備やキャプテン達SDガンダム組は身構えている。

 

「てめぇ!俺達の邪魔をしに来たのかよ!」

 

「貴様らの相手をするために来たのではない。・・・そやつがお前達の目的を害する者か」

 

張飛の問いに対して否定すると呂布は俺に視線を向ける。

だが、劉備達と敵対しないのに何故ここに来た?

そんで何で俺を見る?

もの凄く嫌な予感が・・・。

 

「ふんっ!」

 

「うわっ!」

 

俺を見ていた呂布は突然に俺に向かってくると槍を振り下ろし、俺は咄嗟にバックステップで後退して躱した。

 

「呂布、どういうつもりだ!俺達に加勢するのか?」

 

「勘違いするな劉備。俺は貴様達に加勢するのではない」

 

呂布の突然の行動に驚きながらも劉備が呂布に加勢するのかと尋ねるが呂布は否定した。

ならなんで俺だけに攻撃するんだこいつ?

 

「あの娘に・・・借りを返す。それだけだ」

 

あの娘ってはやてのことか?

おいおいはやて、一体こいつに何をしたんだ?

まさかまた拾って家に招いたのか?

つか呂布、結局それって遠回しに劉備達に加勢するってことじゃねえか!

 

「さぁ、俺の魂を楽しませてみろ!・・・魂ぃいいいいいいい!」

 

呂布は叫び武器を振るってくる。

アームセイバーで防ぐがそれに連続で攻撃をしてくる。

中々に速いし力もある。

このままだと押し切られる。

 

『FORM RIDE! DOUUBLE HEAT METAL FORM!』

 

『HEAT! METAL!』

 

『ATTACK RIDE! METAL SHAFT!』

 

一度距離をとってFRを取り出してドライバーに装填、単純な戦闘能力ならファングジョーカーが勝っているが槍に対処するためにこっちも似た武器を持つヒートメタルにフォームチェンジしメタルシャフトを装備して呂布の槍を受け止め、弾き返す。

 

「おいおい、冗談キツイぞ。ここまで相手が増えるなんてこっちは想定外だ」

 

シグナム達を見ながら愚痴を零し、カードケースに手を伸ばし、カードを取る。

 

「でも全員ちゃんと相手を用意してやる。フェアにやろうぜ?」

 

『RANGER RIDE! WOLZARD FIRE!MAGI MOTHER!』

 

『KAMEN RIDE!G3-X!KNIGHT!ZOLDA!RAIA!KAIXA!PSYGA!ORGA! RIOTROOPERS! LEANGLE!CHALICE!SASWORD!IXA!DECADE!ACCEL!』

 

『KAMEN FORM RIDE! GARREN JACK FORM!』

 

『ABUSORB QUEEN!FUSION JACK』

 

抜き取った約20枚のカードを連続で装填していきトリガーを引く。

これまで多くの戦闘に参加したG3-X、ナイト、ゾルダ、ライア、サイガ、オーガ、ライオトルーパー、レンゲル、サソード、イクサ、ディケイド、アクセルに今回は新たに前にアリサも変身した「仮面ライダー剣」の世界の仮面ライダーでBOARDが開発したライダーシステムの1号機、ブレイドに変身する主人公の先輩である「橘朔也」が変身する「仮面ライダーギャレン」、ブレイドの世界の特殊な存在がハートの2のラウズカード「ヒューマンアンデッド」を使い、擬態した人物「相川始」が変身する「仮面ライダーカリス」の18名の仮面ライダーに加え、「魔法戦隊マジレンジャー」に登場したマジレンジャー達の両親、父親である「小津勇」が変身する「ウルザードファイヤー」、母親である「小津深雪」が変身する「マジマザー」を召喚した。

ちなみに本来フォームチェンジした状態でも召喚できるはずなんだが今回ギャレンは何故か通常状態で召喚され、召喚してすぐにラウズアブゾーバーのトレイを開いてカード取り、ダイヤのQを入れ、ダイヤのJをラウズアブゾーバーにラウズし、ジャックフォームにへとフォームチェンジする。

 

「何!?」

 

「またぞろぞろと出しやがって!」

 

「猛る烈火のエレメント!天空勇者!ウルザードファイヤー!」

 

「煌く氷のエレメント!白の魔法使い!マジマザー!」

 

「Lte`s game begun」

 

「その命、神に返しなさい」

 

「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ」

 

「さぁ!振り切るぜ!」

 

「全員、交戦開始!派手に頼む」

 

『はっ!』

 

俺の召喚を初めて見て驚く呂布、警戒を強めたヴィータ達に構うことなくウルザードファイヤー、マジマザー、サイガ、アクセル、ディケイド、イクサが名乗り、彼らのお決まりの台詞を聞いてから指示を出すと全員が一斉に駆け出し、サイガとギャレンは空に上がる。

最初に攻撃を仕掛けたのはサイガだ。

サイガはフライングアタッカーをブースターライフルモードにし、ライフルモードによる連射でガンイーグルにフォトンブラッド弾を連射する。

 

「うあっ!この野郎!」

 

放たれたフォトンブラッド弾を右に躱し、ガンイーグルのいた場所をサイガが通り過ぎるとガンイーグルはサイガの背中を狙ってエアリアルビームライフルを数発放つ。

 

「HA!」

 

だが、サイガは左にバレルロールしながら後方から飛んでくるビームを全て躱し、ガンイーグルを方を向き空中で停止してガンイーグルを見る。

 

「Come on.If you can follow.(きたまえ。ついて来れるならね)」

 

ガンイーグルを挑発する台詞を言い、サイガは高度を上げていく。

 

「な!言ってくれるじゃねぇか!ついてってやるぜ!」

 

サイガの挑発に乗ったガンイーグルもサイガを追って上昇していく。

 

「各機、攻撃開始!」

 

『攻撃します!』

 

編隊を組んで飛行しているガンチョッパー達は隊列を崩さずにギャレンJにビームガトリングを一斉に放つ。

放たれたビームの雨をギャレンJは急速上昇して回避する。

ガンチョッパーの攻撃を躱すとギャレンJはギャレンラウザーのトレイを開き、ラウズカードを2枚引き抜きトレイを閉じると引き抜いた2枚のカードを連続でラウズしていく。

 

『RAPID』

 

『FIRE』

 

ラウズしたことでラピットとファイヤの力が解放されギャレンラウザーから火炎弾が連射される。

 

「各機、回避!」

 

ギャレンJから火炎弾を撃たれ一番機の指示で全機が散開して躱した。

 

「はあっ!」

 

「うああっ!」

 

ガンチョッパー達が広がって回避するとギャレンJは5番機に接近しギャレンラウザー下部に銃剣となっている剣で5番機を斬る。

斬られたことでバランスを崩すした5番機にギャレンJは火炎弾を撃ち、早々にガンチョッパーの一機を撃墜した。

他のガンチョッパー達はギャレンJにビームガトリングを放つ。

多数の方向から飛んでくるビームをギャレンJはギリギリで躱しながらガンチョッパー達に火炎弾を撃って反撃を行う。

 

「ガンイーグル!ガンチョッパーズ!・・・っ!」

 

ガンイーグルとガンチョッパーズを心配するキャプテンだが、自分に近づいてくる相手に気付き、視線を向ける。

キャプテンは自分に近づいてくる相手、ディケイドを見ると一層警戒を強める。

キャプテンが警戒すると歩いて近づいて来ていたディケイドは走り出し、キャプテンに殴りかかる。

ディケイドの攻撃をキャプテンは躱す。

躱されたディケイドは振り返りながら左手からの裏拳を出すがキャプテンに左腕で防がれ、今度は右足を軸にして右回りに回転し、キャプテンの頭部を狙って左足からの回し蹴りを繰り出すが姿勢を引くして躱された。

しかしディケイドはまだ攻撃の手を緩めず、回し蹴りを躱されると一歩踏み出して前に出て前蹴りを出した。

 

「くっ!」

 

ディケイドの連続攻撃を躱すことが出来なくなったキャプテンの腹部に前蹴りが命中してキャプテンが後方に下がる。

距離が離れるとディケイドは再びキャプテンに接近し、パンチやキックを繰り出していく。

 

「キャプテン!」

 

「待ってろキャプテン!今助ける!・・・!!」

 

ディケイドと交戦に入ったキャプテンを援護しようとするゼロと爆熱丸の前にウルザードファイヤーとマジマザーが立つ。

ウルザードファイヤーは左手に持つ盾「ジャガンシールド」から収められている剣「ウルサーベル」を引き抜き、マジマザーは魔法の杖「ワイド」を構えるとウルザードファイヤーはゼロ、マジマザーは爆熱丸に向かって行く。

 

「!こいつも騎士か!くっ!」

 

振るわれるウルサーベルに対してゼロはヴァトラスソードを取り、ウルサーベルを受け止める。

しかし、ウルザードファイヤーの力に負けて弾かれ、ウルサーベルを今度は右から横に振るわれるがゼロはプリティス・シールドでウルサーベルを防ぐ。

ウルサーベルを防ぐとゼロもヴァトラスソードを振るい反撃に出るが、ゼロと同じようにウルザードファイヤーにジャガンシールドで防がれた。

互いに剣を盾で防ぎ合い、時にカチカチと金属同士が当たる音が聞こえ小さな火花も散っている。

 

「はっ!やっ!」

 

「ぬぅ!あの姿、女性か!正直やりづらいぞ」

 

マジマザーはワイドを振るい爆熱丸に攻撃するが爆熱丸は五星剣で防いでいる。

マジマザーと戦っている爆熱丸だが、マジマザーの姿が女性のせいで戦いにくそうにしている。

 

「マジ・マジュナ!」

 

「ぬお!な、なんだこれは!?さ、寒っ!」

 

一方でマジマザーは容赦することなく強力な冷気を放って敵を凍りつかせ粉砕するマジマザーの魔法「マジ・マジュナ」を放ち、冷気を受けて爆熱丸が寒がる。

同時に爆熱丸の身体の所々が少しずつ凍り始めていく。

 

「ぬお!?凍ってきてるぞ!!」

 

「はっ!」

 

「おっ!まだまだぁ!」

 

身体が凍りついてきていることに驚いている爆熱丸にマジマザーはワイドを振り下ろし攻撃するが爆熱丸は五星剣を交差さけて受け止める。

ワイドを押し返し、五聖剣之道を振るうがマジマザーにはバックステップで躱される。

逃げるマジマザーを追い、五聖剣之武でも斬りかかる。

別に視線を向けるとG3-X、ゾルダ、サソード、そして5人のライオトルーパーがザッパーザク達の相手として彼らの前に立ち並ぶ。

 

「ああん?俺様達とやろうってぇのか?」

 

「上等だ。ガンダムとかじゃないなら俺達の方が有利・・・」

 

『SHOOT VENT』

 

相手がロボット系でないと見るとザッパーザクとグラップラーグフはライダー達を軽視しているとゾルダがマグナバイザーを取り、左手でカードデッキからカードを引き抜く。

カードをマグナバイザーに入れ、シュートベントでギガランチャーを装備するとザッパーザク達は固まった。

 

「あ、ちょっとタンマ・・・」

 

「ふんっ!」

 

『ほわああああっ!!』

 

ザッパーザクが待つように言うが無論待つことなくゾルダはギガランチャーを放つ。

ゾルダが先制攻撃を行うとG3-X、サソード、ライオトルーパー達が一気に近づき、攻撃を開始する。

 

「ふっ!つぁ!」

 

「ぼっ!ぐぼっ!」

 

ザッパーザクに近づいたG3-Xは最初に右からのパンチを繰り出し、続けて左からのパンチを胴体に喰らわす。

 

「ふっ!はああああっ!」

 

「うおうおうおうお!?」

 

「ふぁあっ!」

 

「ぬわあああ!うごっ!」

 

続いて両手でザッパーザクの両肩を掴み、そのまま右に移動し10m程移動するとザッパーザクを投げ飛ばす。

投げ飛ばされたザッパーザクは地面に滑りながらうつ伏せの状態で着地した。

 

「あいたたた。こいつでも食らえ!」

 

「うあああっ!」

 

起き上がったザッパーザクはFZマシンガンを乱射、数発の銃弾を受けてG3-Xは左膝を地面に着いた。

 

「どうだ!俺様の強さを思い知ったかぁ!はーはははっ!」

 

ザッパーザクが調子に乗っているとG3-Xは右足のGM-01を取り、膝をついた状態で発砲する。

 

「あだっ!」

 

GM-01の弾が命中し、FZマシンガンの一丁を弾き飛ばす。

ザッパーザクのFZマシンガンを弾き飛ばしたG3-Xは一度GM-01を左手に持ち替え、右手を左二の腕に装備されているGK-06に伸ばして取る。

GK-06を取るとG3-Xは右手のGK-06と左手のGM-01を持ち替え、再びGM-01を発砲する。

 

「あっ!いでっ!ほばっ!」

 

GM-01による攻撃でザッパーザクが怯むとGM-01を撃ち続けながらGK-06を構えてザッパーザクに向かっていった。

 

「近づけるなザコ!」

 

「「「「ザコ!」」」」

 

近づいてくるライオトルーパー達にザコソルジャー達はザコマシンガンを一斉に構えて斉射する。

 

「「ふっ!」」

 

「「「うあああっ!」」」

 

5体のライオトルーパーの内、2体は左右に跳びローリングで躱したが残りの3体は銃弾を受けて3体が仰向けに倒れた。

左右に避けた2体のライオトルーパーはアクセレイガンをブレードモードに替え、ザコソルジャーに向かって駆けだし跳躍、アクセイレイガンを振り上げる。

 

「撃つザ・・・。ザコッ!」

 

跳躍した2体のライオトルーパーに狙いを定め5体のザコソルジャーはザコマシンガンを撃とうとしたが撃たれて倒れた3体のライオトルーパーの一体が体を起こし、アクセレイガンを発砲、ザコソルジャーの周囲に着弾、ザコソルジャー達が怯む。

 

「「はっ!」」

 

「「ザコー!」」

 

跳躍していた2体のライオトルーパーがザコソルジャーの前に着地と同時にアクセレイガンを振り下ろし、2体のザコソルジャーを斬り、後方に吹っ飛ばした。

仲間を斬ったライオトルーパーに残っている3体のザコソルジャーの2体が左、1体が右のライオトルーパーにザコマシンガンを向けた。

しかしザコソルジャー達が攻撃する前に先程攻撃を受けた3体のライオトルーパー達が先に動いていた。

 

「つあっ!」

 

「ザコー!」

 

「ぬぅおおらぁっ!」

 

「ゾボッ!」

 

1体は跳び蹴り、1体はラリアットでザコソルジャーを倒していく。

残った一体はどうすればいいのか混乱している。

 

ガシッ

 

「ザコ!?」

 

「どっせぇえええいッ!」

 

「ザガッ!」

 

ザコソルジャーが混乱している際にラストのライオトルーパーはザコソルジャーの背後に回り込み、ザコソルジャーの腰に両腕を回してクラッチ、そのまま後方にザコソルジャーを反り投げた。

反り投げられたことでザコソルジャーは地面に激突、ジャーマンスープレックスを受けて気を失う。

 

「ふんっ!」

 

「ザッコォォォオオオ!」

 

「おらぁぁ!」

 

「イダイダイダ!」

 

「おらぁどうしたぁ!ギブするか!?」

 

「ギブギブギブ!」

 

「動くなゴラァ!」

 

「すいませんザコ!ごめんなさいザコ!」

 

他のザコソルジャーも他のライオトルーパーにやられている。

1体はタワーブリッジを喰らって苦しんでいる。

別ザコソルジャーはライオトルーパーに右足をスピニング・トーホールドで押さえられ痛がっている。

また別のザコソルジャーはエビ反りで抑え込まれ、ライオトルーパーにギブかと訊かれて地面を右手で何度も叩きながらギブを連呼し、最後の一体はライオトルーパーにうつ伏せぶさせられた状態で左腕を背中に回し掴まれ、右手で頭を押さえられて身動きを封じられ、まるで警察に取り押さえられる逃走していた犯人のようにライオトルーパーにザコソルジャーは半泣きで懸命に謝る。

ザコソルジャー達はあっという間にライオトルーパー達に制圧された。

ザコソルジャーから視線を変えるとグラップラーグフにサソードヤイバーで斬りかかるサソードが見えた

サソードの攻撃をグラップラーグフは慌てながらもギリギリでの所で全て躱している。

サソードヤイバーを躱したグラップラーグフも反撃に移り、鉤爪でサソードに斬りかかる。

鉤爪により攻撃をサソードはサソードヤイバーで受け流し、時には躱してダメージを免れる。

 

「やろー!」

 

「ふっ!ふん!」

 

「ぐおー!」

 

サソードへの攻撃が大振りになるとグラップラーグフは鉤爪をサソードヤイバーで上に弾かれ、前が手薄になるとサソードヤイバーを振り下ろされ胸部を斬られる。

斬られたことでグラップラーグフが後退するとサソードは前に出て、トドメを刺すためサソードヤイバーを横一線に振るう。

 

「舐めんなよ!」

 

ギリギリのところで鉤爪でサソードヤイバーを受け止める。

 

「ぐぐぐっ!ぬあああっ!」

 

受け止めたサソードヤイバーをグラップラーグフは振り払いグラップラーグフもサソードも互いに距離を取る。

 

「撃つドム〜!」

 

「ぐっ!はぁ〜。まったく滅茶苦茶だねぇ。ふんっ!」

 

最後に残っているデストロイヤードムの相手をすることになったゾルダは周囲に着弾するロケット弾の爆発で僅かに怯むが、これまでの相手をしてきた者達と同じようにデストロイヤードムのいい加減な射撃に呆れながら、デストロイヤードムの動きを見て、その動きを解析、予測移動ポイントにギガランチャーの砲弾を発射する。

 

「ぬわぁぁぁ!!」

 

ギガランチャーから放たれた砲弾はゾルダの予測よりもデストロイヤードムの動きが早く命中こそしなかったが着弾の際の爆発と衝撃波でデストロイヤードムを吹き飛ばし転倒させた。

 

「痛いドム〜!ええい!」

 

「ぐあああっ!」

 

攻撃されたことに怒りながらデストロイヤードムはDTバズーカを発射、ロケット弾がゾルダの胸に命中し吹き飛ばされる。

デストロイヤードムは続けてロケット弾を発射する。

 

『GUARD VENT』

 

ガードベントでギガアーマーを装備しロケット弾を防ぐ。

ギガアーマーで防御しつつ、ゾルダはマグナバイザーで反撃を行うがデストロイヤードムに躱されてしまっている。

ガンダムフォースの次に俺は劉備達の様子を見る。

劉備を相手に選んだナイトは劉備に向かって駆けていきダークバイザーで斬りかかる。

劉備は2本の剣を交差させてダークバイザーを受け止める。

力比べで僅かにナイトが押しているが劉備は力を振り絞ってダークバイザーを押し返した。

ダークバイザーを押し返して、すぐさま右手の剣を横に振るうがナイトは後ろに跳んで劉備から離れて回避したためダメージを与えれない。

 

『SWORD VENT』

 

「ふっ!」

 

「槍!」

 

劉備と距離をとったナイトはダークバイザーを開き、デッキからカードを抜きベントインし、ウイングランサーを装備する。

ナイトが新たな武器を装備したことで劉備は警戒を強めるとナイトは劉備に向かい、ウイングランサーを振り下ろす。

振り下ろされるウイングランサーを劉備は右の剣で弾き、一撃目を防がれるとナイトは再度ウイングランサーを振り上げて降ろす。

この二撃目は劉備は先程のナイトの様に後方に跳び距離を取って躱す。

だがナイトは攻撃の手を緩めず、離れる劉備に接近し、ウイングランサーを突き出した。

 

「うおおおおっ!」

 

張飛を目標にしたアクセルはエンジンブレードを振り上げた状態で張飛に向かっていき、エンジンブレードを振り下ろす。

 

「くっ!」

 

「畜生ぉ!この間からなんなんだよお前達は!一体何が目的だ!」

 

「俺に質問するな。はああっ!」

 

「おおっと!」

 

アクセルに問う張飛だったが、お決まりの台詞を言われて拒否され、槍を押し返される。

押し返したアクセルは張飛の胸部を狙ってエンジンブレードを振るうが柄の部分で防がれる。

張飛達の近くでは関羽を相手にするレンゲルはレンゲルラウザーを振るい関羽に攻撃するが大刀で弾かれ、または躱される。

 

「ふああっ!」

 

「甘いわ!」

 

レンゲルが大振りでレンゲルラウザーを振るったが関羽の大刀にレンゲルラウザーを叩き落とされた。

しかしレンゲルはレンゲルラウザーを叩き落とされても怯むことなく逆に関羽の懐に飛び込んだ。

 

「しまった!ぐうっ!」

 

不意を突かれた関羽は反応が遅れ、腹部に左右からのパンチを交互に受け、更に右ストレートも受けて後ろに飛ばされる。「ぐっ!やるな!しかしこの程度ではまだ終わらん!はあああっ!」

 

後ろに飛ばされた関羽は左手で殴られた腹部を押さえるが、すぐに痛みを堪えながら大刀と両手で握り直し、レンゲルに向かって行く。

対するレンゲルも先程叩き落とされたレンゲルラウザーを拾い、向かって来る関羽に構えて、応戦する。

次に視線を変えると孫権が視界に入った。

孫権と戦っているカリスだ。

カリスはカリス専用の弓型武器「カリスアロー」をブレードモードにして孫権に斬りかかる。

孫権は剣と盾を装備しており、カリスアローを剣で弾き、再び振るわれると盾で防ぐ。

 

「今度はこっちの番だ!」

 

「ふっ!はっ!はっ!」

 

「うああっ!」

 

カリスアローを防いで押し返した孫権は反撃に移り、剣を縦、横にと連続で斬りかかるが、カリスは最初の縦からの振り下ろしをカリスアローで弾き、横からの振りは姿勢を低くして前に出て躱し、孫権の脇を振り抜け孫権の背中に背を向ける。

カリスは孫権の方に振り返りざまにカリスアローも振るい、孫権も背後にいるカリスの方に振り返ると振るわれたカリスアローで腹部を斬られ、後ろに飛ばされ地面を転がる。

 

「その命、神に返しなさい!」

 

聞き覚えのある台詞を聞いて視線を変える。

今回の大物である呂布を相手するイクサはイクサカリバー ガンモードを取り出しパワートリガーを引き、シルバーバレッドを3発放つ。

 

「ぐぅ!飛び道具か!しかしその程度で!」

 

「跪きなさい」

 

1発は呂布の槍、2発目は呂布の足元、そして3発目は呂布の右肩に命中する。

シルバーバレッドが命中しても呂布は怯むことなくイクサへと向かって駆けだす。

迫りくる呂布はイクサはイクサカリバーを呂布に連射した。

 

「小賢しい!ぬああああっ!」

 

だが呂布は連続で飛んでくるシルバーバレッドを槍を振るい、自身に命中するシルバーバレッドだけを弾き落としながらイクサとの距離を縮めていく。

 

「つあああっ!」

 

槍を突き出すとイクサは右に体を捻って躱し、続けて槍を突き出すと今度は左に体を捻って躱す。

二撃とも躱されると呂布は槍を振り上げ一気にイクサに振り下ろした。

対してイクサは前に跳び、前転して呂布の槍を躱すと同時に呂布の背後に回り込む。

しかし呂布は歴戦の強者、背後を取られたからといって慌てることなく、振り返ると同時に横一線に振るう。

だが、イクサも負けてはいない。

反撃されるのを想定していたのかイクサカリバーをガンモードからカリバーモードに変形させ、呂布の槍をイクサカリバーで受け止めた。

 

「異なる世界の戦士よ、この俺に貴様の強さを見せてみろ!俺の魂を振るわさせろ!魂ぃぃぃ!」

 

鍔迫り合いながら興奮気味に話す呂布は槍でイクサを押し返し、魂と叫びながら再度イクサへと向かって行く。

その近くではライアが貂蝉と戦っている。

貂蝉にライアは殴りかかるが貂蝉はそれを舞うように避ける。

 

「ふっ!」

 

「ふっ!はっ!」

 

「うっ!」

 

殴りかかって来るライアのエビルバイザーを貂蝉は右手に持つ扇子で弾き、左手のもう一本の扇子を左から右へと横に振るい、ライアの右頬に命中、殴れたことでライアはよろけた。

 

「ん!」

 

『SWING VENT』

 

よろけたライアは殴られた右頬を拭い、カードデッキからカードを抜いてエビルバイザーにベントイン、エビルウィップを装備し、貂蝉に向かって行って振るう。

 

「武器!?一体何処から!」

 

突然のエビルウィップ装備に驚きながらも貂蝉は振るわれるエビルウィップを躱し、一度距離を取るために離れる。

離れる貂蝉をライアはエビルウィップを構えて追いかける。

最後にオーガと曹操は・・・。

 

「お主が余の相手をしようというのだな?」

 

「・・・」

 

曹操の問いに答えることなく、無言のままオーガはオーガストランザーを取る。

 

「お主の武器も剣か。余は正直楽しんでいる。異なる世界の戦士よ。以前戦ったあの者、ダイゼンガーのように余と満足に戦える者が現れることを!」

 

オーガと同じく剣を取り、切先を向けて構える。

オーガも曹操も直ぐには動かず、互いを無言で睨み合っている。

 

「「・・・・・」」」

 

無言で睨み続けて10秒程過ぎた。

どちらも一向に動かないと思った時、両者が同時に駆け出した。

オーガも曹操もオーガストランザーと剣を振るい、互いの剣が激しくぶつかり、火花が散る。

一度離れるが双方とも再度剣を振るう。

オーガが振るうオーガストランザーを曹操は剣で防ぎ、受け流し、身体を捻って躱す。

曹操も反撃するがオーガも曹操と同じように攻撃を躱していく。

 

「さぁて」

 

召喚した連中の戦闘をある程度見届け、シグナム達に視線を戻す。

 

「私達を忘れてもらっては困る。はああっ!」

 

振り下ろされるレヴァンティンをメタルシャフトで受け止める。

レヴァンティンを押し返し、シグナムにメタルシャフトを振るうが後方に飛んで躱す。

 

『Schlange form!』

 

シグナムは一度距離を取るとレヴァンティンを鞘に戻し、カートリッジが排莢され連結刃となったレヴァンティンを抜き、連結刃を振るってくる。

 

「くっ!ぐっ!うぐあああっ!」

 

360度、様々な方向から襲い掛かる連結刃をメタルシャフトで弾き、防ぎ、躱していくが全てを躱すことは出来ず、胸部に命中して火花を散らし、地面を転がる。

 

「くっそ!まだだ!」

 

『FORM RIDE! DOUUBLE!LUNA METAL FORM!』

 

『LUNA! METAL!』

 

迫りくる連結刃に対し、FRのカードを入れてフォームチェンジ。

ルナメタルフォームになり伸縮自在になったメタルシャフトを振い連結刃を弾き返す。

 

「何!?」

 

「せや!」

 

突然伸縮になり連結刃と同じになったメタルシャフトに驚いているシグナムにメタルシャフトを振るい、シグナムの左足に巻き付けた。

 

「しまっ!」

 

「てやあっ!」

 

「ぬあっ!ぐっ!」

 

巻き付けたメタルシャフトを引っ張りシグナムを地上に叩き降ろす。

地面に当たる際にシグナムは受け身を取ってダメージを最小限に留めている。

巻き付けたメタルシャフトを戻し、次のカードを手に取りドライバーに入れた。

 

『FORM RIDE! DOUUBLE CYCLONE METAL FORM!』

 

『CYCLONE! METAL!』

 

サイクロンメタルにフォームチェンジしシグナムに向かって駆けだす。

メタルシャフトを振り下ろすが体を起こしたシグナムにレヴァンティンで受け止められ、押し返された。

押し返されてすぐに再度シグナムに向かっていきメタルシャフトを振るう。

立ち上がったシグナムはレヴァンティンでメタルシャフトを弾くがすぐさまメタルシャフトを上下、左右、斜めとあらゆる方向と角度から振るい攻撃を連続で加えていく。

メタルシャフトをここまで素早く振るえるのもサイクロンメモリの風の力が加わっているからだ。

 

「おりゃっ!」

 

「くっ!」

 

連続で振るわれるメタルシャフトを躱すと弾いていたシグナムがレヴァンティンで受け止め、鍔迫り合う。

 

「離れろシグナム!」

 

鍔迫り合っているとヴィータがシグナムに叫び、それを聞いたシグナムは一瞬ヴィータの方を見て視線を俺に戻すとレヴァンティンでメタルシャフトを押し返し、後ろに跳んで離れていく。

 

「喰らえぇ!」

 

シグナムが離れるとヴィータがシュワルベフリーゲンを放ち、俺に向かって飛んでくる。

 

『FORM RIDE! DOUUBLE LUNA TRIGGER FORM!』

 

『LUNA! TRIGGER!』

 

『ATTACK RIDE! TRIGGER MAGNUM!』

 

シュワルベフリーゲンを放たれて、カードを取り出して装填し、ルナトリガーにフォームチェンジした俺は装備したトリガーマグナムを撃ち、シュワルベフリーゲンを迎撃する。

 

「な!?全部撃ち落した!!」

 

『FORM RIDE! DOUUBLE HEAT TRIGGER FORM!』

 

『HEAT! TRIGGER!』

 

シュワルベフリーゲンを全て撃ち落してFRでヒートトリガーにフォームチェンジを行いヒートメモリの力でトリガーマグナムから火炎弾を撃つ。

 

「くっ!」

 

「なんだよ今の!火力が全然違う!右半分の色が変わっただけで銃から出る弾が変化してやがる!」

 

「縛れ!鋼の軛!」

 

「おっと不味い!」

 

『FORM RIDE! DOUUBLE!LUNA JOKER FORM!』

 

『LUNA! JOKER!』

 

ザフィーラが鋼の軛を発動させようとしたと同時にカードを取り出しドライバーに装填しW ルナジョーカーにフォームチェンジする。

フォームチェンジした直後、俺はすぐに後ろに跳ぶと今さっきまでいた場所に鋼の軛が出現した。

地面から生えてくる鋼の軛が段々俺に近づいてくる。

 

「ほいっと!」

 

俺は右腕を街頭に向けって伸ばす。

するとルナメモリの能力で右腕が街頭に向かって伸びていき、街頭を掴んで腕を縮めて迫りくる鋼の軛を躱す。

 

「なっ!?」

 

「腕が伸びただと?!」

 

「どんな身体してんだよあいつ!」

 

俺の右腕が伸びたことにシグナム達は驚きを隠せないようだ。

その間にも鋼の軛を躱した俺は地面に着地し、次のカードを取り出してドライバーに入れる。

 

『KAMEN RIDE!』

 

「変身!」

 

『RYUKI!』

 

「しゃっ!」

 

Wに続いて龍騎にKRするとシグナム達に向かって行く前にもう一枚カードをドライバーに入れる。

 

『ATTACK RIDE! ADVENT!』

 

『ADVENT』

 

ARでアドベントを発動させたことでビルの窓ガラスから雄叫びを上げながらドラグレッダーが現れる。

 

「なっ!?」

 

「龍召喚!」

 

「いけ、ドラグレッダー!」

 

「ウオオオオオンッ!」

 

突然のドラグレッダーの登場にシグナム達は驚き、一時的に動きが止まった。

勿論このチャンスを見逃さない。

ドラグレッダーに命令すると咆えながらシグナムに向かって突進していく。

 

「っ!!ふっ!」

 

ドラグレッダーの突進をシグナムは左に躱すがドラグレッダーは通り過ぎたシグナムに反転すると同時に振り返った勢いを利用して尻尾を振るう。

 

「ギャオオオオン!」

 

「なっ!ぐっ!ぐあああっ!」

 

尻尾からの攻撃をレヴァンティンで防いだが力に負けて吹っ飛ばされる。

 

「ギャオオオオン!」

 

飛ばされるシグナムにドラグレッダーは火炎弾を数発放つ。

 

「っ!レヴァンティン!」

 

『Schlange form!』

 

「つああああ!」

 

シグナムは連結刃にしたレヴァンティンを振るい、火炎弾を全て斬った。

流石シグナム、簡単にはやられないかぁ。

 

「でやああああ!」

 

『ATTACK RIDE!GUARD VENT!』

 

『GUARD VENT』

 

シグナムとドラグレッダーの戦いに気を取られているとヴィータがグラーフアイゼンを振り上げて接近、ケースからカードを取りARを発動させドラグシールドで振り降ろされるグラーフアイゼンを防いだ。

 

「余所見するなんて余裕じゃねぇか」

 

「そう見えるか?ふんっ!」

 

「くっ!」

 

『ATTACK RIDE!SWORD VENT!』

 

『SWORD VENT』

 

「でも、これでも結構苦戦してるんだぞ?お前達皆スペック高いんだよ!」

 

ドラグシールドでヴィータを押し返しドラグセイバーを装備、ヴィータに向かって行きドラグセイバーを振るう。

最初にドラグセイバーを右斜め上から振り下ろすが回避され、続けて左斜め上からに振り下ろすがこれも躱され、今度は右から横に振るったがグラーフアイゼンの柄の部分で防がれた。

 

「ふんっ!はっ!」

 

「くっ!がああっ!」

 

ドラグセイバーを防がれた俺は力を込めてヴィータを押し返し、離れると左足を上げ、ヴィータの右脇腹にミドルキックを食らわせた。

 

「次は・・・」

 

「やらせぬ!つああああっ!」

 

「ちっ!」

 

更に攻撃を加えようとするがザフィーラが急速で接近し右の拳を振るってきたため右に跳んで躱す。

 

『ATTACK RIDE! STRIKE VENT!』

 

『STRIKE VENT』

 

「はぁぁぁあああっ!だあっ!」

 

「ぬんっ!」

 

躱しながらARでストライクベントを発動させてドラグクローを装備し、滑りながら地面に着地して右腕を引き、ドラグクローからドラグクローファイヤーをザフィーラに放ったがシールドで防がれてしまう。

 

「くっそぉ」

 

「マスター」

 

「ん?どうしたん?」

 

「サダルスードFから入電。結界外上空に転移反応を感知。同時に生体反応を2つ感知したようです」

 

「2つ。・・・来たか」

 

アポロンからサダルスードFからの報告を聞いて、ようやくあの2人が来たと思い、結界の真上、空を見上げた。

結界の真上から強行突破して結界内に侵入してきたのは細部がこれまでよりも新しくなったバリアジャケットを纏ったなのはとフェイトだった。

 

 

-3ページ-

 

 

後書き

 

ARXー7アーバレスト「えー、皆さま。お久しぶり!約6ヶ月ぶりに更新することが出来ました!」

 

健悟「本当に時間掛かってるな。また次回予告の時と違うタイトルになってるし」

 

ARXー7アーバレスト「これはしょうがない。内容と?み合わないんだもん」

 

アポロン「しかし今回も噛み合ってますか?」

 

ARXー7アーバレスト「これが私の精一杯です!」

 

健悟「頑張れよ。更新も含めて」

 

ARXー7アーバレスト「本当にそう思う。次はもう少し早く書けるように頑張るよ」

 

健悟「よし。頑張れ。しかしまた今回もぞろぞろと登場したな」

 

アポロン「多いですね」

 

ARXー7アーバレスト「敵が多いとこっちも大変だよ。パターンが極力偏らないようにするのがね。さて、次回予告するぞ。アポロンBGMよろしく!」

 

アポロン「ラージャ」

 

BGM『GUMDAM出撃』

 

健悟「おい待て!これ前に使ったよな!?」

 

ARXー7アーバレスト「思いつかなかったんだよ!」

 

健悟「そこ威張ることか!?」

 

ARXー7アーバレスト「次は頑張るから許して!さ!早く次回予告を!」

 

健悟「しょうがないなぁ。んん!異なる物語に戸惑いながらも戦う健悟。新たな力を得た、なのはとフェイトが駆けつける。が、そんな健悟達に一人の男が立ちはだかる。次回、〜少年が望んだ世界と力〜第五十九話『カートリッジシステム』。混沌の物語を討て!フェニックス!」

 

ARXー7アーバレスト「OK!」

 

健悟「大丈夫か、これ?」

 

アポロン「私も不安です」

 

ARXー7アーバレスト「この際気にしたら負けだよ。ここでお知らせです。実は友人のお誘いで後日ハールメンでもこの作品を投稿することに決定いたしました。内容は全くわかりませんのでご安心を。さぁ、また次も頑張って行こう!次回もお楽しみに!」

説明
第五十八話 因果
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コメント
続きを楽しみに待ってます(秀介)
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