ﾀｲｶﾞｰ､ﾌｧｲﾔｰ、ｻｲﾊﾞｰ､ﾌｧｲﾊﾞｰ､ﾀﾞｲﾊﾞｰ､ﾊﾞｲﾊﾞｰｼﾞｬｰｼﾞｬｰ！！

うぉおおお、うぉおおおお！もういっちょ行くぞ！

ここ『北』という国では以前には無い熱気に包まれている

ある3人の女旅芸人が披露している『歌』と『舞』にみんな熱中しているのだ

「『天和ちゃーん！！』」　「『地和ちゃーん！！』」　「『人和ちゃーん！！』」　

ボス「すごい盛り上がりようだな。」

チビ「あ、ボス！いやぁ、すごいでしょ？最初、この街角で歌っていましてね、なんかこうﾋﾞﾋﾞｯときまして【け組】の連中を使って会場設備を作らせて、歌わせたらこの人気でして!!」

デク「ア、アニキ。そんなに叫ぶと喉から血が出るんだな。」

アニキ「天和ちゃーん！！」

さて催し物も終わり、幕に下がった三姉妹の下に足を進めるボス

ボス「もし、失礼するが中に入ってもよりしいかな？」

天和「どうぞ〜。」

地和「あ〜もう疲れた。」

人和「地和姉さん、人がいるのだからシャンとしなきゃだめ。」

ボス「あぁ、そんなに畏まらなくてもいい。楽に･･･ね？」

天和「あ！じゃあなにか飲み物が欲しい！」

地和「ちぃもー！」

人和「全く、姉さんたちときたら。あの、私も。」

ｸｯ、と苦笑いを殺し陶器製の茶器を持ってきた

お茶は優雅な紅茶だ

ゆっくりと紅茶を十分に蒸らしながら注ぎ彼女たちに差し出す　お茶請けのクッキーを忘れずに

さてここから　とボスが話を切り出した

ボス「君たちはこれから大陸を周って自分の歌を広げて行くのかい？」

天和「うん、そうだよ。」

ボス「そうか･･･ならこれは餞別だ。とって置いてくれ。」ｼﾞｬﾗ

自身の懐から巾着袋を出し差し出す

中にはかなりの金が入っていた

地和「うわ！すっごーい、おじさんてもしかしてお金持ち?!」

人和「地和姉さん、はしたない。でもこれだけあれば暫くは困らないわね。」

地和「おじさん、太っ腹ぁ〜！」

天和「あの〜おじさんにお願いがあるんだけど〜」

ボス「ん？なんだ。」

天和「私たちの活動を支援して欲しいの！この天幕とか【((魔射口|マイク))】とかがあればも〜と人が集まると思うから。お願いします！」

さてこれは困った

実はボスは天幕と【((魔射口|マイク))】はもとより差し上げるつもりだったが、『自分たちを支援して』まできた

はっきり言うとそんな余裕はない

傭兵、護衛により稼いだ金はほとんど内政に使ってしまっている

いま差し出した金もボスのポケットマネーだ

ボス「すまないがそれは出来ない。」

「『え〜』」ﾌﾞｰﾌﾞｰ

ボス「が、【((魔射口|マイク))】と天幕、それから君たちの護衛を差し上げよう。【を組】の中から4人でどうだい？」

人和「を組とは？」

ボス「うちの大切な家族の一員だ。彼女たちなら護衛にもってこいだ。」

天和「お〜。」

地和「ますます、至れり尽くせりだねぇ〜。」

ボス「おい、チビ。【を組】の連中を4人ばかり連れてきてくれ。」

チビ「へい！」

チビがを組をつれてくる間

ボスは天和たち『数え役萬☆姉妹』に今後の活動についての以下の奨めを話した

・歌だけでなく話で場を盛り上げるといい

・自分たちの名前を書いた木版を売り活動費に当てるのはどうだろうか

・活動が大きくなってきたら、発言に気をつけること

などだ

チビ「ボス！お連れしました。」

そこに現れたのは

4人とも身長約190cmの筋肉達磨だった

それだけならまだいい

全員、女装しているのだ

それも綺麗に

を組1「あらん、ボス。私たちに何か用〜？」

を組3「ついに閏に呼ぶ気になったのかしら。」

を組2「あら、大変！私、勝負褌してないわ！」

を組4「んもう、お☆ど☆じ☆」

ボス「違う。」ｷｯﾊﾟﾘ

最初は引いていた三姉妹だったが

次第に共通の話題が合ったためかすぐに打ち解けた

そして、ボスからの説明の元 を組･･･乙女組は『数え役萬☆姉妹』の護衛に付いた

馬を3匹と天幕一式、((魔射口|マイク))3台、屋根付き馬車1台、荷車2台、乙女4人

以上がボスから『数え役萬☆姉妹』に送られた品である

それから1ヵ月後

大陸で2つの噂が立つ

各地で黄色布を巻いた賊たちが暴れていること

もうひとつが

筋肉達磨が馬と並走しながら馬車を引く光景だ

ボス「ﾌｯ」ﾆﾔﾘ

to be continued ?