マブラヴ オルタネイティヴ RETURN OF START 三十五話 束の間の休日 |
マブラヴ オルタネイティヴ RETURN OF START
三十五話 束の間の休日
アスカ SIDE
誰にだって休日はある
地球外生命体と戦う軍人だろうが、戦線から離れた所で欠伸をする政治家、そして俺にも等しく休日はある
圧迫しそうなコンクリート作り病室で数日にも渡り、精密検査・事情聴取・試作兵器の説明会そして24時間の監視体制という動物園みたいな状態でストレスが湯水の如く溜まる
ま、国家機密レベルの兵器をホイホイ使ったから当たり前か・・・
今は、顔を上げれば青い空が見え、町並みが続いて開放されたと実感できる
この休日を利用して軍から支給されない日用品の買出しや自転車で郊外まで走り街が見える場所で昼食したり考えていたが現実はあまりにも酷かった・・・・・・
「ユイ、ルナ、ヘルガ、次はクレープのお店いこう」
「ま、待ってくださいイルフリーデさん」
「ウヒャー、いい女性発見(*゚Д゚) ムホムホ」
「OK、右側を仕掛けるぞケニー」
オマエら・・・
護衛として来ているのに、食べ歩き女子高校生と海でナンパしている集団か!
あとで体重計乗ったら悲鳴が上がるのと一緒に街中で歩けない危険人物になるぞ
でもフォイルナーさんはいい気分転換かも
あの事件以降、シュミレーターの成績が下り坂で戦力外通告の一歩手前だ
原因は、戦闘神経症
高ストレス環境に被爆したことを原因として発症する心因性疾患
戦場ノイローゼまた戦闘疲労と呼ばれ医学の名称は心的外傷後ストレス障害PTSDと言われる
このPTSDは完治する方法は、本人の自助的・自発的な回復
原因の一つである俺が近くにいても再発の傾向がないだけでも大きな変化だ
時間が解決してくれれば事件前の状態になるだろう
「・・・って、もういない! 残りはシルヴィオだけか・・・・・・!?」
「あの〜そこでお茶しませんか?」
「いえ、俺には仕事が・・・」
逆ナンだと!?
うらやますぎるぞ、((シルヴィオ|イケメン))
別世界でも顔なのか!
顔が有利なのか!
数分後・・・
そして誰もいなくなった!
あーーーもう、こういうこと予測していたら買い物は郵送とか頼み、基地で整備してやれば良かったな!
長い入院生活の反動で全ての機体オーバーホールくらいでき、シュミレーターのスコアを塗り替えたかもしれない
さらに新しい電磁装備の設計ができたかも・・・・・・
なんかネガティブなボッチになってないか?
この頃、この世界に馴染み過ぎて戦争一色になってきてる(´・ω・`)
このままだと無機物と地球外生命体が恋人か友達ですねって言われそう
いやいや、そんなことは断じてないぞ
まだ♂×無機物には思われてない、思いたくない
せめて♂×♀ぐらいにしないと・・・・・・
『・・・・・・ターゲット、E−8からE−3へ移動中』
あ、ボッチじゃなかった(;・∀・)
靴紐を締めるようにしゃがみ、視線だけを前後に向けると建物の影に潜める一般人を装った諜報員がいた
PXへ入る時、変な視線が付き纏い、なにか騒がしくなるなと思って耳に音を数倍に拾える集音機を仕込んだ
町に入ると視線がさらに増え、重火器に発する特有な音は聞こえず無線のやり取りだけ
「(´・ω・`)」
『・・・ターゲット、(´・ω・`)を確認した』
動物園・・・・・・
せめて野生動物がのんびりしている動物保護区してほしい
唯衣さんようにクレープ屋とか梯子し食欲を満たすつもりはなく、ケニーのようにナンパ及び逆ナンして性欲を持て余すつもりはないから・・・・゚・(つД`)・゚・
「・・・おや、珍しい方がいらっしゃいますね」
顔を上げると月詠さんと同じ斯衛軍の赤い軍服を着るイケメンが立っていた
あれ?
斯衛の知り合いにイケメンはいないぞ
「いやいや紹介するのは忘れてました。 私は((真壁 介六助|まかべ すけろくろう))です。桜咲アスカ少佐・・・いやチーフと呼ぶべきですかな?」
アスカ SIDE END
横浜基地 SIDE
横浜の数百メートルの地下深く、鉄骨や電気配線がむき出しの部屋には、謎の数式が書かれた書類の山が天井に着くほど詰まれ、壁に備え付けられているテレビは何台ものゲーム機が繋がれてた
その部屋の主・夕呼はテンポ良く電話番号を押す
「・・・ハロー、ジジイは生きているかしら?」
『ワシの隣はいつでも空いてるし婚姻届はすぐに出せるよユウコちゃん』
「・・・切るわよ」
『マテマテ頼んでいた例の件、進捗がなかなか進まないのだ、アスカくんを送ってくれればいくらか短縮できるのだが・・・』
部屋に備え付けられたパソコンに送られてくる機体のデータからは問題点が解決されてないこと多く目立ち、問題点を補填する案がいくつか提示された
夕呼はタッチペンで、その案を一つずつ省きながらデータを送り返す
「((アスカ|あっち))は、時間稼ぎしてもらってるわ、両方総崩れさせる前に完成してほしいけども」
『両方じゃと・・・?』
「そう、両方なのよ」
夕呼が軽く端末機を操作するとチャールズにデータが送られた
データはヴェーダが現在まで収集している世界各地ハイヴの気温・湿度そして海面温度が日にちごとに細かく表示され集計されてていた
とくに佐渡ハイヴとイギリスに近い複数のハイヴは平均温度が確実に上がっている
『このデータが本当なら、つまり・・・』
「・・・・・・だから急いでほしいのよ、何かが起こってもいいように」
横浜基地 SIDE END
アスカ SIDE
真壁介六助、政治家や衛士を輩出する真壁家で、日本帝国の五摂家の一つ((斑鳩 崇継|いかるが たかつぐ))側近
「・・・やはり本場は一味違います」
その側近さんがなんでイギリスで流暢に紅茶飲んでるのですか!
しかも高級カフェで一番高いヤツ、俺の給料軽く吹き飛びますって料金を奢ってもらっているし、さらに周囲に斯衛の軍服と私服で注目の的に・・・
「桜咲少佐は飲まないのですか?」
「・・・・・・頂きます」
斯衛には大規模な鬼ごっこで接点があるが、将軍家とは別の派閥である斑鳩派は一定の距離を保たれ逆に不気味さを感じる
しかも仙台基地しか知らないあだ名は知っていることはかなりの情報網だ
こういうのは下手に出しても揚げ足取られる厄介な相手だな、素直に聞いたほうが早いかも
「真壁さん、どうしてイギリスに?」
「新種について情報が規制を掛かっておりまして外交ルートを通じて直接取りに着たということです」
うわぁ・・・欧州連合が新種の情報を交渉のカードしたのか
こういう外交戦略が続くと戦争の長期化がされ、さらなる悲劇が続くのに
どんな状況でも人って変わらないな
「ですが、欧州連合から渡された情報は自ら調査した情報と同じで当事者から聴取の矢先に」
「俺がいた・・・・・・ですが持っている情報は欧州連合と一緒ですよ」
あの時使用した兵器及び機体(動力源として使用した太陽炉を除く)は、全て欧州連合に持って行かれたな
戻って来ないことにある程度予想していたから欧州連合が分かるようにデータの暗号化しなくて正解だったかも
「それは困りました・・・では質問を変えましょう、今回の事件について気になったことはありますか?」
今回の事件ね・・・
たしかに思う点がいくつかある
変種と新種の出現で色々と変わってしまった
誘い込みや上昇気流で重金属雲の対処・・・・・・始めて人類に見せたBETA戦術
いままで物理質量(ごり押し)から頭脳戦が追加されて、人類はさらに苦戦を強いられることになった
そして新種はあきらかにガンダムに対抗する新種だ
攻撃の強化、攻撃範囲の拡大、防御フィールドの使用、どれも現在流用されてる電磁兵器で対処できるものではない
ガンダムを使う?・・・・・・いやいや、結果を急いだら自分の尾をくわえて円管状になった蛇 ウロボロスになる
まだBETAには、手はあるはずだ
そしてもう一つは人類側だ
「・・・・・・そうですね、BETAにも驚きましたが、ある国の情報網には戦慄しました」
「・・・ほう?」
「今も情報規制されているのに新種の出現から数日で軍が派遣される動き、自分も監視されているのでは?と思うと・・・」
あの国の動きの速さは、欧州連合に加入しているような動きだ
たぶん中枢に工作員でも紛れ込ませて今でも衛星とセットで監視しているだろう
ヴェーダのおかげで俺を監視する者は特定できるが、騒ぎ立てると周りに危険が及ぶ
ここは慎重に流れに乗りつつ見分けるしかないな
「・・・気苦労しているのですね」
「ええ、長期休暇があればいいのですが・・・(;^ω^)」
「私も閣下の元で働くと胃がムカムカと・・・(;^ω^)」
握手をしていた・・・
類は友を呼ぶとはこういうことなのか
斑鳩閣下の学生時代から現在まで数々の噂が聞いている
例えば戦術機に自らの剣術モーションを取り入れ訓練機を破棄させた
それと京都防衛戦で武御雷を東京に輸送する任務を無視して戦線に投入し武御雷の実用性を確実したという話もある
上司に振り回されるのはどこの組織でも一緒だな・・・
「あとでいい胃薬送りますので」
「これはありがたいです・・・・・・では私からも助言を"周囲に気をつけてください"」
周囲?
今いる状況は分かるが、周囲って・・・諜報員しかいない(´・ω・`)
「・・・・・・では失礼」
「あ、はい」
真壁さんが店を出ると痛いほど感じていた視線が和らいだ
どんだけ監視対象にされているんだよ斑鳩派は・・・
あとで世界側からの視線で見るか
「お客様、注文の品です」
「頼んだのはここにあるだけですよ?」
「・・・大変申し訳ないのですがこれはセットになります」
あ、本当だ
真壁さん、わざわざセット選んで奢ってもらったのか
あとで胃薬以外にもお歳暮でも贈るか
「・・・それとお客様宛てにです」
店員さんがテーブルの上に絵葉書を置いた
絵葉書に送り主の住所・名前は書かれてなく、俺の名前とこの席の番号が書かれ
裏の絵は、夕日に咲くホオズキ
「ナニコレ?」
さっきの店員さんに聞こうにも店内にいない
工作員と思うが暗殺とかのチャンスはあったはずだが、((絵葉書|コレ))を渡すだけの役割だったのか?
本当、知らないところで色々と動いているな
新種みたく人類側でも波乱がありそうだ・・・
「・・・・・・・・・ナニコレ?(´・ω・`)」
置いてきぼりを喰らい一人空しく基地に戻るとPXはパーティー用に飾り付けられステージにタキシードを着たケニーとブラウアーがマイクを構えた
『レディー&ジェントルメーン、これより電磁装備の改修記念としてルーレットコスプレ大会をやるぜ!』
『ルールは簡単、このルーレットマシーンで表示された人物にコスプレを着てもらうぞ』
「「「イエーイ!」」」
自動販売機サイズの機械が動き始め、人とコスプレのルーレットが始まる
ここまで大掛かりなことやるということは基地司令部もノリノリだな
新種の登場で、みんなテンションが下がっているから、いいきっかけだ
それにしてもコスプレの服とかどこから出費されているんだ?
「・・・・・・桜咲少佐、助けてください」
泣き声にも聞こえそうな唯衣さんへ顔を向けると、上半身に純白の小袖に下半身には深紅の袴
その服は、つまり………
「巫女服?」
「見ないでください!」
「ア、ハイ」
見ないでどう助けてと?
しかも唯衣さんが俺の背に回りこみ盾のように使って周りの視線が痛い
とくに男性、目が血走って怖すぎ
それにしても艶のある黒髪がさらに引き立って魅力的だったな
貴族とかの血筋って美人が多いな、それと同じくして男性もイケメンの割合が・・・
「あーなんか考えただけで惨めになってきた」
「え、 桜咲少佐?」
「いや何でも「あ、アスカ!」・・・いきなり呼び捨て!?」
この声は、フォイルナーさんだ
まさか唯衣さんみたくコスプレの餌食になってしまったのか
「みてみて、プレートアーマーだよ」
一瞬、誰!?って思うほど全身を覆う甲冑が現れた
軽いフットワークで槍を構えるポーズ撮り、金属がこすれてカチャカチャ鳴ってる
日本の武士が着る鎧は40キロ前後で結構重く、西洋の鎧って言われるプレートアーマーって武器も合わせて約35キロと軽く騎馬戦に特化した鎧だ
しかもポーズを撮るごとに槍が当たって痛い
「まったく、馬子にも衣装だな」
「どういことよヘルガ」
「ちょっと慎みがないって意味ですわ」
「えールナまで」
お、ヘルガは新撰組の格好か、元々凛々しく見えているから合ってるな
ルナは・・・・・・・・・看護師!?
白衣の天使と呼ばれ、しかもミニスカではなくズボンのヤツだ
「ドウシタノデスカ、ソノ格好ハ?」
「初めは着物が当てたのですが、着るのが大変らしくルーレットを引き直して((看護師|コレ))になりました」
抱き枕サイズの注射器見せ、テヘってさせる
「看護師・・・ネギ・・・お尻・・・う、頭が・・・」
「少佐?」「「「アスカ?」」」
「ごめん、体調が優れないから部屋に戻るね」
思い出しただけでアソコが痛い・・・
退散しないと風邪で2〜3日休むレベルだ
それとケニーが((コスプレ|こういう))主催者になると、ろくなことが起こらない
『一人で退散なんて、そうは問屋が下ろさない』
げ、見つかった!?
『さあ、戦闘員の皆さん掛かれ!!』
「「「イーッ!!」」」
目、鼻、口を出した黒い覆面を被り、黒タイツに骨が入った
どこかのショッ○ー戦闘員を連想させている姿の集団が現れた
いやいや冷静に解説している場合か!
いくら強くても数の暴力に勝ってない
「逃げる!!」
体を動かすと同時に意識を総動員させ、最適なルートを導き出す
いくらやられ役でもこの場の空気が戦闘員を強くしている
捕まれば改造(コスプレ)され、次の日からへんなあだ名で呼ばれる
絶対に嫌だ!
「そうは豆腐屋が下ろさないといったはずだ」
「!?」
突然、目の前に着地したブラウアーが立ちふさがる
「ブラウアー豆腐屋じゃないぞ問屋だ、それとソレを引いたか・・・」
ブラウアーの格好は褌だ
寒くないのか?と声に出そうとするが構って入る暇がない
ブラウアーを撃破しても後には戦闘員が迫って包囲される
走るスピードを維持したままテーブルに向かって跳躍
そのままテーブルの上で前転させ、次のテーブルの上に着地するとき両腕で着地し床に足をつける
「な!?」
さらに駆け抜けるとステージ側では、なにか残念そうにバニースーツを持つケニーと幼稚園児の少女?が言い争い、ドロップキックされケニーが吹き飛ばされる
意識を周囲に警戒すると眼帯つながりなのか海賊の船長姿のブリギッテ中尉が何本も酒を飲んで周りを巻き込んでいた
「巻き込まれたらカオスだな・・・・・・」
「サクラザキ少佐、飲み物どうですか?」
「すいません、ジークリンデ中・・・い!?」
振り向くと白い毛玉がいた
いや着ぐるみだ、白い狼の着ぐるみで口からジークフリンデ中尉の顔が出てる
隣には犬耳を被りお尻からフサフサの尻尾が出たヴィルフリート少佐がジャガイモを刺して食べる、刺して食べるという繰り返し
おい、ケニーとブラウアー
それはダメなレベルだろ!
いくら酒の席だからって上司にこんな格好させるなんて
「ヴィルフリート少佐、ジークフリンデ中尉、申し訳ないです・・・」
「気になさらずに私も楽しんでますからワン」
「そうだぞこの場の空気を楽しまないと損だワン」
「ワン?」
「クラフトがこの格好する時は、語尾にワンと付けなければならないというのだろう?」
アイツらーーーー!!
格好だけでもなく語尾までも!
「申し訳ないですが、語尾付けなくも大丈夫ですし動きにくそうでしたら脱いだほうがいいですよ」
「そうなのか、折角サクラザキが用意してくれた衣裳だが」
え?
俺が用意した?
人差し指を顔に向けると二人は頷く
「俺が用意した?」
また二人が頷く
いやいやいやいや俺のヨーロッパで過ごすお金は朝から持ち歩いている
給料が入金される銀行は日本にある
海外から下ろそうとしてもフェイアチルド・リムパリック社系列の銀行で俺しか下ろせないはず?
おそるおそる端末機を取り出し通帳の記録を確認する
[ 引き出し人 香月夕呼の代理人ケニー・クラフトによる送金により 残金 0円 ]
(つд⊂)
(;゚ Д゚) …!?
巫女+鎧+着物+看護師+その他色々=俺の全財産・・・
「Σ( ̄皿 ̄;; ムッキー!!」
アスカ SIDE END
欧州基地 SIDE
ブラウアーはアスカ見つけて捕まえようと手を伸ばそうする
その瞬間、アスカの姿がビデオテープように霞そして消えた
「き、消えた!?」
周囲は驚きの声が上がりブラウアーは周囲を確認しながら戦闘員に指示を出す
なぜかバニースーツを着るケニーもステージ側からPX全体見渡すが、アスカの姿はなく扉の開けられた動作がない
「逃げられたのか・・・?」
突然どこから二本のペン飛んで端末機に当たりルーレットが始まる
ケニーは飛んできた方向を見るが壁しかなく、人が上れず投げる適さない場所だ
そしてルーレットは止まりだす、誰もが見守り中ルーレットは静かに答えを出した
「アスカ・サクラザキが・・・」
「「「ニンジャ!?」」」
当本人がいないコスプレをするんだ?と混乱になる中、それは突然やったきた
一人の男性が気づき指を指す、誰もが続いて指差す方向に視線が集まる
その視線の集まる先には天井に吊るされたシャンデリアに赤黒い布の塊
「なんだあれは?」
その塊は解け人の姿表す
ニンジャの装束を身に纏い、鋭く虚無的な黒い目、口には忍殺の二文字が刻まれたメンポ
異様な光景がPXを支配する中、注目の的になる人物は手を合わせた
「((Domo|ドーモ))、ケニー・クラフト=サン、ニンジャ○レイヤーです」
「どうも、ケニー・・・って、アスカ何やっているんだ!?」
アイサツ、ニンジャのイクサにおける絶対の礼儀
どんな憎しみがあろうとも絶対欠かしてはならないと古事記に書いてある
((神聖な不可侵な儀式|アイサツ))を返さないシツレイな行為をしてもニンジャ○レイヤーは怒りををあらわにすることなく、静かにステージに降り立つ
「なんか知らんが、デアエー、デアエー」
ケニーに呼ばれた戦闘員がぞろぞろとニンジャ○レイヤーを囲む
ラット・イナ・バック(ネズミ袋)だ
だが、ニンジャは古代〜平安時代をカラテによって支配した、超人的な力を持った怪物的・半神的戦闘集団である
その彼を止めることはできない
「イ↑ヤ↓ァァアア↑ッ!」
「アバーッ!?」
ニンジャ○レイヤーの前後がチョップとケリが炸裂し、一瞬で戦闘員が宙を舞い
一人ずつ気絶し椅子に座らせた
「ザッケンナコラー!」
残りの戦闘員が腰からモデルガン(パーティ用)を構えた
どこかで悲鳴が上がるがニンジャ○レイヤーはチャドーの一種である特殊な呼吸する
「スゥーッ!ハァーッ!」
突然、戦闘員の目の前から消えると周囲には風が巻き起こり、一人また一人と戦闘員は吹き飛ばされる
「「オタッシャデー!」」
残りはケニーとブラウアーに引っ張り出されたクラ○ドの格好されたシルヴィオ
3人は戦闘員の謎の叫びすら無視するほどニンジャ○レイヤーのカラテに戦慄し構える
「ケニー!ブラウアー! アスカはどうした?」
「「・・・えっ?」」
シルヴィオは隙を伺い、二人は白い目で見てしまった
目の前に立つニンジャ○レイヤーは声・体格がアスカと一致するがシルヴィオは警戒と同時にアスカを探す
(ちょっとケニー、シルヴィオくん天然すぎませんか?)
(そうだな、目の前にいるのに気づかないのはちょっと・・・)
二人の雑談よそにニンジャ○レイヤーはとび蹴りを?ます
シルヴィオは両腕でガードするが威力を相殺できず膝が床に着く
着くと同時に体全身使い膝の着いたまま後に跳躍する
その後を追うニンジャ○レイヤーはシルヴィオの目の前から消えると音もなくすぐ後ろに現れパンチの怒涛のラッシュに浴びせられた
「つ、強い!」
「ニンジャ殺すべし。慈悲はない」
シルヴィオはふらつながも乱れた呼吸を正し、自分の中にあるシステムを起動させる
600万ユーロの男、その由縁である新たなる力の象徴である((義肢|サイブリット))
サイブリットは、日常生活に使用が出るほど力が有り余り有事以外、常にリミッターが掛けられている
だが、シルヴィオの目の前に立つニンジャ○レイヤーはリミッターを外さない限り勝機は見えないと悟った
「レンツォ、俺に力を・・・」
リミッターを外したシルヴィオはニンジャ○レイヤーに向かって跳躍、渾身の左ストーレートを放つ
放たれた拳は、ニンジャ○レイヤーの反応速度を超えて後ろに大きく押される
シルヴィオの攻撃は止まらない、さらに跳躍し後ろに回りこみ回し蹴りからのかかと落とし
ニンジャ○レイヤーは床にワンバウンドして空中で体制を整えつつ着地と同時にシルヴィオに向かって跳躍
二人の間にはパンチとチョップが飛び交い、横にずれながらテーブルの上を通過する
そのテーブルに座る人たちは二人が起した風圧に吹き飛ばされる
「キエーッ!」
「グワーッ!」
「ひえ〜!」
「ンアーッ!」
巻き込まれるのは男女関係なく、二人という台風は誰にも止められず、周りは見守ることしか出来なかった
そして誰もがこう思った
「「「どうやって、((終息|オチ))させるんだ?」」」
どんな物語にも始まりがあり終わりがある
このパーティーにも突然終わりがやって来た
周囲に被害を出す二人は呼吸が乱れ、次の一撃で全てが決まと確信した
シルヴィオとニンジャ○レイヤーは全身に残る力を振り絞り、シンクロするように跳躍
空中で最後の一撃が放たれそうとする
「うおおおぉぉぉぉぉ!」
「Wasshoi!」
「うむ、我輩ゲルハルト・ララーシュタインは猫耳メイド+ニーソを所望する!」
「「「え゛?」」」
突然、静寂を破る如く全ての人がステージに顔を向く
ルーレットには驚愕するケニーを他所に、両腕を頭に回し腹筋をこれ見よがしに晒すように立つゲルハルトと全ての元凶になったルーレットは、猫耳メイド+ニーソを表示していた
そして誰もが想像をしてしまった
(にゃあ〜〜である)
あとがき
やっとリアルが一旦落ち着いて35話書き終わりました
大変申し訳ないです
仕事に合間にいいネタを思い込み、そして書くとなると忘れる・・・
頭に外付けのハードディスクがほしいです(泣)
いよいよタイフーンに電磁装備への改修が始まります
そしてちょくちょく出てたあの子もアスカと出会いますので投稿までお待ちください
(m´・ω・`)m
2021年1月10日追加
リアルが落ち着き続きを書こうとしたら更新停止の期間が長く続きが書くことができませんでした
全部一からやり直すつもりです
説明 | ||
新年明けましておめでとうございます 投稿が遅れてすいませんでした ダメな作者と小説ですが今年もよろしくお願いします |
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コメント | ||
続きを楽しみに待っています(As) 一度内容やアカウントを消して新しく別サイトで書こうと思っていますので申し訳ありません(モアイ像) 小説家になろうの方がよかった(kodai01) ハーメルンに投稿してください(kodai01) |
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