真・恋姫†無双 時空を超えた刺客 破滅の未来と絡繰人間
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『覚醒』状態となる一刀は『血光軍』の絡繰人間を無造作に斬り殺していく

だが、ここで『血光軍』が動き出し、一刀に向かって最大の攻撃力を備える『火炎軍』の

 

 

 

 

 

 

 

 

 

総攻撃が放たれた!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 十節 〜見ているだけは

           もう古い〜

 

 

 

 

『火炎軍』の火球により、巨大なきのこ雲が一刀を中心に巻き起こった

 

 

この様子を岩山から見ていた大陸の猛者達は

 

 

翠「お、おい…………嘘だろ?」

 

 

翠は呆然となり、その場に立ち尽くす

 

 

月「そんな…………ご主人様……」

 

 

月は口を手で覆い、目を見開く

 

 

焔耶「お、お、お館……………?」

 

 

焔耶は口を半開きにしてきのこ雲を見つめる

 

 

蓮華「嘘……嘘よ……一刀!!!」

 

 

蓮華は目を潤ませながら一刀の名前を呼ぶ

 

 

華琳「落ち着きなさい、皆」

 

 

華琳は混乱を鎮めようとするが、焔耶が涙目で華琳に言う

 

 

焔耶「この現状で落ち着けと言うのですかっ!!?

お館が……お館がっ!!!」

 

 

焔耶の様子を見ていた雪蓮は後ろから冷静に言う

 

 

雪蓮「落ち着いて焔耶

未来の一刀を見てごらんなさい」

 

 

焔耶「……………へ?」

 

 

焔耶だけではなく他の者達も未来の一刀を見る

 

 

一刀(未来)「……………」

 

 

未来の一刀は自分の体を見渡す

 

 

冥琳(未来)「一刀?大丈夫なのか?」

 

 

一刀(未来)「特に………痛みもなければ、苦しさもないし………」

 

 

華琳「私達の時間の一刀がもし、死んだのなら未来の一刀も死ぬ筈

けど、未来の一刀には何の異常もない

となると…………」

 

 

華琳がそこまで言うと、凡その検討がつく

 

 

焔耶はハッとした表情できのこ雲の方角を見直す

 

 

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炎掌「ケッケッケッ!!!終わったなぁっ!!!木っ端微塵だぁっ!!!」

 

 

炎掌は高らかに勝利を宣言する

 

 

氷柱「大したことないわね、所詮人間ってことね」

 

 

氷柱は嬉々とした表情となる

 

 

だが、雷昇は目を細めて遠くを見る

 

 

雷昇「……………いや、まだだ」

 

 

炎掌「兄貴?」

 

 

風刻「あぁ、まだだ」

 

 

風刻が見つめる先

 

 

そこには

 

 

一刀「…………………」

 

 

防御体勢をとっていた一刀が立っていた

 

 

炎掌「おいおい、俺ら『火炎軍』の火力は見かけ倒しじゃねぇんだぞ?

化け物かよ」

 

 

氷柱「動きを封じて『火炎軍』の攻撃喰らって生きてるなんて……

あり得ないわ」

 

 

炎掌と氷柱は目を擦って一刀を見る

 

 

一刀「…………チッ、完全には防ぎきれなかったか」

 

 

一刀は若干、フラフラとしながら歩み出す

 

 

闇霊「だが、無傷ではない」

 

 

斬魔「畳み掛けましょうか………

全軍出撃、奴を殺せ!!!」

 

 

斬魔の抹殺命令が下され、『血光軍』はたった1人の戦士へ出撃した

 

 

一刀「………来やがれ、返り討ち…だ」

 

 

一刀は『龍終』を構え、戦闘体勢になる

 

 

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だが、明らかに一刀へのダメージは蓄積していた

 

 

先程の巨大爆発攻撃をまともに受け止めた挙げ句、絡繰人間の大軍を相手にしていたのだ

 

 

斬魔の言った通り、人間(魔人)である一刀は疲れが生じていた

 

 

攻撃速度や回避速度が著しくダウンしていた

 

 

一刀「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ………

しつこい奴等だ………」

 

 

斬魔「ふっふっふっ……ようやく疲れが出てきましたか

流石に兵隊の数が半分にまで削られてしまうとは、予想もしていませんでしたがね」

 

 

炎掌「ケケケっ!!!さっさとくたばれやがれっ!!!」

 

 

絡繰人間達が形勢逆転を図りだした

 

 

左慈「北郷……戻ってこい…………

もう十分だろ……これ以上、無理をすんじゃねぇ」

 

 

左慈は冷や汗を滴ながら一刀の帰還を願う

 

 

だが、悪い状況は重なるものだ

 

 

一刀「……………くそ、囲まれたか」

 

 

一刀の周囲には大量の絡繰人間が戦闘体勢で構えていた

 

 

闇霊「ここで息の根を止めてやる………

ここが貴様の墓場だ」

 

 

雪蓮「まずい、一刀が囲まれたわ……」

 

 

愛紗「助けなければっ!!!」

 

 

愛紗が『青龍偃月刀』を引っ提げて飛び立とうとするが、紫苑と桔梗が止めに入る

 

 

紫苑「駄目よ愛紗ちゃん!!!

今、出ていってはこちらが返り討ちに遭うわ

そうなってはご主人様の苦労は水の泡よ」

 

 

桔梗「お館様に斬られてしまう可能性もあるのじゃぞ」

 

 

愛紗「だが!!!このままではご主人様が『血光軍』に討ち取られてしまうのだぞっ!!!」

 

 

愛紗はもの凄い剣幕で食いかかる

 

 

于吉「状況が芳しくありません……

何か策は………」

 

 

于吉は1滴の冷や汗を滴らせる

 

 

一刀「『限界突破』を使うタイミング適正じゃない…………

だが……………………」

 

 

氷柱「万策尽きたようねっ!!!」

 

 

風刻「ならば、やることは1つだ」

 

 

一刀に絡繰人間が迫る

 

 

卑弥呼「一刻の猶予もない

こうなれば、我々が出撃するしか………」

 

 

卑弥呼が言いかけたその時

 

 

 

 

 

 

 

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詠「…………………もう、嫌よ」

 

 

華琳「……………?」

 

 

詠が俯いてボソッと呟く

 

 

表情が一切見えないなか、詠は続ける

 

 

詠「ここまで来てるのに僕達はまた、『見てる』だけ?」

 

 

月「詠ちゃん………?」

 

 

詠は両手に握り拳を作り、小刻みに震え出す

 

 

詠「また………軍師は『指示を仰ぐ』だけ…………?」

 

 

于吉「詠さん?」

 

 

その時、詠は勢いよく顔を上げ声を荒げる

 

 

詠「もう………うんざりよっ!!!!!!」

 

 

愛紗「っ!!!」

 

 

詠はツカツカと歩き出し、先頭の前にしゃがみ込み、願うように両手を合わせる

 

 

詠「(負けんじゃないわよ………一刀)」

 

 

 

ギュオォォォォォッ!!!

 

 

 

そして、大きく気を放出する

 

 

華琳「っ!!!詠、貴女………何をっ!!?」

 

 

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斬魔「………ん?何だ?

高濃度の気を探知?」ピピピッ!!!

 

 

斬魔はいち早く、異常に気がつく

 

 

振り返り、岩山を見る

 

 

斬魔「あの岩山から?」

 

 

と、その時

 

 

炎掌「ん?何だ?

斬魔様、2時の方向から熱気が探知されました」ピピピッ!!!

 

 

斬魔「熱気?」

 

 

一刀「…………何だ?」

 

 

一刀は周辺にいる絡繰人間達から熱気を感じとる

 

 

詠「軍師、舐めんじゃないわよっ!!!」

 

 

詠が大声を上げた瞬間

 

 

 

 

ゴオォォォォォォォッ!!!

 

 

 

 

巨大な火柱が轟音を立てて出現した

 

 

途端に絡繰人間達に動揺が走る

 

 

一気に混乱状態に陥った

 

 

氷柱「な、なにっ!!?一体、どういうことっ!!?」

 

 

一刀「これは………『不死鳥の火柱』?」

 

 

その火柱は一刀が使用した新技『不死鳥の火柱』であった

 

 

だが、本人である一刀は発動していない

 

 

明命「あれは、一刀様の『不死鳥の火柱』っ!!!」

 

 

雪蓮「まさか………」

 

 

全員が詠を見る

 

 

詠「見ているだけは……もう古いわよっ!!!」

 

 

 

ゴオォォォォォォォッ!!!

 

 

 

詠は立て続けに『不死鳥の火柱』を放つ

 

 

再び、巨大な火柱が天高く舞い上がる

 

 

詠「本人よりは威力が低いけど、加勢にはなるわ

全体を俯瞰的に見ている軍師だからこそ、個々の人間の特徴を捉えられるのよ」

 

 

左慈「遠距離からの加勢方法……これだっ!!!」

 

 

左慈は口角を上げて、ニヤリと笑う

 

 

左慈「他にも出来る奴はいんのかっ!!?」

 

 

左慈は振り返って冥琳を見る

 

 

冥琳はフッと笑い、前線に立つ

 

 

冥琳「無論だ、まさか我々が前線に立つ日が来るとはな」

 

 

冥琳は穏や亞莎達が冥琳に続いて先頭に立ち、全員が戦場へ遠距離攻撃を仕掛ける

 

 

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その頃の戦場では

 

 

 

ゴオォォォォォォォッ!!!

 

 

ドォォォンッ!!!

 

 

ボォォォォォッ!!!

 

 

 

冥琳達軍師の奇襲により、絡繰人間が再びやられ始めた

 

 

斬魔「くっ!!?一体何が…………」

 

 

一刀「…………そういうことか…」

 

 

『覚醒状態』になって一刀は初めて笑う

 

 

いや、違う

 

 

『覚醒』を意図的に解いたのだ

 

 

一刀「もう一踏ん張りかっ!!!」

 

 

一刀は『龍終』を構えて走り出す

 

 

混乱している絡繰人間達を次々と斬り殺していく

 

 

炎掌「くそったれがっ!!!奇襲を受けてやがるっ!!!」

 

 

風刻「あの岩山からだ、奇襲を止めるぞ」

 

 

風刻が構えるが

 

 

 

 

シュンッ!!!

 

 

 

一刀「やらせると思うか?『龍天五獄隊』の諸君」

 

 

闇霊「っ!!?北郷一刀っ!!!」

 

 

一刀が『空走』をして目の前に現れる

 

 

一刀「喰らえっ!!!『完全防御』っ!!!」

 

 

 

 

ブゥーーンッ!!!

 

 

 

一刀は紫色のバリア状の攻撃『完全防御』を発動する

 

 

接触した『龍天五獄隊』は攻撃を強制終了されてしまう

 

 

雷昇「このぉ………人間風情がぁっ!!!」

 

 

雷昇は顔を真っ赤にして怒り出す

 

 

『龍天五獄隊』と斬魔、龍天は体勢を整える

 

 

一刀「片付いたみたいだな………」

 

 

龍天「なにっ!!?」

 

 

龍天は周辺を見渡すと、立っている絡繰人間は1人もいなくなっていた

 

 

そこへ

 

 

左慈「無茶のし過ぎだ、馬鹿野郎」

 

 

一刀「悪い、助かったよ」

 

 

管理者と過去と未来の大陸の猛者達が集合してきた

 

 

斬魔「………貴様、騙したな」

 

 

斬魔はキッと一刀を睨む

 

 

一刀は疲れはててしまったのか、その場に座り込む

 

 

一刀「逆に………何で、本当の事を…話さなきゃ…ならないんだ?」

 

 

炎掌「この野郎…………!!!」

 

 

炎掌は歯を食いしばる

 

 

愛紗「ご主人様、御無事でしたかっ!!?」

 

 

春蘭「貴様、人に言っていることとやっていることがバラバラではないか!!!

心配したのだぞ!!?」

 

 

思春「春蘭の言う通りだ、あまり心配をかけないでくれ」

 

 

一刀「……………ごめんなさい」

 

 

一刀は座り込んでいるなか、頭を下げる

 

 

一刀(未来)「取り敢えず………形勢逆転だな、龍天」

 

 

龍天「この時代の北郷一刀まで………」

 

 

未来の一刀は龍天を睨み付けながら続ける

 

 

一刀(未来)「この12年……この時を待っていたんだ

『血光軍』!!!此処がお前らの死に場所だっ!!!」

 

 

斬魔「そうか…………その言葉、そのまま返そう

そして……兵はまだいるのだぞ?」

 

 

一刀「なに?」

 

 

斬魔の言葉に眉を顰める

 

 

斬魔「お出でなさい、皆さん」

 

 

 

シュンッ!!!

 

シュンッ!!!

 

シュンッ!!!

 

 

 

斬魔の呼び掛けに数十人の人間が一刀達の目の前に現れる

 

 

それは

 

 

思春「っ!!?」

 

 

明命「あ、貴方達は…………っ!!?」

 

 

 

 

 

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「久しぶりだな、北郷一刀」

 

 

そう、絡繰人間に改造された未来の猛者達であった

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「はわわっ!!?態々、殺されに来てくれるなんて………なんて優しいのでしょうか♪」

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「手間が省けましたよ〜、お疲れ様です〜」

 

 

未来の風と朱里が未来の思春に続けて発言する

 

 

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一刀「そうだ……皆の存在があった……」

 

 

一刀は苦しそうな表情で口を開く

 

 

斬魔「『血光軍』の中でも精鋭揃いです

さぁ、醜くく仲間割れをして下さい♪」

 

 

斬魔は嬉しそうにはしゃぐ

 

 

愛紗「下衆めが………なんということを………!!!」

 

 

翠「まさか、星や桔梗……そして自分と刃を交えることになるなんてな……」

 

 

翠は得物である『銀閃』を構える

 

 

絡繰人間14号[翠(未来)]「何言ってんだ?馬超

アタシは絡繰人間14号、変な名前つけんなよ」

 

 

絡繰人間15号[星(未来)]「右に同じだ

私も絡繰人間15号という正式名称がある」

 

 

絡繰人間16号[桔梗(未来)]「全くもって失礼な奴だ

万死に値すること分かった上で発言しているのであろうな?」

 

 

絡繰人間に改造された未来の蜀軍各々が口を開く

 

 

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蓮華(未来)「祭……シャオ………穏まで」

 

 

蓮華の掠れた声は虚しくも相手の心には届かない

 

 

絡繰人間17号[祭(未来)]「孫権、白々しいぞ?

儂は龍天様に全て捧げておる身じゃ

孫呉など滅ぶべきであると自負しておる」

 

 

絡繰人間18号[小蓮(未来)]「ホント、17号の言う通りね

自分に孫呉の血が流れていると思うと吐き気がするわ」

 

 

絡繰人間19号[穏(未来)]「う〜ん……妄想なのでしょうかね〜……?」

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「私に聞くな、19号」

 

 

凡そ半数の絡繰人間に改造された呉軍が挑発的に発言する

 

 

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華琳(未来)「桂花、風、沙和、流琉………貴方達、本当に私を忘れてしまったの?」

 

 

未来の華琳の言葉は無意味であった

 

 

絡繰人間21号[桂花(未来)]「何言ってんの?曹操

自意識過剰も良いとこだわ」

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「忘れたも何も、知りませんしね〜」

 

 

絡繰人間23号[沙和(未来)]「怖い怖い怖い怖い(笑)!!!

知るわけないのに、何で逆に知ってる風に話すのっ!!?

超絶怖いのっ!!!(笑)」

 

 

絡繰人間24号[流琉(未来)]「23号さん、そんなに挑発しなくてもいいんじゃないですか(笑笑)」

 

 

華琳には絶対言わない台詞を次々と投げ掛ける未来の魏軍達

 

 

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月(未来)「華雄さん……音々ちゃん………」

 

 

未来の月の悲しい呟きは更なる悲しみへと追い詰める

 

 

絡繰人間25号[華雄(未来)]「幾ら私でも自分の名前くらい覚えられるぞ

董卓、貴様は誰と間違えている?」

 

 

絡繰人間26号[音々音(未来)]「本当に押し付けがましいのです

『にーろくキック』をお見舞いしてやるのです!!!」

 

 

かなり攻撃的な未来の董卓軍は、今にでも攻撃してきそうな雰囲気だ

 

 

美羽(未来)「七乃、麗羽姉様、白蓮に猪々子と斗誌まで妾達の事を………?」

 

 

絡繰人間27号[猪々子(未来)]「アタイ達は龍天様の従ってるだけさ

だから面白楽しく荒らし回ってるのよ♪」

 

 

絡繰人間28号[斗誌(未来)]「任務遂行の為ですよ、袁術さん」

 

 

絡繰人間29号[麗羽(未来)]「龍天様はこ・の・私達・の・王ですのよ!!!

頭を垂れなさい、オーホッホッホッホッ!!!」

 

 

絡繰人間30号[七乃(未来)]「貴方みたいなオチビさんなんか知りませ〜ん♪

さっさと死んでください♪」

 

 

絡繰人間31号[白蓮(未来)]「………………お前ら邪魔、消えろ」

 

 

明らかに未来の白蓮は性格が歪みまくっているのが分かる

 

 

貂蝉「ダーリンまでぇ………そんなことあるのかしらん……」

 

 

卑弥呼「許さん……許さんぞ、迅!!!」

 

 

絡繰人間32号[華佗(未来)]「龍天殿を悪く言うのか?

大陸の反逆者達が一番の病魔らしいな」

 

 

未来の華佗は拳を構えた

 

 

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一刀(未来)「………悲しみと怒りで自分が壊れそうだ……!!!」

 

 

未来の一刀は最早、爆発寸前である

 

 

それを見た一刀は腹を決める

 

 

一刀「く、そ…………

皆、下がってろ………俺がや…る………」

 

 

一刀は疲弊した体に鞭を入れ、震えながら立ち上がる

 

 

だが、それを愛紗と蓮華が優しく止め、その場に再び座らせる

 

 

愛紗「ご主人様、貴方は休んでいてください

幾らなんでも戦い過ぎです、恋でもここまでの事はできませんよ?」

 

 

蓮華「ここは私達が引き受けるわ

お願い一刀、貴方は休んでいて」

 

 

一刀「2人とも………」

 

 

一刀は愛紗と蓮華を見る

 

 

蓮華「私達だけじゃないわ

皆、同じ考えよ」

 

 

全員が一刀の顔を見て頷く

 

 

一刀「皆……………

……ふぅ〜〜〜、分かったよ」

 

 

一刀は大きく息を吐き、リラックスをして顔を上げる

 

 

愛紗「…………貂蝉、卑弥呼

ご主人様……2人のご主人様の護衛を頼む」

 

 

貂蝉「まっかせなさい!!!ご主人様には傷一つ付けせないわよん♪」

 

 

貂蝉は力強くグーサインをする

 

 

卑弥呼「うむ、頼んだぞ」

 

 

卑弥呼も同様に頷く

 

 

一刀(未来)「え?え?俺も傍観?」

 

 

先程の怒りが何処へやら、未来の一刀はキョトンとした表情となる

 

 

左慈「当たり前だバカ野郎

そんな感情剥き出しの奴を戦闘に参加させる訳、ねぇだろ」

 

 

于吉「クールダウンですよ」

 

 

一刀(未来)「わ、分かったよ」

 

 

未来の一刀は戸惑いつつも、了承する

 

 

左慈「俺と于吉も護衛に回る

お前らでケリを着けろ、絡繰武将達のな」

 

 

華琳「言われるまでもないわ」

 

 

各々が得物を取りだし、目の前の敵と対峙する

 

 

斬魔「別れの挨拶が終わったところで、掃除をしましょうか

大陸のゴミの掃除をね…………」

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「全員、戦闘開始!!!憎き北郷一刀の部下共を抹殺せよっ!!!」

 

 

斬魔のGOサインにより、未来の思春を筆頭に全員が戦闘体勢になる

 

 

雪蓮「全員、突撃っ!!!」

 

 

雪蓮の掛け声により、大陸の猛者達も同時に突っ込んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勝つのは過去・未来の猛者達か

それとも、絡繰人間と化した未来の猛者達か

 

 

 

 

 

 

 

 

           ……終……

 

 

 

 

説明
受け継がれる『覚醒』を使用した一刀
単身『血光軍』に乗り込み、次々と絡繰人間を惨殺していく
だが、あくまでも敵数は万を超える数
果たしてどうなる?
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
1667 1577 3
コメント
御待たせ致しました。今後ともよろしくお願い致します。(hoi2)
続き待ってました〜?(劉邦柾棟)
続きキタ――(゚∀゚)――!!(さっさ)
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真・恋姫†無双 北郷一刀 左慈 于吉  愛紗 蓮華 冥琳 

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