恋姫英雄譚 鎮魂の修羅26の3
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拠点・綾香

 

 

 

 

 

季衣「それじゃあ兄ちゃん、幽州では今何が流行ってるの?」

 

一刀「ああ、俺が広めた天の踊りというものがあってな、特に受刑者達に教えて更生のきっかけにしているんだ」

 

季衣「へぇ〜〜、面白そう、後で踊って見せてよ♪」

 

流琉「なんでも、烏丸と貿易をしているそうですよね、どんな食材が入って来るんですか」

 

一刀「彼らの土地は、青?や東牆の成育に適しているから、それと米の物々交換をしている、あと彼らは白酒を作る技術を持っているな、普通に飲んでもいいし料理にも使えるぞ」

 

流琉「それはまさか・・・・・天の国の料理ですか!?是非教えて下さい♪」

 

廊下にはフランチェスカの制服姿で、親衛隊隊員と共に歩いていく一刀の姿があった

 

二人の質問攻めに合いながら歩いていると、中庭に差し掛かった

 

秋蘭「ふっ!!」

 

綾香「はっ!!」

 

トンッ!! カンッ!!

 

そこには弓の修練に励む二人の美女が居た

 

二人は、あらかじめ用意されていた的に、目にも止まらぬ速さで、連続で矢を放つ

 

その全ての矢は、吸い込まれる様に的に命中する

 

相当な強弓のようで、命中した木の的を貫いてしまっている

 

綾香「ふぅ・・・・・腕を上げましたね、秋蘭」

 

秋蘭「はっ、これも綾香様のご指導の賜物です」

 

綾香「座学も文句無しですし、もう私の教えられる事は何もありませんね・・・・・秋蘭、いえ夏候淵妙才」

 

秋蘭「はっ!」

 

いきなり真剣な眼差しを向けてくる綾香に秋蘭は直立不動で姿勢を正す

 

綾香「私の下から巣立ち自らの武を追い求めるのです、これからは師と弟子の関係ではなく、同じひとかどの将として華琳を支えていきましょう」

 

秋蘭「・・・・・はい、長きに渡るご指導ご鞭撻、ありがとうございました」

 

師にお墨付きを貰えたことに、卒業を促された事に涙腺が緩む

 

目に見えた卒業証書よりも確かなものを貰い、秋蘭は嬉しさに身を震わせていた

 

一刀「・・・・・秋蘭は、綾香さんの弟子だったのか」

 

季衣「うん、綾香様は曹操軍旗揚げの時期から居て、ずっと秋蘭様に弓を教えていたんだって」

 

流琉「秋蘭様、綾香様に一人前と認めてもらえたんだ、良かったですね、秋蘭様♪」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

こんな可愛らしい二人が心の底から喜んでいる隣で、一刀は憂鬱な気分でいた

 

あの弓が、いずれは人に向けられるかと思うと、嬉々とした気分には到底なれなかった

 

そもそも弓道は、冷静な判断力と強靭な集中力を鍛える為にある、それが人殺しの道具として使われるのである

 

そうならない為にも、一刻も早く漢王朝を正さねばならない

 

世界平和を実現させる為の道筋を再度頭の中でシミュレーションするのであった

 

綾香「あら、一刀君ではないですか」

 

秋蘭「季衣と流琉もいるのか」

 

季衣「秋蘭様、おめでとうございます♪」

 

流琉「とうとう綾香様に認めてもらえたんですね♪」

 

秋蘭「なんだ、見ていたのか・・・・・ありがとう」

 

二人の祝福を素直に受け取っていた秋蘭だった

 

綾香「・・・・・ところで、一刀君は弓を嗜まれますか?」

 

一刀「いいえ、北郷流に弓術はないので」

 

季衣「どうして無いの?」

 

秋蘭「遠い敵には氣を用いての攻撃手段があるから必要ない、ということであろう」

 

季衣「あそっか!」

 

綾香「他にはあるんですか?」

 

一刀「大まかに言うと、一刀流、二刀流、無刀術、操氣術、この四つで北郷流は構成されています」

 

流琉「一刀と二刀ということは、その腰の物を使うんですか?」

 

季衣「でも、それだと一本足りなくない?」

 

一刀「他にそれ専用の武器があるんだ、俺は持ってこなかったけどな」

 

秋蘭「何故持ってこなかったのだ?」

 

一刀「俺が北郷流の宗家をじいちゃんから受け継がなかったからだ・・・・・それに俺は、そんな人殺しの道具なんて肌に合わないからな」

 

流琉「それじゃあ、どうしてあの腰の物は持って来たんですか?」

 

秋蘭「そうだな、あれも北郷の言う人殺しの道具ではないのか?」

 

一刀「じいちゃんに押し付けられたんだよ、俺はあんなものいらないって言ったのに」

 

祖父から貰った兼元を、まるで汚らわしい汚物扱いする一刀だった

 

綾香「・・・・・一刀君、ちょっと二人でお話ししましょうか」

 

一刀「え?いきなりなんですか?」

 

綾香「いいですから、あなたには色々と聞きたい事もありますし」

 

一刀「・・・・・分かりました」

 

そして、一刀は綾香に促される形で共に街に繰り出したのだった

 

季衣「綾香様、兄ちゃんと何を話すんだろう?」

 

流琉「なんだか、普段の綾香様の雰囲気じゃなかった気がするけど・・・・・」

 

秋蘭「・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、綾香と一刀は街に繰り出した

 

華琳が統治するだけあって、陳留の街の賑わいは幽州に引けを取らない

 

凪達の頑張りもあって治安もなかなかで市も活気付いている

 

そんな見ていて気持ちのいい光景の中を歩きながら二人は話し始める

 

綾香「いきなり誘ってごめんなさいね」

 

一刀「それは構いませんけど、話って何ですか?」

 

綾香「一刀君、あなたの使う北郷流というのはどれほどの歴史があるのですか?」

 

一刀「正確には分かりませんが・・・・・少なくとも、5百年はありますね」

 

綾香「分からないとは、どういう事なのですか?」

 

一刀「長い年月の間にどういった歴史を辿って来たのか、それを伝える伝承やら口伝やらが途切れてしまっているんです、いろんな争いによってそれを伝える資料とかも消失してしまって、今では開祖が誰なのかも分からずじまいです・・・・・ただ、北郷一族が歴史の表舞台に本格的に出て来たのが5百年前で、その時の自分の国はこれ以上なく狂った時代で、北郷の一族はそれを鎮圧する為に挙兵したんです」

 

そう、日本戦国時代と言えば、西欧の100年戦争に匹敵する日本史上最も忌むべき暗黒の時代である

 

北郷の一族は、薩摩国の大名、島津氏の分家としてこの時代に乗り出した

 

それ以前よりの下準備やら下積みやらが生きたのか、北郷家は九州地方ではその名を知らぬ者が居ないほどの勢力になった

 

しかし、その名声が築かれるに至って、一体どれだけの多くの人々が犠牲になったかを知る者は殆ど居ない

 

九州全土に置いて、北郷の一族を憎んでいない者は味方以外に居ないのではないかと言わんばかりに、北郷の一族は狂った様に暴れ回ったのだ

 

その被害はいかほどのものか、当の北郷家ですらも把握し切れてはいない

 

この世界では、そんな唾棄すべき時代を日本に齎させない、北郷一族に同じ轍を踏ませない、これも一刀の願いである

 

一刀「じいちゃんの代で、20代目で数えられていますけど、それはあくまで北郷家として歴史の表舞台に立ってからの話です、正確な数字は分かりません」

 

綾香「その言葉だと、一刀君はおじい様から武術を教わったのですね」

 

一刀「はい、北郷流は基本的に一子相伝ですので」

 

そう、仮に子供が複数生まれたとしても、宗家になれるのはその中でより優れた者一人である

 

しかし、かといって、一族の中で家督騒動や御家騒動の類を起こす事だけは北郷家は避けてきた

 

時代が時代だっただけに、そのような事をしても自分達の首を絞めるだけになる事を理解していたためである

 

それを実現させる為に、宗家に必要以上の権限を与えず、他の兄弟姉妹には宗家の立場というものを理解させ、お互いに支え合う事を誓い合うのだ

 

上に行けば行くほど、位が上がれば上がるほど、人間は自分一人の力では何も出来なくなるのだから、例えどれだけ優れた能力を有していたとしても

 

その思想は後の世にも受け継がれ、一族の中で骨肉の争いが起こった事は一度も無い

 

綾香「なるほど、それほど貴重なものなんですね、北郷流は」

 

一刀「貴重だなんてとんでもない!北郷一族が犠牲にしてきた人々の事を考えると、申し訳ない気持ちでいっぱいです!」

 

綾香「一刀君、それは仕方のない事です、一刀君の一族も自分達が生き残る為に、一族の血を絶やさない為にやって来た事なのですから」

 

一刀「血を絶やさない為なら何をやってもいいって言うんですか!?その為に他の一族の血を絶やしていたら本末転倒でしょう!」

 

綾香「そのような悠長な事を言っていて自分の一族が滅ぼされていたら、本末転倒以前の話です」

 

一刀「俺だったら、そういった事が起る前に、周りに戦争がどれほど愚かで残酷なものかを説いて和解させます、その為に俺はこうして旅をして和平合意を実現しようとしているんですから」

 

綾香「・・・・・一刀君」

 

一刀「!?」

 

急に足を止め、一刀の手を握ってくる綾香

 

いきなり手を握られ困惑する一刀だったが、それ以上に手を強く握ってくる綾香の真剣な眼差しの方に目が行ってしまう

 

綾香「一刀君のその考えは、とても気高く、優しく、思いやりのあるものです・・・・・しかし、悲しい事ですが一刀君のその気持ちが通じる者が今の時代には少ない事も事実なのです」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

綾香「どうか考えを改めて下さい、なにもその気持ちを捨てろとは言いません、しかしどうか、今の時勢に合った行動を心掛けて下さい」

 

一刀「・・・・・どうして、そんな事を言うんですか?」

 

この綾香の言葉に一刀は失望を覚える

 

自分はこんなにも、この綾香の事も含めこの大陸の人々の将来を心配していると言うのに

 

お互いにいがみ合う事なく、平和に暮らして欲しいと願っているのに

 

この人は、まだ比較的まともな方だと思っていたが、所詮は人殺しの人でなしだったのかと心底残念だった

 

しかし

 

綾香「私は、一刀君が心配でならないんです、一刀君の様な誠実で真っ直ぐな人が、将来苦しい思いをするかと思うと、耐えられないんです・・・・・」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

想いもしない言葉に、一刀は唖然とする

 

てっきり、この人も人の命を省みない殺戮者の一人でしかないと思っていたからだ

 

綾香「一刀君の気持ちは痛いほどよく分かります、将来だけでなく今生きている人々にも幸せになって欲しいという気持ちは、私達にだって少なからずあります・・・・・しかし、今の大陸の情勢は、そのような甘言だけでは変えられない所にまで来てしまっているのです、それを変えるには一刀君が最も忌み嫌う戦という愚かな行いでしか出来ない、その果てに多くの魂魄を戦場に散らせることになるでしょう・・・・・しかし、私達は約束します、多くの英霊の犠牲を決して無駄にはしないと、一刀君の様な人々が決して損をしない、実力や能力があれば、努力次第で人の上に立つことが出来るようにすると、そんな世の中を私達は目指しているんです」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

驚いた、この人が目指しているものは、自分が目指すものとほとんど同じだ

 

一刀自身も、出自や身分の違いで虐げられている人々を今まで数えきれないほど見てきた

 

彼らが不当な暴力に喘がない為には、漢王朝が推し進めてきた政策を根本から変える必要があると思っていたが、それは彼らも同じだったのだ

 

やり方は違うが、思い描いている世の中は似通っている

 

だが

 

一刀「・・・・・心配してくれて、ありがとうございます」

 

綾香「分かってくれましたか!?「それでも!」・・・・・」

 

一刀「それでも俺は、やり方や考えを変える気はありません」

 

綾香「・・・・・・・・・・」

 

一刀「俺は必ず、血生臭い戦争に頼らず、世の中を正して見せます」

 

綾香「・・・・・一刀君」

 

彼女の気持ちも少なからず理解出来る所はある

 

しかし、後の世に戦争と言う負の遺産を押し付けない為には、一滴の血も流さず漢王朝を内部から変えていくしかない

 

世界平和を目指す一刀からすれば、そこだけは絶対に譲ってはならない聖域なのだ

 

物凄く残念そうな顔をする綾香を横目に、握られた手を離したのだった

 

一刀「ん、あれは・・・・・」

 

その時、飲食店や雑貨屋などいろんな店舗が軒を連ねている中で、一際一刀の目に留まるものがあった

 

一刀「驚きましたね、ここでも書簡を販売しているんですか!?」

 

目に留まったのは書店だった

 

綾香「え、はい・・・・・民にも、仕官する為の機会を与える為に、華琳が売買を許しているんです」

 

一刀「それは素晴らしいですね♪これなら知識が極端に独占される事はありませんから、人々も率先して働くようになります♪」

 

綾香「ということは、幽州でも書簡の販売はしているのですか?」

 

一刀「はい、最終的に全ての人々が文字の読み書きができるようにするのが、自分の目標ですから♪」

 

一目散に書店に入り込み棚を見ていく

 

この書店に並べられている本は、全てが庶民にはなかなか手が届かない値段設定となっている

 

これは仕方がない、この時代では紙は貴重品で、朝廷への献上品になるほどなのだ

 

幽州でも書店の経営は認可されているが、販売価格は目の前に売られている本と殆ど変わらない

 

印刷技術が無い以上、それ相応の値段を設定しなければ著者は行き倒れるしかないのだから

 

増版をするには写本をするしかないのだが、その為の人件費や紙のコストを念頭に入れると、これくらいの値段になってしまうのは自明の理なのだ

 

今後紙の生産をいかに効率よく増やしコストを抑え、市民の手に届きやすい値段にしていくかが課題である

 

それと同時に、識字率をいかに向上させるかも課題の一つである

 

いかに本を増やしても、読み書きが出来なければお話にならないのだから

 

一刀「ふむ、いろんなものを扱っていますね・・・・・詩・小説・戯曲、天文学まであるんですか!!?」

 

この本の種類の豊富さは、幽州を超えているかもしれない、予想以上の多様性に一刀は目を輝かせていた

 

一刀「凄いな、これはこっちも見習わないといけないな・・・・・綾香さんは、どんな本が好きなんですか?・・・・・・・・・・って、綾香さん?」

 

綾香「・・・・・・・・・・」

 

返事が無く振り向いてみると、綾香が呆然と立ち尽くしていた

 

一刀「どうしたんですか?綾香さん・・・・・お〜〜〜い、綾香さん!」

 

綾香「あ、ああ・・・・・ううぅ//////////」

 

呼び掛けてもこちらに振り向かず、ある一点を凝視している

 

完全に直立不動でみるみる顔が真っ赤になっていく

 

一刀「?・・・・・」

 

一体何があるのかと、綾香の視線の先に目を向ける

 

他とは区切られた棚のようで、棚に敷き詰められた本のタイトルを見ていくと

 

一刀「って、これは・・・・・」

 

本のタイトルは、怪しい男女の関係やら卑猥な表現のものばかりである

 

要するに現代でいう所の、エロ本コーナーである

 

艶本やら八百一やら官能小説やら、人間の性的な意味での関係を表したあらゆる種類の本が陳列している

 

中には相当過激そうな内容のタイトルもある

 

一刀「こんなものまで扱ってるのか・・・・・綾香さんて、こう言ったものが好きなんですか?」

 

綾香「な、な、な、な、何を言っているんですか!!?わわわ、私は男の人とまだそういった事をした事が無くて、まだおぼこで!!////////////」

 

一刀「落ち着いてください!いろんな意味で墓穴を掘ってますから!」

 

綾香「あう・・・・・ううぁ///////////」

 

流石にこれ以上綾香をここに居させるわけにはいかないので、一刀は綾香の手を取り書店を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、その後再度街に繰り出すも、綾香が余りに挙動不審になり散策どころではなくなってしまった為、二人は城に引き返した

 

一刀「くくくく♪綾香さんのあの慌てようときたら、くく♪思い出すと笑っちゃいます♪」

 

綾香「うう・・・・・言わないで下さい、私はああいったものには本当に慣れていないんです///////」

 

普段の綾香からは想像も付かないくらいの狼狽ぶりを見せ付けられ、思わず思い出し笑いをしてしまう

 

穴があったら入りたい、自分の余りの痴態を思い出すと顔が真っ赤になる

 

民に恥ずかしい姿を見せてしまった為、今後どんな噂が流れるか分かったものではない

 

そんな対極の反応を見せながら、二人は廊下を歩いて行った

 

一刀「それにしても、綾香さんって華琳と全然似ていませんね、まるで遠い親戚みたいですよ」

 

この綾香を見ていると、百合百合しい噂が通っている華琳の肉親とはとても思えなかった

 

綾香「あ、その事なんですけど、私と華琳は・・・・・」

 

華琳「あら、あなた達、何をしているの?」

 

その時、廊下の曲がり角から華琳が顔を出す

 

両手に大量の竹簡を抱えかなり歩き難そうだった

 

綾香「あ!私も手伝います!」

 

華琳「助かるわ・・・・・ここ最近、黄巾党の後始末に大忙しよ、とても手が足りてないわ」

 

綾香「申し訳ありません、鍛錬が終わった後、直に戻って来るべきでした」

 

華琳「一刀とどこかに行ってきたのかしら?」

 

綾香「はい、少しお話をしようと、街に」

 

一刀「その話はもう終わったからいいよ・・・・・それより、俺も手伝う」

 

そして、大量の竹簡を分け合い、三人は華琳の執務室まで来た

 

華琳「助かったわ、二人ともありがとう・・・・・そうだわ一刀、あなたに一つ頼みたい事があるんだけど」

 

一刀「なんだ?」

 

華琳「あなた、確か華佗と同じ技を持っていたわね」

 

一刀「ああ、五斗米道のことか」

 

綾香「ごとべいどう?」

 

一刀「違いますよ、ゴットヴェイドーです」

 

綾香「・・・・・凄く言い辛いですね」

 

一刀「俺はそれほどでもないですけど、華佗は発音には物凄く拘りますから言えるようにしておいた方がいいですよ・・・・・で、それがどうしたんだ?」

 

華琳「以前、あなたは凪の深手を癒し、古傷も全て治していたわよね」

 

一刀「もしかして、それだけ重症の患者がいるのか?凪の時は、咄嗟に力技で治してしまったけど、俺の五斗米道は華佗と比べればまだまだ未熟だから保証は出来ないぞ」

 

華琳「いいえ、ちょっとした古傷を治してくれればそれでいいわ」

 

綾香「華琳、まさか・・・・・」

 

華琳「ええ、この綾香の右頬の傷を消して欲しいの」

 

綾香「まだそんな事を言っているんですか華琳、私は全然気にしてないのに」

 

華琳「あなたが気にしなくても、私が気にするのよ」

 

綾香「この傷は、私が華琳を助けた証、言わば私と華琳を繋ぐ唯一の血縁ともいえるんです、ですから私はこの傷を生涯治す事はしません」

 

一刀「え!?ちょっと待ってくれ!華琳と綾香さんは、従姉妹同士じゃないんですか!?」

 

綾香「確かに私達は従姉妹の関係にあります、しかしよく勘違いされますが、私と華琳は血は繋がっていません」

 

華琳「知らなかったの?・・・・・天の知識とやらも万能ではないようね」

 

一刀「いや、知らなかったわけじゃないけど、ここまで似ていないとは思っていなかったから・・・・・」

 

史実の曹仁と曹操も血縁者では無かった、ここらへんは矛盾していないようだ

 

華琳「・・・・・それより綾香、どうしても傷を治す気は無いの?」

 

綾香「いくら華琳といえども、これだけは譲れませんね♪」

 

華琳「・・・・・分かったわ、そこまで言うならもう何も言わないわ」

 

断固として譲らない綾香に、華琳もとうとう根負けした

 

にこやかな顔の中に確たる意思が伝わって来たので、過去を忘れてこれからは気にしない様にしようと決めたのだった

 

華琳「それにしても、あなた達随分と仲がいいみたいね」

 

綾香「え?そんな風に見えますか?」

 

華琳「ええ、廊下を歩いていた時、とても仲睦まじく見えたわ、まるで夫婦のようだったわよ♪」

 

綾香「そんな!からかわないで下さい!////////」

 

一刀「・・・・・どうも綾香さんは、そういった話にはとんと疎いようですね」

 

華琳「なに?街で何かあったの?」

 

一刀「実はな、街の書店で・・・・・」

 

綾香「わーーわーーわーー!!!その話はもういいでしょう、一刀君!!/////////」

 

その後、華琳の度重なる詮索を躱し、華琳の質問に答えようとする一刀を何とか止めながら、綾香は気疎時間を過ごしたのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拠点・風、稟、桂花

 

 

 

 

風「ふむ、役人の人数は州全体の人口の3分以上増やさないのですか〜」

 

桂花「確かにこれなら、役人が仕事を疎かにして腐っていく事は無いわね」

 

稟「人口の増え過ぎや減り過ぎを防ぐ為に民一人一人の名前と出身地を認識する戸籍制度、その為の市役所と区役所ですか・・・・・官と民が一体となっているのが分かります」

 

現在、桂花の執務室にて、曹魏三軍師が同盟資料の精査をしていた

 

その中でも、同盟締結に際しての制度共有の欄に一際目を奪われる

 

幽州で敷かれている制度や政策の詳細が描かれていて、その具体性の有りように息を飲む

 

それら一つ一つの役割を理解していくにつれ、その全てが国を形作るのに必要なものである事が理解出来る

 

全ての政策に無駄は一切なく、一つの好循環を発生させている

 

このデータは、幽州全体を飛躍的に発展させていると言う数字を示しているが、それが嘘ではないと言う事が嫌でも想像できてしまう

 

これらの政策は、一刀が自らの故郷である日本の政策をこちら側に合わせてアレンジを加えたものであるが、知っているだけの政策など机上の空論でしかない

 

実践し、実際に使える領域にまで押し上げるまでした実行力こそ褒めるべきところである

 

これだけの画期的な政策を考え実行に移すだけの実力があれば、今すぐにでもスカウトしたい逸材であるのは否めない

 

華琳の言う通り、これらの政策は使い方次第では我が陣営に大きな利益を齎すであろう

 

だが

 

桂花「まったく、なんでこんな凄い政策を思い付く奴が、あそこまで捻じ曲がってるのよ!」

 

稟「しかし桂花殿、これ等の価値が分からないなどという事は言わないでしょう」

 

風「はい〜、まさか王佐の才と呼ばれる桂花ちゃんが、これを作ったのが男の人だから気に入らないなんて私情を挟んでいるなんて事は〜・・・・・」

 

桂花「流石に無いわよ、ここまでのものを見せ付けられれば嫌でも認めるわよ!・・・・・でも、あんた達も分かっているはずよ、ここに書いてある政策を今実施すれば、待っているのは破滅だけよ」

 

稟「・・・・・はい、それは分かっているのですが」

 

風「そうですね〜、今のご時勢でこれを受け入れる諸侯は、まず居ないでしょうね〜・・・・・」

 

一刀の推し進める政策は、通行税を無くし関所を減らす事が大前提である

 

そんな事をしてしまえば、各諸侯の間諜が出入り自由となり情報が筒抜けとなってしまう

 

実際にこれを実施している幽州では、間諜が入り放題で自分達も容易く情報を取得することが出来ていたのだから

 

一刀はそれをへとも思っていない、むしろ欲しい情報があるならくれてやると言わんばかりである

 

むしろそれが狙いであるのだが、それを良しとしない者にとっては、この政策は邪道と言ってもいい

 

如何に国が潤い、利益が出て、国力が上昇したとしても、更に後の事を考えれば保守的にならざるを得なくなるのだ

 

もちろん、今の朝廷がここまで腐っていなければ話は違ってくるのだが

 

桂花「こんなもの、今の朝廷が受け入れる訳がないわ、こんなものを広めようとしたところで、いずれは朝敵の烙印を押されてお終いよ」

 

稟「ええ、彼らは何にでも難癖を付けて来ますからね」

 

風「自分達の気に入らないものは、どんな手を使ってでも排除しようとしますからね〜」

 

仮に一つの政策が国力を増加させることが確実であったとしても、自分達の権力誇示に役立たないのであれば、彼らは決して首を立てには振らない

 

むしろそのようなものを実施しようとする人間は、周りの諸侯に勅令を申し渡してでも抹殺しようとするのだ

 

各諸侯も今の漢王朝が只の傀儡政権だと言う事は分かっているが、勅令と言う大義名分が得られれば喜び勇んで軍を動かす

 

自分達の敵が一人でもいなくなれば、万々歳なのだから

 

桂花「こんなものを広めようとしても無駄よ、必ず邪魔が入ってあっという間に頓挫するわ」

 

風「お兄さんは帝と親しくなったみたいですけど、それも意味を成すとは思えませんね〜」

 

稟「はい、それすらも洛陽の宦官達は利用しようとしますからね・・・・・」

 

帝の真名を預かると言う、ある意味この国で一番の名誉を手にしていると言ってもどこまで通用するか未知数である

 

いかに空丹に真名を預けられているとは言っても、それそのものが気に入らない者は大勢いるのだから

 

三人が一刀の行動に頭を悩ませている最中、扉からノック音が聞こえてきた

 

一刀「三人とも、入っていいか?」

 

稟「あ、一刀殿!?今開けます!」

 

風「おおう、噂をすれば何とやらですね〜、どうぞです〜」

 

桂花「絶対に開けないで!」

 

稟「ちょっと、桂花殿!?」

 

風「かなりズコーっと来ましたね〜、今の流れで言えば次はお兄さんとお話をするのは常道だと思うのですが〜」

 

桂花「私の部屋に男を招き入れるなんて、想像しただけでも妊娠してしまいそうよ!」

 

一刀「おい!俺はいったい何なんだ!?」

 

扉越しに聞こえてくる桂花の言葉に、流石に抗議の言葉を投げ付ける

 

風「桂花ちゃん、お気持ちは分かりますが、お話をしなければ何も始まりませんよ〜」

 

稟「そうです、一刀殿は使者として来ているのですから、そのような扱いをされては華琳様に恥をかかせてしまいますよ!」

 

桂花「・・・・・・・・・・分かったわよ、本当は凄く、物凄ぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜く嫌だけど、華琳様の顔に免じて100億歩譲歩してあげるわ」

 

この程度の事でそこまでの譲歩が必要になるのでは、1ミリも動けなくなってしまうような気がするが、一刀は開かれた扉を潜った

 

一刀「で、資料には目を通してもらえたかな?」

 

稟「あはい、一通りは・・・・・」

 

風「どれもこれも興味深い政策ですね〜、見ていて飽きませんよ〜」

 

桂花「それは否定しないけど、あんたの政策はどれもこれも今の世には不向きよ」

 

一刀「またなのか、徐州の諸葛亮と?統も似たような事を言っていたな」

 

桂花「だったらその二人は立派ね、先を見据えてるわ」

 

一刀「俺からすれば全くの逆だ、このまま進めばこの大陸は悲惨な結末を迎えてしまうって言うのに、なんで皆わからないんだ・・・・・」

 

稟「一刀殿、それは仕方の無い事なのです」

 

風「はい〜、どのような事をしたところで、これは避けようのないものです〜、これも運命というものなんですから〜」

 

一刀「はぁ!?運命だってぇ!?」

 

この運命と言う言葉に、一刀は呆れた気持ちになる

 

一刀「とんでもない物言いだ!自分達がどれだけ恐ろしい事を言っているか理解しているのか!?」

 

桂花「本当の事なんだからしょうがないでしょ!これが天命というものなのよ!」

 

一刀「天命だって!?じゃあ三人は、死んでいった人達の肉親にも同じ事を言うんだな!?」

 

稟「そ、それは・・・・・」

 

風「・・・・・・・・・・」

 

そう、それは、死んでいった自分達の兵の親に「あんた達の息子が戦死したのは運命なんだから諦めろ」と言う事と同じ

 

太平洋戦争で親族を亡くした人達に、「あなた達の息子が特攻兵として死んだのは天命だったんです」と言う事と同義

 

殺人事件の被害者が加害者に「あんた達の子は俺に殺される運命だったんだよ」、と言われたらそれも通る事になる

 

運命だの天命だの、そのような言葉は一刀にとっては自分達のやった事を正当化する為の都合の良い言い訳にしか聞こえない

 

じゃなければ、人間のやった事柄の全てが運命や天命の一言で片づけられてしまうのだから

 

そのようなもの、被害者からすればたまったものではない

 

一刀「これは難しい事でも何でもない、お互いが矛を治め話し合う、そういう体制を作り出せば全ては丸く収まるんだ!」

 

桂花「難しいに決まってるじゃない、そんなの無理よ!筆や竹簡も無しに政をやれと言っているようなものよ!」

 

一刀「大丈夫だ、一人一人が意識していけば必ず実現させることが出来るんだ!」

 

桂花「無茶な事言わないで!人には感情というものがあるのよ、目に見えない上に余りに不安定で壊れやすい代物なのよ!」

 

一刀「そんな事は分かりきった事だ!」

 

桂花「いいえ、あんたは分かっていない、あんたはその事ばかりを気にしている、そんな一人一人の感情をいちいち気にかけていたら、結局私達は何も成す事は出来ない、時にそれらを一蹴し握り潰す非情な決断も私達には必要なのよ」

 

一刀「そんな事を起こさせない為に、俺は漢王朝を正そうとしているんだ!」

 

桂花「あんた一人で何が出来るっていうのよ!?思い上がりも甚だしいわ!」

 

一刀「一人じゃない、俺は大将軍や帝にも協力を得ているんだ!」

 

桂花「今の腐敗しきった朝廷の将軍や帝の協力を得た所で、何も出来る事はないわよ!」

 

一刀「その腐敗も帝と大将軍と協力して、取り除いて見せる!」

 

桂花「どうせあんたの事だから、一人も人を殺さずにやろうとしてるんでしょ!それこそ夢物語よ!」

 

一刀「そうしなければならないんだ!一人でも殺してしまえば、それは必ず尾を引く!同じ事の繰り返しになってしまうんだ!」

 

桂花「どっちにしたところで同じよ!仮に成功したとしても新しい宦官も次々と腐敗していくわ!今の宦官の制度そのものをどうにかしなければならない、そこはどうするって言うのよ!?」

 

一刀「それは俺も考えている、宦官の制度を無くすにしろ、改革するにしろ、帝や将軍と話し合わなければ何も始まらないんだ!」

 

桂花「ほら見なさい、結局なんの解決策にもなっていない!あんたの中途半端で優柔不断なやり方は、状況を悪化させるだけに終わるわ!」

 

一刀「悪化なんてさせないし中途半端な事もしない!腐敗した宦官達には相応の罰を与えて見せる!」

 

そう、なにも一刀は死刑制度に反対している訳ではない

 

かつて幽州で不正を働いていた文官武官の中には、下手をしたら幽州が傾きかねない程の汚職や賄賂に手を染めていた者も何人かいた

 

その者達の極刑は、流石に免れなかった

 

事前にその事実を暴き白蓮に報告をしていたため、白蓮の逆鱗に触れたのだ

 

税は、民の血と汗の結晶、言わば命そのもの、これはかつて白蓮が桃香と共に蘆植こと風鈴の下で勉学に励んでいた時から感じていた、いわば風鈴の教えである

 

それが幾重にも弄ばれていたとあっては、いかに温和な白蓮であっても黙ってなどいられない

 

命は命でしか贖えない、これは事実なのだから

 

だが歴史上の偉人や英雄はどうしようもない、理屈で言えば彼らは、何万回死刑になっても足りない大量殺戮者なのだから

 

だから一刀は張三姉妹を死刑にはしなかったのだ、彼女達の罪は一回死んだ程度では到底贖えないのだから

 

一刀「安心しろ、俺が桂花達を含めた全ての諸侯に挙兵なんてさせない、その前に俺が漢王朝を正すからな」

 

桂花「話にもならないわ!!もう話す事は何もない、出てって!!」

 

そして、桂花の罵声を背に一刀は部屋を退出した

 

稟「・・・・・桂花殿、気を悪くしないで下さい」

 

風「はい〜、お兄さんもこの国の事を思ってやっているんですから〜」

 

桂花「無茶言わないで!タダでさえ男が嫌いなのに、あんな滅茶苦茶な事を言われたら誰だって気分を害するに決まってるわ!」

 

稟「しかし、一刀殿の言は決して滅茶苦茶なものではありませんよ、思想はどうあれ、そこには確かな実と利があるのですから」

 

風「はい〜、それにお兄さんの行動からは、純粋な思いや真っ直ぐな誠意が伝わってきますからね〜」

 

桂花「あんた達、あいつと旅をして毒され過ぎなんじゃないの!?純粋な思いや真っ直ぐな誠意だけで世の中が正せるんなら、誰も苦労しないわよ!」

 

稟「しかし桂花殿、一刀殿は決して思いや誠意だけで動いている訳ではありません」

 

風「はい〜、桂花ちゃんも言っていたではないですか〜、お兄さんの案は具体的だって〜」

 

桂花「具体的だから何!?尚の事たちが悪いわよ!これから乱世が始まるって言う時に、こんな太平の世でしか役に立たない政策を出されても迷惑なだけよ!あんた達も分かっているでしょう!?」

 

稟「・・・・・そうですね、桂花殿の言う通りです」

 

風「はい〜、お兄さんには世の中の本質というものをもっと知って頂くべきですね〜」

 

桂花「別に私だって、戦がしたくて堪らないって訳じゃないわよ・・・・・でも今の私達にそんな余談は許されないのよ、私達だけじゃない他の諸侯にも言えた事なんだから」

 

稟「その通り、その通りです!全体の幸福と個人の幸福、この二つを両立させることは、どう足掻こうと不可能なのですから」

 

風「はい〜、風達が生きる世は常にそうですからね〜、これも運命(さだめ)というものなんでしょうね〜・・・・・」

 

自分達がどんなに心血を注ごうとも、決して覆る事の無い人の世の絶対的システム

 

悔しいが、世の中と言うのは綺麗事だけではやっていけない、それは一刀とて例外ではないのだ

 

風と稟は、一刀が去って行った扉を見ながら憂鬱な気持ちを抑えきれなかった

説明
沿州拠点・パート3
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コメント
どんどん一刀が傲慢に見える;(スターダスト)
一刀の言っていることって、「俺の考えこそが至高だからお前たちは黙って俺の考えに従いたまえ」っていうことになりますね。相手の主義、主張も自分の考えと相容れなかったら頭ごなしに否定する。なんか、kkkの天狗道の住人と似たような発想だな。(田中一郎)
またまたご指摘ありがとうございます、そうですよね、よくよく考えてみたらこの時代に小数点なんてありませんよね(Seigou)
一つ気になったのですが。「ふむ、役人の人数は州全体の人口の0.3割以上増やさないのですか〜」0.3割ってなんですか? 歩合で表記したいのならば、ここは三分でしょう。野球の打率で○割△分□厘という表現がありますが、その△分です。(h995)
反北郷連合ができそうだな………日常的な会話が演技にしか思えません……(弥生流)
この拠点終わったら次は建業での同盟交渉かな?まぁまた同じことの繰り返しだと思うけど(恋姫大好き)
お待ちしておりました(恋姫大好き)
ふむ……まあ、無理でしょうね。相手の立場を尊重せず、ともすれば全否定しての交渉なんて成功するわけも無し。相手の逆鱗に触れるだけです。先ずは相手の立場を尊重すること。それが出来ないから争いは広がるのだし、尊重したからこそ争ってしまう場合もある。だからといって、全否定していい事にはならない。彼らは彼らで、必死に生きているだけなのだから。それは一刀も同じですけどね。(Jack Tlam)
h995さんへ、そうだったんですか!?勘違いしていたのは自分の方でした(Seigou)
まぁあくまで一刀の勘違いという事であれば、あまり問題にはありませんが。それと一刀。先代の桓帝がどれだけ頑張っていたのかをよく調べてみるといい。君以外の人間が何故乱世は止められないと判断しているのか、それが良く理解できる筈だから。(h995)
これ絶対乱世が起きてから乱世を望んだ人たちが後悔するやつだ(未奈兎)
>史実の曹仁は従兄に曹操が居て、お互いに血縁者だったはずである  違います。確かに曹仁は曹操の祖父である曹騰の兄の孫ですが、曹操の父である曹嵩は曹騰の養子で出自不明(夏侯氏の説あり)なので、史実においても曹操と曹仁の間に血は繋がっていません。。(h995)
話が相変わらずの平行線だな〜どっちも歩み寄ろうとしてない感じですな^^;(nao)
各陣営が大陸の平和に尽力出来る様に一刀自身が積極的に動いて、華琳達が『乱世』を起こす選択肢をさせない様にしているのに・・・・何故、華琳達は『ソレ』が解らないのだろうか? 一度、戦いが始まればそれこそ取り返しがつかない事態になるというのに・・・・(劉邦柾棟)
一刀が大陸全土を「平和」になる様に動いていると各陣営が解っているのにも関わらず、その流れに乗って動けば良いことなのに流れに乗らずに『乱世』を起こそうとしている。 正に、本末転倒だな。(劉邦柾棟)
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