黒のオーバード:第2話「主無き契約」
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 薄暗く、埃と異臭が澱のように溜まった空気の中、ルークら二人は下層に向かってどんどんと降りている。

 時折ルークは背後を振り返り、クールが自分の後を付いてきているか確認する。へっぴり腰になり、周囲の切り立った壁にもたれかかるようにしながら歩を進める彼は、取って付けたような不安定な足場に随分と参っているようだ。体に合っていないだぶだぶの服は、ここに至るまでにどこかにでも引っ掛けたのか、ところどころ裾が解れてしまっていた。

 あの服もどうにかしてやらんとなぁ……

 ふぅ、と一つ溜息を吐くと、ルークは踵を返し、壁に張り付き足場を探すクールの隣まで歩を戻した。

「その服、袖をつめないとダメだな。そもそもサイズも合ってないし、どこかで新しい服を調達するかねぇ」

 声を掛けられ、クールが顔を上げる。琥珀色のの双眸がルークを捕らえた。

 ルークが纏っているのは青を基調とした立襟の上着に、下は細身のトラウザーズの裾をレザーブーツの中に突っ込んだ井出達をしている。

 ファンへの店や下層で暮らす眷族たちとは一線を画す形をしているのは間違いない。それが良いのか悪いのかは、また別問題だが。

「そりゃそうと、お前さんまだ歩けるか? 爺さんの家まではもう少しばかり歩く必要があるんだが」

「もう少し……って、どれぐらいですか?」

「爺さんの家は、ここの底にあるんだ」

 と言って下を指差した。

 クールが恐る恐る身を乗り出し、足元を覗き込む。しばしの間を置いて、振り仰いだ。これまでに下ってきた分と同等……いや、それ以上の高さを降りなければならないことを悟った少年は、おずおずと口を開いた。

「あの、ルークさんはいつも、この高さを歩いて下っているんですか?」

「なわけねーだろ。いつもは飛び降りている。……やってみるか?」

「え……え? ちょっ」

 うろたえる少年の体を掬い上げて横抱きにし、ルークは軽く地面を蹴る。二人のシルエットが縺れ合ったまま、ぽっと中空に躍り出た。

 吹き上げる風を切り裂きながら、底に向けてどんどん落ちていく。腕の中にいる少年がルークの首に腕を回し、必死になってしがみ付いてきた。

 彼はぎゅっと目を瞑ったまま、ルークの胸に顔を埋めて小さくなっている。骨張った感触に何の感慨も湧かないが、伝わってくる体温は悪くはないなどと、柄にもないことを感じてみる。

 

 落下すること十数秒、徐々に速度を緩めて軟着陸した。ひしとしがみ付いていたクールの背中を、軽く二、三度叩く。

「着いたぞ」

 目を白黒させている少年を解放する。ふらつく彼をその場に残したまま、ルークは切り立った壁に穿たれた穴の一つを覗き込んだ。

「おーい、爺さん生きてるか?」

 ……返事はない。

「ううん? 留守なのか……」

「ここにおるわい! 何じゃルーク、そのは。まるで人間じゃないか」

 踵を返したルークの膝の裏側を何かが叩いた。

「何だ爺さん、居るのなら返事ぐらいしろよ」

 ルークは彼の腰骨……いや、腿の辺りまでしか丈のない老人を見下ろした。

「ト、トカゲ……?」

「誰がトカゲじゃわい、失敬な!」

 面食らったクールの呟きに噛み付いたのが、彼らの探していたゲレアト老人だ。

 しわとシミの浮いた黄緑色の顔はまさにトカゲ、クールが思わず声を漏らしてしまったのも無理もない。それでも、昨日既に歩くカエルに出会っていたおかげで、二本足でヨタヨタ歩くトカゲに対して、それ以上の驚きはなかったようだ。

「怒んなよ爺さん。こいつ、まだ新人なんだ。ヒトばっかりの社会で暮らしてたから、爺さんみたいな形の知的生物には慣れてないんだよ」

「むむむ、聞けば聞くほど失敬なこと吐きまくりじゃの、ルークや。お前さんでなければ百倍返しにしておるところじゃ! ……して、ワシに何用じゃ」

「お、爺さん話早いねー」

「お前さんが用もないのにワシを訪ねることなぞ、一度たりともあったか。ないじゃろうが!」

 ルークの茶々に語気も荒く反論しながら、ゲレアト老人は襟首から生えているひげの様な突起を撫で、二、三度瞬きをした。呆気に取られているクールのこめかみ辺りをしばらく眺めた次の瞬間、長い舌が老人の口から飛び出した。そして飛び出してきた時よりは緩慢に、緑色の舌が口の中に戻っていった。

 呆気に取られていた白い顔がさらに青白くなっていく少年に向かって、老人がウィンクをした。

「何、虫が飛んでおっただけじゃよ。立ち話もアレじゃからの、ワシの家で茶でもしばきながら話を聞くとするかのう。嬢ちゃんも一緒においで」

「あ……あの……」

「爺さん、コイツ男だぜ?」

「何でも良いわい」

「ってさ。行こうか」

 反論をためらうクールの代わりにルークが一つ突っ込んでから、二人は老人の後について、穴の一つに入っていった。

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 蝋燭の明かりが、老人の住房を照らし出している。雑然としているのはルークの根城と大差ないが、老人の住房に所狭しと置かれているものは、いずれも呪いの類に使用されるマジックアイテムのようだ。個々のアイテムから漂う魔力の香は微々たる物だが、ごまんとあるそれらから漂う香が交じり合い、作り出すえも言われぬ複雑な匂いに、ルークは顔をしかめた。

 ルークの無言の抗議にも頓着せず、ゲレアト老人は濃褐色の茶を湯飲み三つに注ぎ、住房の中央に設えられた丈の低い丸テーブルの上に置いた。

 湯飲みを覗き込んだルークとクールは、二人して神妙な面持ちで顔を見合わせた。

「すごい色ですね……」

「つか、何だよこの茶。腐ってんじゃねぇの?」

「何を言うか、罰当たりなヤツめ。これは薬草茶じゃ。滋養強壮、疲労に良く効く茶じゃぞ。……まぁ、お前さんら二人にはあまり縁がない代物かもしれぬがのう。さてと、そろそろお前の用件を聞いてやろうかのう。言ってみぃ、ルークや」

「ふぅ、ようやく本題かよ。――用事があるのは俺っつーよりは、こっちの方。クール、腕出してみな」

「え? あ、はい」

 少年がおずおずと腕を差し出すと、ルークはそれを掴んで長い裾を引き上げた。目の前に現れた、緋色の紋様が刻まれた白い腕に、老人の目が見開かれた。

「爺さん、これが何かわかるか? って、その様子だと何か知っていそうだが」

「お……おおお! な、何じゃコレは……」

 クールの腕を取ったゲレアト老人が、おこりに憑かれたかのごとく震えだした。

「お、おい、爺さん大丈夫か?」

「だまっとれ! むむ、コイツはまた……」

 一つ唸って、ゲレアト老人は絶句してしまった。

 沈黙が続く中、二人の周りを落ち着きなく歩き回っていたルークが堪え切れずに声を上げた。

「爺さん、何かわかったのかよ」

「――いや、解らん」

「おい! ボケてんじゃねぇぞ。しっかりしてくれよ、爺さん」

「いちいちうるさいわい! ちょっと待っておれ」

 よっこらせ、と立ち上がった老人は、部屋の隅に積まれている書物を調べ始めた。「確かこの辺で、似たようなものを見た記憶が……」と小さな背中が呟いている。

「あの、ルークさん」

 手持ち無沙汰で困ったのか、クールが丸テーブルに腰を下ろしたルークを見遣った。

「ん?」

「僕のコレって、そんなに何かマズいものなんでしょうか」

「さてね。でもコイツのせいで、お前は俺達の世界の住人になっちまったんじゃねぇの? と俺は思うけどな」

 むき出しになったクールの腕に視線を落とした。

 何かとの契約の印なのは間違いない。かつて体に契約の刻印を刻んだ仲間を見たこともある。確かアイツはより強大な力を得ようとして、そのような契約を結んだように記憶している。もっとも、そいつ自身は対価として契約相手に食われてしまったが。

 契約相手に対価――

 街一つを一瞬で壊滅させる程の力が暴発するようなヤツが契約相手だと、よほどの代物を対価として差し出しているはずだ。

 運が悪ければ……いや、運が良くなければこの先生き残れないような気もする。この少年が生きようが死のうが、ルーク自身には関係がないのだが。それにしても――

 対価って何だったんだ?

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「おお、あったあった。こいつじゃわい」

 湿気を吸って変色した革張りの分厚い本を手に、ゲレアト老人が部屋の中央に戻ってきた。

「くぉら、ルーク! テーブルに座ってはならぬと何度言ったらわかるのじゃ、お前さんは」

「別に減るもんじゃねぇし、いいだろ?」

「行儀がなっとらん。さあ退いた退いた」

 ルークを追い払い、老人がテーブルの上に書物を広げた。

「ここじゃ。この紋様の形などはかなり近いと思うのじゃが」

 ひなびた指が指し示す箇所を、二人が揃って覗き込んだ。古代文字で埋め尽くされたページの一角に、鳥の片翼を模したようにも見える記号が記されている。

「そうですね……似てるという前提で見せられると、似ているような気もします」

「契約先は数多と考えられるからなぁ。バイアスは掛かっている気もするが、候補の一つにはなると思うぜ。この記号が象徴するのはっと……ゼーレライセンか」

 ルークの顔が曇る。

「ほぅ、これはまた何とも珍しい名前を聞いたわい。それが真なら非常に興味深いものじゃ」

 ゲレアト老人の双眸は好奇に満ち、眉間に皺を作っているルークとは対照的だ。

「あの……そのゼーレ何とかと言うのは、そんなにもお爺さんの興味を引くものなんですか?」

 小首を傾げたクールに向かって、老人は大仰に頷いた。

「そうじゃ。ゼーレライセンと言えば、かの封印されしリッチーと並ぶ力を持つ闇の眷族じゃ。その昔、封印されしリッチーとこの大地を巡って争い、挙句の果てにリッチーに肉体を滅ぼされ、どこぞに封じされたと言い伝えられておる、曰く付きの眷属じゃ。まぁ、御伽噺みたいなモノじゃが」

 でもなぁ、とルークが口を挟む。

「封印されしリッチーは実在するわけだし、ゼーレライセンの話もあながち眉唾モノではないんだぜ? と言っても、ライセンの恩恵に預かれるような術は俺達の中にはない。だから、ライセンの話は半分は嘘っぱちだと思っときゃいいさ。その本の信憑性もどれ程のものだか怪しいしな」

「む、ワシの本にいちゃもんをつけるとは、全く最近の若いモンは礼儀がなっとらん!」

「あーはいはい。でも爺さんより俺の方が年上だからな」

「え! そうなんですか?」

 ひらひらと手を振って老人を軽くいなすルークを、まじまじと見つめるクール。

「どう見ても、ルークさんの方がお爺さんより若く見えますけど?」

「まーな。見目と年齢は比例しねぇから」

 そうなんですかぁ、と感心の溜息を吐くクールを突き、ルークは目の前の茶をあおると立ち上がった。

「ま、爺さんの話は参考にはさせてもらうぜ。世話になったな」

「うむ、是非とも有意義に使うのじゃぞ」

「使えねーと思うけどな」

「くおらっ! 老人はあれほど敬えと言うたろうが!」

 老人の叫びが薄暗い谷底に響き渡った。

「お爺さん、怒ってますよ……?」

 薄暗い窟を後にした二人だったが、老人の雄叫びにクールだけがおどおどと振り返った。

「大丈夫、何時もの事さ。さてと、今日は街中をぶらぶらしてから戻るとするか。お前にこの街がどんなものか見せておきたいしな」

「はい、宜しくお願いします。……あの」

 隣からの問いかけに、ん? と視線だけをルークは向けた。

 クールは一度天を仰ぎ、再びルークに目を向ける。

「ここ……また登るんですよね」

 ああ、と頷いてからルークは拳を唇に当て、黙り込んだ。ちらりと横を見ると、物言いたげな黒髪の少年の視線とぶつかる。

 たく、無邪気なまっすぐな目をしやがって。コイツ、本当に自分の力が使えねえのな。とんでもない大物と契約を交わしてこちらの世界に来たってのに、無神経なのか自覚がないのか。どの道、力を御す事ができるようにはならないといけないな。

 となると、次にやることは自然と決まるか。

「なあ、クール。契約ってお前が自分でやったのか? それとも誰か施術者がいて、お前はその媒介にでもされたのか? って、今までの様子からすると間違いなく後者だろうけど」

「よく解りません……先生が何らかの術式を執り行ったのは間違いないのですが、途中でトラブルが発生してうまく行かなかったんです、多分」

「多分?」

「術式の途中で起こった爆発に巻き込まれた僕は、気を失ってしまったらしいんです。気が付いた時には、先生は居なくなっていて……」

「で、お前の体には、こんなわけわかんねー落書きみたいなのが残ってたってわけか」

 はい、とクールは小さく頷いた。

「ふぅむ。お前がこうなるに至った原因も探らないといけなさそうだが……とりあえずはだな」

 ルークは少年の眉間に指を突きつけた。

「はい?」

「まず、お前はその制御不能な力をどうにかできるようにする事。それが最優先だ」

「……でも」

「でもじゃない。何時暴発するかわからねぇような力なんて、いくら俺でも近場で食らったら死ぬ。つーか、また街をふっ飛ばしたいのか、お前は」

「うう……それは嫌です」

「だろ? そうだなー、属性魔術が使えるようになることを目指してみるかな」

 魔術……と意味深にクールが呟く。

「魔術というと、やっぱりスカラベやハーブで魔方陣をきっちり描いて、スクロールを詠唱するような物なんでしょうか?」

「ちげーよ。さっきこの崖を一気に飛び降りてきただろ? あれ、フリーフォールじゃないからな。俺がちゃんと飛んでいたんだからな。その時にも魔術を使っていたんだ。お前さんの知っている魔術より、範囲が広いというか」

「あー、成程……」

 こくこくと少年が頷いた……が、ふと動きを止めて、む? と眉根を寄せたりする。感覚的にはあまり判っていないみたいだ。別にいいけど。

「状況をお分かり頂けたようなので、手始めに空を飛んでここの崖を登ってみるか」

「そ、そんなの無理ですよ!」

「成せばなる、成さねばならぬ。要は気合と根性だ」

「う……嘘だ……」

 適当に発破は掛けてみたものの、やはりクールは空を飛ぶことが出来なかった。

 結局、帰路もルークが少年を担いで飛んだ。

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 ゲレアト老人の窟から戻った二人は、ルークのあばら家を背景に対峙していた。

 クールの方はこれから何が起こるのか全く理解していない然で、まだまだ明るい空をぼやっと見上げている。

 おい、とルークが声を上げる。ぼんやりと仰いでいたクールの体がびくっと震えた。

「さて、と。まずは今のお前の力を把握しておく必要があるからな。俺に向かって一発、ばしっと魔術をぶちかましてみろ」

「……はい?」

 クールがぱかんと口を開く。呆けた面を向けた少年に対して、ルークはひらひらと手を振って応える。

「大丈夫だ。俺はお前さんが思っているほど脆くねえし、魔術への耐性も低くねえ」

「いや、魔術をかますかまさない以前に、何も使えませんよ」

「んなわけねえだろ」

 少年は意固地になって、ふるふると頭を振っているように見える。

 ……本当に使えないのか? 不慮の事故で街を吹っ飛ばすぐらいの力を持っているのだから、何も出来ないはずはないのだが。

「両手を前に出して、掌の上に火の玉を作るイメージを頭の中で描いてみろ。そうすりゃ、後は勝手に魔力が流れて実体化する」

 ルークは、彼自身が魔術を行使する時にやっていることを、端的に言葉にした。

 実際にはそんな単純な話ではないのだが、火の玉一つ作るぐらいならば、大概の眷属であればその程度の認識でできるはずだ。彼の知る範囲では、魔術の素養がある者ならば、この程度のことは意識せずに出来るのが普通だ。

 クールはぞっとしない面持ちのまま、徐に両手を前に突き出した。眉根を寄せ、神妙な面持ちで両の掌が向いた中空を凝視する。

 

 ……そして、何も起こらないまま数刻が経った。

 

「……何も起こらないですね」

 先に口を開いたのはクールだ。

 腕を組んだまま、その様子を眺めていたルークも首を傾げた。

「むぅ……よくわからんが、お前さんは本当に何も出来ないんだな」

「……すみません」

「謝らんでいい」

 肩を竦めつつ、改めて少年を見遣る。

 目を僅かに細めてみると、少年の体には間違いなく魔力の径路があるのが見える。強大な術式が扱える程の流れではないが、火の玉一つぐらい作るのは造作ない流れはある。

 それなのに、何故クールは魔術が使えない?

 魔力の径路と発動体を繋げる流れがないのか、そもそも発動体がまだ形成されていないのか……

 いや、暴発したという過去がある以上、どちらにしても不自然だ。

 だが、こんなところで少年がルークに嘘を吐くメリットも見当たらないし、出来ないものは出来ないのだろう。

 頭をバリバリ掻きながら、ルークは少年の元に歩み寄る。そして少年の薄い胸をトンと突いた。

「今のお前さんは魔術が使えないわけだが、魔力自体はちゃんと流れているな」

「そうなんですか?」

「ああ。後は、発動させるための術式の構築方法と、構築した術式のイメージに魔力を流し込む径路を作れば、お前さんも魔術が使えるようになるはずだ。この辺はまぁ、訓練次第でどうにでもなる所だから、今日から暫くは魔術のお勉強だ」

「勉強……? 何でですか?」

「何でって、お前は街一つを一瞬で蒸発させちまうような爆弾を抱えているんだ。意識的にそれが使えないにしても、爆弾についての知識は持っておくべきだろう。それに、今後きちんと知識を得れば、その爆弾を制御できるようになるかもしれない」

「あ、そうか……」

「そういうわけだ。基礎は俺様が懇切丁寧に教えてやるから、ま、頑張れ」

 ニヤニヤと楽しそうに言葉を吐きつつ、ルークは少年の頭をわしわしと乱暴に撫で回した。

説明
 ヒトと闇の眷属が対立する異世界ファンタジー小説「クロノーツ」の外伝です。
 本編に登場する、闇の眷属の束であるクールとその右腕であるルークが如何に出会ったかを、のんびりと綴っています。
 特に本編をご存じなくても読める内容になっていますので、よろしければご覧下さい。
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タグ
創作 ファンタジー ヴァンパイア 

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