『ニートと画家のお遊び』
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清んだ空がきれいな昼、少し古びたアパート『東方荘』に向かう一人の巫女"霊夢"

彼女は怒りを露わにし、104号室と書かれた扉をガンガンと叩く

 

「式崎のニート!!!いい加減家賃払いやがれ!!」

 

霊夢がそう怒鳴りちらしている様子を長い髪の女性がこっそりとアパートの入口から覗いてる

どうやらこの女性が式崎のようだ

 

(あー・・せっかく今日カジノで80万取ったのに、あの腐れウジ虫脇貧乳巫女のせいで金庫にしまえね〜じゃねぇか!)

 

式崎はいらだちを抱きながらも足早にアパートから離れていく

 

(しゃーない、裕福な豚共から金をスッていくとするか)

 

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パントム繁華街

 

 

タッタッタ

スッスッス!

 

式崎はダッシュですれ違った人々の財布や金目の物をスッていってます

 

(ふっふーん、ちょろいちょろい♪)

 

「こらぁ!そこの泥棒猫!待ちやがれ!!」

 

(!!やばっ財布スッたのばれたか!!)

 

後ろから中年男性の怒鳴り声が聞こえ、式崎は焦って走り出した

 

そして気づけば式崎は川沿いのある広場まで逃げてました

 

「・・・もう追ってきてないな。へへっざまぁみろ!」

 

「あんた、何疲れてるのよ?」

 

「!!」

 

式崎が声を掛けられた方に向くと、スケッチブックでデッサンをしている緑髪の女の子が座っていた

 

「なんだ、メイベルか・・またへたくそな絵を描いてんのか?」

 

「うるさい!。別にへたじゃないから!」

 

「へいへい、そうですか〜・・ふぅ」

 

挑発に乗ってぷんぷんと怒るメイベルをよそに式崎はさっきまで走って乱れた呼吸を整える

 

「それにあんたこそ、なんでこの広場に来たの?」

 

「いや、走ってたらいつの間にかここに着いたのよ、はぁはぁ」

 

「あっそう」

 

メイベルは式崎の話をまったく聞かずに絵を書き続けています

 

「お!、あそこでたこあげしてるな〜。あたしもやらせてもらお♪」

 

「はっガキくさっ!」

 

「・・・まぁいいわ、あたしはあの子たちの所にいって来るけど、さびしかったら言ってきなよ。相手してやるからさ」

 

「ふん・・だれがあんたの相手なんか・・・」

 

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数分後

 

「おっしゃ〜めっちゃ高くあがったぜ!」

 

式崎は子供と楽しそうに遊んでいました

 

「ねぇ・・」

 

「ん?お!メイベル!」

 

メイベルは式崎に恥ずかしさを感じつつも、思い切って一言を口にした

 

「私も混ぜてくれない?」

 

そういったメイベルの顔は火が燃えるように赤く染まっていた、そうとう自分から言うのが屈辱なのだろう

 

「ふっ・・・あんたがそんなこと言えるとは・・・」

 

「う、うるさい!別にいいでしょ!」

 

メイベルは涙目になってぷるぷる唇を振るわせている

 

「いいよ、なぁガキんちょ。あんたたちもこの寂しんぼっ子と遊んであげようじゃないか」

 

「うん」

「いっしょに凧揚げしようよ」

 

「!!!」

 

あっさり子供達が遊んでくれると言われ、メイベルは驚きとうれしさがあふれでてきました

 

「あ、ありがとう、ずっと絵ばっか描いてても面白くないからね・・」

 

「へっ、強がっちゃって。ほら、凧の上げ方教えたげるからこっちにきな」

 

「ふん!言われなくったってくるわよ!」

 

そういってメイベルはふふっと笑い、式崎と子供たちに楽しい時間を過ごしました

 

そのあと式崎は遊び終わった後、家賃滞納してたことを忘れたまま東方荘に帰り、霊夢にぼこぼこにされ、80万を奪われてしまいましたとさ

説明
ちまちまとこのアパート東方荘の日々の一部分を小説にして投稿していくぜ!
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