短歌詰め合わせ3 |
この世界がゲームだったら何度でもリセットをしてハッピーエンド
シンデレラストーリーなど存在しない割れた指先
くちびるに歌を心に愛をもて口座に預金をできるだけもて
ぽそぽそとカロリーメイトをかじりつつ市役所までの街路樹は桜
目的地に着けたかによらずここまででルートガイドを終了します
人生のルートガイドもしてほしいものだ例えば遠まわりでも
熱々のアッサムティーにたっぷりのミルクを入れて。砂糖は少し。
ヒトはヒト、スズメはスズメ。そのように、自分の意思はおのずからある。
秋が来たことを確認するために金木犀を探す下町
この雨がどれほど頬を濡らしても僕の涙はもう涸れたのだ
どこまでも共に行こうと言う僕の言葉は闇に飲まれて消えた
バタフライ・エフェクト小さな羽ばたきがやがて嵐を生み出すと知れ
君とならどこまでだって行けるって信じてたんだ月が眩しい
秋空は高くて遠いアスファルト踏みしめ僕は歩くしかない
残酷に時間は流れ曖昧な電気信号に全ては変わる
エウレーカ!今日も地球は回っているし僕は生きてる何て奇跡だ!
食物と寝床ありしを感謝せよ我が母言へり平成の世に
期待などするだけ無駄と生きていた頃の景色はいつも灰色
お米って美味しかったんだねと言う私の頭をただ撫でる君
昼寝する君の隣で本を読むそれが幸せ僕の幸せ
雨粒に溶けて消えればこの胸の思いはどこまで流れるでしょう
固体から気体となって空高くのぼって彼は見えなくなった
みそひと字いくら詠んでも駄目な気がするのに今日もまた歌を詠む
星空は今を映さず燃えていた過去を確かに見ている私
運命が扉をたたく音響くふるえる空気皮膚鼓膜胸
この中の数ミリグラムの成分で生きてるのかとつまむカプセル
クリスマスだろうと正月だろうとも洗濯物は畳むしかない
クリスマス・イヴには奇跡が起こるって言うものだから贖罪の夜
幸せになりたいなんて言いながら食べるコイケヤスコーンバーベキュー味
「ほらごらん、あそこに見える三ツ星がオリオンの腰」たどる指先
都々逸
門は開いたさあお出ましだ篝火をたけ死者の夜
川柳
冬が来た雪も降らないこの街に
〈了〉
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早く落ち着いた生活がしたいそんな今日このごろですハッピーニューイヤー 2016年1月12日 21:29 |
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