恋姫英雄譚 鎮魂の修羅30の2
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拠点・霞

 

 

 

霞「お〜〜〜い一刀〜、約束約束♪」

 

一刀「ん?」

 

梨晏「どうしたの?」

 

華雄「なんだ?どうした?」

 

ここは、治安維持部隊の建屋

 

徐栄隊と張済隊に一刀が治安維持に関する知識を伝授している所だった

 

梨晏と華雄も一刀の治安維持講座に興味を示し、同席していた

 

そこに突然、霞が嬉しそうに殴り込んできた

 

炉青「なんや嬉しそうどすけど、霞はん何かあったんどすか〜?」

 

霞「いや〜、ようやく時間が空いてな、一刀に約束守ってもらお思うてな♪」

 

氷環「約束?どんな約束したのですか?」

 

梨晏「確か前に洛陽で、張遼といつか試合をするって約束をしたんだっけ?」

 

炉青「わぁ、それは是非見たいどす〜♪」

 

氷環「はい、隊長様と霞さん、お二人がどんな試合を繰り広げるか楽しみです♪」

 

警備隊二人組は、一刀と霞の戦いを想像し、心を弾ませるが

 

一刀「・・・・・・・・・」

 

当の一刀は憂鬱そうな顔をしていた

 

一刀「・・・・・なぁ霞、本当に試合をしないと駄目か?」

 

霞「何言っとるんや!?まさか約束破る気なんか!?」

 

一刀「いや、そんなつもりはないが・・・・・」

 

霞「ほんなら、いますぐやろうや〜♪」

 

一刀「あ、おい!ちょっと待て!」

 

問答無用で一刀は霞に拉致されていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、闘技場

 

 

梨晏「やっぱり、気乗りしない?一刀」

 

一刀「・・・・・まぁな」

 

今にして思えば、洛陽であんな約束をするべきではなかったのだ

 

その場の勢いとはいえ、自分も軽い気持ちだったことが恨めしい

 

試合とはいえ、真剣を持って立ち合う以上は間違いが無いなんて事はありえないのだから

 

もっと考えてものを言うべきだったと、心底後悔していた

 

かといって約束を反故にする訳にもいかない

 

こうなったら早く終わらせてしまおうと、早足で舞台に上がる

 

氷環「・・・・・なんだか、隊長様のご様子がおかしいような」

 

炉青「ですね〜、なんだか嫌々感が滲み出ている様な〜・・・・・」

 

梨晏「一刀は、本当はこういった事が嫌いだからね〜・・・・・」

 

華雄「それでは、判定は私がしよう」

 

審判を名乗り出て華雄も共に舞台に上がる

 

霞「なんや一刀、締りの無い顔しよって」

 

一刀「・・・・・いや、こっちの事だ・・・・・早くやろう」

 

霞は飛龍偃月刀を構え、一刀は例の如く右構え

 

華雄「では・・・・・開始!!」

 

霞「うおりゃあああああああ!!!」

 

気合い一声で偃月刀を右薙ぎに振るう

 

一刀「ふっ!!」

 

霞「どわおっ!!?」

 

これをまるでチーターの如き素早さで躱し、霞の真上を跳躍し一回転して後方に着地する

 

それと同時に霞の肩に当身を決めていた

 

霞「なんややる気無いと思っとったから気合い入れ直したろ思ったけど、やるやないか〜〜♪」

 

一刀「そうでもないぞ、俺はこういった事は極力やりたくはないからな」

 

霞「ほんま一刀は平和主義者なんやな、それなのにそないに強いなんて、狡くないか?」

 

一刀「別に俺はこんな決闘紛いな事がしたくて北郷流を学んだんじゃない」

 

霞「ほないなら、ウチが限界ギリギリの武の競い合いの楽しさっちゅうやつを教えたる・・・・・でりゃあああああああ!!!」

 

今の一刀の素早さを想定して偃月刀を連続で振るう

 

その速度は、神速の張遼の名に相応しい、一種の武を極めし者の動きである

 

一刀「しっ!!」

 

しかし、一刀はその斬幕を縮地を使い紙一重で躱していく

 

 

 

 

 

 

 

 

炉青「うわぁ〜〜、あに様よくかわせますね〜」

 

氷環「はい、霞さんの速さは、私達も例え妖術を使っても付いていくだけでやっとですのに」

 

梨晏「身のこなしで言えば一刀はたぶん大陸一だからね、これくらいで私は驚かないよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霞「くぅ〜〜〜、ウチの連続技こないに躱されるのは始めてや・・・・・ウチも速さだけは誰にも負けへん自負があったけど、こりゃ神速の名は返上せなあかんか?」

 

一刀「いや、霞の速さは本物だ、そこは自信を持ってもいい」

 

霞「ほんまか?」

 

一刀「ああ・・・・・俺も前に霞と同じ偃月刀使いと試合をした事があったけどさ・・・・・」

 

霞「それ知っとる、関羽やろ♪」

 

一刀「なんだ、知ってたのか」

 

霞「当たり前や〜、なにせウチは関羽に憧れて偃月刀使いになったんやからな〜♪・・・・・それでどうや、ウチと関羽、どっちが強いんや?」

 

一刀「そうだな・・・・・力では関羽、速さでは霞に軍配が上がるな」

 

霞「そうかそうか〜〜、良かったで〜〜、速さでも負けてたら流石にウチ凹んでまうからな〜〜」

 

これまで磨き上げてきた己の長所が、憧れの対象に勝っていた事に安堵する霞だった

 

霞「んじゃ、体も温まって来たし、何より一刀が相手やし・・・・・ウチの本気の本気、見せたる」

 

カランコロン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

氷環「そんな、霞さんが!!」

 

炉青「下駄を脱ぐなんて!!」

 

梨晏「あ、何となく分かって来たかも♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華雄「張遼、貴様本気なのだな・・・・・」

 

下駄を脱ぎ捨てた霞に董卓陣営全員がそれぞれ驚きの表情を見せる

 

一刀「やっぱりな、そんな動き難いものを履いていて、おかしいと思ってたんだ・・・・・何でそんなものを普段から履いているんだ?」

 

霞「ウチなりの戒めや、これ脱ぐんは呂布以来や・・・・・ほんなら、行ってみよ〜か」

 

一刀「っ!」

 

これまでの霞とは比較にならないくらいの威圧感に、一刀は構えを取り直し気を引き締める

 

構えた飛龍偃月刀が血を求め、唸っている様な錯覚に陥りそうである

 

ブゥン!!!

 

一刀「くっ!!!」

 

いきなり眼前に偃月刀の刃が迫り、反射的に躱す

 

霞「うううううりゃあああああああああああ!!!!!」

 

一刀「おおおおわ!!!??」

 

さっき見せた速さの数段上の領域を見せ付けてくる

 

身を守る本能が全身に氣を纏わせ、縮地を自然に使わせる

 

それでも躱しきれずに体に無数の刀傷が刻まれていく

 

接近戦を嫌い、一気に距離を取る

 

一刀「ぐっ!!・・・・・まいったな、想像よりもずっと速い・・・・・」

 

霞「そりゃ一刀もやで、三太刀はまともに入れてるつもりなのに、掠り傷だけやなんて、驚きや〜〜」

 

足が地にしっかり付くというのは、ありがたい事だと言うのを思い知らされる

 

下駄という戒めから解放され、本来の動きを取り戻した霞は、かつての縮地を取得した張?儁乂こと悠の俊足に匹敵するかもしれない体のこなしを見せた

 

一刀「しぃっ!!」

 

霞「っ!」

 

守りに入っていてはどうしようもない、縮地で一気に間合いを詰め、懐に飛び込む

 

そのまま組技に持っていき、一気に勝負を付ける目算であったが

 

霞「せりゃあああああ!!!」

 

一刀「うおっ!!?」

 

飛龍偃月刀で無理に迎撃する事をせず、巴投げの要領で一刀の突進を受け流す

 

一刀「くそっ!!」

 

片手を地に付け体勢を整えようとするが

 

一刀「なっ!!!??」

 

その時間すら許されない

 

相手に向き直った瞬間に飛龍偃月刀の刃が顔面に迫る

 

巴投げから流れるように偃月刀を振るった霞の動きは一刀の予想を超えていた

 

余りの速さに、審判を務めている華雄も止める間もなく一刀に飛龍偃月刀が突き刺さると思われた

 

一刀「おああああああああ!!!」

 

ガシイイイイイイイ!!!!

 

霞「んなっ!!!??」

 

次の瞬間、辺りに舞い上がる白銀の羽

 

反射的に回天丹田を発動した一刀は、上体を仰け反らせ躱しながら右足を振り上げ、偃月刀を蹴り上げる

 

宙を舞い遠くに飛ばされていく飛龍偃月刀を反射的に目で追ってしまった

 

一刀「・・・・・これで、終わりだ」

 

霞「あ・・・・・」

 

目線を下げると、一刀の拳が自分の喉元に突き付けられていた

 

華雄「しょ、勝者、北郷!!」

 

「・・・・・・・・・・」

 

余りに目まぐるしい超高速バトルとその結末に、その場の一同は言葉を発せずにいた

 

霞「いやぁ〜〜、やられてもうたな〜〜、流石一刀やで〜〜」

 

一刀「それを言うなら霞だって同じだ、咄嗟に回天丹田を使ってしまったからな」

 

そして、極限まで収縮された氣が霧散し、白銀の羽も消えていく

 

霞「劉協様ん時も使ってたけど・・・・・なんやったっけ?それ」

 

一刀「説明したかもしれないけど、これは北郷流の禁じ手だ、使い過ぎると寿命が縮まる荒業だ」

 

霞「ちゅうことは、ウチは一刀にそこまでやらせたわけやな、こりゃ自慢になりそうやな〜、ますます腕を磨きたくなってくるで〜♪あんがとな一刀、ウチはこれからもっと強うなるで〜♪」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

霞「?・・・・・なんや?どないしたん?」

 

相手を讃える言葉を贈ったはずなのに、暗い表情になる

 

一刀「なぁ霞、どうして霞はそこまで強さを求めるんだ?」

 

霞「決まってるやん、武で天辺を取る為や」

 

一刀「天辺を取ったら、どうするんだ?」

 

霞「後の事なんて考えとらん、生き残って大往生か戦場で華々しく散るか・・・・・どないなるかなんてウチにも分からんて」

 

一刀「なんて行き当たりばったりな考えだ、そんなもの天辺を取ったなんて言えないだろう・・・・・」

 

霞「まぁな、ウチも正直そないなのがあると思うてへん・・・・・ウチはただ、武の先にあるものを見たいだけなのかもしれへんな」

 

一刀「そんなもの、何もある訳がないじゃないか・・・・・そんな意味の無い事に時間を費やして無駄な犠牲を生み出す事が天辺を取る事だなんて言い出すんなら、そんなもの俺は軽蔑する・・・・・」

 

霞「一刀・・・・・平和主義も度が過ぎると後でえらい目に会うで・・・・・」

 

一刀「俺は事実を言っているんだ、霞のような武人と呼ばれる者達が、そんな意味の無いものを目指す事によって、謂れの無い人達に迷惑を掛け平和を壊している事に何で気付かないんだ・・・・・」

 

霞「確かに平和は大切やし尊いものや、それはウチにも分かる・・・・・せやけどウチは武人や、武人にとって武を競い合う事は常や、それはウチにとって何より大切なもんなんや」

 

一刀「だったら、殺し合い以外にも競い合えるものはあるだろう、血生臭い戦争や決闘なんかしなくても、霞達の能力や技を生かす方法はいくらでもあるんだ」

 

霞「一刀、この言葉を覚えとき・・・・・狡兎死して走狗烹らる」

 

一刀「また史記かよ、どうしてそんな考え方しか出来ないんだ、この国の連中は・・・・・」

 

人の歴史は戦争の歴史

 

歴史の教科書を見ても戦争と言う単語が出て来ないページは殆ど無いと言うくらい、人の歴史は戦争と言う言葉で埋め尽くされている

 

一刀は人の歴史を、平和と安寧の歴史にしたいのである、それは誰にも恥じる事の無い、胸を張って讃えられるべし歴史と言えよう

 

それを実現する為にあるものの一つが、オリンピックである

 

オリンピックが掲げる構想は世界平和、戦争に向かうエネルギーをスポーツによって発散する、それがオリンピックの存在理由である

 

すでにその草案は作ってあり、幽州の自室にて温めてある

 

今大陸に存在する武人と呼ばれる人間も、かつての劉邦と同じように切り捨てたりなどしない

 

武人は武人を目指すのではなく、アスリートを目指せばいいのだ

 

戦によって傷ついた人達や障害者の為のパラリンピックの草案もあるが、これはいくらなんでも一刀の代だけで作り上げるのは不可能であろう、次代に託すほかない

 

一刀「霞、俺はたとえ霞達の様な人間であっても切り捨てたりなんかしない、暴力沙汰に頼らず武術の技を生かせる平和な世界を、きっと作って見せる」

 

華雄「お、おい、北郷!」

 

氷環「あ、隊長様、お待ちください!」

 

炉青「ウチも行くどす、あに様〜!」

 

そして、闘技場を去る一刀を追いかけていく三人

 

後には、霞と梨晏が残された

 

梨晏「うぅ〜〜〜ん、一刀らしいねぇ〜〜・・・・・」

 

霞「・・・・・なぁ太史慈、あんた一刀のことどない思うとる?」

 

梨晏「そうだね、理想が過ぎると思うけど、憎めないよね」

 

霞「分からんでもないけど、ありゃ大言壮語も良い所やで・・・・・」

 

梨晏「一刀は、戦争が生み出す弊害と民の苦しみを知っているからね・・・・・」

 

霞「戦争に犠牲はつきものや・・・・・流血するから戦争、だれも死なんかったらそれはただのド突き合いや」

 

梨晏「その通りだよ、だから一刀は、ああやって大陸中の諸侯を説得して回っているんだよ」

 

霞「・・・・・理屈は分かるけど、そりゃどう考えても無駄骨やで」

 

梨晏「だよねぇ〜、それが分かっていれば、あんな苦労していないんだろうけど・・・・・」

 

霞「・・・・・・・・・・」

 

一刀の背負っている業、その重さと深みを、霞は嘆かずにはいられなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拠点・華雄

 

 

 

 

梨晏「う〜〜〜〜ん・・・・・」

 

場所は、天水東屋

 

ここに、一刀と梨晏がお茶を片手に優雅な一時を・・・・・送っているかのように見える

 

しかし、目の前に美味しそうなお茶とお菓子が揃っていると言うのに、梨晏はテーブルに突っ伏し、悩ましい声を上げていた

 

一刀「どうした梨晏、難しい顔をして」

 

梨晏「ん〜〜、いやさ、私達と華雄ってさ、結構長い付き合いじゃん・・・・・」

 

一刀「そうか?そうでもない気がするけどな」

 

梨晏「もちろん、この旅だけで考えればそれほど長くも無いんだろうけど・・・・・それでもこの旅で一緒にしてきた事を思えば、それなりに濃密だったと思うんだよね」

 

一刀「・・・・・まぁ、それもそうかもな」

 

梨晏「でしょ、それなのに私達、未だに華雄の真名を知らないんだよね、それっておかしくない?」

 

一刀「・・・・・そんなもんか?」

 

元々この世界の住人でない一刀は、未だに真名に対する意識がこの世界の人々のそれに比べて齟齬がある為、返答に困っていた

 

梨晏「・・・・・よし、決めた!」

 

そして、梨晏は意を決して椅子から立ち上がる

 

梨晏「私、今すぐに華雄と真名を交換してくる!」

 

一刀「おいおい!俺も行くのかよ!?」

 

梨晏「当たり前だよ、一刀だって華雄の稽古にずっと付き合って来たんでしょ、だったら一刀にだって預かる資格はあるよ♪」

 

そして、梨晏は一刀の手を半ば無理やり引き東屋から飛び出したのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華雄はすぐに見つかった、兵の練兵場である

 

着くなり、一心不乱に金剛爆斧で素振りをする後ろ姿が見えた

 

今まで付き合って来て彼女の性格はある程度把握しているので、何処に居るのかは大体想像がついていた

 

 

 

梨晏「ねえねえ華雄!私達って、ずっと一緒に旅してきたじゃん、だからもうマブダチくらいにはなっているんじゃないかなって、だから華雄の真名を教えてよ、私も預けるからさ!」

 

一刀「おいおい、前置きくらいないのかよ・・・・・」

 

いきなり梨晏は本題を切り出す

 

彼女らしいと言えばそうかもしれないが、お互いの名を伝え合うのにもうちょっと順序があってもいいのではないかと思う

 

しかし

 

華雄「・・・・・真名・・・・・か・・・・・」

 

梨晏「?・・・・・どうしたの?」

 

いきなり暗い雰囲気になる華雄に、梨晏と一刀は首を傾げた

 

華雄「いやな・・・・・非常に言い難いんだが・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

梨晏「ええええ〜〜〜〜!!!??自分の真名を忘れた〜〜〜〜!!!??」

 

華雄「お、おい!!声が大きいぞ!!」

 

梨晏「あ、ごめん・・・・・でも、それくらいにビックリする事だよ・・・・・」

 

一刀「ああ、真名の重要さは俺も聞いているだけで良くは分かってないけど、それでも自分の名前を忘れるなんて、あるのかそんな事・・・・・」

 

華雄「私とて、自分の醜態を恥じている・・・・・しかし、最後に名乗ったのが・・・・・おそらく10年ほど前で、そこからはずっと名乗る機会も無く、ずっと華雄で通って来たからな・・・・・」

 

梨晏「10年、か・・・・・それでも自分の神聖な真名を忘れるなんてどうかしてると思うけどな〜・・・・・」

 

華雄「・・・・・言うな///////」

 

おそらく誰にも言いたくなかったのであろう

 

恥ずかしさの余り耳まで真っ赤になっている

 

一刀「それじゃあ、10年前に名乗った相手は誰なんだ?」

 

華雄「それは分かる、我が主、董卓様だ」

 

一刀「だったら、月に直接聞けばいいじゃないか」

 

華雄「それが出来ればとっくにしている!忘れたから自分の名を訊ねるなど・・・・・分かるであろう!!////////」

 

梨晏「気持ちは分かるけど・・・・・それでも知っている人が他に居ないんじゃどうしようもないでしょ」

 

一刀「だな、じゃないと何時まで経っても真名で苦労するばかりだぞ、ここは恥を忍んで聞きに行くべきだ」

 

華雄「分かってはいるんだが・・・・・///////」

 

それしか手はないと分かってはいるが、どうしても勇気が出ない

 

梨晏「分かったよ、それなら私達が一緒に聞きに行ってあげる♪事情を知っている私達が居れば気が楽でしょ♪」

 

一刀「それはそれで余計に行き辛いと思うぞ・・・・・」

 

梨晏「余計な事言わないの!ほら、さっそく行くよ、華雄♪」

 

華雄「お、おい待て!!まだ心の準備が!!////////」

 

そして、華雄の背中を押していく梨晏

 

一刀も手伝って、何とか抵抗する華雄を諌めながら練兵場を出るのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月「え!?華雄さんの真名ですか!?」

 

梨晏「うん、当人が忘れちゃってるんじゃ知っている人に教えてもらうしかなくてさ」

 

華雄「申し訳ありません董卓様、このような醜態、恥ずべきことだと存じておりますが////////」

 

詠「本当だよ、自分の真名を忘れるなんて、自分自身を全否定している様なものだよ」

 

一刀「そう言わないでくれ、今教えてもらえばこれから忘れる事はないだろうし」

 

華雄「はい!!不詳華雄、今後二度とこのような醜態を晒す事はしないと誓います!!ですので董卓様、恥を承知でお教えください、我が真名を!!////////」

 

天水当主の政務室を訪ねるや否や、いきなりそこの主が驚愕の表情を見せる

 

この世界の住人にとって真名とは自分の魂そのもの、それを忘れるなどと言うのは、詠の言う通り「自分は、歩く屍です」と言っているようなものなのだろう

 

土下座して頼む華雄に、詠は相変わらず哀れな眼差しを向ける

 

月「分かりました、お教えいたしましょう」

 

華雄「ありがとうございます♪」

 

そんな真摯な華雄に心打たれたのか、月は快く話に乗った

 

しかし

 

月「華雄さんの真名は・・・・・・・・・・あ、れ・・・・・」

 

華雄「・・・・・董卓様?」

 

月「・・・・・・・・・・」

 

詠「月・・・・・まさかとは思うけど・・・・・」

 

月「・・・・・うん、私も忘れちゃったみたい」

 

華雄「えええええええええ!!!??」

 

梨晏「ちょっと、そんなことある訳!!??」

 

月「もももも申し訳ありません!!///////」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

高速で動く平和鳥のように頭を下げまくる月

 

そんな月に、一刀は呆れると共に和んでいた

 

詠「まぁ、10年も経っているんじゃ忘れても無理ないもんね」

 

まるまる正反対の態度だが、月贔屓の詠では仕方がない

 

詠「分かったよ、僕も聞いているから、教えてあげる」

 

華雄「すまない、恩にきる賈?!!」

 

詠「華雄、あんたの真名は・・・・・・・・・・」

 

・・・・・・・・・・

 

一刀「・・・・・おいおい、まさか」

 

梨晏「ええええええ!!?それってありえなくない!!?」

 

詠「・・・・・////////」

 

この城には、華雄の真名を忘れる習慣や伝統でもあるのだろうか

 

どれだけ忘れやすい真名なのかと、勘ぐってしまいそうである

 

詠「ごめんね、僕も相当前に教えてもらった事はあるけど、それっきりだから・・・・・」

 

月「でも確か、他の方々にもお伝えしていたような気がしますよ」

 

華雄「そ、それは誰ですか!!?」

 

月「それは・・・・・・・・・・ごめんなさい、それも思い出せません////////」

 

一刀「一体どうなってるんだよ・・・・・」

 

梨晏「それじゃあ、片っ端から聞きに行くしかないね、行くよ華雄!!」

 

華雄「お、おい、いくらなんでも!!///////」

 

まさに恥の上塗りでしかないが、他に手が無い以上どうしようもない

 

気の毒に思いながらも、一刀も二人の後を付いていくのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

梨晏「ねえねえ、徐栄、張済、華雄の真名を教えてくれない!!?」

 

流石に本当に城に居る者に片っ端から聞くのは効率が悪いので、まずは知り合いから当たってみた

 

氷環「華雄さんの真名ですか?」

 

炉青「それはウチらが知りたいどすよ〜、ウチらだって華雄さんの真名を知りませんもん〜」

 

梨晏「え、そうなの?困ったな〜」

 

炉青「その前に、太史慈はんもウチらと真名を交換しませんか〜♪」

 

氷環「そうですね、隊長様と仲がよろしいみたいですし、きっと私達とも仲良くなれますよ♪」

 

梨晏「それもそうだね、私は梨晏だよ♪」

 

氷環「梨晏さんですね、私は氷環と申します♪」

 

炉青「ウチは炉青どす〜、よろしくどす梨晏はん〜♪」

 

梨晏「うん、よろしく、氷環、炉青♪」

 

華雄「・・・・・・・・・・」

 

この光景を見ると、真名がいかに重要なものかと言う事を思い知らされる

 

梨晏の場合は少々軽いと思われるが、こうして真名の交換が出来ると言う事は幸せな事なのだ

 

氷環「それにしても、なぜ華雄さんの真名を私達に聞くのですか?」

 

炉青「そうどす〜、本人が目の前に居るんどすから、聞けばいいじゃないどすか〜」

 

梨晏「うう〜〜〜〜ん、それがねぇ〜〜〜・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

氷環「え!!?ご自分の真名を忘れたのですか!!?」

 

炉青「そないなことあるんどすか〜!!?」

 

梨晏「あんまり大声で言わないであげて、本人も相当恥ずかしがってるから・・・・・」

 

華雄「//////////」

 

氷環「そうですか、なんだか変に私達の真名を預かるのを拒むと思っていましたが、そのような理由があったのですね」

 

炉青「無いんじゃなくて、忘れていたんどすか〜・・・・・言ってくれればウチらも相談に乗りましたのに〜」

 

華雄「言えるわけが無かろう!////////」

 

氷環「それは、まぁ・・・・・」

 

炉青「ですよねぇ〜・・・・・」

 

自分達が同じ立場だったら、間違いなく相談しにくい事柄トップ3に入るだろう

 

まさに、心中お察し申し上げます、である

 

一刀「となると、あとは霞くらいしかいないな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霞「華雄の真名?・・・・・ええと、うう〜〜〜んと・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・」

 

霞「す、すまへん!ここまで出て来とるんやけど!」

 

喉元を指し示し、思い出し掛けている事をアピールする

 

子供の言い訳にしか見えない

 

霞「あ〜〜〜〜駄目や、思い出せん!!」

 

もはや『かゆうま痴呆症候群』とでも言うべきか

 

そう言った菌が蔓延しているのでは、と思えてくるが、五斗米道の透視で見てもそのようなものは見えてこない

 

霞「せや、太史慈もウチと真名の交換せえへんか?」

 

梨晏「それもそうだね、張遼とも仲良くなれそうだし・・・・・私は梨晏だよ♪」

 

霞「梨晏やな、ウチは霞や♪」

 

と、何故か勢いのままに真名を交換する二人

 

ここも駄目と、少しばかり憂鬱な気分で立ち去る、もう主立った者は回ってしまった

 

もはや当初言った様に、行く人来る人全員に片っ端から聞いていくしかないと思われたが

 

華雄「冗談ではない!!!もし誰一人知らなかったら、私は死ぬ!!!」

 

これは本気である

 

これ以上の恥の上塗りは、いくらなんでも華雄の命が危うい

 

一刀「そうなるともうお手上げだぞ・・・・・」

 

手詰まりの八方ふさがりとはまさにこの事である

 

解決策が見出せない事象に頭を悩ませるが、梨晏が発想の転換的な案を出す

 

梨晏「いっそのこと、自分で作っちゃえばいいんじゃない?」

 

華雄「なに!!?」

 

一刀「まぁ、一番手っ取り早い案ではあるがな」

 

その案も一刀の中にはあったが、本当の最終手段にしておこうと思っていた、だが梨晏に先に言われてしまった

 

そもそも神聖視されている真名を自分で付ける事自体どうなのかと思っていたため、提案を躊躇っていた節もあるが、梨晏の軽さを見ると杞憂だったのかなと思えてくる

 

華雄「そうか、その手があったか・・・・・しかし、いきなり自分に名を付けると言うのはな・・・・・」

 

梨晏「うう〜〜ん、確かに困っちゃうよね〜・・・・・」

 

一刀「なんだったら、俺達も案を出してみようか?」

 

梨晏「おお〜〜、それいいかも、私達が華雄の名付け親だ〜〜♪」

 

一刀「それじゃあ、これなんてどうだ?」

 

梨晏「え〜〜、それじゃあ優し過ぎだって、もっとこう勇ましいのがいいよ・・・・・こんなのはどうかな?」

 

華雄「・・・・・悪くはないが、私とて女だ、もう少し女らしい雰囲気があってもいいと思う」

 

そして、三人円卓会議の形で地面に座り込んで議論していく

 

梨晏「う〜〜〜ん・・・・・人の名前を考えるのって、なかなか難しいな〜〜」

 

華雄「ああ、どれもいいと思えて来るし、悪いとも思えてくる・・・・・」

 

一刀「そうだな、勇ましい中に、雅な雰囲気のある名か・・・・・悩ましい所だ」

 

梨晏「・・・・・・・・・・」

 

華雄「・・・・・・・・・・」

 

一刀「・・・・・ん、なんだ?」

 

答えは、唐突に振って来た

 

梨晏「雅・・・・・雅・・・・・これなんじゃない!?」

 

華雄「ああ、誰が為の牙・・・・・優雅な雰囲気を持ちながら、董卓様にお仕えしている事を再認識できる、私に相応しい名だ!」

 

一刀「いや、俺はそんなつもりで言ったんじゃ・・・・・」

 

華雄「礼を言うぞ北郷、いや、一刀、これから私は雅だ♪」

 

梨晏「おめでとう、雅〜♪」

 

雅「お主にも礼を言うぞ、梨晏♪」

 

一刀「・・・・・まぁ、喜んでくれてるんならいいか」

 

そして、華雄こと雅は主立った将達に事の胸を伝えて回った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、旅立ちの日

 

 

 

月「一刀さん、お世話になりました♪」

 

詠「色々と勉強させてもらったわ、同盟に関してはこれからも模索していきましょう」

 

一刀「ああ、お互いより良い同盟にしていこうな」

 

霞「今度会うたら試合おうな、梨晏〜♪」

 

氷環「またご指導ご鞭撻を、お願いいたしますわ、隊長様♪」

 

炉青「あに様〜、そのうちこっちから幽州に行きますえ〜♪」

 

一刀「それは楽しみだな、待っているぞ♪」

 

雅「一刀よ、世話になったな」

 

一刀「いいや、稽古くらいはなんてことない」

 

雅「梨晏も達者でな♪」

 

梨晏「うん、いつかまた会おうね♪」

 

そして、一刀と梨晏は南へ旅立った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀と梨晏が天水を去って数日後

 

 

 

 

音々音「月殿〜、詠〜、ただいま帰りましたぞ〜」

 

恋「・・・・・ただいま」

 

月「おかえりなさい、ねねちゃん、恋さん、お疲れ様でした」

 

詠「おかえり・・・・・それで、首尾はどうだったの?」

 

音々音「はいなのです、呂布殿のご活躍により五胡の兵は敗走しました、馬騰殿は大変感謝されていたのです、御息女の馬超殿も呂布殿の天下無双っぷりに舌を巻いていたのです♪」

 

月「それはよかった♪」

 

詠「これで馬騰殿には貸しが作れたわね」

 

涼州へ派遣されていた恋と音々音が戻って来た

 

事の顛末を聞いて満足する二人だったが

 

音々音「それにしても詠、月殿、一体何があったのです?」

 

月「何がっていうと?」

 

音々音「天水に戻ってきて違和感を感じたのです、街の治安が見違えるように良くなっていたのです、これは絶対に何かあったとしか思えないです」

 

天水を離れた時の街の治安は、その前から氷環と炉青が頑張って治安維持活動に従事していたが、お世辞にも良いとは言えなかった

 

街中にはゴミが散乱し、五胡と漢民族との喧嘩が絶えなく、盗人は数えきれなかった

 

それが帰って来てみれば、街中は綺麗に掃除され、喧嘩をしている者達は余り見なくなり、盗難事件は自分達が見る範囲では一件も発生しなかった

 

月「その事ですか♪実はですね・・・・・」

 

音々音「なんですとー!!?幽州の天の御遣いが訪ねてきたですとー!!?」

 

恋「・・・・・・・・・・」

 

月「偶然華雄さんと会ったみたいでして、一緒に帰って来た時は驚きました」

 

詠「氷環と炉青に幽州で実施している色々な事を教えたみたいでね、街の治安が良かったのはその為でしょ」

 

月「はい、大変良くしていただきましたよ、幽州と天水の同盟も結んじゃいましたし♪」

 

音々音「なんと、ねね達が留守にしている間にそんな大事が起きていたとは・・・・・てよくよく考えれば、天の御遣いと言えば前に洛陽で呂布殿に無礼を働いたあいつではありませんか!!おのれ呂布殿に謝罪もせず素通りしていくとは、不届き千万なのです!!」

 

恋「・・・・・?」

 

完全に忘れているらしい恋は、音々音が何を言っているのか分かっていなかった

 

詠「それについては、あいつも心残りだったみたいよ、直接謝れないのを残念がっていたわ」

 

音々音「むぅ、それなりに礼は失していないみたいですな・・・・・」

 

恋「・・・・・なんのこと?」

 

音々音「呂布殿〜、本当にお忘れなのですか〜?」

 

恋「・・・・・???」

 

月「うふふふ、恋さんらしいですね♪」

 

詠「まったく、ねねも苦労人ね・・・・・」

 

自身も軍師であるが故に、その苦労を知っている詠は音々音に心の中で頑張れとエールを送る

 

その時、執務室のドアが勢いよく開かれる

 

雅「呂布はいずこか!?」

 

詠「ちょっと雅、もう少し静かに入ってこれないの!?」

 

雅「おおすまん詠、月様、呂布と陳宮が帰って来たと聞いて居ても立ってもいられなかったものでして!」

 

音々音「まったく、相変わらずうるさい奴・・・・・ちょっと待つのです華雄、今董卓殿と賈?を真名で呼んでいなかったですか?」

 

雅「ああ、実はかくかくしかじかでな♪」

 

音々音「まったく、自分の真名を忘れるなど、どうかしていますぞ・・・・・」

 

雅「それはもはや過去の話だ、私の真名は雅、これからはそう呼べ、ねね、恋よ!」

 

恋「?・・・・・華雄の真名?」

 

音々音「ちょっと待つのです!まだねねは許したわけでは!」

 

雅「硬い事を言うな、これからは私もそう呼ぶ、お前達も私の事は雅と呼んでくれ♪」

 

恋「・・・・・恋、知ってる・・・・・華雄の真名は、ま・・・・・」

 

音々音「むぅ〜〜、強引が過ぎるのですけど、分かったのです・・・・・ねねと呼んでいいですぞ、雅」

 

恋「・・・・・ま、いっか・・・・・恋は恋・・・・・おめでとう、雅♪」

 

 

 

天下無双と龍座の才は、我が家に帰り着く

 

それは、傍から見ると家族同然の営みのようで、見ていて和んでしまいそうな様相であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その2週間後、そんな家族団欒の時をあざ笑うかのように、朝廷から一通の書状を携えた使者が訪ねてきたのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

梨晏「う〜〜ん、とうとう一刀と二人きりになっちゃったね〜」

 

一刀「そうだな・・・・・一人減るだけで大分寂しくなるもんだな」

 

梨晏「うん・・・・・でも、よくよく考えてみると一刀とこうして一対一で話すのって初めてなんじゃないの?」

 

一刀「そうだったか?」

 

梨晏「うん、だって今まで私達の近くには常に誰かが居たからさ」

 

一刀「・・・・・それもそうか」

 

梨晏「だからさ、これからは一対一でしか話せないようなこと話そうよ♪」

 

一刀「一対一でしか話せない事と言うと?」

 

梨晏「例えば・・・・・体のお話とか?/////」

 

一刀「ぶっ!?」

 

梨晏「あは、想像しちゃった?」

 

一刀「こら、からかうな!俺は漢王朝の改善が終わるまで、色恋沙汰はしないって決めているんだ!」

 

梨晏「え〜〜〜、それって勿体なくない?一刀ってば結構いい男なのに」

 

一刀「そんなもの関係ない、俺には果たさなければならない責務があるんだ、今はそっちに集中したいんだ」

 

梨晏「ぶ〜ぶ〜〜!」

 

 

 

 

次の目的地は、益州

 

成都を拠点に中央から離れた独立勢力として蜀の地を治めている益州牧、劉璋と面会する

 

一刀は、梨晏と共に貿易不可侵同盟を結ぶ事を目標とし南を目指すのだった

 

しかし・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さん、大変長らくのお久しぶりです

 

約半年ぶりの更新、お待たせして申し訳ありません

 

何故にここまで時間が掛かったのかと言いますと、新しく発売された孫呉の血脈をプレイしていたのもあるんですが、その前に数か月前から、興味本位で戦国恋姫Xを購入していまして全部見終わるまで、5か月くらいの時間を費やしてしまったのです

 

孫呉の血脈よりも戦国の方が終端まで時間が掛かってしまいました、北条編もありますし

 

革命の方は、前の真恋姫無双をベースにしていますので、割とスムーズにプレイできたと思います

 

そして、どちらがより面白かったかと言いますと、戦国恋姫の方が面白かったです

 

物語の内容もなんですけど、やはり自分は主人公の基本スペックが高い作品を好む傾向があるんでしょうね

 

あと、キャラは誰が一番好きかと言いますと、朧です

 

最初と最後の剣丞に対する感情の差にグッときます

 

その次に柘榴で、その次が春日です

 

戦国恋姫は最初に触れたのはパチンコだったので、表面上の主観的なイメージしかなかったのですが、続編が出たらぜひプレイしたいですね

 

これから先、戦国恋姫に孤高の御遣いを関わらせた作品を書ければ面白いかなと思ったりしています

 

というわけで、色々と脱線してしまいましたが、孫呉の血脈をプレイしたおかげで、大分それぞれのキャラの性格や特性が掴めてきました

 

特に掴み難かったのが、炎蓮さんですね

 

「俺に付いて来い!!!」で、逆らう者には全て武力行使の武闘派街道まっしぐらなキャラなのかなと思っていましたが、国の主としての責任を忘れない良いキャラです

 

てなわけで、新年になる前に何とか投稿に至ることが出来ました

 

そして、これからも投稿間隔は広くなりそうです

 

というのも、最近祖母が亡くなりまして、その遺品の整理に駆け回っているので、なかなか執筆時間が持てないのが現状です

 

そこらへんもご了承ください・・・・・待て、次回!

説明
天水拠点・パート2
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コメント
自分の考えを押し付けるだけのクソチートスゲー主人公wwwwww wwwwww(鼻癒える)
自分は戦国では詩乃が一番好きですね(恋姫大好き)
……一刀の身に同じ事があったように思えますね。(弥生流)
楽しみにしてるのでゆっくり頑張ってください(ヨシケン)
タグ
鎮魂の修羅 恋姫英雄譚 恋姫無双 恋姫†無双 北郷一刀 ファンタジー 

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