〜薫る空〜31話(洛陽編) |
【一刀】「ん………」
――目が覚めた。目を開けようとするが、照りつける光で瞼が重くなる。
【華琳】「ようやくお目覚めね。早く起きなさい。………もう、始まっているわよ」
【一刀】「――っ!!」
華琳の言葉で俺はその場から飛び起きた。
【一刀】「おわっ!」
と、同時に地面へ転がり落ちそうになった。ギシギシいう足元は木で出来ている上に実に不安定だ。前を見れば、その足場は馬につながれていて、移動している。
【一刀】「に、荷台…?」
【華琳】「他にあなたを運ぶ方法がなかったのよ。前みたいに直接馬にくくりつけてもよかったのだけれど…」
【一刀】「お心遣い、感謝します。」
【華琳】「ふふ。……さ、ふざけていないで起きたのなら前へ来なさい。始まっていると言ったでしょう」
華琳は微笑んだ後、顔つきを変え、そういった。”始まっている”。何がかは、聞くまでも無かった。
それほどの間意識を失っていたのかと関心するが、その原因となった張本人が既に気持ちを切り替えているためにツッコむことも出来なかった。
言葉通り、俺は荷台から馬へと乗り移り、前へと向かう。そして、目の前に広がる光景を眺める。
快晴の空の下、大地は血で染まりつつあった。
【関羽】「はああああ!!!」
関羽の持つ偃月刀が半月の軌道を描く。
【華雄】「っ!」
強い金属音と共に、火花がその場に飛び散った。
【関羽】「どうした、華雄。お前の武はその程度か!」
【華雄】「黙れ!貴様ごときすぐに蹴散らしてくれるわ!!―――でやああ!!!」
地を蹴り上げ、華雄は関羽へと突進する。手に持つのは巨大な大斧。風を巻き込みながら、下から斬り上げる。
【関羽】「―――ふ!」
だが、それは関羽に届くことなく、中空をきる。
【関羽】「まるで台風だな華雄。だが――」
言葉を切り、関羽は一歩踏み込んだ。
【華雄】「ぐっ!!」
偃月刀と大斧が再び激突した。甲高い音がその場に響く。
【関羽】「攻撃の後に隙が多すぎる。」
競り合うが、徐々に華雄が押され始める。
【華雄】「だまれ…貴様ごときに負ける私ではない………」
【関羽】「諦めることだ。お前では私には勝てない。………はあああああああ!!!」
さらに力を込め、関羽は華雄をその斧ごと吹き飛ばす。
【華雄】「ぐあぁっ!!――くっ…」
受身を取るものの、武器から伝わる衝撃で体全体が軋む。戦い始めた頃よりも手に持っている斧がずいぶん重く感じた。
同刻。
【雪蓮】「―――ふっ!」
雪蓮が剣を振るう。その後に何かが切れる音と水がはじける音が続く。目の前にやってくる敵を容易く屠り続ける姿は薫が以前見たものと同じものだった。
【雪蓮】「冥琳〜!前のほうどうなってる?」
【冥琳】「あぁ、関羽が華雄を押している。このままいけば門をこじ開けるのはそれほどかからないだろうな。」
【雪蓮】「即日陥落なんて、だれよ難攻不落なんて言ってたの。」
笑いながら雪蓮はそういうが、水関が難攻不落の要塞であることには違いないのだ。だが。
【冥琳】「守る将にもよると言うことだろう。華雄一人ではどうにもならんさ。」
【雪蓮】「あはは。それもそうね。あれが守りなんて考えられな………い…」
【冥琳】「ん、雪蓮?どうした?」
雪蓮は振り返っていた。
【雪蓮】「ううん…何か、気になっただけ」
見ている先には何も無い。あるとすれば、自分達より後ろに展開する曹操軍くらいなもの。
【冥琳】「ふむ…。だが、後ろになにかあれば、曹操が私たちよりもはやく動き出すだろう。」
【雪蓮】「それもそうよね。私たちがやることは………」
【冥琳】「あぁ、目の前のあれを落とすことだ。」
雪蓮の勘はよく当たる。それは付き合いの長い冥琳ならばよく知っていることで、それだけで信用に足るほどのものだ。だが、だからこそ、いち早くあの拠点を落とす必要があった。勘が当たる前に。
【雪蓮】「さぁ、一気に行くわよ!!!」
雪蓮の檄に兵達が叫び答える。
孫策軍が攻めに転じていた頃。
【張飛】「おりゃあああああああ!!!」
関羽とは別の場所で、張飛がいた。周囲には蛇矛の餌食となった敵兵が打ち伏せられている。
【張飛】「――ふぅ……う〜、愛紗ばっかりずるいのだぁぁ〜〜」
兵を一通り蹴散らしたあと、呟いたのはそんな言葉だった。華雄と戦う関羽のほうを睨みながら。
子供のような外見に反比例することなく、中身も子供な彼女だから、強いものと戦うことこそが楽しみとなっていた。そして子供ゆえに誰かが強いものと戦っているところを見ると、それがうらやましくて仕方が無い。自分も戦いたい。そんな感情が生まれる。
【??】「せい!……やあああああ!!!」
張飛がわめいている間に、近くに誰かが来た。叫び声を上げ敵兵を倒していることから友軍であることは分かるが、それ以上は分からなかった。
【??】「へぇ〜お前やるなー」
その者は張飛の周りの状況を見て、そういった。そういう彼女もまた、敵兵をものともせずに、この前線まであがってきたのだろうが。
【張飛】「…?お前誰なのだ?」
【馬超】「あぁ、あたいは馬超ってんだ。よろしくな、張飛」
【張飛】「鈴々のこと知ってるのか!?」
【馬超】「あぁ、お前結構有名だぞ?」
【張飛】「鈴々ゆーめーじんなのだぁ………。でも、お前も結構やるな。よしじゃあ、どっちがいっぱい倒せるか競争なのだ!よーい………」
【馬超】「へ!?あ、おい!こら!ちょっと待て!!」
【張飛】「どーーーーーーーーーん!!!なのだっ」
叫びと同時に、張飛は敵軍の中へと突撃していった。そして次の瞬間には爆発を思わせるような轟音と円状に陥没した地面が見えた。
【馬超】「うひゃぁ……よくやるよ、ほんと。………でも、負けてられないな」
呟くと、先ほどの張飛と同様、馬超もまた敵軍へと向かっていった。
前線はかなり入り乱れていた。それぞれの軍は優勢だが、張飛と馬超のように、戦場で別の友軍と鉢合わせしてしまうなど、兵卒達は混乱しかかっていた。
【桂花】「兵数ではほぼ互角ですから、このまま関羽が華雄を押し切れば、自然とあの門も開くはずです。」
【華琳】「えぇ……」
【桂花】「華琳様?何か気になることでも…?」
桂花の報告はそれほど悪いものではなかったが、華琳の顔はいまひとつ曇ったままだった。
【華琳】「気になるというわけではないわ……。ただ……いえ、なんでもないわ。」
華琳がわざわざ言い直すなんて珍しいこともある。そう思った。
【一刀】「それにしても、ずいぶん乱戦になってるんだな…。」
華琳の言葉が気にならない分けではなかったが、気を失っていて気がつけば、既に戦が始まっていましたな状況の俺には、とにかく目の前に広がっている光景が信じられなかった。
【薫】「いや、最初は結構上手く行ってたんだけどね………」
薫が俺が寝ている間のことを説明してくれる。
開戦当初は上手く行っていた。劉備軍が華雄の挑発に成功し、水関の門が開かれ、中から敵軍が出てきた。それをひきつけ、孫策・劉備両軍で挟撃する流れになっていたのだが、ひきつける途中、何故か張飛が逆に敵に挑発されてしまい突撃。それにあわせて関羽も前進。関羽と張飛だけでは押しつぶされると、孫策軍が協力してくれることになったが、後ろからでは追いつく
までに時間がかかると悩んでいたところに、西涼軍が参戦。足の速い騎馬兵ならばすぐに追いつくと、劉備軍と共に最前線に向かい、現在に至った。………らしい。
【一刀】「………。」
言葉が出なかった。だが、心の中ではあえて言いたい。”どうしてこうなった”と。
偉そうにいえる立場でもないが、眼前に広がるのは誰がどう見ても烏合の衆と言わざるを得ない。戦況が不利になっていないのは、それぞれの将兵の質が違うからだろうが、明らかに連携が取れていないのはこちらだった。
【一刀】「今からでも持ち直せないのか?」
【薫】「この乱戦の中を伝令が上手く伝わればいいんだけど……」
【桂花】「無理に決まってるわ。伝令自体はそれほど難しくないけど、それで状況が変わるならとっくに持ち直しているわよ」
【一刀】「それもそうか…。」
桂花の言うこともたしか。それに俺が考えることを桂花や薫が考えないはずもない。
【一刀】「それで、うちはどうするんだ?」
【華琳】「まだ、動く時ではないわね。今行けば確実に混乱が大きくなるだけだわ」
【一刀】「そっか…」
この戦は勝つだけが目的ではない。いや、それはどの戦でも同じなんだろうけど、現時点でうごいて勝ったところで被害は大きい。それにここはまだ最初の関門。この後に虎牢関があり、その先にようやく洛陽がある。兵をやみくもに失うわけには行かない。
様子見。それしかなかった。
俺はもう一度、前のほうを見た。
【華雄】「はぁ……はぁ…」
激しい打ち合いが続き、華雄に顔に疲れが見え始めた。
【関羽】「そろそろ終わりか、華雄。」
【華雄】「ふざけるな……誰が終るものか…。」
ここまでなんとか互角に打ち合いを続けては来たが、受ける衝撃が大きければその分体力は奪われていく。力で上回っている関羽の攻撃を受け続け、その分次第に華雄の体力が削られていった。
【華雄】「負けん……私は……貴様にも、孫策にも……」
独り言のように、華雄は呟きだした。華雄は一度、孫策の母・孫堅に敗北している。それ以来、彼女は孫家そのものにコンプレックスに近いものを抱いていた。
だが、彼女が勝利にこだわる理由はそれだけではなかった。
【華雄】「私ではお前に勝てないだと……ふふ。見くびるなよ関羽!!!」
再び、大斧を構える。
かつて華雄は誰にも負けなかった。生まれてからずっと武の才が溢れていると周りにもてはやされ、次々と勝負をしては勝ち続けた。
そしてその武を買われ、都で官位を授けられ、董卓に仕えることとなった。
だが、そこで華雄は初めて、最強の武を前に敗北することになった。圧倒的な強さ。それを目の当たりにして、華雄は自分の力をようやく知ることになる。
そして誓った。もう一度その者に挑み、勝利するまで、自分は負けることは無い、許さないと。
【華雄】「わが一撃…受けてみるがいい!!」
【関羽】「ならばその一撃ごと粉砕してやろう、華雄!!」
華雄の周りの空気が歪んで見えた。
【華雄】「はぁぁぁぁぁ………」
力を溜める。渾身の一撃を放つために。あの最強を砕くための一撃を、今この敵を倒すために放つ。
【華雄】「っ!!!!はああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
叫ぶ。雄たけびにも似た声。揺れていた空気がその振動で一瞬にして硬直する。大気の動きが消えた時。
【関羽】「――!!っはぁぁああ!!!………っっ!」
――刹那。
視認できる動きなど何一つなく。その場には過程が省かれ、ただ結果のみが残されていた。
地に突き刺さる偃月刀。それが何よりも物語っていた。
【華雄】「私の勝ちだぞ…関羽!」
関羽の偃月刀を弾き飛ばし、関羽は無防備となっていた。
【関羽】「くっ……まだだ!」
切りかかる華雄の斧をかわしながら、偃月刀へと近づこうとするが、華雄の攻撃は関羽を武器へと近づけさせまいとするものだった。
【華雄】「これで…―――!」
華雄が勝利を信じたときだった。
【張飛】「愛紗ーーーーー!!!!」
――大きな声。そしてそれと共に華雄と関羽の二人の間に、一本の蛇矛が突き刺さる。
【張飛】「でやあああああ!!」
【華雄】「ちっ!!」
張飛のとび蹴りが華雄を捉える。だが、それは大斧によって防がれていた。
斧を蹴り上げ、体を離す。その反動を利用して、張飛は投げた蛇矛を再びつかんだ。
【張飛】「今度は鈴々が相手なのだ」
【関羽】「お、おい鈴々!私はまだ!」
【張飛】「愛紗ばっかりずるいのだ。ここは鈴々に任せてはやく武器をとってくるのだ。」
張飛は小気味よく笑いながら、関羽にそう言った。
【華雄】「どちらが相手だろうが同じだ……はやく来い。」
華雄の周りは再び揺れていた。
―孫策軍。
【???】「………」
【雪蓮】「はぁ……はぁ……」
【周泰】「せやああ!」
【???】「………。」
周泰が背に担いだ太刀を抜き、敵へと斬りかかる。
高速の斬撃が敵に降りかかる。――が。
鈍い音が響く。太刀は敵の方天戟を前になす術なく弾かれてしまっていた。
【甘寧】「っ!!」
周泰に続き、甘寧も連続し、襲い掛かる。周泰の攻撃を死角に使い、必殺の一撃を放つ。だが
【???】「…無駄」
【甘寧】「ちぃっ!」
そこに来ることが分かっていたように、敵はあっさりと防いでいた。
【周泰】「三人でも歯が立たないなんて……」
【甘寧】「雪蓮様はお下がりください、この者は危険です。」
【雪蓮】「馬鹿言わないでよ。こんな相手そうそう出会えるものじゃないわ…」
深紅の髪を揺らす敵は、何事もなく、ただ三人の攻撃を防ぐだけだった。これだけの武を持ちながら、その者は旗を掲げることもなく、ただこの場で三人の相手をしていた。
――水関。
【???】「状況はどうなっているのです」
【兵】「―?…こ、これは陳宮様!いつからこちらへ?」
【陳宮】「そんな事はどうでもいいのです。さっさと状況を教えるのです。」
【兵】「は、はい!」
その場を仕切っていた兵は陳宮に現状を説明した。
【陳宮】「やはり、華雄は突っ込んだのですね。」
【兵】「はい、ですから救援を出していたところなのですが…」
【陳宮】「華雄のほうは大丈夫なのです。既に呂布殿が向かっているのです。」
陳宮はそういうと、城壁へと上がり、目の前に広がる戦闘を眺めている。しばらく眺めていると、陳宮の表情が少しかわった様に見えた。
【陳宮】「………兵たちを虎牢関へ移動させられるように準備をするのです。」
【兵】「移動…ですか?」
【陳宮】「早くするのです!!」
【兵】「は、はい!!」
陳宮の指示に兵は慌ててその場を後にした。ここで兵を引くということは陳宮は既に水関を捨てていく覚悟なのだろう。
【陳宮】「張遼は今どの辺りにいるのですか?」
指示を出した後、陳宮は今ここにはいなかった者の名を出した。
開戦から数刻。早朝から続いた激戦は日が傾きかけた今まで、続いていた。
【張飛】「おりゃりゃりゃりゃーーーー!!!」
連続して、張飛の突きが繰り出される。
【華雄】「くっ――!!」
かろうじて受け止めるも、攻撃に転じる隙がなかった。関羽との戦闘で力を出し切っている華雄にとって、このタイミングでの張飛の相手はかなり苦しいものだった。
【張飛】「これでトドメなのだー!」
張飛があの地面を陥没させた斬り落としを放つ。
爆発したような音が広がり、砂塵がその場を包み込んだ。
【関羽】「やったか……」
【張飛】「―――っと」
身軽に宙返りしながら、張飛は砂塵の中から関羽の前に現れた。
【張飛】「ん〜、まだっぽいのだ。」
【関羽】「なんだと?」
一度に何人もの兵を吹き飛ばす一撃。それを受けて今の華雄がまだ戦えるという張飛の言葉を関羽は信じられなかった。だが、その考えは、砂塵が晴れるのと同時に晴れていた。
【???】「………」
【華雄】「……なんのつもりだ…。」
倒れていた華雄の前に立つ一人の女性。深紅色の髪と瞳を持つ彼女はたった一人で孫策軍を停滞させ、尚且つここに現れた。大陸最強の武将。
【華雄】「……呂布。」
【呂布】「………詠の命令。」
【関羽】「呂布…だと…」
その名はたとえ戦に関わらずとも聞くことが出来る名。
【呂布】「………華雄、引く。」
【華雄】「だまれ!貴様に命令されるいわれなど!」
【呂布】「………。」
華雄の反論に呂布は何も言わなかった。
【華雄】「………………っち」
そんな呂布に何を思ったのか、今度は反抗することなく立ち上がる。
【華雄】「関羽、張飛よ。次で決着をつけてやる。覚えておけ」
【張飛】「逃がさないのだ!!!」
【関羽】「待て、鈴々!!!」
追撃しようとする張飛を関羽が制止する。
【関羽】「我らも一度引くぞ。さきほど桃香様から伝令も届いた。」
【張飛】「むぅ……分かったのだ…」
張飛、関羽、華雄の戦いが終ったことをきっかけに、どちらも一度引くこととなった。
空は既に夜となっていた。水関から離れ、それぞれの軍が陣を築き、明かりをつける。先鋒となっていた劉備軍・西涼軍はかなり兵も疲弊していた。
俺たちよりも後ろ。つまり、曹操、袁紹、袁術、公孫賛の軍はほぼ無傷という状況だった。
【季衣】「ん〜〜」
天幕の中。季衣が突然うなったような声をあげた。
【薫】「どうしたの?季衣」
季衣が珍しく悩んでいた。珍しくとは本人は断じていえないが、実際季衣が悩んでいるところなど、あまり見られるものではなかった。
【季衣】「ボクたち、ほんとにたたかわなくても良かったのかな〜って。なんだか他の人の軍ばっかり戦って傷ついて…」
【華琳】「そうね…。」
季衣が言うことは戦なのだから仕方が無い。普通ならばそう考えて終ってしまう考えだった。それは自分の村を守るために戦っていた季衣だから、きちんと考えることなわけで。
【華琳】「でも、季衣。もし私たちがあのまま戦いに行けば、もっと多くのものが死んでしまったかもしれない。そうよね」
【季衣】「………はい」
【華琳】「人に守れるものは限られるわ。それは私の力不足なのかもしれないけれど」
【季衣】「そ、そんな、華琳様はすごいですよ!」
【華琳】「ふふ、ありがとう。でも、私にも守れるものは限られる。ここにいる子達と自分が治める町と人。その家族。…今の私には大陸全てを守る力など持っていないわ。だからこそ、自分が関わるもの達は全力で守ってみせる。」
【季衣】「はい……。」
華琳の言葉はおそらく国を持つ者なら誰もが持っている考え。だが、それを行えるかがその者の質を表すのだろう。
【一刀】「けど、明日まで動かないわけにも行かないだろ?」
【薫】「たぶんね。敵がどう動いてくるかにもよるけど」
【桂花】「念のためにいくつか策は用意してあるわ。まぁ、後ろ毎巻き込んでしまうのも面白いかもしれないけれど」
【華琳】「皆、明日のために今日はもう休んでおきなさい。特に一刀、明日は寝ていましたなんて許さないわよ」
【一刀】「いや、それ華琳のせ――」
【華琳】「何か言ったかしら?」
【一刀】「………なんでもないです」
にこにこ笑う華琳は通常とは反比例して恐怖の象徴でしかなかった。
説明 | ||
というわけで、31話!水関戦その1です。 戦闘描写ってやっぱり難しいですね…(´・ω・`) 熱い展開にしたかったんですが、自分ではサッパリです。 突っ込みどころ多々あるかと思いますが、ヨロシクお願いします(、、 ※詠についてはコメントいただいたとおり、これからは原作同様「賈駆」で表記いていこうとおもいます。まぁ、このお話では賈駆は出ないんですが(´・ω・`) |
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