贖罪 ≪青の祓魔師≫ |
贖罪
「ごめんなさい」
いつも見る夢は いつも誰かが謝っている。
その声はホントに悲痛で
苦しみと嘆きが伝わってくる。
どれだけ謝っても
それでも許されない。
それでも謝らずにはいられない―――
その行為に妙に納得がいくのは、
近しい感情を抱いているせいなのかもしれない。
「ごめんなさい」
その声が聞こえてくるたび、
僕の足元に血だまりが出きていく。
それは生き物のように
できるだけ遠くへと。
何かを求めているかのように這っていく。
そんな異様な光景とノイズを
僕は何の感情もなく傍観していた。
ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい・・・
見る見るうちに視界が赤に染められていく。
そしていつも
その赤の中には兄さんがいて。
ずっと眠っている。
どれだけ深い眠りについているのか
ピクリとも動かない。
”兄さんそんなところにいたら風邪ひくよ?”
あれ?
おかしいな・・・
どうして兄さんは真っ赤なの?
”ドウシテ僕ハ、兄サンニ銃ナンテ向ケテイルノ?”
「雪男!」
心配そうに覗き込む兄さん。
ぁぁ・・
またか・・・
「またうなされてたぞ?」
僕は兄さんに心配ないよと言う風に笑いかける。
少し無理がある笑顔だろうが、
それでも今はそれが精一杯で。
―――――もしもあの夢に続きがあったなら・・・
震える手
響く断末魔
向けられた銃口
抗えない運命
最後には・・・!
飛び散る鮮血
「うわあああぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁっぁあぁあぁ!!!」
怖い 怖い 怖い 怖い 怖い 怖い 怖い 怖い 怖い 怖い 怖い 怖い・・・!!!
手についた血の感触が消えない
銃声が 兄さんの姿がっ・・・
目の前が赤に染まっていく
このままじゃまた
兄さんを
殺してしまう・・・
構えた銃口の向こう側。
そこにいた兄さんは
―――笑ってたんだ。
「大丈夫だ、雪男。」
僕は兄さんに抱きしめられていた。
「大丈夫だから 安心しろ? な?」
よく見たらここはいつもの部屋で
兄さんはちゃんとそこにいて
何処にも血なんてなくてっ・・・。
涙が流れていた。
「雪男、お前なんかガマンしてるんじゃないのか?」
「う・・うぅ・・」
嗚咽しか出なくて
僕は首を横に振るのがやっとだった。
「お前いっつも我慢してさ。
兄ちゃんに言いたいこととか。
辛いことあったら言えよ。
・・・力にはなれないかもだけど
消えることぐらいはできるからさ。」
”違う・・違うんだ兄さん・・・
「それぐらいしかできねーけど。
力にはなりたいんだ! って説得力ねー。」
なんでそんなこと
そんなこと言うんだよ・・・
そんな悲しい顔しないで・・・!
「ごめんな、雪男。」
「兄さん。」
「ん?」
「これは僕の勝手なエゴなんだ。」
だから兄さんは悪くない。
謝なきゃいけないのは僕なんだ。
謝っても許されない。
それでも謝り続けるのが、
僕にできる唯一の”贖罪”
そうか―――
やっぱりあの声は僕だったんだ・・・
「え・・・えご???」
やっぱりわかってないんだね。
「エゴっていうのは
僕が兄さんにそばにいて欲しいってことなんだよ。」
「おぉ!
そういうことか!」
「じゃぁずっと一緒だな!」
例え許されなくても
僕はこのエゴを、
一生飼っていく。
END
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TO ここまで読んで下さった皆様
うっわぁ
ぐっだぐだやんっ
とかいうツッコミありがとぅございます!
だって文才ないんだもんっ
そして最後の方考えてなかったんだもんっ
ホントに勢いだけで書きはじめたものなんで
最後まで一応完結できてうれしいです。。
こんあクソ小説を最後まで読んでくださって
ホントにありがとぅございました★
FROM せつ@RT
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奥村ツインズ小説★主体は雪男ですv 成分:100l勢いだけっていうねww |
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