焔の魔導師 第6話 |
第6話
クロストside
僕は今、ギブソンさん、鮫島さんと一緒にいる。
何故かと言えば。
「クロ君。」
「はい。」
「先日した試験の結果だが。」
「・・・。」どきどき
「・・合格だ。今日を持って君を正式にアリサの執事として採用する。」
「ありがとうございます!!」
そう、先日行った試験の結果発表だったんだ。
だけどさすがに難しかったな。
小学生に高校生レベルの問題だすとか。
武術や料理、家事の1つ1つまで試験の内容に含まれてるとは思わなかった。
「おめでとう。」
「ありがとうございます、鮫島さん。」
「君は私以上の執事になれるだろう。」
「そんな、言い過ぎですよう。」
「しかし、忘れてはいけませんよ。」
「はい、『執事にとって最も大事なことは主への気持ち』ですよね。」
「わかっているのならもう言うことはないですね。」
鮫島さんには多くのことを教わった。
仕事のことも、アリサのことも、年長者としての経験を。
「さてさっそくだがクロ君には知らせがある。」
「はい、なんでしょうか?」
さっそくの執事モードだ。
「君にはアリサと一緒に学校に行ってもらうよ。」
「・・・へ?」
アリサside
教室に着いてみるとなにやら騒がしい。
「ねぇ、何かあったの?」
「あ、委員長。何でも今日転校生が来るらしいの。」
「転校生?」
「うん、どんな人かなってみんなと話してたの。」
転校生か。
まぁ、新学期の始めだからそう珍しいことでもないか。
そう思い私は席に着く。
「おはよう、アリサちゃん。」
「おはよう。」
「おはよう、すずか、なのは。」
「ねぇ、アリサちゃん。転校生が来るって本当?」
「本当みたいよ。」
「そうなんだ、3年生になっていきなり友達が増えるかもね。」
「あんたの友達って肉体言語の話せる人かしら。」
「それだとアリサちゃんもそれ(肉体言語)ができることになっちゃうよ?」
うるさいわね。
まぁ、女子だったら質問攻めから守ることぐらいはしないとね。
男子だったら、どうでもいいわね。
ま、クロが来るなら話は別だけど。
「はーい、みんな座って〜。」
先生が来たみたいね。
「突然だけど、このクラスに転校生がくることになりました!」
「先生!男子ですか?女子ですか?」
「ん〜、男子の諸君!残念っ!男子だ!!」
「「「「「「「「「「え―――――――!!」」」」」」」」」
「せんせ〜、イケメンですか〜?」
「んふふ〜、すっごいイケメンだぞ!!」
「「「「「「「「「おお――――!!」」」」」」」」」
はぁ、男子か。
イケメンって言ってもそうでもないでしょ。
早く帰ってクロの淹れた紅茶が飲みたいわ。
「それじゃ入ってきていいよ。」
「失礼します。」
・・幻聴かしら、クロの声が聞こえたんだけど。
それにあれは幻かしら?
燕尾服を着たクロが壇上にいるんだけど。
「初めまして、『クロスト・マスタング』と申します。アリサお嬢様の家に執事をしながら居候をさせて頂いております。」
「・・・は?」
私は変な声を出してしまった。
クロストside
やっぱり驚いてる。
そりゃそうだよね、言われてないし。
「じゃあ、クロスト君の席はどうしよっか?リクエストはある?」
「そうですね、アリサお嬢様の隣が良いかと。」
「へ!?」
「おぉ!!さすがは執事だねっ!!」
僕はアリサの隣の席に座る。
「クロ、あんたどうしたのよ。転校って。」ひそひそ
「ギブソン様が用意してくださったもので。」ひそひそ
「でも昨日そんなこと話さなかったじゃない。」ひそひそ
「ミモザ様が秘密にした方が面白そうだと言うので。」ひそひそ
あのときの顔はとてもいい顔をしていたな。
「そう・・。(隠されていたのは嫌だけど、クロを学校に来させてくれたことは感謝しないと。)」
「は〜い、では1時間目はクロ君への質問タイムにしま〜す。」
「はい?」
「誰かクロ君に質問がある人、挙手!!」
「「「「「「「「「はいっ!!」」」」」」」」」
女子全員が手を上げた。
凄まじい団結力だ・・。
「じゃ〜、なのはちゃん!!」
「は、はい!あのクロスト君は本当に執事なんですか?」
「クロでいいですよ、なのはさん。先ほどの質問ですが、本当ですよ。昨日正式に執事として採用されました。」
「「「「「「「「「へぇ―――――。」」」」」」」」」
この子が『高町なのは』か。
アリサが言うには、苛めがいのある子だと言うけど。
「は〜い、次に質問がある人!!」
「はい。」
「はい、すずかちゃん。」
「えっと、クロ君はどうしてアリサちゃんの執事になったんですか?」
「私はアリサお嬢様に命を救われたんです。」
そういうとクラスのみんながきょとんとした顔になった。
キングクリムゾンっ!!
お昼休み。
僕達は屋上に来ている。
ちなみに僕達と言うのは、僕・アリサ・すずかさん・なのはさんの4人。
「今日はサンドイッチにしてみました。」
「「うわ〜。」」
「ふふん、すごいでしょう?クロは。」
アリサが自慢することではないと思うけど。
「これ全部クロ君が作ったの?」
「はい、お嬢様の食事については一任させてもらっています。」
「へぇ〜、すごいんだね。」
そう、前に一度料理をみんなに食べて貰った時。
「クロ君・・。」
「はい。(おいしくなかったのかな?)」
「これからはあなたが食後のデザートを作りなさい。」
「・・・はい?」
それからいろいろと任せてもらって、結局1日に1食必ず僕が作ることになった。
「アリサちゃん1つ食べていい?」
「私も。」
「ダメ。」
「「・・・ダメ?(涙)」」
「ううぅ・・、わかったわよ!そのかわり私にも分けなさいよ!」
「じゃあ、クロ君1つ貰うね。」
「はい、たくさん食べてください。」
すずかさんとなのはさんは1つずつ手に取って口に運ぶ。
そして1口。
「「おいしい(の)!!」」
「よかったです。」
「ふふん、クロの実力がわかったかしら?」
すずかさんとなのはさんは満面の笑みだ。
「これはお母さんの料理を超えてるの・・。」
「クロ君、私の家のコックさんにならない?」
「!? それはダメ!クロは私だけの執事なんだから!!」
僕のことで言い合いになっている。
早めに沈静しなくては・・。
「すずかさん、私はアリサお嬢様の執事をやめる気はありません。お嬢様、安心してください。私は御恩を返すまでずっと側にいます。」
「う、うん。ありがと・・。///////」
「ううぅ・・。(いいなぁ、私も言われてみたいな。)」
その後、午後の授業を受けアリサと一緒に帰った。
おまけ
「パパ、なんでクロが学校に来るって言ってくれなかったの?」
「いや、あれはミモザが。」
「御託はいらないわ。ちょっとOHANASHIしよう?」
「ちょ、アリサ・・。」
「(ギブソンさん、南無南無。)」
後書き
どうでしたか?
やったねクロ君、友達増えたよ!!
そんなわけで、アリサがヤンデレに進んでいます。
こんなはずじゃなかったのになぁ・・。
次回も日常編です。
無印にもだんだん近づいています。
それと、来週から教育実習なので更新が遅れます。
お許しを。
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主人公が友達を増やします。 | ||
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ふぉおお!!アリサがO☆HA☆NA☆SI☆、そして桃子さんを越える料理の腕ですか〜。(アサシン) | ||
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