真恋姫無双 美陽攻略戦 第五ターン
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美陽攻略戦

 

 

 

(はじめに)

 

 

          キャラ崩壊や言葉づかい等で間違いがあると思いますが

                           ……できれば気にしないでください。

 

          恋姫キャラとの関係を重視するとこうも変わるのか!? 

  

          巻末にはこの戦記「県城美陽周辺の地図」が添付されております。

   

           

   

          できましたら、今後の参考(読者は『萌え』を求めているのか、それとも

   

          『お約束』で読んでニヤニオヤしたいのか等)と致しますのでコメントを

   

          書いて頂けたら幸いです。宜しくお願い致します。

 

           

   

 

 

 

 

  (前回のあらすじ)

   

         (一騎打ちの名乗り上げ)青年、

                    「やぁやぁ! 我こそは、姓 馬 、名 鹿・・・」

 

 

 

 

 

 

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第五ターン

 

 

 

 

    青年は衣服を正し、連合軍の将軍達が集まる天幕へと向かった。

     

    天幕の外で待機している二人の待中に将軍に会いたい旨を伝え

                  待中の導きで奥にあるひときわ大きな天幕の中に入った。

 

    

    そこには、鎧の止め具が取れるのではないかと思われる恰幅の良い男と

    体の至るところに傷跡があり、今ままでの戦歴の多さを物語っているような大柄の女が

     

   机の上に散乱とした幾つかの竹簡や色々な図が描かれた羊皮紙等がいたるところに置かれていた。

 

   

   「これは馬良殿、陣地の視察は・・・・いかがなされた?」

   「辺章様、陣地構築を視察してまいりましが・・・

                 今の状態では防衛戦になった場合、耐え切れないでしょう」

 

 

        馬良の発言に眉をひそめ辺章は、手に持っていた竹簡を机の上に置いた。

 

   

   「だが、良、聞きな。我が連合軍は辺章殿と私の騎兵、羌族の戦士達で構成される大騎兵団がある」

        

             『兵は迅速を好む』という言葉があるように

              今は拠点防御を重視するのではなく、

              アンタたちがした計略で官軍は少なくなった。

  

            これを機会に一挙に大攻勢を仕掛けるべきなんだよ。

 

 

      と辺章と次の戦でどう兵を動かすか戦術論を交わしていた韓遂は馬良に言って聞かせた。

 

 

 

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    馬良はため息をついて、再考するように言った。

 

    「韓遂様、それは大攻勢ができればの話です」

        出来なかった時、後退すべき拠点が疎かになっていては

          篭城戦も出来ず大幅に敗走する羽目になってしまいます。

 

 

    しかし、馬良の諌言は両将軍の耳には入らず頑として受け入れられなかった。 

 

 

 

   「馬良殿、我らは董卓らの官軍を破った。

              そして今、 長安攻略までもう目と鼻の先まで来ている」

 

    馬良は、白い眉を寄せながら壮年に達したであろう男を見据えた。

 

   「だが、辺章様、それと同時に我々の兵站の補給路は長くなっています」

    

    先ほど件で糧食が少なくなってきていることを兵はウスウスと感じてきている。

     これは危険な兆候であり、戦略上この問題は深刻で

       馬良としては早急に何とかしなければならないと考えていた。   

 

    だが、それとは裏腹に両将軍は楽観的に言った。

 

    「確かに兵站の補給路は長くなっている。  だが良よ。

                    我らの軍勢は多く、官軍は我らより少ない。

       そして官軍は戦慣れしていないことから短期決戦で勝負はつく。

                       兵站の問題はそれ程深刻ではないよ」

 

              これを聞いて馬良は内心苛立っていた。

 

    このガサツな大柄女、韓遂が馬騰叔父上の友人であり、又叔父上からの命令でなければ

    このような場所に自分が来ることはなく、今頃、翠やたんぽぽをからかっていただろう。

 

                 

                   ババを引いたものだ。

 

 

 

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    馬良はゆっくり息を吐きながら、出来るだけ冷静を装った。

 

       両将軍、長安は今まで落としてきた邑や県都とは違い、各種の防i禦が施され、

       まさに墨守の都です。それに対して、我らの兵は騎兵が多く、騎兵の利点である

       迅速が生かされません。

 

       長安を落とすとなると長期戦になり、遠方から来ている我らの方が兵数が多いこと

       が災し兵站輸送等が満足にできず不利になるでしょう。また、時間をかければ

       かけるほど諸侯の動向も怪しくなります。

 

 

   「だが、馬良殿、我らには今上陛下の威光を恐れない佞臣どもを葬らなければならない

    という大義がある。ここで引き返したとしたら人心は我らから離れていくだろう。」

                 と辺章は己の正当性を馬良に誇示するかのように言った。

 

 

   元々は涼州の有力軍閥同士の営利目的で出来た連合軍で、この軍には大義など無い事は

    あきらかに明白であった。辺章の馬鹿な話に馬良はとうとう感情を抑えきれなくなった。

 

 

       「・・・人心とは、どなたが帝位についたら、ですかな」

                     と馬良はそれを鼻で笑うかののように言い放った。

 

   それに対して辺章は顔を赤くして、腰にある剣に手をあてた

 

   「やめな! 良。 それと辺章殿もアタシの顔に免じてここは控えておくれ」

 

    しかし、両者は互いに睨み合い一向に収まる気配はなかった。

 

 

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             シュー

                      といきなり馬良のクビに縄が掛かった。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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      両将軍は不思議な顔をして馬良を見た。

 

         馬良自身も己の首周りに掛かったものを手に取り・・・

 

      

             「 縄?  ハッ!こ、これは!?」

 

                

                        と馬良が言った瞬間、

 

 

 

 

 

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             「ここにいたぞ━━━━━━━━━━━━!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

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   との掛け声と共に縄は絞まり、

 

           馬良は椅子から倒れ、

               声にならない悲鳴を上げた。

 

   

   天幕の外から

     「韓遂さま、たんぽぽと晩夏は、一旦、県都望垣いる叔父さまに報告してきまーす」

 

  

 

        と言う声と同時に縄は更に強く引っ張られて、

           馬良は死に物狂いに暴れていたが容赦なく

              物凄い速さで天幕の外へと引きづられていった。

 

  

 

  

     韓遂は不安になって外にでると、

       天幕の外にいた二人の待中は縄で亀の甲羅のような縛りで

                      身動きが取れないようになっていた。

 

 

 

   そして、ポニーテールをした小柄な少女が

         ピクリとも身動きしていない馬良を担いで遠くの方に逃げて行くのが見えた。

 

 

 

           「・・・・良、死んでないだろうね・・・・」

 

 

 

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   韓遂は天幕の中に戻ると、

      辺章はあまりの出来事に呆然としていたが韓遂が来たので

            「さっ、最近の若者は、何て礼儀知らずなんだ!!」

                 と咳払いして誤魔化す辺章に、苦笑しながら韓遂は言った。

 

 

    

       「まあ、辺章殿、勘弁してやってくれ。アレは馬氏の五常筆頭だから・・・」

 

 

                      馬氏の五常

 

         馬良を筆頭に、馬順、馬統、馬安仁、馬謖の五兄弟をいう。

         彼らは武芸を好む馬氏の中で智謀という異才を放つ兄弟で今回の動乱の筋書き

         異民族との協力要請すべく折衝、朝廷での政治工作、兵站の補給と純軍事行動

         以外の全ての作業をこの五人がそれぞれを担当し、軍略を練ってきた。

 

 

     そのなかで、特に馬良は調整役として、今までの成功を導いてきたという自負が強い。

   

 

     だが、

    

 

        韓遂は辺章が一方的に話しているのを、適当に聞き流しながら考えるのであった。

 

 

 

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                 馬氏は馬一族にしか貢献しない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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              馬氏の五常は馬一族の長である馬騰の命令しかきかない。

              

              更に馬騰の愛娘、馬超をはじめとした武勇に優れた一族の者

              

              が先陣を切って武功を立てず後方に甘んじている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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                 馬騰は何が目的なのか。

 

 

 

 

 

 

 

   次回につづく

 

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(あとがき)

 

 

 

    はじめまして、この度は  美陽攻略戦 第五ターン をご覧になって頂きまして

 

 

    ありがとうございました。

 

     今回は計画ミスにより前編と後編に別れてしまいました。前編(第四ターン)では

 

     双方の謀略戦を描写して、敵側から観た月と詠の真の能力(恐ろしさ)を間接的に

 

     表現しようと敵側サイドからの話になっています。

 

      (最初は『目指せ!Z指定』暴力・残酷的描写でしたが大幅にカットしました。)

 

     

     後半の本編では、出来るだけ恋姫キャラを前面に出す必要性を考えて書いていったら

 

     このキャラの影響を受けて、当初は真面目キャラのNPCがお笑いキャラになってし

 

     まいました。かなり前編と後編のギャップがあるような感じですが・・・

 

     さて、クビに縄を付けられ引きずられていった白眉は、どうなったのでしょうか 

 

     草案ではもう完成しているのですが、このキャラが出たことにより書き直します。

 

       (・・・・シリアスを目指したはずが、お笑いフラグがたったな・・・)  

 

    

    最後まで、本編をお読み頂きましてありがとうございました。

 

 

 

 

説明
第5回目の投稿です。(前回の続きです。)
読みにくい点や日本語がおかしい部分があるかもしれませんが、宜しくお願い致します。
今回は、この戦いを理解しやすいように戦略地図を添付致しました。
閲覧ユーザーが1000人になりました。皆様大変ありがとうございます。
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コメント
>キラ・リョウ様コメントありがとうございます。連続で6・7を書き上げました。ご覧ください。(thule)
続きが気になります!!(キラ・リョウ)
>ブックマン 様コメントありがとうございます。そうなんです。恋姫キャラは皆個性豊かなので、下手をするとおいしいところやキャラ喰いが発生しやすいのです。(汗)(thule)
おいしいところ持っていったなw(ブックマン)
>jackry様 コメントありがとうございます。蜀の常山の人から薫陶を受け、稀代の「緊縛師」に・・・(thule)
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