ダンクシュートの決まらなかったあの夏の日に(Dear,My Another Summer) |
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「コミック雑誌の中の ひとコマ或いは見開きページ、 土曜日の夜の30分間。 あの空に浮かぶ雲と 同じ位の高さにある バスケットボールのゴールに ダンクシュートを決めていた 皆の憧れのあのヒーロー、 彼が嘗て佇んでいたあの踏切は 今ではすっかり 現実世界の観光名所さ。 クーラーのよく効いた 蓄音機のレコードショップの店内で 試聴機にかじりついている あの子の耳元、 同世代の共感を集めるカリスマ歌姫の 歌声を乗せた ヘッドフォンが やさしく歌っていた。 抽斗の中で納まりきらない ロケット形の郵便ポストは 今すぐにでも何処かに 飛んで行きたがっているようだ。 折角ならば 手紙を投函して 何処か別の時空で きっと違う人生を謳歌しているのであろう 別の自分に 手紙を届けて欲しいな。 届かないゴールに向けて 放り投げたボールを 人生の中で何回 顔面で受け取る羽目になったのか 問いかけてみたい気分だから。 『お元気ですか。 そちらでは毎日を 楽しく過ごしておりますか。 この先も悔いも無駄も無い 完璧なバラ色の人生を 送り続ける事が出来そうですか。 あなたを取り巻くそちらの 世界が終わるまでは―』 それともポストの躯体に ボールを括り付けて バスケットボールのゴールに そのままダンクシュートを決めて 貰うのもまた悪くはないのかも知れない。 『こんな風に他愛も無い事を考えたり 時々何者かになったつもりになっては また元の木阿弥になるのを繰り返しながら 僕は今もこの場所に居ます。 そちらもどうかお元気で』」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 水彩絵の具と水彩色鉛筆で完成後A4(210×297)サイズ程に 切り取った水彩紙に描いたもので、 グループ展「Mytee Summit2019☆地球災害救助隊☆アラメヤ本舗企画展Vol.16 Art De Fukko 「FREE MEETING」」の展示作品の内の1点です。 「額の中に某有名踏切を 江ノ電の車両が通過している」構図を 大分前に考えていたのですが、 それに加えて最近考えていた「夏の様々なモチーフ類」を 組み合わせて描きました。 前に掲載した 「流れていった時間の中に落としてきたものとその欠落の代替品(Something Lacking in The Time Flies)」. と同時期に描いていた事もあって 重複していたり似たようなモチーフも 結構描いていたりします...。(汗) ちなみに、キャプション中の 「世界が終わるまでは」は WANDSの「世界が終わるまでは・・・」から、 「やさしく歌って」は Fugeesの「Killing Me Softry」 (※Roberta Frackの歌唱で知られておりますが、文中ではFugeesのヴァージョンを 聴いている所を想定して書いております) の邦題からそれぞれ取っております。 |
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