ぷにドル!#2 |
Aパート「誘おう。」
焼き肉屋で3人が話し合った結果、「料理を出し、癒しをプレゼントするアイドル」を目指すことになった。
その次の日の午後だった。
「さぁ〜て…何しよう。」
まやは後ろに手をつき、足を延ばして座る。
「宮井さんがいませんが…ダンスの練習をしましょうか。」
「そうだね!まずはダンスで足を鍛えないと…」
まやと美森は私服からダンスレッスン用の服に着替える。
「ふぅ…ぽよんぽよん〜」
「まやさん、またぽっちゃりしましたね。」
「そ、そうかなぁ〜」
まやは自分のお腹を見つめる。
「でも、成長はいいことですよ。」
「あ、ありがとう〜 美森さんも少し成長したね〜」
まやは美森のお腹を触る。
「んん…///まやさん…///」
「かわいいねぇ〜美森さん…///」
ちょっとじゃれたあと、ダンスレッスン用の服に着替えた。
「さ、さて…ダンス練習の前に準備運動をしましょう」
「おー!」
「1・2・3・4!」
「5・6・7・8!」
「1・2・3・4!」
「5・6・7・8!」
「では、ダンス練習しましょうか。」
美森はタブレット端末を手に持ち、PDF形式で保存した文章を見る。
「まずは、ステップですね。こんな感じです。まやさんもやってみてください。」
「こ、こう?」
まやと美森が踊るたび、2人の大きなお腹が揺れる。
ぷよんぷよん…ぷよんぷよん…
たぷぷん…たぷぷん…
「ふぅ…ふぅ…あとは…」
「これとかかなぁ〜」
「この踊りはいろんなところに使えるかもしれませんね!」
この後、まやと美森は1時間ダンスの練習を行った。
ドアの方から誰かが階段を上る音が聞こえる。
「ごめんな、遅れてしまって…」
「あら宮井さん、こんばんは。」
「こんばんは〜」
「あぁ、こんばんは…すまんな…残業してて…」
宮井は少し疲れた表情で話す。
「いいえ、大丈夫ですよ♪」
美森はキリっと元気よく返す。
「大丈夫だよ〜!」
まやは明るく元気よく返す。
「あぁ、ありがとう…あっ、そういえばダンスレッスンは…」
「もう終わりました。えっと、この技とこの技、あとこの技を練習しました!」
美森は宮井にタブレット端末を見せる。
「ほうほう…なるほどね…これなら、どこでも優雅に踊れるかもな…♪」
「は、はい!」
「えらいな二人とも…!そういえば、アイドルは2人のままがいいか?それとも増やした方がいいか?」
「うーん…」
「そうですね…」
まやと美森はそのことについて少し迷っていた。
「2人でもアイドルをやっている方々もいますが…」
「結論とか出したいときに3人だとね…まあ…大人の宮井さんがいるけど…」
「やはり、増やしましょう。」
「そうだね…!」
まやと美森は結論を宮井に伝えた。
「わかった。じゃあ、再来週の水曜日までに新しいメンバーを連れてきてほしい。」
「は、はい!」
「私も会社内で新しいメンバーを探すからな。」
「わかりました!」
「わかった〜」
「じゃあ、今日も遅いし終わろうか。気をつけて帰りなさいね。」
「わかりました、ありがとうございます。」
美森は丁寧に頭を下げた。
「うん、ありがとう〜」
まやは元気よく頭を下げた。
次の日、まやは梶山に話しかけていた。
「ねぇねぇ、梶山さん」
「ん?なぁに?まやちゃん。」
「一緒にアイドル…やらない?」
梶山はちょっと困惑している。
「え、えっと…私と…?」
「う、うん…ダメかな…?」
「一回、家に帰ってから考えてもいいかな…?」
「う、うん…」
「誘ってくれてありがとうね。」
そう言って梶山は次の教室に向かった。
一方そのころ、美森は豊根に話しかけていた。
「豊根ちゃん。」
「は、はい!美森さん!」
「一緒にアイドルやりませんか?」
「はい、美森さんと一緒ならもちろんやります!」
「わかりました!」
豊根は笑顔で美森さんと違う教室へ向かった。
「まやさん。」
「ん、なぁに〜?」
「梶山さんの獲得交渉は…順調ですか?」
まやは少し暗い顔をする。
「う〜ん、一回家で考えてくるって。」
「そ、そうなのですね。」
「美森さんはどう?」
「はい、順調ですよ…♪」
「す、すごいね…♪」
美森はまやの気持ちを察したのか、隣に座り、背中を撫ぜる。
「大丈夫ですよ。まやさん、頑張ったのですもの。」
「あ、ありがとう…」
「ふふっ、まやさんは少し頑張りすぎです。」
そういうと美森は両手を広げた。
「私に…甘えてもいいですよ♪」
「あ、ありがとう…」
むにゅ…むにゅ…
美森の体はいつも以上に柔らかく、温かかった…
その後、梶山は家族の意見を聞いて、自分で考えアイドルになったのであった…
Bパート「甘いお菓子。」
新しく入った豊根と梶山はトレーニングルームに入る。
「「お邪魔します…」」
「あれ、誰もいないね…」
「そうですね…準備中なのでしょうか…」
梶山はドアの前で立ち止まり、豊根は部屋を回る。
「榛名ちゃん、もの壊さないようにね…」
「だ、大丈夫です!」
すると、階段の方から誰かが歩いてくる音が聞こえる…
「あら、あなたたちはだれ?」
「わ、私は梶山皐月です!好きな食べ物はチョコレートパフェです!」
梶山は照れながらも元気に自己紹介する。
「私は豊根榛名です。えっと、趣味は果物を栽培して、収穫することです!」
豊根は流暢に自己紹介をする
「あぁ、よろしくね。わたしは宮井よ。」
「「はい!よろしくお願いします!」」
梶山と豊根は元気よく挨拶をする。
「こんにちは、宮井さん。あら、豊根ちゃんと梶山さん…来てくれたのですね!」
「こんにちは〜!」
美森とまやが挨拶をする。
「こんにちは、まずは…2人ともありがとう。おかげで賑やかで楽しいぷにドル活動になりそうだ。」
「いえいえ、わたしも賑やかで楽しいほうが大好きなので…」
「私も大好きぃ〜」
少し間をおいて、美森が宮井に質問する。
「あっ、そういえば…今日は何をするのですか?紙には「料理教室」って書いてますが…」
「今日は特別講師を呼んでるからな。」
「特別講師…!誰でしょうか…?」
豊根も会話に参加する。
「すごく料理が上手な講師よ♪」
「へぇ…誰だろう…?美森さんは誰だと思います?」
「誰でしょう…大学のサークルだと…福田さんとか…?」
「まやさんは?」
「えっと…料理が上手な人ね…長川ちゃんとか?」
「なるほどね〜」
「豊根ちゃんは誰だと思いますか?」
美森が豊根に質問をする。
「えっと…梶山さんとか…」
「えっ、私!?」
梶山は名前を急に出され、驚いた。。
「は、はい!」
「私じゃないよ〜」
「そうかぁ…うーん…誰だろう…」
宮井と美森、豊根が料理教室の講師の先生に話していると、講師の先生がやってきた。
「こ、こんにちは〜」
「お、おかあさん!」
講師の先生は美森のお母さん、豊原実里だった。
「あら、美森ちゃん。」
「講師の先生はお母さんだったのですね。」
「そうですよ、美森ちゃんがアイドルをやってますって言ったので、私にも何かお手伝いしたいなと思いまして…宮井さんに聞いたら「料理をだし、癒しをプレゼントするアイドルを目指してます」って言われて、料理ならお手伝いできるかしらって思って、料理教室の講師になったの。」
「そうなのですね…♪」
「はい、そうですよ♪」
実里先生は時計を見て、ハッと少し驚き…
「じゃあ、始めましょうか。」
実里先生はエプロンを着る。
「お〜い、はじめるぞ〜」
「始めますよ〜」
宮井と美森が呼びかけるとまやと梶山、豊根は急いでキッチンの前に立つ。
「では、よろしくお願いします!」
「「「よろしくお願いします!」」」
美森が号令をかけると、まやと梶山、豊根も元気よく挨拶をする。
「では、今日はショートケーキを作りましょう。まずは皆さん、エプロンに着替えてください」
「「「「はい!」」」」
みんなはエプロンに着替え、キッチンの中に入る
「えっと…皆さんはそっちの調理場です…こっちは危ないので…」
「はい!」
みんなは、自分の調理場に向かう。
「さて、まずは材料を確認してくれるかしら。えっと、小麦粉と上白糖、卵と牛乳、バターとブランデーは机の上に置いてあるかしら?」
「えっと、はいあります。」
「うん、あるよ〜」
「これとこれ…はい!あります。」
「これはどこでとれるんだろう…へぇ…岐阜県産かあ〜」
「豊根ちゃん…?」
実里先生が名前を呼ぶと、豊根はハッと驚く。
「は、はい!あります!」
「では、作りましょう。まずは小麦粉をふるいにかけてください。」
「えっと、こんな感じですか?」
「はい、そんな感じです…♪」
「ふるいにかける…って?」
梶山はまやに聞いていた。
「えっと、こうするんだよ〜」
まやは梶山の小麦粉をふるいにかける。
「なるほど…これをふるいにかけるっていうんだね〜」
「そうそう♪」梶山さんもやってみて♪」
「うん、こ…こうかな…」
「そんな感じ〜」
「あ、ありがとう〜」
梶山さんは笑顔でお礼を言う。
「私がオーブン180度に温めておくので、次の工程に行きましょう。」
「「「「はい!」」」」
「型に合わせてオーブンシートを貼ってください。」
「わかりました!」
この後、混ぜたり、温めたりしてメレンゲを作った。
「そして、できたものがこちらです。」
「短縮してませんよ。」
「このメレンゲには気持ちが…?」
「は、入ってますよ!」
美森がボケて、実里先生が突っ込む。
その姿が何ともほっこりするというか何というか…
その後も混ぜたり、混ぜたり、混ぜたりした。
「さて、生地ができましたし…型に生地を流し込んでください。その後に平らなところでトントンと叩いてください。」
どろどろ…とんとん…
どろどろ…とんとん…
「皆さん、お上手ですね…♪」
「あ、ありがとうございます!」
「ありがとう〜」
4人は元気よく挨拶する。
その後、煮立てる。
「えっと…スポンジを3枚にスライスして、シロップを塗りましょう。」
「ぬりぬり…」
「切るの難しい…」
「手伝いましょうか?」
「あ、ありがとうございます…」
実里先生が梶山のスポンジを3枚にスライスする。
「き、綺麗…ありがとうございます…♪」
「大丈夫よ。いっぱい先生を頼って良いですからね♪」
「は、はい!」
「では、そのスポンジの皿に名前シールがあるか確認して、冷蔵庫にいれてください。」
「あっ、名前シールがないです…」
「豊根ちゃん、すみません…はい、どうぞ。」
実里先生は豊根ちゃんのもとへ行き、やさしく丁寧に渡す。
それはまるで…メイドさんのようだ。
「では、1日寝かせるので、今日の講義はここまでです。お疲れ様でした」
「「「「ありがとうございました!」」」」
次の日の午後…
「さて、皆さん。できましたよ!」
実里先生はみんなにスポンジがのった皿を渡す。
「おぉ〜できてますね!」
「お菓子作り、楽しかったです!」
「ま、まだ終わってませんよ…!このスポンジにデコレーションをしないと…」
「そ、そうでしたね!」
4人はスポンジに生クリームを塗り、イチゴやチョコレートなどをデコレーションする。
「「「「できました〜!」」」」
「あら、かわいくデコレーションしましたね!皆さん、お上手です!では、いただきましょう。宮井さんもです♪」
「うん、いただこうか…♪」
「では、いただきます!」
「「「「「いただきます」」」」」
「おいしいですね…♪」
「うん!おいしい〜」
「私でもこんなにおいしい料理が…つくれるなんて!」
梶山は自分の隠れて才能にびっくりしていた。
こうして、少しずつ成長していくのであった。
「実里先生、2日間ありがとうございました!」
「「「ありがとうございました!」」」
4人はお辞儀をする。
「ありがとうございました。私も皆さんとお料理ができて、楽しかったです!」
4人のアイドルの卵は少しずつ、一歩ずつ成長していくのであった。
お料理教室が終わった後、宮井は実里先生と話をしていた。
「本日はありがとうございました。」
「いえいえ、こちらこそ皆さんと料理ができて楽しかったです。」
「また、お越しくださいね。」
「はい、また来ます。次は宮井さんも一緒に作りましょうね。」
「いいのですか…?」
「もちろんです、料理は大人数で作った方が楽しいですから♪」
「わかりました!」
宮井は深くお辞儀をした。
「西条ちゃん!」
「なんですか?宮井さん。ストッキングは履いてませんし、脱ぎたてのをカバンにも入れてませんよ。」
「そ、そんなことするわけないじゃん!」
「汗びっしょりのうちを見て、なんて言ってましたっけ?」
「えっと、タオル上げるよ。だと思うわ。」
「違います。うちの近くに来て、ストッキングが欲しい!脱ぎたての!って。」
「い、言ったかしら…」
「動揺が見えてますよ。」
「うぅ…」
宮井は少し縮こまる。
「で、その箱は何ですか?」
「あっ、そうそう!今日ね、実里先生と美森ちゃん、まやちゃんと皐月ちゃんと榛名ちゃんがケーキを作ったから、西条さんにもおすそわけしようかなってね!」
「おいしそうなケーキですね、いただきます。」
西条さんはケーキを食べる。
「このケーキ、美味しいですね!みんな料理上手なんですね!」
その後、西条さんはケーキを完食し、お礼に後日、たこ焼きを作ってあげると宮井に伝えたのであった…
説明 | ||
Aパート「誘う。」 宮井の提案で人数を増やすことにしたまやと美森。美森は2つ後輩の豊根榛名を、まやは同級生の梶山皐月を誘うが… Bパート「甘いお菓子。」 実里先生のもと、ケーキ作りに挑戦するアイドル達。 きちんとケーキを作れるだろうか…(西条さんもでるよ!) 表紙はカスタムキャストで作りました。 お腹のサイズはこれが最大です。宮井は細い方です。 講義では普通「講師」と言いますが、先生の方がいいなと思ったので、先生にしました。 |
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コメント | ||
コメントありがとうございます!そうですね…♪可愛いアイドルです…♪実里ママは素直で優しいので、すぐ受け止めてくれると思います…♪( ´,,?ω?,,`)?(赤城まや) 実里ママンはやっぱりアイドルです??実里先生に自分の熱い気持ちを注ぎ込みたい♪(//∇//)(コラコラ) (彩花) |
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オリジナル オリジナルキャラクター 豊原美森 宮井 赤城まや アイドル ぽっちゃり 梶山皐月 豊根榛名 豊原実里 | ||
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