恋姫無双異聞録〜外史に降り立つ鬼〜 03
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―――Side 暁鬼―――

 

 

皆さんこんにちわ・・・夜の永久欠番暁鬼です・・・と、ふざけた挨拶はこれくらいにして 実は、袁紹から文が届いた あれだな「反董卓連合」の始まりのようだ ただ、俺としては「鬼」の力は魔化魍のみに使いたいのだが

 

 

桔梗「暁鬼・・・準備は整っているのだが」

 

 

桔梗が、遠征の準備が整ったことを報告しに来た あまり気は進まないのだが「キュー!」お?

 

 

暁鬼「浅葱鷲?」

 

 

突然飛んできた浅葱鷲の様子がおかしかったので、ディスクモードに戻し音を再生する 本当は映像も再生できるんだが、テレビがないから再生できないんだよな だが、再生された音は俺を驚かすものだった

 

 

『何よ!こいつ等!?』『月・詠・ねね・・・逃げる』『逃がさないよ〜♪』『殺さない 姿を借りるだけ』

 

 

桔梗「な、なんだ!?これは!」

 

 

・・・最後の二人の声は、間違いなく童子と姫だった ちっ・・・連合に参加している場合ではないな

 

 

暁鬼「桔梗 俺は、洛陽に走る お前らは、連合に参加して後から洛陽に来てくれ・・・できれば連合の進軍速度を緩めてくれ

 

 

焔耶「桔梗様、暁鬼様〜?そろそ「では、頼んだぞ!」うひゃあ!?」

 

 

後ろで、桔梗たちが何か言っているがそんなの知るか!

 

 

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―――Side 桔梗―――

 

 

桔梗「蜀の太守代理厳顔だ」

 

 

今、我等は連合結成のために陣を敷いている 先ほど、紹介が終わったが案の定「なぜ太守代理?ところで、鬼はあんたの国に居るのよね?」と曹操たちに突っ込まれた 暁鬼の奴・・・しかし、今話しているのが天の御使いか・・・見たところ武があるようには見えないな・・・内政向きか?しかし、曹操と孫策は要注意人物だな 頼むから暁鬼・・・早く戻ってきてくれ こちらに魔化魍が出れば対応が難しいんだ 一応、音撃管はここにあるが誰も使えないのだからな そして、軍議が終わりそれぞれの陣に戻るときに天の御使いの北郷が話しかけてきた 後ろには、劉備と諸葛亮がいるが・・・待て 何故お前らがこちらを睨む?

 

 

桔梗「・・・なにか?」

 

 

一刀「いえ・・・蜀に暁鬼さんが居ると聞いていたのですが」

 

 

む?こいつ暁鬼の知り合いか?・・・まあ、天の国であっていたのかもしれないな

 

 

桔梗「暁鬼なら、やることがあるといって洛陽に向かった 貴殿もこの連合の本当の意味を知っているのだろう?」

 

 

そう言うと、北郷は顔を翳らせた やはり、知っていたか

 

 

桔梗「暁鬼は「鬼の力は人に使うべきもではない」と言って、この連合に反対していたのだが魔化魍の影がちらついていたらしくその調査に向かったらしい」

 

 

まあ、私もよくは分からないのだがな・・・とりあえず、少し談笑してその場は別れた 陣に戻ると、真桜が唸っていた

 

 

真桜「う〜・・・師匠に言われたとおり、音叉は作れた・・・でも、音撃管や音撃弦を作るのが難しい 音撃棒は師匠のものがないとよー分からんし」

 

 

どうやら真桜は、音撃武器などを作っていたようだ 音叉は暁鬼に聞いていくつか作れたようだがどうなんだろうな とりあえず、全員で話し合うか・・・そういえば、さっき劉備の陣が騒がしかったが、なんだったんだ?

 

 

―――Side 暁鬼―――

 

 

さて、俺は今洛陽に居る・・・ん?早いって?そりゃあ、途中で盗賊から汗血馬を奪ったからな いや、さすが速い

 

 

暁鬼「って、遊んでいる場合ではないな」

 

 

洛陽は、表向きは平和だな とりあえず、調査を開始するか

 

 

暁鬼「浅葱鷲・瑠璃狼・・・頼むぞ」

 

 

浅葱鷲・瑠璃狼を起動し調査を開始する ちなみに、他のディスクアニマルは桔梗たちに預けてある 勿論、起動状態で・・・いまでは、蜀兵士のペットですよ?小さいけど普通にご飯食べるし

 

 

暁鬼「さて、どのような魔化魍なのか「ワウ!」お?」

 

 

瑠璃狼が戻ってきたか 音を再生してみるか

 

 

『華雄・・・どう?』『だめだ、あそこに居る化け物がずっとこっちを見ている』『大人しくしていれば、殺さんゆーてたけど・・・』『信用できないのです』『それより、月が心配よ!あいつらに連れて行かれたんだから!』

 

 

なるほど・・・董卓軍の武将たちは捕らえられているのか 月というのが誰か分からないが、助けなければならないな まずは、月とやらを救出するか?とにかく行動しなければ

 

 

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―――Side 月―――

 

 

男「さて、すでに水関と虎牢関には『画皮』を送り込んでいるから後は、董卓のみか」

 

 

童子「さっさとやろ♪」

 

 

突然私たちの前に現れた男の人たちは、妖怪を華雄さんや霞さんの姿に変えて水関や虎牢関に出撃させました そして、また妖怪を一匹連れてきました

 

 

姫「やれ」

 

 

女の人の言葉で妖怪が私の顔を触ると、妖怪が私になりました それは、さっき華雄さんたちの姿になったときと同じでした

 

 

董卓(偽)「クスクス 驚いていますね?怖いですか〜?」

 

 

月「ひっ!?」

 

 

目の前に居る私は、同じ姿なのに何かが怖い 妖怪が姿を変えただけでなく、私の中の醜いところを現実に写しているような

 

 

男「・・・さて、後は任せるぞ」

 

 

童子「任せて〜♪」

 

 

姫「了解」

 

 

董卓(偽)「はい」

 

 

謎の男の人は、消えてしまいました まるで、風景に溶けてしまったように

 

 

童子「でもさ、こいつ要らなくない?」

 

 

童子と呼ばれていた男の人なのに、女の人の声を出している人が私を笑いながら見ています・・・その目が怖かった 人を人と思っていないような目が そして、もう一人の私が近寄ってきました

 

 

董卓(偽)「今日から私が『月』だから、あなたはもう要らないの」

 

 

そういいながら、置いてあった剣を持ってゆっくりと近寄ってきました 逃げようと思うけど、足がすくんで動けず、その場に座り込んでしまいなんとか逃げようとするけど、すぐに壁で逃げられなくなる 

 

 

月「助けて・・・」

 

 

死にたくない・・・詠ちゃんたちに会いたいよ・・・誰か助けてください

 

 

月「助けて!「はいはい!」・・・え?」

 

 

董卓(偽)「誰!?」

 

 

振り上げられた剣を防がれ、驚いているもう一人の私 そして、私を守るように立っているのは見たことのない服を着た男の人でした そして、その男の人を睨んでいる童子と姫・・・助かったの? そして、男の人は音叉を手の甲に当て「変身」と呟いた すると、姿が変わった その姿を見て私は、大陸中で噂されている「蜀に降り立った鬼」ではないかと思った さっきの妖怪と同じように怖いはずなのに怖くない 私を庇っているような背中はとても安心する 私の頬を舐めている小さな狼も私を安心させようとしている・・・大丈夫 もう怖くないよ

 

 

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―――Side 暁鬼―――

 

 

危なかった・・・いや、音撃弦じゃなければ負けてたね〜見たところ、等身大の魔化魍のようだけど・・・『画皮』か 確か、文献は持ってきていたな まあ、桔梗たちに預けてあるんだけど

 

 

董卓(偽)「誰だ!」

 

 

む〜・・・後ろにいる子とのギャップが凄い まあ、魔化魍だから仕方がないな

 

 

暁鬼「瑠璃狼 この子を頼むぞ」

 

 

瑠璃狼に後ろにいる子の護衛を任せ、音叉を振動させ姿を変える 等身大の魔化魍は、音撃打でなければ倒せないんだよな・・・あ〜音撃棒置いてこなくてよかった 童子と姫は逃げたようだな

 

 

暁鬼「さっさと決めるぞ?鬼棒術『烈火剣』!」

 

 

煉獄から、炎の氣を放出し剣を形作る 等身大の魔化魍には結構使っていたなこれ 観念したのか擬態をやめた魔化魍に向かう さて、討伐開始だ!

 

 

画皮「シネ!」

 

 

お前がな!向かってきた魔化魍の攻撃を避け『煉獄:右近』で右腕を斬りおとし、『煉獄:左近』を腹に突き刺し動きを止め、『灰燼』を取り付け一気に音撃を叩き込み討伐を完了する

 

 

暁鬼「さて、無事か?」

 

 

等身大の魔化魍は、音撃打以外では倒せないんだよ いや、倒せることは倒せるけど・・・分裂するのよ・・・だから、等身大の魔化魍が出てくる夏は全ての鬼は音撃打を使うんだよ と、説明はここら辺にしておいて後ろにいる女の子に近寄る・・・いや、マジで服が消えなくてよかった 下手すれば、ヘンタイですよ・・・いや、顔だけ解除すればいいんだけどね?しかし、目の前の女の子安心したのか眠っています とりあえず、抱き上げてこの子の仲間を探そうと思うんだが―――

 

 

暁鬼「・・・ここどこよ?」

 

 

いや、迷うわ!浅葱鷲が戻ってこない・・・やられたとかないよな?元の世界に居たときからの付き合いなんだがな・・・そう思っていると、通路の向こう側から話し声が聞こえてきた

 

 

「急いで月のところに行かないと!」

 

 

「しっかし、このちっさい鳥のおかげで助かったな〜」

 

 

「・・・可愛い」

 

 

この声は・・・浅葱鷲が録音していた董卓軍の将の声だな よかった〜これで一安心

 

 

詠「あ!」

 

 

暁鬼「ふう、董卓軍の将だな?少し聞きたいこと「月から離れろー!」ゴファ!?」

 

 

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話しかけたらいきなり顎にいい蹴りをもらった だが、それでも抱き上げている女の子をはなすことはない だって、はなしたら怪我するだろ?

 

 

霞「ちょい落ち着きや!」

 

 

関西弁の女性が蹴りを放った少女を止めているが、あまりもちそうにないな 早いところ説明しないと拙そうだ

 

 

暁鬼「とりあえず、落ち着け 董卓軍の将で間違いないか?」

 

 

華雄「すまんな こいつは、月のことになるとこうなるのでな」

 

 

暁鬼「月?誰だ?」

 

 

聞いた感じ真名ぽいが・・・聞いたところ月とは俺が助けた少女のことらしい しかも、月は董卓らしい・・・うそ〜ん

 

 

霞「とりあえず、月を助けてくれて礼を言うわ」

 

 

暁鬼「気にするな 魔化魍退治は俺の仕事だ」

 

 

ねね「魔化魍とはなんですか?」

 

 

とりあえず、魔化魍と俺についての説明を始めた 意外と全員あっさりと理解した ・・・まあ、何人かは本能で動いていそうだし「なにか失礼なことを考えなかったか?」・・・何故ばれたし!

とまあ、冗談はさておきこいつらは蜀でかくまうのがいいかもしれないな 

 

 

暁鬼「とにかく、俺についてきてくれ」

 

 

まずは、桔梗たちと合流するか おそらく水関辺りに居るはず・・・まあ、華雄は影武者だったとか言っておけば大丈夫だろうな 浅葱鷲に手紙をくくりつけて桔梗たちのところへ飛ばしたのであちらに合流するころには対策が採られているだろう しかし、誰が魔化魍を操っているんだ?

 

 

暁鬼「まあ、考えていても仕方ないか」

 

 

霞「きーちゃん行くで?」

 

 

数等の馬に分かれて乗り水関に向かうことになった 頼むから大事になっているなよ?・・・ところで、霞さんや・・・真名交換はしたけど「きーちゃん」って

 

 

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「舞台裏」

 

 

第三話ですよ〜!

 

 

暁鬼「オリ展開ですな〜」

 

 

狂骨「次回は、連合サイドらしい」

 

 

刑天「ちなみに今回出てきた魔化魍はオリジナルらしいな〜」

 

 

中国の妖怪ですよ?

 

 

呂刀「さて、次回はどうなることやら」

 

 

刑天「では、次回お会いしましょう」

 

 

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「紹介ページ」

 

 

画皮(がひ):オリジナル魔化魍 本来は中国の妖怪で人間の皮を被ることでその人間に化ける能力を持っている ここでは、カブトに出てくるワームの擬態能力と考えてくださればOKです

 

 

等身大魔化魍:人間と同じような大きさの魔化魍 劇中で暁鬼が「等身大の魔化魍は音撃打以外では倒せない」といっているが、本来は「夏に出る等身大魔化魍」が音撃打以外では倒せない しかし、この外史では元の世界とは違う可能性もあるので音撃打で倒していると考えてください

 

 

説明
3話です


反董卓連合編(?)です
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コメント
キラ・リョウ様:でも、霞が言うと違和感がないのは何故?(鴉丸)
きーちゃん、鬼らしくないなwww(キラ・リョウ)
jackry様:自然に吸収されましたね・・・^^;(鴉丸)
リシャール様:誤字修正しました ありがとうございますw(鴉丸)
投影様:睨んでいたのは嫉妬です そりゃあ、一刀が美女に話しかけたら・・・お?誰だ?(鴉丸)
干血馬を奪ったからなではなく汗血馬だと思います(リシャール)
洛陽はひと段落したようですが、なんだか連合のほうが妖怪が大暴れしてかなりの被害が出てそうですね。そういえばなんだか劉備がにらんでいたのは・・・なんで?(投影)
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