SHUFFLE!&リリカルストーリー 1 |
第一話 無限書庫
〜時空管理局本局無限書庫〜
その日も無限書庫司書長であるユーノ・スクライアは膨大な量の資料請求をこなしていた。
彼のまわりには、30冊ほどの本が浮き、物凄いスピードでめくられていっている。
読みおわった本は閉じられ棚にかえってゆき、すぐに新しい本が検索される。
周りでも、他の司書たちが同じような作業をしているがユーノは別格だった。
他の司書たちが処理しているのは多くても十冊に届くかどうかだというのに彼はそれの数倍を軽がるとこなしておりまだ余裕があるのだから
もっともすごいことをしてるという実感は本人にはないらしいが。
この場所…無限書庫というものはあらゆる世界の情報が保管されている図書館のようなもので、五年ほど前までは資料を探しだすのに、何ヵ月もかかるという状況だった。
ユーノがある事件が切っ掛けで書庫を訪れ、その後ここに務めるようになってからはその状況も少しずつではあるが改善されており、今では時空管理局におけるデータベースとしての機能を果たせている
〜冒頭から少し時間がたって昼過ぎ〜
???「おーい、ユーノ!!」
書庫の入り口のほうでユーノを呼ぶ声がした。
ユーノはそちらを見ると、柔らかな笑みを浮かべながらその人物に声をかける
「やぁ、御苦労様、アルフ。資料はちゃんと届けてくれた?」
「うん。オッケーだよ。それよりさ、ユーノ、腹減ったからさご飯食べに行かないかい?」
ユーノに声をかけた人物は犬耳に尻尾をはやした見た目、5,6さいの少女だった。名をアルフという。アルフはユーノの幼馴染の使い魔でいつも無限書庫の手伝いをしてくれている
「ん?あぁ、もうそんな時間なんだ。そうだね行こうか」
そういうとユーノは他の司書たちに少し、お昼を食べに出てきますねと言って無限書庫を後にした
「司書長は働きすぎなくらいなんですからお昼くらいしっかり休んでください」
「そうそう最近っていうかいつも働きすぎなんですからねぇ司書長は」
という反応が返ってきたことからいつも働きすぎなのはわかっていただけると思う
「ユーノ!早くしなー!」
そうやってユーノを呼ぶアルフとそれを追うユーノ、その微笑ましい光景をみて司書たちは笑みを浮かべる
司書たちの年齢はユーノよりも上であり、司書たちにとってユーノは司書長であると同時にあるものにとっては弟のような、またあるものにとっては息子のような存在である
ユーノがでていくと司書たちは集まって何か話し合い始める
「じゃ……計画は……ノに伝……んだな」
「ああ、ハラ……総……括官にたのん……な問……いだろ」
視点は戻ってユーノ
〜時空管理局本局 食堂〜
ユーノとアルフは二人とも食事をたのんでいた
「ユーノ、そういえばリンディが今日ユーノにちょっと話があるから、自分の所に来てくれって言ってたよ。たしか二時半くらいにって」
二人で楽しく談笑しながら話しているとアルフがふと思い出したようにいう
「え?そうなの。何の話だろう?まぁいいや、とにかく行ってみるね」
そういってユーノが時計を見ると・・・・・二時十分
(うーん、まにあうかな?)
「アルフ、昼から書庫の手伝い頼める?」
「オッケーだよ。元々今日はそのつもりだったし」
ユーノが少し申し訳なさそうに尋ねるとアルフは快くOKしてくれた。
「じゃ頼むね。僕はちょっと行ってくるから」
そういってユーノはリンディのところへ向かった。知り合いだとはいえ時間に遅れるのは少々まずい。
ちなみに無限書庫におけるユーノの今日のノルマは終わっているので、司書長のユーノにしかできない案件が出てくるのを待つだけだったから仕事に支障はないのだが
「失礼します」
ユーノがリンディの部屋に入る
「あら、どうしたのユーノくん?」
という答えがかえってきたのでひどく脱力した。
「リンディさんが僕に用事があるってきいたから来たんですけど……」
ユーノが内心苦笑しながらそういうとリンディは思い出したようで納得顔をする
「あら、そうだったわね。率直に聞くけど、ねぇユーノくん。なのはさん達と一緒に学校に行きたくないかしら」
「えっと・・・話がみえないんですけど?」
第一なのは達はもう中学校を先週卒業してしまって管理局に本格的に務めだしている。
ユーノがそのことを指摘すると
「ほらつい最近管理局のことがおおやけにされた世界があったじゃない?」
「そういえば……」
ユーノはそういいながら記憶を引っ張りだす。
たしかに一週間くらいまえにそんな話が合ったはずだ(なのは達の卒業パーティーでそのときはそれどころじゃなかったが)
(でもそれが学校に行くのとどんな関係があるんだろう?)
リンディはユーノがわかるように話を続ける
「でね、その世界との交流の一貫としてこちら側から優秀な子達を留学生として派遣することになったの」
なんとなくだがつかめてきた・・・・・
「それで、家のフェイトを含めた三人にユーノくんあなたを加えた四人をわたしが留学生として推薦したの」
「よく上層部に通りましたねその推薦……」
まぁユーノが驚くのも無理はないだろう三人(なのは、はやて、フェイト)は管理局でもエースと呼ばれる存在だ。
そしてユーノは一部門の長であり普通なら不可能である
「知り合いの提督たちにも協力してもらってね。ちょっと無理矢理な感じだったけど認めさせたわ」
ちなみに協力してもらった提督たちだがそのほとんどが弱みを握られてその圧力に屈したらしいことを知り戦慄することになるがまだ先の話である
「それでどう?行ってくれないかしら」
それにユーノは苦虫を噛み潰したような表情で
「・・・正直に言うと行きたいんですけど・・・。僕がいないと書庫のほうの機能が著しく落ちちゃいますし、やっぱり無理ですよ」
「そのことについては心配いらないわ。だって20人ほどの人員を無限書庫に新しく配属できそうですもの」
というリンディの言葉に
「・・・・え?本当ですか?」
ユーノは驚きの声を上げる
「ええ、レティのほうに掛け合ってもらったの」
「でも司書のみんなにも相談しないと……」
リンディはそれも見越していたようで
「それも問題ないわ。私が司書のみんなさんには話を通してあるから。
みんな反対するどころか大賛成だったわよ」
ユーノは手回しの速さに驚いて
「それ本当ですか・・・・っていうことは僕には拒否権は無いと?」
リンディはいい笑顔で
「さすがユーノ君話が早くて助かるわ。ユーノ君にはあなたがいない間の司書長代理を立ててほしいのよ。あと、留学は1ヶ月後からだから」
といって結局押し切られてしまった。
「それから…………」
リンディはあらかた説明し終わってから
「じゃもう一度聞くわね」
「はい」
ユーノの眼をまっすぐ見てつげる
「留学の件引き受けてもらえる?」
それにたいしてユーノの返答はもう決まっている
「喜んで」
と今度はしっかり答えた。
「じゃ、フェイト達への連絡はこちらからしておくわね。もちろんあの子達に拒否権はありませんけど。まぁそんなことないとおもうけれど。ユーノ君は服なんかだけ準備してくれればいいから。あとはこちらで準備するわ
あと………」
リンディは少しためらう素振りを見せてからユーノがあえて眼をそらしていた事柄にふれる
「このことクロノも知ってるからこのあとすごい量の依頼がくるかもしれないけど頑張って」
ユーノは冷や汗を流しながら
「リンディさんのほうから少し遠慮するように言っといてくださいね」
「一応言っておくわ」
ちなみにクロノとはリンディの息子であり、ユーノにとっては悪友で無限書庫にあり得ない量の資料を請求することで知られている(ちなみにそれも事件を解決するために必要な分だけ請求するだけで自分たちでやれることは最大限にやるため司書たちのなかで資料請求自体にいやな顔をする者はいてもクロノに対して不満を持つ者はいない)
その後一ヵ月の平均睡眠時間は二時間だったとのちに彼は語る。
その後無限書庫
クロノという提督とユーノの
「ユーノ、次だがこの資料を頼む」
「君は僕等を殺す気かい?」
「君たちならできると思って頼んでいる。・・・・・・・・頼むどうしても必要なんだ」
「・・・・はぁ、わかったよ。いつまでに?」
「できれば三日後までには欲しい」
「わかった。ギリギリだけど間に合わせてみせるから」
「あぁ、頼む。だがユーノ体には気を付けろよ」
「わかってるよ」
「おまえが倒れるとフェイト達が心配する」
「クロノも体には気を付けて。エイミィさんも心配してたよ」
「言われなくても分かってるさ。では頼む」
「あぁ、まかせといて」
という会話があったらしい
クロノが全部調べ終わって資料をまとめたあとに追加で依頼を持ってきたりするもんだから最後にはユーノがキレて
クロノとの壮大な(口)げんかになったそうだ。
まぁ何だかんだでユーノの残り一ヵ月はすぎていく
きっと楽しいものになるであろう学園生活に思いを馳せながら
あとがき
第一話どうだったでしょうか?まずは時空管理局サイド、ユーノくん視点でお送りしてまいりました。
もしもキャラクターがわからないなんかがありましたらいってください。
一応キャラ紹介などもしますので。
さて次回はSHFFLE!の方々視点、舞台は光陽町に移ります。
つたない文章ですがこれからも読んでいただけると幸いです
説明 | ||
SHFFLE!と魔法少女リリカルなのはシリーズのクロスです。 そのほかに永遠神剣シリーズの設定を使ったりするつもりです。 主人公はユーノ・スクライアと土見稟の二人で行くつもりです。 |
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