magnet-friends
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  ミッション1「始まりの音」

 

 

 

      〜どこかの屋上〜 

 風が強い日のことだった。

 銃を持った少年「やめろ!考え直せ!

 フードの少年「…ごめん。でも、それでも…。

 僕は、人形だった。

 それが嫌で僕はそこを抜けだしたんだ。

 フードの少年「もう…自由に生きたい。

 それが僕の答えだった。

 銃を持った少年「なんでだ!組織のやり方に逆らったら殺されるんだぞ!?

 そう。

 この組織は僕の檻だ。

 もう檻の中はいやなんだ。

 たとえ殺されるかもしれなくても、少しでも助かる確率があるなら…

 今の僕はそっちに賭ける方が良かった。

 フードの少年「ごめん。でも、もう僕は組織には戻らないよ。

 銃を持った少年「それが、お前の答えなのかよっ。

 少年が銃を僕に向ける。

 フードの少年「ごめんね。本当に、最後の最後まで…

 その時少年が僕を撃った。

 でも、それは僕の思っていた死とは違った。

 フードの少年「こ…れは、?

 銃を持った少年「これが、組織が俺に出した命令だ。

 僕の中から、記憶が消えてく…?

 銃を持った少年「組織はお前が戻る気がないと言ったら記憶と力を封じて捨てろと言った。

 フードの少年「そ、れが…僕、への…罰?

 これじゃあ…僕はまだ、人形のままじゃないか。

 そんなのは…いやなんだ!

 その時僕はまだ一つ力が残っていることにきずいた。

 いつもは使わなかった。

 でも…今の僕にはぴったりの能力かな…?

 そして僕は最後に残っていた力を使った。

 フードの少年「…逃走・鶏(チキン・チキン)!

 その能力はただただ速度を上げて敵から逃げるためだけの能力。

 負け犬にふさわしい能力だった。

 そして僕は必死で逃げた。

 その後僕を後ろから呼ぶ声がしたけど、僕は覚えていない。

 ずっと逃げて、どこかの町に着いた時僕は力尽きた。

 

 

 

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 声「すぅ…。すぅ…。

 セト「………ぅ。

 なんか寝苦しいな…。

 少し気になったが、俺は起きることにした。

 セト「…あれ?腕が動かない?

 恐る恐る俺は自分の腕をみる。

 そこには…

 長髪の少女「すー。…すぅ。

 セト「あー、そういうことか。腕がしびれて動かないってことか。

 そう。

 この俺の腕を枕にして(いつの間にか)寝ている少女。

 名前は、シアクナー・ミルジェネスなんとか。

 長すぎて覚える気もしないから俺はシアって呼んでる。

 そのシアは、いつの間にか勝手に人の腕の上で寝ているのだ。

 セト「おぃ…。シア?起きろ!そろそろ、手がマズイ!

 シア「…う、うーん。あーセト…おはよ。

 セト「おはよ、じゃねぇぇぇぇ!!早く頭をどかせ!手が…手がぁぁぁっ!

 シア「…あぁっ。ごめん。

 ゆっくりとシアが起き上がる。

 ピリピリ…

 手が、しびれてうごかない…。

 セト「おまえなぁ、俺と2歳しか歳違わねーだろ。いい加減子供か?おまえは…

 シア「いいじゃない。減るものじゃないし。

 セト「今俺の朝のティータイムが着々と減って行ってるけどなぁ!

 シアが怪訝そうな顔で見る。

 シア「ティータイムなんてしない癖に…。

 セト「うるさい!雰囲気が大事なんだ。

 そんなバカな会話をしていると…

 リーンゴーンーー…

 シア「やば。遅れる。

 セト「誰のせいだよっ!

 シア「あとで聞いてあげるから行くよ?

 いくといわれてもまだ着替えてな…ある!?

 いつの間に…

 というかシアが着替えさせたのか?

 シア「何顔を赤くしてるんだ?早く行くよ?

 セト「だから誰のせいだよ…

 シア「何をぶつぶつ言ってるの?

 セト「な、何でもねーよ!それよりも、いくぞ。

 シア「さっきから私がそういってるのに。

 リーーンゴーーーンーーーーー・・・・・

 そのとき、まるで鐘が遅いと言っているかのように鳴った。

 リーーーーーーンゴーーーーーーーン〜〜〜〜〜〜〜・・・・

 てか言ってるんじゃねーか?

 セト「いけるのか・・・ってもういねぇ!?

 俺がさっきシアがいた場所をみるともういなかった。

 続けて前の方を見る。

 はるか遠くにシアが見える。

 セト「はやっ!

 俺は急いであとを追った。

 

 

 

 だけど、その日聴いた鐘の音がすべての始まりだって気づくのは、もう少し先のことになる。

 そして…僕が僕ときづくのにも…。

 

  

 

 

 

  

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
これは、優しさを知らない青年と、
優しさを忘れた少女の物語。

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