LX-M01G [GRAU FALX]
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説明
機体名:グレイファルクス
搭乗者:グレイ・グリュフス
特記事項:懲罰部隊ペレグリン No.41
罪状:自己の身体に対する強化を目的とした違法な外科的処置による加重傷害罪

フレームアームズコンペ『P3コン』参加用作品です。
ファルクス系統のクリア部分を塗りつぶすとどのような雰囲気になるのか、と考え作成しました。結果として高機動カスタムされた量産機のような仕上がりになりました。改造箇所は少ないですが、バランス良くまとめられたと思います。

◎機体解説
CC214年11月、技術復興連盟G.A.F(ガフ)では“LX-R01J ヤクトファルクス”の建造と合わせてある機体が作られていた。LX-Mという型番を持つこの機体は、本項目に記載するLX-M01Gの雛形となるFAである。オリジナルのT結晶干渉能力の解析を目的として建造されたLX-R01Jに対し、この機体の開発理由はベリルユニットを廃した場合の機体性能の検証であった。これは当時リベルタとの抗争が激化しつつあった情勢が背景にあり、LXシリーズの量産化が念頭に置かれた計画であった。およそ二ヶ月あまりで完成したLX-Mであったが、その性能は当時の主力機であるJXシリーズをやや上回る程度のものでしかなかった。LXの元となった機体がSXシリーズであった為か、高い運動性能は有するものの耐久性はかなり低く単発どころか連射型武器の被弾ですら撃墜しかねない程であった。幾つかの改善案も立てられたが、予想される量産化コストに対し得られる戦力が割に合わないことから2機目以降が製造されることはなかった。
 ガフとリベルタによる内戦が続くCC215年7月、他国との裏取引によって力を蓄えていた『某国』があるルートからこのLX-Mの情報を入手したことで事態は動くことになる。『某国』は国防軍内に他国に対しテロ行為を行う極秘部隊“ペレグリン”を設立するため、各地から戦力を集めていた。LX-Mに目を付けた彼らはガフに対し交渉を持ち掛ける。『某国』の実情を知るガフとしては当然破談に持ち込む予定であったが、『某国』は切り札を隠し持っていた。それは月面陣営との戦争中に地球防衛機構が秘密裏に発足した強化人間部隊の所属者リストであった。主に傷痍軍人が所属していたこの部隊は終戦後速やかに解体され、生き残った僅かな隊員もガフが有する施設へと強制収容され生涯表に出ることを禁じられていた。『某国』はMIAとなっていた隊員の内1人を保護しており、ガフが交渉に応じなければこの隊員の証言とリストを全世界に発信すると脅しをかけたのだ。表向きは平和主義を唄い、他国に対し一切の干渉を行わない『某国』に対する世論からの信頼は高く、対照的に敵が多いガフにとっては正しく痛点とも言うべき情報であった。
 こうしてLX-Mを手に入れた『某国』は実践投入のための機体改修を開始した。まず初めに手が加えられたのは全身の装甲である。前述したように耐久性に難のある本機は、その運動性を駆使したとしても撃墜確率が非常に高い。しかし、それらを補うほどの装甲を搭載すると利点である運動性を殺してしまう。そこで『某国』は、独自に回収したNSG-X1から抽出したTCSオシレーターを機体各所に移植、非実体装甲による局所防御によってある程度の耐久性を確保した。次に、背部のマルチプルシフターを多方向噴射が可能な既存品から組み立てたブースターに交換し、空中での機体制御能力を向上させた。武装については、機体各所のハードポイントがベリルユニットに使用されているため複合武装を搭載し、両腕の武装のみで様々な戦況に対応出来るよう調整された。これらに加えて幾つかの試験を経て、CC215年11月に“LX-M01G グラウファルクス”は完成した。当初、本機の運用は運動性能を生かした強襲戦が想定されていたが、後述するパイロットによってその役割は大きく変わることになる。
 この機体の搭乗者グレイ・グリュフスは強化人間部隊の生き残りであり、『某国』がガフとの交渉に利用した保護された隊員その人である。元々戦いを続けるために自ら強化人間部隊へ志願した彼は、保護後も病室で静かに余生を過ごすつもりは毛頭無かった。ペレグリン設立の噂を耳にし、部隊への参加を望んだグレイは『某国』にある提案を持ち掛ける。それは、身体改造を自ら行ったとすることで加重傷害罪を捏造するというものであった。優秀なパイロットを欲していた『某国』はこれを快諾、グレイはNo.41として部隊に組み込まれることとなった。
 後に発見された資料によると、ペレグリン内でグレイの姿を見た隊員は1人もいなかったとされている。資料内にあったLX-M01Gのコクピット構造に関する図面から推察すると、グレイ・グリュフスという人物の肉体は殆どが存在せず、合金と緩衝水溶液によって保護された脳脊髄にFAの信号伝達回路を接続し機体を操縦していたと考えられる。実際に、ペレグリンの戦闘におけるLX-M01Gは体の負荷を無視したような挙動と、人間の反射神経では到底再現できない攻撃回避率でもって囮や陽動といった役割が殆どであった。彼の身体がどの時点でそのような状態になったのかは、現在も不明のままである。
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コトブキヤ フレームアームズ P3コン 

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