恋姫無双異聞録〜外史に降り立つ鬼〜 閑話2 |
―――Side 暁鬼―――
〜♪〜♪〜
霞「お?なんや、落ち着く感じの曲やな〜」
ここは蜀の城の中にある中庭 今俺たちは、月たちの歓迎会を行っている ちなみに、連合がどうなったかというと「董卓は死亡 又は逃亡 董卓軍の残党は、蜀が吸収」てな感じになった え?よくうまく行ったなって?・・・脅しましたが?まあ、いくら曹操や孫策が凄いといってもこっちは元の世界で「忌み鬼」として上の人間に嫌われながら過ごしたから、交渉術とかは鍛えられたんだよな・・・はあ、嫌な事だ まあ、総本部長とかはよくしてくれたけどな まあ、そう言う訳で月と詠は侍女として霞や華雄、恋は武将として、ねねは軍師として働いてもらう事にした まあ詠は、軍師もしてもらうけど そして、今は俺が『迅雷』でいろいろな曲を弾きながら皆で酒を飲んでいるという訳
暁鬼「まあな」
ちなみに今弾いているのはモ〇ゴ〇800の「小さな〇の〇た」をゆっくりと弾いている その前は、「な〇り雪」や「キ〇キ」、「車〇の唄」を弾いていたんだが概ね好評だった
紫苑「しかし、琴とは違った音色ですね」
さっきまで紫苑が琴を弾いていたんだが・・・俺は琴を弾けるというのに驚いた まあ、だめって訳ではないが
桔梗「しかし、こうやって音楽を聴きながら酒を飲むのはいいな」
霞「せやな〜 ホンマにきーちゃんには感謝してるで?何かが違えば、こういう風にすることも出来なかったからな〜」
華雄「ああ・・・改めて礼を言わせてもらう」
そう言って、華雄や霞・・・だけではない 周りを見ると月たちも頭を下げている
暁鬼「顔を上げろ 俺がやりたい様にやった結果だ 別に礼を言われることはない」
月「それでも、また皆で過ごせるようになったのは暁鬼さまのおかげなんです」
詠「ま、まあ・・・月が無事だったのは嬉しかったから礼は言っておくわ」
ねね「セキトたちも引き取ってくれましたし、本当にありがとうございます」
そういって礼を言ってくる月たち・・・面と向かって感謝されるのはほとんどなかったからなんかむずがゆいな・・・ん?桔梗に紫苑微笑ましいものを見ている目でこっちを見るな 凪たちも、温かい目でこっちを見るな
暁鬼「分かった分かった」
この空間は心地いい 元の世界も楽しかったが、俺にはこのようにゆっくりと流れる世界があっているような気がするな・・・もし、願いが叶うならこの世界に骨をうずめてみたいものだな・・・
拠点 桔梗√
―――Side 桔梗―――
桔梗「お、月!」
城の中で暁鬼を探し回っていると、向こう側から月が歩いてきたので呼び止めて、暁鬼のことを聞いてみようと思う
月「え?暁鬼様ですか?」
月は暁鬼のことを「様」付けで呼んでいる 呼ばれた本人は「やめてくれー!」と転げまわっていたが ちなみに、私たちが暁鬼をどう呼んでいるかというと、私と華雄・詠・恋が「暁鬼」 紫苑・焔耶が「暁鬼さん」 凪たち三人は「師匠/お師匠様」 ねねは「暁鬼殿」 霞が「きーちゃん」だ そういえば焔耶が「出番・・・出番」と呟いていたんだが・・・どうしたんだ?
桔梗「ああ 先ほどから探しているのだが見つからないのだ・・・どこに言ったか知らぬか?」
月「そうですね・・・確か、詠ちゃんが森のほうへ行ったのを見たって言っていましたよ」
桔梗「そうか すまんな」
まったくあいつは何をしているんだ?確かに、政務は終わらせているから問題はないのだが、もう少し一国の太守としての自覚を持ってもらいたいものだ
桔梗「紫苑は紫苑でからかってくるし」
昨日、久しぶりに紫苑と飲んでいて暁鬼の話題になったら「なんか桔梗は、暁鬼さんのいい女房役ね♪」とか言うし・・・その言葉を聞いたとき体が熱くなったのは酒のせいだと思いたいな
桔梗「ん?」
森の入り口まで来ると、森の中から太鼓の音が聞こえてきた・・・暁鬼か? その音に誘われるように森の中を歩いていく すると人工的に開かれた場所に出た そこに居たのはいつもの服ではなく、上半身は裸で下は袴を穿いて大きな太鼓を叩いている暁鬼だった
桔梗「・・・綺麗・・・」
まるで、少女のように呟いたのが分かる だが、それも気にならないくらい暁鬼が太鼓を叩いている姿は美しかった 半刻?一刻?どれくらい見惚れていたのか、気づくと暁鬼は流れ出た大量の汗を手ぬぐいで拭きながら、こちらに歩いてきていた
暁鬼「どうした?こんなところまで来て」
桔梗「え?あ、ああ お前がどこに居るのか探していてな」
暁鬼は「そうか」と呟いて、竹筒に入った水を飲みながら私の隣に座り、もう一本の竹筒を渡してきた
桔梗「すまんな・・・ところで、何をしていたんだ?」
暁鬼「修行のしなおしだ 等身大の魔化魍が大量に発生した場合、いちいち音撃鼓を取り付けていてはジリ貧になるからな 鍛えなおして『紅』という姿になれるようにしなければきついんだよ」
なんでも『紅』という姿は名前の通り体が赤いことからその名がつけられたらしい そして、いちいち音撃鼓を取り付けなくても魔化魍を倒せるらしい まあ、その分疲労も激しいらしい
桔梗「なるほど・・・だが、それが何故太鼓を叩くことに繋がるんだ?別に、凪とかと模擬戦すればいいんじゃないか?」
暁鬼「あ〜なんていうのか・・・ただ鍛えるだけではだめなんだよ 確かに、凪たちと一緒に鍛えることもいいのかもしれない・・・だが、俺は音撃を使う鬼だ 音撃を極めるためにはこうするべきだと思っているんでな」
・・・まあ、門外漢である私が言うべきではないか だが、何故かこいつの隣は落ち着くな 別に他に誰が居るわけでもないし・・・少しくらい「らしくないこと」をしても大丈夫だろう
暁鬼「・・・お?」
暁鬼の肩に自分の頭を乗せる形で、森の中から聞こえる鳥の声に耳を傾ける 私は今、柄でもない顔をしているんだろうな でも、それでいいと思っている自分が居る ああ、そうだ 私は今幸せなんだ
―――Side 暁鬼―――
暁鬼「桔梗?・・・寝た、か」
こいつは何しに来たんだか というか、よく考えればこういう風に一人の女性とゆっくりと過ごすことなんてなかったな 西に居たころは嫌われていたし、東に異動になったら魔化魍との戦闘ばかりで、一夜限りの関係はあっても深い仲になった人は居ないし・・・認めよう 俺は今幸せだ
「そのころの幽州」
―――Side 一刀
一刀「997・・・998・・・999・・・1000!」
お、終わった とりあえず、何をしていいか分からなかった俺はまずは体から鍛えようと思って腹筋や腕立て伏せを幽州に戻ってから続けていた 最初は、100回もいかなかったけど、今では1000回出来るようになった そして、愛紗や鈴々から戦い方を教えてもらって自分なりに強くなろうと決めた
朱里「お疲れさまです お水です」
一刀「ありがとう」
愛紗が「驚くほどの速さで強くなっています」と言ったときは素直に嬉しくなった 今では、兵卒より強くはなっている でも、まだまだ 暁鬼さんに認められるにはこれでは足りないと思う
朱里「でも、あせっちゃだめですよ?」
一刀「あはは・・・」
ばれてらっしゃる(^^;) まだ、愛紗と桃香は暁鬼さんに思うところがあるらしいけど、いつかちゃんと話し合えば仲良くなれると思う もしそうなったら、楽しそうだな〜
雛里「た、大変でしゅ!白蓮しゃんが!」
でも、続くと思っていた「平和」って奴は突然破られた
「袁紹軍が、公孫賛の領土に侵攻した」という報によって・・・
「舞台裏」
ちなみに、白蓮は生きてますからね?焔耶も描写がないだけで、ちゃんと働いてますよ?
狂骨「書いてやれ」
暁鬼「さて、幽州組はどうなるのか」
呂刀「ところで、桔梗がメインヒロインぽいね」
刑天「そうだな・・・作者のメモによると「桔梗・白蓮のどちらか」だったらしい」
二人とも好きなキャラなので、作者は「雛里・白蓮・桔梗・華雄」が特に好きなんで、そこから選んでいたんですが、雛里は一作目でメインぽかったのでそれ以外でと考えました
狂骨「暁鬼さんは、年齢が高めのために釣り合うのは「桔梗・華雄」のどちらか そして、いろいろ考えた結果桔梗になったわけか」
刑天「しかし、何故今回は拠点が桔梗のみ?」
呂刀「大方、桔梗でネタは考えていたけど・・・ってやつだろ」
暁鬼「まったく・・・とりあえず、次回お会いしましょう」
「紹介ページ」
『紅』:原作では響鬼のみが使用できた強化形態 体内の炎の氣を極限まで鍛え上げることにより身体能力の向上のみではなく、音撃鼓を使用しなくても等身大の魔化魍を粉砕することの出来る ここでは、暁鬼も紅になることが出来る
説明 | ||
閑話の2ですw 都合により、拠点は一人です |
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総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
2408 | 2207 | 21 |
コメント | ||
ブックマン様:頑張って書いてみますw(鴉丸) ヒロインは桔梗ですか。大人な恋愛が見れそうですね。(ブックマン) 黒猫様:焔耶は動かしづらいんです^^;(鴉丸) キラ・リョウ様:それは、次回のお楽しみということでw(鴉丸) 投影様:魔化魍が絡まなければ、積極的に打って出ることはないと思います(鴉丸) ヒトヤ様:もしくは次回ですね^^;(鴉丸) 韻様:う〜む・・・なんでこんなことに^^;(鴉丸) neoken様:あり?^^;(鴉丸) jackry様:返事がない・・・ただの屍のようだ・・・(鴉丸) 楽しく読ませていただきました。喧嘩屋が見る影もないwww(黒猫) 白蓮ピンチ!! 一刀たちがどう動くのか楽しみです!!(キラ・リョウ) 桔梗がヒロインとは、新鮮ですね。さて、乱世になってきましたが蜀はどんな立ち居地になるのか・・・基本干渉せずかな?(投影) 今からでもハムをメインヒロインに!!(ヒトヤ) 焔耶がんばれー(笑)(韻) 焔耶が2こあるwwww(呼び方のところ)(neoken) |
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