僕はここにいる(I'm Still in Here)
説明
「(前略)
あなたにとっては
何の助けにも慰めにも
ならない事は
重々承知しておりますが―
僕はここにいます。

訪れる人がいない公園の
遊具の上からは
方舟の工業地帯の煙突が
虹色の煙を吐き出しながら
今日も稼働している様子がよく見える。
迷路庭園の惑星では
いつまでもマナーハウスの玄関まで
辿り着く事が出来ないまま。
もしかしたら正しい道順なんて
存在していないのかも知れないね。

あなたへの言葉を届ける筈の
ロケット型の郵便ポストは
蓋の開かない
ビンの中の発射台の上で
未だに飛ばずじまい。
ラジオはすぐに退かす事は出来るけど、
コルクの栓を
誰かが随分きつく
閉め過ぎてしまったようだ。

僕はもしかしたら
まだ見ぬこの先へ
進むのかも知れないし、
さんざん辿って来た道を
また戻るのかも知れない。
この先がどうなるかも
いつまでここに居られるのかも
まだ判らないけれど、
少なくとももう暫くは
ここに居るつもりです。

あなたも
どうか生きていて下さい。」

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

画用紙に水彩絵の具、水彩色鉛筆で描いたもので、
完成後A4(210×297)に...と言いたい所ですが、
実際にはA4サイズよりも一回り以上の大きさに
なってしまったもの。

実は元々描き始めたのが
2、3年以上前(※はっきりと覚えていない)位でしたが、
思うように進まずに、
描いては繰り返しを続けた挙句に放置していた絵でした。

大分経ったある時、Twitter上で
「(SNS上で)繋がっている人や疎遠になっている人の
苦境をタイムラインで見掛けたけれども、
自分はここにいる、とだけ言う事しか出来ない」と言うような
内容のツイートを見た時に、
ふと思い浮かんだモチーフ類を
(描きかけの絵に)加えてみようと思い立って
紆余曲折の末、完成しました。
ふと目にしたツイートが切っ掛けで
絵の全体コンセプトが決まってからは、
(この絵を)描き始めた時期がまるで嘘のように、
筆が進むのが早かったです(苦笑)
―とは言うものの何だかんだで結局時間は掛かりましたが。
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