失われた山小人の秘宝　１日目

「俺たちのパーティーにはクレリックがいないため、

毒消しや聖水を多く持っていこう、ダンナはいっているぜ」

　剣士トートの考えていることを代弁してを話す魔剣ワームイートゥ

ンはパーティーの仲間に話していた。スリ師のギラだけはワームイー

トゥンが話しているときは物陰に隠れるようにしていた。

　というのも一年ほど前、刀剣には虫食いのような波紋があり、

血糊で剣を落とさないように何かの動物の毛で作られたすべり

止め以外にはただの古風な剣で好事家なら買うかもしれない。

雄弁にトートを騙して金品をネコババしようと考ええていた。

　ギラは最初は腹話術かと思ったが、トートは喉の傷で話すことができず

剣ワームイートゥンがトートの話したいことを代弁していることに

驚いたのでであった。

　スリ師ギラは、この話を聞いて直感に金になると考え剣士トート

に売ることを提案した。しかし、剣士トートはこの剣を持つこと

自体危険だからダメと渋っていた。

ギラはあきらめず剣を売れば多額の金貨がてにはいり、戦傷をも直すことができる

と親身になってスリ師は寡黙な剣士を説得した。

　トートは、ギラが魔剣ワームイートゥンを持てたら好事家に売って

いいと条件を提示した。

剣ぐらいと考えたギラは早速鞘から剣を出そうとした。

この時トートは長年剣奴として死線を越えてきた経験からギラは失敗すると目に見えていた。

「トート後から約束無しというのはダメだよ」そういって鞘から剣を抜いたときギラは。。。。

画：ミラクル☆様