ミルとラグラン
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 時は2300年。

 夜、とある部屋に男と少年の二人はいた。

 

 窓に映る夜景はとてもきれいで。

 二人でそれを眺めている。

 二人の距離は短く、ふと少年の方が男に話しかける。

 

「あの・・・今日は一日ありがとうございました。」

 少年は胸にウサギの可愛らしいぬいぐるみを抱きながら、

「この子も買っていただいちゃって。」

 

「気にするな。」

 男はぶっきらぼうに話す。

「それよりもっとこっちへ来い。」

 

「はい・・・。」

 素直に応じる少年。

 二人の顔は近付く。

 何度目かわからないキスをししようとすると・・・。

 

「ひゃっ!」

 突然少年の腰を触られる感触。

 

 そこには浮遊する灰皿が。

 それによって、二人の距離が離れてしまう。

 

「おい。今日は吸わんぞ。」

 浮遊する灰皿に話しかける男。

 少し間を置いて、離れる灰皿。

 

「あ、あの!とにかく今日はありがとうございました!」

 赤面しながら、深くお辞儀をする少年。そして部屋を急いで出て行ってしまった。

 

 突然のことで、唖然とする男。

「くそっ。お前のせいだからな。」

 と、灰皿に話しかけるのだった。

 

説明
とある部屋にて。
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