「シュバルの理想宮 ある郵便配達員の夢」 見ました
説明
「シュバルの理想宮 ある郵便配達員の夢」
本日はこの映画の感想をネタばれ込みで語らせていただこうと思います。
それを踏まえてご興味ある方は読み進めてくださいませ。

いい映画でした。
素晴らしいロケーションに彩られた中での
素朴かつ、情熱と愛が描かれた映画でした。
自分がシュバルを知ったのは水木しげる御大著、「東西奇ッ怪紳士録」収録「フランスの妖怪城」なのですが
フランスのオートリーブという村に住む1人の郵便配達員が
奇岩奇石を収集し、理想宮を作り上げたという実話で、
その奇人ぶりと一貫した情熱的生き様には魅了されました。
今、自分が唯一海外で生涯において一度は行っておきたいと思ってる建造物です。
そんな物語が映画化されたことをある情報筋から知り、見に行ったのです。
いや〜、水木さんの描かれたシュバルは気難しいちょっと強気な奇人でしたが
この映画のほうは極度のコミュ障といった印象でそれがまた可愛らしい感じの
いい雰囲気、親近感を覚えましたw
これは母性の強い女性が惹かれるわけですねw
写真撮影のシーンなんて劇場内に観覧者皆さんの含み笑いが響いてw
他人が、彼が何を想いどういう心境か推し量りかねてるのを、
奥さんであるフィロメーヌさんはしっかり把握してるといったシーンなどなどが
もういろいろ堪らないものがありますw
可愛いおじさん萌え属性の方にお奨めできますよ?w
普段はそんな彼が、娘のアリスのために理想宮を建築するすることを思い立つのですが
奥さんが反対しても、希望に満ちた目で頑として「やる!」と言い切ったり、
年頃のころにはちょっと反発されたりもしましたが素晴らしい親子愛で結びついたアリスちゃんを
亡くしてしまったときの感情の強さを見せるシーンなども本当にすごいです。
アリスちゃんを亡くしたときの発狂の仕方が激しくも、そりゃあここまでなるよなと
自分は感じました;; 死者は村の墓地に埋葬する決まりでしたが、理想宮を霊廟とも兼ねさせるため
役場での荒れようも凄まじかったです。
そして意気消沈する彼を励ます、亡き前妻との息子シリル、フィロメーヌのおかげで
理想宮建築を再開するシーンも力強さを感じました。
そしてその後もいろいろな出会いと別れがありましたが、
シリルを亡くしたときのうなだれようも印象的でした。
前の奥さんとの告別のあと、生活のため離れるしかなかった父子、
シュバルの性格としてシリルとの距離感はつねにチグハグだったのですが
「最後まで自分も気持ちを伝えられなかった…」というシーンの切なさたるや…。
そして彼を支え続けてくれた良妻、フィロメーヌとも別れのときが来ました…。
病床で死に旅立とうとする彼女との会話で感謝をちゃんと伝え、あの理想宮は
おまえのものでもあると言葉を交わせて別れられたのは、寂しくもとてもさわやかなものでした;v;
宮殿のうわさを聞きつけた見物人、観光客も来る日々の中、
とうとう城の完成、その記録シーンで書き出された建造時間、9万3000時間。
33年を費やした作品…。
自分はものづくりの端くれとしてこのを生涯尊敬し続けます。
そして、その完成された城の前でシリルの残した孫娘の「アリス」の結婚披露宴のなか、
夢現に「アリス」に誘い、迎えられ劇終…。 ここも幻想的でそしていい余韻のシーンでした…。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
みなさんももし機会がありましたらご覧になってみてくださいませ。

公式HP&予告映像
https://cheval-movie.com/

ではでは♪
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シュバルの理想宮_ある郵便配達員の夢 映画 感想 模写 

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