にせものの海にもう灯台は光を照らさない(The Fake Ocean Will Never Lit Up By The Light House Again) |
説明 | ||
「いつだって進むべき方向を 指し示していた灯台は もう光を示さない。 ポッカリと口を開けた空洞や 真っ黒な旗の色が 物語るものが 今起こっている出来事の全てだった。 灯台の前で居座っていた 吠える声だけ大きい番犬ならば 守るものも守れずに今日も 誰かの犬笛に反応して 右往左往しているだけさ。 奇妙な果実の唄が 唄われたのは 大分昔の事だと思っていたのに 唄の中で唄われている出来事が 今尚繰り返されていると言う事は 誰にとっても周知の事実なのだろうか。 草むらと似たような色のカーテンで カムフラージュされていた 書庫の入口が 今開かれているのだけれども、 今こそ読むべき本は そこにあるのだろうか。 大海原に見立てた 青い絨毯の上を ヨットの白いシルエットが 滑るように横切って行った。 にせものの海の幻に 流されたり 溺れたりするような事も そうする必要も きっともうないのだろう。 洪水に流され損ねた方舟の上では 新たな生命が芽吹いていた。」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ (完成後)A4(210×297)サイズ程に切り取った水彩紙に 水彩絵の具、水彩色鉛筆で描いたもの。 太平洋を臨む銚子電鉄の風景画像を見ていてふと 描きたくなった...と言うのが切っ掛けでしたが、 その上でさらにこの数か月の間の 出来事を元にしたものや ふと思い浮かんだものも描き加えたりしております。 |
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