【獣機特警K-9UG】復讐の爆弾魔(事件篇)【交流】 |
午前8時30分…ラミナ・セントラル駅…。
その日、フラミンゴ・ベイ行きのFREXがプラットホームに入線してきた。
旅行姿の乗客が次々に列車に乗り込んでいく。
「こちらFREX3375、FREX3375、指令室、応答願います」
運転台に乗っていたオオカミ型ロボットの女性運転士は、中央指令室に連絡を入れる。
『こちら指令室。FREX3375、定時発車願います、どうぞ』
8時40分。FREX3375列車は静かに走り出した。
その頃…。
郊外を走っていた貨物列車は、ぐんぐんと速度を上げていた。
その運転室では…
「今日も順調ですね、先輩」
と、ウサギ型女性ロボットの運転助士が話しかける。
「このぶんだと終着まで定刻通りに着きそうね」
答えるのはキツネ型ロボットの女性運転士だ。
「…待って、今線路上で何か光らなかった?」
「さぁ…?」
「きっと給電センサーか何かが光ったのね…」
そう思い、運転士がさらに加速しようとマスコンに手をかけた次の瞬間…。
「…あぶない!すぐに飛び降りて!!」
「え!?」
「あれはセンサーじゃない!早く飛び降りて!!」
ラミナ市内、プラネットポリス本部。
「失礼」
総監室に入ってきたのはラミナ警察署署長のエルザ・アインリヒトだ。
「エルザか。よく来てくれた…実はな」
テーブルから立ち上がるのは警察総監のフュア・フランバージュ。
フュアの話を聞いたエルザは驚愕した…!
「…なんだって…貨物6354列車が爆破された!?」
「ああ、軌道内に仕掛けられていた爆弾が炸裂、先頭2両は爆発で破壊され、後の車輌も爆風を受けて脱線、築堤下の畑に落ちたそうだ…」
「それで被害は!?」
「乗務員は爆発直前に列車外へ飛び降りた。キツネ型とウサギ型のともに女性…ロボットだったので肩のフレームを損傷しただけで命に別状はないそうだ」
「しかし、いったい誰がこんなことを…!」
二人が話していたその時だった。
『プラネットポリスの諸君、我々のショーはいかがだったかな』
突如総監室のモニターに映し出された謎の人物の影。フュアはその男のことを知っていた!
「おまえは…マッシュ・マイト!!」
マッシュ・マイト…。
かつて民間警備会社に所属していたクロヒョウ型ファンガーの男だった。
彼は優秀な爆弾解体技師であったが、ある日処理中の爆発事故で同僚を1人亡くしたうえ、生き残った同僚も顔を火傷したり右腕を失ったりの大怪我。
自身も左手の薬指を失う大怪我をしたのだった。
しかし、その事故で退職せざるを得なくなった彼らに対して、会社はわずかばかりの退職金と見舞金を渡したのみだったという…。
「しかし何故だ!なぜこんなことをする!!」
『何故だと!?俺はこのファンガルドの社会が憎い!何故いつも割を食わされるのは俺たちばかりなんだ…!!
これは社会に対する復讐だ…見ろ!!』
次の瞬間、モニターが切り替わると、そこに映し出されたのは一本の特急列車である…。
『…あの列車…FREX3375には速度連動型の爆弾が仕掛けてある。速度が70q/hを下回ると爆発する仕組みだ』
「何だと…貴様、何が目的だ!?」
問い詰めるフュアに対し、マッシュは答えた。
『金だ。標準通貨にして2000万クレジットだ…FREX3375には1200人の乗客が乗っている…そいつらの命に比べれば安いものだろう…それじゃ』
「待て!!」
フュアはなおも食って掛かろうとした…がすでに通話は切れていた。
「…((総監|ねえさん))…!」
「…すぐに対策本部を設置しよう。私は直ちにアイヴィー長官をお呼びする。エルザ、お前はラミナ署の主要メンバーを呼んできてくれ」
「ああ、わかった」
FREX3375列車は走る棺桶と化した!
果たして犯人、マッシュ・マイトのたくらみを阻止することはできるのか!?
説明 | ||
「新幹線大爆破」とか「スピード」とかの何番煎じだこれ。 ■出演 フュア:https://www.tinami.com/view/553789 エルザ:https://www.tinami.com/view/551405 アイヴィー(名前のみ):https://www.tinami.com/view/555641 |
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コメント | ||
キター!! ほのぼのサイバワールドもいいですが、手に汗握るスリルとサスペンスのK-9UGワールドもいいものです。続きが気になる!(Ν) | ||
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