俺 =@= |
俺は一人寂しく、
車のヘッドライトの流れる夜の道を、
傘もささずに、
吹き付ける雨混じりの風に耐えながら歩いている。
寒さと寂しさが徐々に増してくる。
俺は立ち止まる…
(何故こんな事になってしまったんだ?家は追い出され宛もない所を行くなんてな…)
「…あの…風邪…ひきますよ?」
「…俺の事?」
「あなたしかいませんよ?」
「…俺の事はほっといてくれ」
(はいと応えろ…胸くそわりぃ)
「…じゃ勝手にします」
そう彼女は言って勝手に腕を引っ張りどこかへ連れて行かれた
所々鉄骨が赤く錆ている、二階建てのアパートの階段をのぼり、
彼女の部屋に俺は濡れた体のまま入らされ、
風呂場にぶちこまれた。
仕方ないので、暑いシャワーだけを浴びる。
火傷しそうな程熱いのだが、今の俺には逆に心地よい。
「あの少女はなんなんだ?」
俺は呟くように言う
(彼女の年齢は約16歳前後設定)
俺は体を洗い終え扉を開けるが誰もいない
あるのは服と紙
【これをきてまっていてください】
紙にはそうかかれていた
俺はその服をきて座って待っていた
(俺も16歳前後設定)
数分後、彼女が戻って来た。
両手にはコンビニのビニール袋。
中身はレジの近くで売られているおでん、肉まん、フランクフルトとか色々大量に入っている。
「はいこれ」
「…え?」
「え?じゃなくて…お腹空いてるでしょ?だから一緒に食べようと」
俺は唖然とした…なぜ見ず知らずの俺にこんな事をしてくれるのだろうか
「なぁ…なぜお前は俺にこんな事を?」
「いや…風邪ひいたら駄目じゃん?だから」
「…で、俺にどうしろと?」
「…私さ…妹がいて今日は私休みなんだけど…二人暮らしで夜帰るの遅くなるからしばらくいてもらおうかと…駄目?」
「…俺のメリットは?」
「この部屋に住んでいいと1日2食は私がだす。あなたがバイトしても自分の金にしていい…どう?」
「…いきなりだな…まずは数日だけよろしく頼む……あと…ありがとう…」
「こちらこそありがとう!良かった…そう言えば名前は?私は美波(ミナミ)」
「…純(ジュン)」
「そっか…純…くん。」
彼女、美波はそう言って肉まんにかじりついた。
俺はそれをただ見ている。
「ねぇ、純くんって学校は?」
美波はそう言って同じく肉まんを俺に突き出す。
「……行ってない。」
俺は肉まんを取って小さく呟いた。
「どうして?」
俺は言うか言うまいか悩んだ
「…どうでもいいだろ…」
結局言わなかった
「…分かった。じゃそろそろ妹がくるから」
それから俺達は黙々と食べていた
トントントン
階段を上る足音が聞こえる
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