真・恋姫無双〜子義と仲達〜14 |
この作品は恋姫の二次創作です。
オリキャラ込みです。
初めてなので駄文です。
それを踏まえて読んでいただけると幸いです。
第14話:新しい力
俺は現在、思春・明命と共に洛陽から帰っている。
他の皆とは別行動だ。
なぜこうなったかと言うと、冥琳に
冥琳「怪我が治るまでそちらで療養していろ」
と言われたから。
どうもこの前の一件から冥琳に頭が上がらない。
それと、虎牢関で捕らえた華雄もこちらに連れてきている。
〜数日前、洛陽〜
華雄「さっさと斬れ!これ以上生き長らえても恥をさらすだけだ!」
健「まぁ待てや。俺はお前の武を見込んで話してんねん」
華雄「散々罵ったくせによく言う!」
健「その件はすまんかった。でも実際、お前の部隊強かった。俺が呂布にやられそうになったん、お前の兵と戦って疲労したからやし」
これは事実だった。
華雄「どこに証拠がある!」
健「この腕」
俺は左腕を指差す。
そして華雄を見据える。
健「その気性さえ何とかできれば、この大陸でも相当の武将になれると思うけど?」
華雄「くっ……。それは分かっている。だが、これはそう簡単に直らんのだ」
健「……俺は昔から、戦闘中は常に冷静でいるようにしてきた。そうせなすぐ死ぬような所におったからな」
華雄「……それがどうした?」
健「俺は、自分を冷静に保つ事には慣れてる。……俺の所でそれを学ぶ気はないか?」
華雄「……私に降れと言うのか?」
健「そんな大層なモンとちゃう。ただ、ここで殺すには惜しいからな。……もっと上を目指さんか?」
華雄「お前の下に降れば、それが目指せると?」
健「それはお前の努力次第」
それを聞き、華雄は少し考え込む。
そして顔を上げ、口を開いた。
華雄「……いいだろう。私は一度死んだ身だ、お前の下に降ろう。そして大陸一の武を目指す」
健「よし、じゃあよろしくな」
白狼「ああ、我が真名は白狼(パイロウ)だ。よろしく頼む」
健「ええんか?」
白狼「ふっ、我が師となる人間に真名を教えぬのは失礼だろう」
健「そか、俺の真名は健。よろしく白狼。んじゃ縄切ったるから向こう向いて」
こうして華雄こと白狼が呉の仲間となった。
始めは難色を示していたが、俺が精神を鍛えると言ったので雪蓮達も納得してくれた。
同時に真名も交換していたようだ。
〜side out〜
こうして、俺達は蓮華達の下に合流した。
蓮華「ああ、戻ったk……健!どうしたのだその腕は!」
あー、やっぱ驚くわな。
健「呂布にやられた」
俺は端的に状況を説明した。
蓮華「……それほどなのか、呂布の武と言うのは」
健「いや、俺が疲弊させられたのも大きいな。本調子なら、もうちょい対等に戦える」
蓮華「そうか。何はともあれ、皆が無事に帰ってきて良かった」
健「応。一刀も無事やから安心せぇよ」
俺はニヤニヤしながら告げる。
蓮華「っ!な、何でそこで一刀の名が出るっ!」
一瞬にして真っ赤になる蓮華。
いやぁ、からかい甲斐あるなぁ。
健「さぁ、なんでやろ。……あ、そうそう。今回の戦で華雄がうちに来てくれたわ」
蓮華「華雄?……董卓軍の武将か?」
健「応」
思春「何でも、華雄は健の下で己を鍛えなおすとか」
後ろにいた思春が一歩前に出る。
蓮華「と言う事は、お前の部隊に入れるつもりか?」
健「まぁ、ゆくゆくは。……白狼!ちょい来てくれ」
呼ぶと、白狼はすぐに現れた。
白狼「どうした師父?」
健「いや、皆に挨拶でもと」
白狼「ふむ。我が名は華雄、真名は白狼だ。以後よろしく頼む」
そういって一礼する白狼。
蓮華「私に真名を言ってもよいのか?」
白狼「師父の仲間は私の仲間だからな!」
蓮華「そうか、ふふっ。我が名は孫仲謀、真名は蓮華だ。よろしく頼む。……しかし、健が師匠か。これはずいぶんと高い壁だな」
白狼「なに、蓮華殿。壁は高いほど超え甲斐があるだろう?」
蓮華「そういうものか」
白狼「ああ」
蓮華「そうか、頑張れよ」
目を細める蓮華。
白狼「もちろんだ!」
気合を入れる白狼。
これからきっちり鍛えたるから、覚悟しとけや白狼。
蓮華「そういえば、仲間と言えばこちらにも1人、有能な人間が現れてな」
健「どんなやつ?」
蓮華「会ってもらった方が早いだろう。……亞莎」
明命「えっ!?」
ん?どした明命?
俺が声に出す前に、片眼鏡の少女がやってきた。
蓮華「この者の名は呂蒙。建業では、いろいろと策を講じてくれてな」
呂蒙って言うたら、呉の武将で「三日会わざれば活目して見よ」……だったっけ?の語源になった人物やったな。
呂蒙「あ、あの……。私の名は呂蒙、字は子明、真名は亞莎で「亞莎!」っ明命!?」
明命「亞莎!久しぶりですっ!」
呂蒙「明命!お久しぶりです!こちらでお世話になっていたのですね」
明命「はいっ!亞莎はどうしてここに?」
呂蒙「蓮華様に認められて、こちらで働かせて頂く事になりました」
明命「そうなんですか!また亞莎と一緒になれて嬉しいです!」
呂蒙「はい!私もです!」
健「あー、ちょっとええか?」
置いてけぼりを代表して、俺が手を上げる。
健「2人が仲ええんは分かったから、そろそろ俺らにも自己紹介してくれるか?」
呂蒙「あ!は、はひっ!す、すみまふぇんっ!」
真っ赤になったカミカミの呂蒙が、俺達に向き直る。
亞莎「あ、改めまして……。私の名は呂蒙、字は子明、真名は亞莎です。皆様、よろしくお願いします」
丁寧に頭を下げる亞莎。
健「えーっと、じゃあ俺から……。俺は太史慈、字は子義、真名は健。よろしくな亞莎」
亞莎「は、はひっ!あ、あのっ。有名な「孫呉の神風」様に会えて光栄ですっ!」
健「んな大層なモンやないけどなぁ。ま、これからよろしく」
笑顔で返す。が、亞莎は顔を隠してしまった。
健「ん、どした?」
蓮華「ああ。こやつは、自分の目つきが悪いと思い込んでいるようでな」
健「ふーん。……なぁ亞莎」
亞莎「は、はいっ!」
健「目ぇ、悪い?」
亞莎「っ!分かるのですか!?」
健「まぁな。だって、俺も眼鏡取ると目つき悪ぅなるし」
そういって眼鏡を取る。が……、
全員「っ!」
なぜか皆驚いた。
健「……そこまで驚かんでも」
俺は眼鏡をかけ直す。
思春「……健」
健「何や?」
思春「不用意に眼鏡を取るな。心臓に悪い」
健「……」
ここまではっきり言われると、さすがに落ち込む。
健「……ま、まぁ、とりあえず俺は目つき云々は気にせんから。よろしく」
亞莎「は、はいっ!よろしくお願いしますっ!」
その後、全員真名を交換し終わった所で蓮華が俺に話しかける。
蓮華「そういえば、お前と白狼は妹に会った事が無かったな?」
孫権の妹……、ああ尚香か。
健「俺は、天の知識で名前だけは知ってるけどな」
白狼「天?師父、どういう事だ?」
健「ああ、白狼には言ってなかったな。俺、天武なんて呼ばれる事があんねん」
白狼「天武?……もしかして、何とか言う占い師の予言に出ていた天武か!?」
健「そう、それ」
白狼「師父が天武だったとは……。どうりで強いわけだ」
健「ま、通り名なんて世間が決める事やから俺は気にしてないけどな。……で、蓮華。その尚香ちゃんがどないした?」
蓮華「ああ。この機会に、お前に紹介しておこうと……」
蓮華の言葉の途中で、何かが俺に飛んできた。
?「どーんっ!」
健「げふうっ!」
勢いよく飛んできたそれは、見事に俺の鳩尾にストライク。
しかも、その衝撃が左腕に伝わり激痛が走る。
その結果、俺は泡を吹いて倒れた。
白狼「わーっ!師父、師父っ!?」
蓮華「健!大丈夫かっ!?こらシャオ、何をしているっ!」
シャオと呼ばれ、俺に飛んできたものが声を出す。
小蓮「あれ?天武って言うからもっと強いと思ってたのにー」
蓮華「馬鹿っ!健は今、怪我をしているのだぞ!」
小蓮「あー、それは悪い事しちゃったなぁ」
蓮華「そういう問題じゃない!さっさとそこからどいてやれ!」
後から聞いた話だが、小蓮をどかせた後、気絶している俺を何とか部屋に運んでくれたそうだ。
俺の気が付くまでの間、小蓮はずっと蓮華のお説教をくらっていたとの事。
そのせいだろう、改めて自己紹介に現れた時は気のせいか、小蓮はやつれていた。
とりあえず、新顔との顔合わせを済ませた俺は、左腕が治るまで療養する事になった。
ちなみに白狼は、俺の腕が治るまで個人で鍛錬を行う事に決定した。
また、思春・明命の隠密としての修行も行う事となった。
つまり、療養でこちらに来たはずが、微妙に療養になりそうになかった……。
G「今回は一気に呉軍が増えましたね」
健「白狼も仲間になったし。……ところで作者」
G「はい?」
健「華雄の真名はなんで『白狼』なんや?」
G「単純に作者の第一印象です。まぁ、もう少しかわいい名前も考えようかと思ったんですが」
健「例えば?」
G「候補の1つは『零』」
健「その心は?」
G「原作での活躍が『零』」
健「……かわいそ過ぎるやろ」
G「まぁ作者の発想が貧困+風邪で執筆中断という感じだったんで、最初の候補から選びました」
健「ちょ!インフルエンザちゃうやろな!?」
G「陰性だったのでご心配なく。読んで下さった方も風邪にはお気を付け下さい」
健「ホンマにな。で、次回は?」
G「いよいよ独立へ向けて動き出します!」
健「おっ!いよいよか!よっし、いっちょやったるで!」
G「では、また次回で!」
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第14話です。 今回は雪蓮達とは別行動の健。 そして、新しい仲間が。 |
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コメント | ||
BookWarmさん>それもありでしたが、それではつまらないと思い……(自分がその場合のオチを思いつかなかったというのもありますがw)(gatsu) ブックマンさん>おお!勇気ありますね!w(gatsu) 呉の武将たちがビックリするほど健の目つきか・・・見てみたいですね。(ブックマン) JINさん>あれですかwいい勝負かも……gkbr(gatsu) 健の顔、もしかしてアニメ真恋姫の星の「とびっきりの顔」よりも上かな・・・・・・ガクブルガクブル(JIN) 村主さん>そのネタは知ってますけど執筆中は思い出せませんでしたねーwああ年がなんとなく分かってしまう……(gatsu) sayjiさん>の○太君ですね、わかりますw(gatsu) 眼鏡を取る際に往年の「メガネ、メガネwww」をやってくれるのではないかと一寸期待してたんですがwああ年がばれる・・・(村主7) う〜ん、眼鏡を外したら目が3になると思ったんだけどな〜(sayji) jackryさん>放送禁止コードに引っかかる程度と想像していただければw(gatsu) 物語のイレギュラーさん>まぁ、自分ならビビッて何もできんでしょうねw(gatsu) kazukiさん>確かに、物足りない気がします。できれば多く出してあげたいのですが……。(gatsu) 健が眼鏡外すとどんだけ怖いんやろ?(物語のイレギュラー) 一刀の出番がないと何故か悲しい。まぁメインは健だろうから…しかたないのかな…(kazuki) |
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