清楚が来たよー |
説明 | ||
前回までのあらすじ。※前回は付属しておりません。 ひょんなことからアルバイト仲間の女の子を誘い、人生初のデートをすることなった俺だったが、ついにデート当日を迎えることになった。 待ち合わせの時間はOK。場所もOK。後は気持ちを落ち着かせるだけだ。 スマホの時計を見ながら彼女が来るのを今か今かと待っている俺がいる。緊張しすぎて予定より5時間も前についてしまった。詰まるところ、やることがない。 何とかして時間をつぶそうと頭の中で今日1日に起きるであろう出来事をシミュレーションしてみる。 食事、映画、ショッピング、、、、フォカヌポウ(わかんなかったらググってね 暇をつぶしている間に職質も食らった。何とか連行されずに済んだ。 そしてついにその時が来た。 お巡りさんを見送った後、後ろから「ヤッホ!お待たせ!俺君。」と弾んだ声で誰かが俺を呼ぶ。 振り返るとそこには待ちに待った彼女の姿がそこにあった。 「もてあそびに来たよー。待った?」 何気ない彼女の言葉に頭の中が真っ白になる。落ち着け。落ち着くんだ俺。昨日24時間ぐらいシミュレーションして最初に言う言葉を選んじゃないか。将棋で言うと、最初の一手が肝心だ。そうに違いない。割と予想外の彼女からの一言にちょっとだけ動揺したが、冷静かつ慎重に言葉を選びつつここは一度クールに返さなければいけない。いや、フレンドリーに返すべきか。と0.01秒ぐらい考えたが、ここは冷静に返すとにしよう。 俺はきりっとした顔でここは一発ガツンと返してやる気持ちで言ってやった。 「もてあそばれに来ました!今日はよろしくおねがいしゃしゃす!」 ――――違う、そうじゃない。 しかし、彼女は失笑している。こうかはつぐんだ。 結局今日は食事して、映画見てから彼女を駅まで送った。これが人生最後のデートだったかもしれないと心の中にそっとしまいかけたとき、ピッコーン!とスマホの着信メールがあった。 lOne:今日は楽しかった。また誘ってね☆/ メールを読んだ俺は心の中で出来るはずもないバク転をキメた。 以上が今回のテーマです。 夢落ちにするか迷ったけど、しばらくこのキャラでお絵かきを練習したいのでしばらくそのままにしてきます。 次回は家に―――来る!編です。 |
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